無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア   作:平和推し

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 前回のあらすじ!

 レイクキラーとなった村上は夜の森を疾走する。

 そして次なる犠牲はヒロアカにおける筋肉モリモリマッチョマンの変態こと“血狂いマスキュラー”!!


ハァイ!マスキュラー? この血はお前のかい?

 「よお!いい帽子だなボウス…この覆面の代わりにくれよソレ」

 「ひ、あ…あ…」

 

 出水洸太は震えていた。

 目の前に現れたのは覆面を雑に被った、どう考えてもヴィランとしか認識できない筋肉モリモリマッチョマンの不審人物で、彼にはそのヴィランに見覚えがあった。

 

 少し前に両親がボロボロになっても尚、余力を残していた恐るべきヴィラン…すぐに通りすがりの村上(理不尽)が雑に【ズームパンチ】で空の彼方にぶっ飛ばされた“血狂いマスキュラー”である。

 

 何人ものプロヒーローを血祭りにしてその凶悪さから全国で指名手配されている。

 もしかしたら自分の両親を殺していただろう凶悪なヴィランが目の前にいたのだ。彼の恐怖は計り知れないだろう…

 

 

 「なんだよ…無視してんじゃ…ッ!?」

 「SMASH!!」

 

 何か高速で飛んできた存在によってガードの為に両腕を交差させたマスキュラーは覆面が風圧で飛んでいき派手に吹き飛ぶ。

 

 「お、お前…」

 「も、もう大丈夫!僕が来た!」

 

 そうして飛んできた存在…緑谷出久が洸太の前に現れた。

 

 「(村上さんが示してくれた“呼吸法”と歴代の個性の使い方…とりあえず今はちょっとだけ“浮遊”を使って“黒鞭”で姿勢制御しながら飛んできたけど…“呼吸法”で身体能力が向上してるからか、全く腕も足も痛くは…無い!)とりあえず今はマンダレイ達の所に…」

 「あ〜、イッテェなぁ…でも…イイぞお前!俺と戦え!」

 

 緑谷は洸太を逃がそうとしたが…そうはさせないと言わんばかりに首をゴキリと鳴らしたマスキュラーが、嬉々として緑谷に襲いかかってきた。

 

 「ッ!?速い!洸太君は逃げて!!」

 「あ…で、でも足がすくんで…」

 「(不味い!奴を止めないと…でも洸太君が…)逃げろ!」

 「おいおい…本気で殺し合わねぇと…死ぬぜ!!」

 

 極悪ヴィラン:マスキュラー…本名今筋強斗(いますじごうと)

 個性は“筋肉増強”自分の筋繊維を増強して身に纏う事で、驚異的なパワーを発揮する。増強した筋繊維はいずれ剥がれてしまうが、それを見越して増強して身を守る鎧にも使用可能。

 その個性をマスキュラーは存分に使い両腕を重点的に上半身に筋繊維を纏わせて緑谷へと殴りかかる。

 

 「OFA(ワンフォーオール)フルカウル10%+“5th(フィフス)黒鞭”!!デトロイト…スマッシュ!!」

 

 緑谷はそれに対して“黒鞭”でマスキュラーを拘束し、更に伸ばした“黒鞭”を周囲の木々に巻きつけワイヤーアクションの様に素早く接近すると、まだ不慣れな“黒鞭”とフルカウルで強化したスマッシュを叩き込む。

 

 「ゴアァ!?」

 

 ドゴォォン!!

 

 「ッ!!や、やったか?」

 

 流石にぶっつけ本番な動きをしたからか、緑谷は反動による脱臼と複数の筋肉断裂に骨のヒビという重症だったが、それでも膝を着く事はせずに、マスキュラーを吹き飛ばした壁の方を注視していた。

 

 すると…

 

 「あ゛ぁ…マジでやられたと思ったぜ…いってぇ…」

 

 そう言って額の血を拭いつつも、何処か嬉しそうな狂気的な笑みを浮かべたマスキュラーがゆっくりと立ち上がってきた。

 

 「な!?どうし…」

 「おいおい…隙だらけだぜ!」

 「ぐぁ!?」

 「緑谷兄ちゃん!?」

 

 緑谷は驚き、その隙をついたマスキュラーが接近して拳を振るい、緑谷も先程のマスキュラーと同じように壁へと吹き飛ばされる。

 

 「張り付けてた筋肉がよ…パンチで全部千切れて行ったんだが…そのおかげで衝撃が全部張り付けてた筋肉に持ってかれて、割と軽症だぜ。」

 

 どうやら張り付けてた筋肉が服を掴んで引っ張り、生地が引きちぎれる様な感じで上手いこと剥がされていくことで、本体への衝撃を少なくしてくれたらしい。つまりは緑谷のパンチの威力が高く、狙いが定まっていなかったが故に起こった偶然の産物らしい。

 

 「にしてもやっぱお前強えな!緑谷だっけか?もっと殺し合いしようぜ!」

 

 マスキュラーはそう言って緑谷の顔目掛けてゆっくりと振り上げた拳を、叩きつけるべく腕を振るった。

 

 「ッ!(身体が重くて動かない!洸太君を逃せない…僕はまたオールマイトみたいな事は…不味いなんとか…うご…)」

 「死に晒…ギャァ!?」

 

 その時森の中から何か黒い影が飛び出すと、マスキュラーの巨体を吹き飛ばして、緑谷と洸太を守るように立ち塞がった。

 

 「ハァイ…マスキュラー。喜べよ!テメェをぶっ殺しに来たぞ!

 「だ、誰!?」

 「何!?誰誰なの!?怖いよ〜!」

 「ンダテメェ…ヒーロー?には見えねぇ…マジで誰だよ。」

 

 なんとか立ち上がったマスキュラーは乱入者を睨みつける。

 折角自分と存分にやりあえる奴を見つけて、楽しもうとしていたのを邪魔された苛立ちを込めるように、筋肉を膨れ上がらさせて緑谷とやり合っていた以上にその体躯は大きくなる。

 

 「そうだな…レイクキラーそう呼んでもらおうか?何しろヒーローでは無いがお前を叩き潰す者だからな。せめてもの手向にこの名を覚えて…負けていけ!

 

 対するレイクキラーは持っていた鉈を突きつけて楽しそうにマスキュラーを挑発する。

 

 「…面白え…お望み通りにブッ…」

 

 しかし最後まで台詞を言い切る事なくマスキュラーは…

 

 (あ、俺コイツ知ってる…俺を何回かぶっ飛ばしたあのガキ…)

 

 「拳骨唐竹割!!(ギャラクシーディバイド)

 

 ドッカァァァン!!

 

 

 レイクキラーの拳によって走馬灯を見つつ、彼方へ吹き飛ばされて行った。




 走馬灯を見たマスキュラーですが、こんな感じでぶっ飛ばされてもまだ生きてます。


 次回も楽しみに!
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