無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア   作:平和推し

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 某骸骨音楽家の剣技を再現した村上。

 そして怪しい影も動き始めたI・アイランドで何をする!


その4

 「そういえば峰田や上鳴はアトラクションとかやれたのか?」

 「それが…」

 「オイラ達バイトが忙しくてそれどころじゃねえんだ!」

 「「せっかくのナンパの機会…ひと夏のアバンチュールが!」」

 「ハッ!ざまぁねぇなエロブドウにアホ面!」

 「2人共!ヒーロー候補としてだな…」

 

 爆豪がバカにしたように笑い、飯田がその考えを注意して、悔しさと虚しさに思わず歯軋りと涙を流す2人に手を差し伸べたのは…メリッサだった。

 

 「良ければレセプションパーティに招待しますよ?」

 「え?いいんスか?」

 「オイラ達バイトで来てるんで、参加とかは…」

 「緑谷君のお友達なんでしょう?それだったら問題ないわよ。パパはこのI・アイランドでも有名な科学者だし、頼めば枠を少し増やしてくれるわ」

 「「ありがとうございます!女神様!!」」

 「お、大袈裟よ。大した事じゃ無いわ」

 

 歓喜の涙を流しながら、メリッサを拝み始めた上鳴と峰田に緑谷や村上は苦笑いした。

 

 

 

 一方、そんな事が起きている表広場とは対象的に暗い雰囲気の漂う島の端の方では、堅気とは言えない空気を纏った男達がI・アイランドのセントラルタワーを見上げていた。

 

 「オールマイトが居るとしても…俺たちには協力者が居る。必ず目標を達成するぞ…」

 

 赤毛のリーダー格と思しき男の呟きに、部下らしい男達は無言で頷いた。

 

 

 そしてレセプションパーティ開始前、村上は自分の格好に不備が無いかを確認した後、緑谷達との待ち合わ場所に来ていた。

 

 「待たせたな!」

 「村上さ…え!?」

 「な、コレは…」

 「え!?村上君それは一体…」

 「ウッ!!(尊過ぎて心停止)」

 

 唖然となる一同その視線の先には…

 

 紅を使って赤く染めた唇、切れ長にラインを引いた瞳、全体的にウェーブがかかった髪をある程度自由にして後ろで結んだヘアスタイル、そして抜群のプロポーションを引き立てる黒いシャツは上のボタンを少し開けてあり、灰色のベストとジャケット、そして漆黒のズボン。

 普段のハツラツでエネルギッシュな女子から、クールビューティーの大人なオンナという変身を遂げた村上が立っていた。*1

 

 「どうした?豆鉄砲でも食らったか?」

 「「「どちらのモデルさんですか!?」」」

 「え!村上さんめっちゃ綺麗や…こうなんというかキラキラ〜とオーラ出てる!」

 「一瞬別人かと思った…」

 「今なら村上さんは社交界の大輪の花ですわね。」

 「なるほど…こんな感じで良いかな?お嬢さん方?

 

 突然村上がしっとりした大人の色香を感じさせるイケ女ボイスを発したので至近距離で聞いた耳朗、麗日、八百万、そして追加で緑谷は赤面した。

 

 「ちょ!それ反則!そのルックスでそのボイスはダメだって!」

 「わ、わぁ…」

 「えっちすぎる…」

 

 村上はその声のまま尊死して真っ白に萌え尽きた幼馴染の近くに跪き、背中に手を回してゆっくり起こし、呼びかける。

 

 「そろそろ起きてくれ愛しい眠り姫

 「…ちゅーしてくれたら起きます

 「「「「んなベタな…」」」」

 「はぁ…chu♡コレで良いか…「私!復活ッッ私!復活ッッ」うん、良さそうだな。

 

 その光景を見たクラスメイト達は砂糖を口にしたような甘さと胸焼けを感じていた。

 

 「村上ってソッチだったかぁ…」

 「まぁ性格とかを考えたら予想は出来ましたわ…でも以前好きな異性の事を聞いたら、“可愛い男子は良いよなでも女子でも良いよな”とおっしゃられていましたわ」

 「つまりはどっちもイケるという…」

 「私がどうかしたかいお嬢さん方?

 

 「「「な、なんでも無いです!」」」

 

 その時気になってしまった事を轟が口に出した。

 

 「村上は男じゃ無くて女が好きなのか?」

 「「轟君!?」」

 「ん?…そろそろ戻すか…まぁそうだな、というかオレは自分自身をバイセクシャルだと思ってる。可愛ければどっちでもって感じだ。」

 「そうか…悪いな答えづらい事なのに…」

 

 村上は気にするなと言い、そうして村上の新しい一面を見た一行は爆豪と切島が中々来ないなと思っていると…

 突然警報が鳴り響き、爆弾によって警備システム、それも最高警戒レベルが発動したとアナウンスが流れ出した。

 

 「なんだなんだ!?警備システムが発動って!」

 「入り口もシャッターで封鎖されたぞ!」

 「携帯使えなくなりましたよ村上ちゃん…おかしく無いですか?」

 「たかだか爆弾でコレは妙だよな?メリッサさん!コレって正常なのか?」」

 「いえ、流石にコレは…本当に何が…」

 

 その時緑谷が提案する。

 

 「パーティ会場にオールマイトが居るから、なんとかして行こう!」

 「賛成、パーティ会場には非常階段でこの状態でも行けるはずよ!」

 「良しでは皆!パーティ会場に…って村上君?何故険しい表情を?」

 「…コレは悪意…この感じ…それにコレは…多分事態は想定以上に悪いぞ!」

 

 そして全員がパーティ会場近くに行くとそこにはテロリストと思しき銃で武装した男達と、縛り上げられているオールマイトを始めとしたヒーロー達や人質の人々がいた。

 

 「オールマイトが…ヒーロー達が捕まってる!?」

 「マジかよ…ヴィランが占拠したのか!」

 「おじ様…どうしましょう!」

 

 一方村上は地面に手を当てて【陸震】の要領でオールマイトとモールスで会話をしていた。*2

 そしてある程度状況を把握した村上は全員に提案した。

 

 「テロリストがイキってるのは警備システムをハックしたから…逆を言えばそれが無いならオールマイトがなんとか出来てしまうって訳だ。つまり…」

 「警備システムを取り返せばおじ様達や人質を助けられる!」

 

 村上は頷き全員に話しかける。

 

 「そうなる…で?どうする?このまま指咥えて逃げ隠れるのが正解なんだろうが…オレは嫌だね。」

 

 「USJの時より状況は悪いけど…僕は助けたい!」

 「しょうがないですね。村上ちゃんがやりたそうですし、そうじゃ無くてもヒーロー科の先輩として、カアイイ後輩に頼りになるとこは見せておかないと…」

 「チクショー!オイラもやるぞ!もうこうなったら逃げても立ち向かっても一緒だ!」

 

 そして村上達による警備システム奪還作戦が開始した。

*1
BL◯CK LAG◯ONのバラライカが元ネタ

*2
オールマイトは脳筋戦闘だけどこういうモノはわかるであろう頭脳はある。何せ雄英高校のOBだし




 次回も楽しみに!
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