無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア 作:平和推し
保須に集結していくヒーロー。その裏で悪が動き出そうとしていた。
某所地下バーにて、白髪の男が包帯塗れな上に、新しい切り傷を多数つけて苛立っていた。
「クソが…“ヒーロー殺し”の野郎…。怪我人にも容赦ねぇのかよ…」
「大丈夫ですかトムラ?“先生”に連絡して…」
「後でだ。…畜生。オールマイトをブッ殺そうとした時からツイてねぇ。」
白髪の男…死柄木は思い出す。ヒーローの卵を殺し、平和の象徴を殺して“敵連合”のインパクト抜群のヒーロー社会への宣戦布告する予定が、たった1人の“イレギュラー”又は“チートキャラ”…村上力華に全部破壊されただけでは無く、自身も村上の手で死にかけた忌々しい記憶を。
襲撃後、黒霧によって死柄木は“先生”の元で治療を受けた。
「トムラ!?あの忌々しいクソメリケン…まさかショットガンを持ち出して来たか!?え?生身でコレを?…なんて奴を後継者に選んだ!オールマイト!」
…キャラ崩壊を疑うくらいに“先生”はかなり荒れていたが、直ぐに落ち着いた様子で、死柄木をボコした村上のあらゆる情報…病院関係のコネを使用したDNAサンプルから、町の噂まで全てを集める作業を開始した。
「…“コレはとっても面白い事になるよ弔…”か…。なんにせよコレから活動して行くとあの女をぶっ殺せる仲間が必要になるな。黒霧…“ヒーロー殺し”は引き入れられそうに無いなら“先生”を頼っても良いからとにかく強いヤツを集めろ。」
「…分かりましたが、まずは“ヒーロー殺し”につけられた傷の治療です。」
死柄木は黒いモヤに包まれ消えた。
一方、村上は保須市にてなぜか出来てるファンクラブと、プロヒーロー達に歓迎を受けていた。
「…ナイトアイ?オレなんかやっちゃいました?」
「当然だ。私の事務所に来てからもう35件の事件事故を解決して、ファンサービスや後始末、報告書関係も完璧にこなしている。期待の新人として話題にならない筈が無いだろう?」
「そうですかねぇ?」
そう言う村上だが、進行形でファンの差し出す握手に応え、一人一人違うリクエスト(イラストつけて欲しいや、自分の名前書いてください)のサイン色紙に3秒とかけずにサインして、写真を撮り、ファンに紛れてスリを行っていた犯人を捻り上げていたので、ナイトアイの言う通りであった。
「村上ちゃん…いや、今は『オンリーワン』でしたっけね?ヒーローコスチューム姿も素敵!やっぱり普段の格好も大変よろしいんですけど、コスチュームを纏うと凛々しさの中に際立つ色気って言うんですか?それがまた刺さりますねぇ…なんて言うんでしょうか綺麗な薔薇には棘があるってこう言う事なんでしょうね。いやぁ…でも村上ちゃんは王道のイケメン女タイプの服装が一番ってわかるんですよ…でも、ギャップ萌えとしてゴスロリとかどうなんでしょうかね、今度会った時に渡せるようにしとこうかなぁ?いや、ここはデートで買いに行く事にしましょう。嗚呼…堪りませんね村上ちゃんは王道の黒ゴス衣装…いえ、ここは白も捨てがたいですね。それとお揃いの私…なんと言う至高…最高にカァイイですね。その後はそう…見せつけながらパフェをあーんしたり、プリクラで写真取って……」
「そこの少女…わかるぞ…我らが
「同志よ!」
…村上は意気投合してYEAAAHからのピシガシグッグッで喜びを表して周囲から一歩引かれているカァイイ吸血少女と蒼炎系厨二ヒーローから目を晒した。
No.2のフレイムヒーローは「燈矢…やめてくれ…」と物陰で泣いた。
その後、何事も無かったかのように振る舞うが、どこか達観してしまったような目をしたエンデヴァーとなんとも言えない顔をした焦凍と合流した村上は、ステインを探すためナイトアイと共に保須市のパトロールを開始したのだが…
「なんと言うか…出ませんね、オレが調べた所。ステインの主な活動場所である路地裏とかに被害が集中している事から、そういった所にパトロールしているヒーローを予知してもらいましたけど手がかりナシとは…」
「仕方がない。私の『予知』は万能では無い。自分がコレだと言う予知は不可能な上、制限も多いからな。」
村上達はパトロール中にスーパーで夕食を買い、ステインの捜査をしている拠点に戻る道中喋っていると…
バゴォォン!!
「爆発!?」
「行くぞ!“オンリーワン”!!」
夜の帳を赤く染める炎が上がる現場では、破壊の限りを尽くさんと、三体の脳無が暴れて、応戦したヒーロー達が次々とやられていった。
「畜生!なんなんだコイツらは!」
「応援はまだか!」
「火を消せ!早くしないと爆発する!」
「あの黒いヴィランの近くに逃げ遅れた人が!」
脳無は近くに逃げ遅れた人間を見つけると、ニタリと笑って拳を振るった…が、その脳無はいつの間にか宙を舞って地面に叩きつけられた。
「もう大丈夫!何故って…オレが来た!“オンリーワン”参上!」
そしてそのまま脳無をまとめて【オラオララッシュ】でボコボコにしながら、逃げ遅れた人を回収しヒーロー達に渡していた村上は懐の携帯に着信が来たので、近くの脳無を【スクリューパイルドライバー】で埋めてから確認をすると、飯田から現在地の情報が来ていた。
「なるほど…そう言う事か飯田!ナイトアイ!」
「どうした村…“オンリーワン”!」
「ステインを見つけた!」
「何!?だが…」
何か言おうとしたナイトアイに村上は言う。
「このままだとオレのダチがやられちまう!頼む!」
「…わかった!行ってこい“オンリーワン”!!」
村上は頭を下げてから、ビルの上を飛んでいった。
(無事でいろよ…飯田!)
次回!村上サンのカラテ炸裂!?
ナムサン!ステイン!