無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア   作:平和推し

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 プシーキャッツ、およびブルーフレイムロードが監督する強化合宿が開始された。


 
 村上もさらに高みを(これ以上!?)目指すために修行をする!




 その前にご飯は大事なので飯テロをする!


皆様修行(拷問)のお時間です。

 プシーキャッツの所有する土地にある『魔獣の森』の中では、ピクシーボブの『土流』によって生み出された土の魔獣と戦いながら、緑谷達が前進していた。

 

 「ハァハァ…結構進んだか?」

 「まだ半分も進んでねぇよ、クソ髪…あのデカ女探してたら時間食っちまったじゃねぇか」

 「この場に村上がいたら楽だったろうなぁ」

 

 そんな愚痴を爆豪達が言いつつ前進していた時、村上は…出水洸太を膝に乗せて一方的に話しかけていた。

 

 「なぁ?オレに言いたい事ってアレか?マスキュラーとかいうヴィランの件か?」

 「あっ、ヤワラカ…そ、その…んん。そ、そうです。」

 「アレは別に出来心つーか、成り行きでボコしただけだ。そもそもお前の両親の方が立派だぜ?」

 「あ、ありがとうございます…」

 

 その光景を見ていたマンダレイは流石にツッコむ事にした。

 

 「いや、洸太の性癖捻じ曲げてんじゃ無いわよ!?忙しいあの2人から預かったのに性癖壊して返したら怒られるのは私達なんだけど!?」

 「なぁマンダレイさん…耳年増ってご存知?」

 「引っ掻くわよ!」

 

 村上は洸太の頭に胸を乗っけたままマンダレイと話す

 

 「大体性癖って…具体的になんです?巨乳好きは一般的でしょうが?」

 「貴女の場合だともっとアレなのよ!顔面イケメンハスキーボイスの高身長グラマーなんて一般ではないでしょうが!」

 

 そんなやりとりをしている村上達だが、一方の洸太は顔をゆでダコのように赤くして色々限界だった。

 そんな洸太に救いの手を差し出したのは相澤だった。

 

 「その辺にしておけ村上、お前だけで訓練する訳には行かないから飯の支度でも手伝ってやれ。」

 「はい相澤先生。じゃあな洸太」

 「ア、ハイ!」

 「もう手遅れね…どう説明しよう…」

 

 何やら悩んでるマンダレイを横目に村上は髪を結い上げてエプロンを着けると、早速料理の支度に取り掛かった。

 

 (まずは米を洗う…だけどコレ無洗米だからすすぎでOK。土鍋に入れて吸水させてと…おかずのメニューは…餃子に酢豚、豚カツに唐揚げ、ローストビーフ、肉団子と…食べ盛りを想定したメニューだな、後は副菜に大根サラダと焼きそばまであるのか…汁物は味噌汁。)

 

 村上は調味料各種を取り出して、肉の味付けに必要な調味ダレを先に調合しておいておく事にした。

 

 「あの子なんか手際良すぎない?」

 「ああいったヤツはモテるぞ…」

 

 ラグドールと虎は下処理の準備をしながらも村上の手際に感心する。

 

 (まずは鶏肉の筋取りとフォークで刺して味を染みやすく…ローストビーフも同じく柔らかくする為にフォークで…ローストビーフには塩胡椒とニンニクを擦り付けて…鶏肉は丁度いい大きさに切って一旦冷蔵庫に入れる。この時に調味ダレに漬けるのは実はダウトだ。まだまだ夕食まで時間があるのに水分が抜けすぎてパサつきやすくなる…だからベストは揚げ物作る時の20分前ぐらいに…)

 

 そのまま村上はローストビーフの表面を香ばしく焼き上げてアルミ箔に包んでジップロックに入れると、湯煎で火を通す。

 

 (肉団子と餃子は…食べ応えから牛豚合い挽きは肉団子に…餃子は豚オンリーの方がいいな。刻んだ野菜は塩を振って絞って、余分な水分は餃子餡がべちゃつくからカット!両者とも氷水で冷やした手で混ぜる!脂が溶け出すと美味しく無いから混ぜては手を冷やす!)

 

 村上はそうして下処理が完了した肉を冷蔵庫に収納して野菜を洗い始める。

 

 (酢豚の野菜は大きめにカットして、冷蔵庫に…味噌汁の出汁は顆粒出汁と野菜を煮ておこう…そしたら後は味噌を入れるだけでOK。おっと豚カツの肉の筋切りがまだだったな…)

 

 そして豚肉を空中に放って素早く振るう包丁で筋切りする村上

 

 「…もうツッコまんぞ。そのうちアイツなら魚の骨も同じく処理するんだろうな」

 「イレイザー…大変なのね。」

 

 そして緑谷達が進軍しているのが施設から見え始めた頃…村上も本格的な調理に入る。

 

 (ローストビーフはマンダレイさん達に任せておくとして…まずは中華鍋を熱して油を回して…酢豚からだな。豚肉に塩と胡椒振って片栗粉叩いて油にポーン!*1後は時間との勝負!豚肉がカリッとしたら野菜もポーン!調味料と水溶き片栗粉もポーン!)

 

 パチパチと油が弾ける音共に香ばしくカリッと仕上がる豚肉、そして間髪入れずに野菜が投入され油と絡んで、肉と共に鍋が振るわれるたびに舞い上がる野菜達…そしてそれらを甘酢と絡め合わせて、水溶き片栗粉でとろみのついた餡と共に皿に盛り付けられる。

 

 続いて肉団子を素早く丸めて粉を叩く村上。

 

 (ヨシ!丸めたらコレも素早く中華鍋にポーン!鍋とお玉をシャカシャカ振って転がしながら火を通す!こっちはやや甘めの味つけに…そうだケチャップも少し入れよう!)

 

 手際よく振られたお玉と鍋の中を転がる牛豚合い挽きにより、肉肉しさとジューシーさのバランスが整った肉団子に、蜂蜜で深みと甘みを持たせたタレを絡ませて、皿にケチャップでよりまろやかな味わいに仕立て上げる。

 

 (コレも完成、次は餃子だなっ…やべ!?唐揚げにタレ入れなきゃ…)

 

 村上は慌ててタレを鶏肉に絡め合わせて冷蔵庫に再び保存する。

 

 (気を取り直して餃子だ。オレが全力出せばこの量も…余裕!)

 

 「え?見間違いよね?なんかどんどん餃子が出来てるんだけど…」

 「いや、アレは見間違いでも無い。恐ろしく早い餃子包み…我で無ければ見逃していた。」

 「感心してないで皿の準備を進めておけブルーフレイムロード。」

 

 (ヨシ!フライパンに油を引いて餃子を並べて着火!その間にも揚げ物の油を準備!…そろそろだな水溶き片栗粉の水分を多めに作って…蓋をして蒸し焼きに!)

 

 パチパチと音が聞こえ始めていた餃子に水分を加えるとジュワー!と音を立てて水蒸気が上がり、蓋をして蒸し焼きにするとやがて音は収まりパチパチと音を立て始める。

 そして蓋を開けて胡麻油を入れ羽根をカリッと仕上げてフライパンに皿を被せてひっくり返すと…羽根つき餃子が完成した。

 

 (まだまだ行くぜ!油の温度はちょうど良いな…そして鶏肉も十分漬かった!唐揚げは…小麦粉と卵と片栗粉を直接鶏肉のボウルにぶち込んで混ぜる!バッター液を個別に用意してもいいがコッチが楽ちんだ。まずは低温で揚げる!)

 

 パチパチと小気味いい音を立てて、茶色に色づいて揚げあがる唐揚げを一旦バットに移した村上は油の温度が上がったタイミングでもう一度揚げて、表面をカリッと中はしっとりジューシーに仕上げた。

 

 (最後に豚カツだな!コレは簡単、塩胡椒振って粉叩いて卵液つけたらパン粉を押し付けて油で揚げる!コレで完成!もちろん後片付けはしっかりやる!)

 

 そして緑谷達がヘロヘロになりながらなんとか合宿所に到着した後、相澤がとりあえず飯が出来てると言って食堂に着いた面々は、村上がエプロン姿で味噌汁の味を見ていたのを見た。

 

 そしてその眼差しが子を持つ母親の様に慈悲に満ち溢れていて、ふと、ちらを向いた時に“みんなお疲れ様、お夕飯出来てるよ”という普段の言動から想像つかない優しい声がけにギャップ萌えを感じたのだった。

*1
某黄金伝説




 飯テロっぽいだけの文章に気を取られて、村上が緑谷達がヘロヘロになっていた裏でズルをしていたことに気づかせない高等トリック。

 コレにはMr.コンプレスもニッコリ
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