無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア   作:平和推し

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 ヴィラン連合は悟った。

 あ、死んだわ…と


村上(結果的に)敗北

 「首さ置いてけ!」

 

 村上は鉈を嬉々として振り回してヴィラン連合を追いかける。(フリなので大丈夫な筈…)

 

 「クソ!クソ!なんて奴だ!」

 「走ってスピナーちゃん!死ぬわよ!」

 「ま、待っ…苦しいっつ」

 

 ヴィラン連合はもう勝つビジョンが全く見えない相手に逃走する他無かったが…その時、彼らにとってラッキーな出来事が起きた。

 

 「待て!止まれダークシャドウ!」

 「闇ガ高マル…アフレル…!!」

 

 闇夜の中で制御を失って暴れ回る常闇のダークシャドウである。

 どうやらクラスメイトとはぐれたせいで、力のコントロールもうまくいかずに自由に暴れ回っているようだ。

 ダークシャドウは足音をギュピ…ギュピ…とひびかせる村上に標的を定めたらしく、雄叫びをあげて襲い掛かった。

 

 「ん?おわ!?」

 「潰レロ!」

 

 ドッカァァァン!!

 

 村上はまさかダークシャドウが叩き潰しにくるとはと、内心思いつつも、余裕で受け止めたが、地面に覇気を伝播させておくのを忘れたので、地面に埋まった。

 

 ズボッ!

 

 「モグラ叩きかっつーの…」

 「な!?ダークシャドウの一撃で沈まぬだと!?…いや、誰だか分からんが逃げろ!」

 「グルアアァァ!!」

 

 村上は再び襲いかかって来たダークシャドウに【発勁】を叩き込んで後退させる。

 

 「獣よ…汝の主人に変わり…その力…押さえ込ませてもらうぞ?」

 「(なんだあの口上…素晴らしい)いや!逃げろ!コイツは…ダークシャドウは俺が抑えて見せ…」

 「グォォォ!!」

 

 しかしそんな常闇の声を無視して雄叫びを上げたダークシャドウは再び村上へと襲いかかった。

 

 ヴィラン連合達はこのままあのホラゲの化け物みたいなヤツに、マジで首だけにされてしまいそうになっていたが、その化け物が別の化け物みたいなヤツに足止めされているのを見て、内心感謝しながら全力で逃走していた。

 

 「マジ助かった!あんな化け物には化け物をぶつけんだよ!」

 「だがいつまで持つやら…」

 「あの子…確かターゲットの1人じゃ?」

 「おじさんでもアレは無理!というかあの間に割って入れと!?」

 

 その時、村上の声が聞こえた。

 

 「あ!?テメェコラ!シャドウコラ!人のブラ引っ掛けて盗ってんじゃねぇぞコラ!」

 「ダークシャドウ!クソ!流石に我が目が開けられん!」

 

 どうやら乱戦でダークシャドウが村上の水着を引っ掛けた様で、常闇はヒーロー候補らしくちゃんと目を閉じて見ない様にした。

 

 「なに!?」

 

 思わず足が止まって振り返ってしまうスピナー。

 そりゃそうである。

 死ぬほど怖い目に遭っていたとしても、生で素晴らしい女体を見れるとなれば、死の淵からでも最後の力が湧き出てくるのが男の悲しい性なのだから…

 

 更に言えばスピナー自体、ただの引きこもりからステインの思想に感化され、ヴィラン連合に加盟した元一般市民…まぁ納得である。

 

 「バカ!何足止めてるんだよ!」

 「スピナーちゃんのエッチ!行くわよ!」

 

 まぁそうだとしても、元からヴィランやってた先輩達がいれば引きずられながら撤退は出来るのだ。

 

 

 「…【太陽拳】!」

 「グギャァァァァ!?」

 「ダ、ダークシャドウ!?大丈夫か!」

 「もう着てるから見て良いぞ?少年?」

 「あ、ああ…誰か知らんが助か…オイお前は村上だろう…」

 

 村上はガッツリ正体バレした。

 

 「いやー、ごめんて、まさか自分が怖がらせる役割やっていた時に、いきなりヴィランが襲撃かまして来たんだよ。」

 

 村上はホッケーマスクを取ってケラケラと笑いながら常闇の背中を叩いて自分がなんでこんな事していたかを簡潔に説明する。

 

 「ハァ…まぁ助かった。あのままではダークシャドウによってとんでもない被害が出ていただろう…」

 「ゴ、ゴメンヨ…フミカゲ…」

 「ま、気にすんな!よく頑張ったよ常闇!」

 

 村上はそう言って常闇を抱きしめようとしたら高速バックステップで、常闇は離れた。

 

 「お前!もっと距離感を大事にしろ!その…格好がだな…」

 「えぇ…まぁ良いけど。ほら、施設に行くぞ」

 

 村上が常闇と戻っている道中、なんかピクピク動いている変なレザーマスクがいたが、常闇がダークシャドウでボコボコにした…というよりダークシャドウがボコボコにしたムーンフィッシュだった。

 

 「アイツは…オレが昔倒したヴィラン?常闇がやったのか?」

 「まぁな…だが一応拘束して持って行くか?」

 「いや、ほっといても大丈夫だろ…それより合流をだな…」

 

 するとその時、ワイルド・ワイルド・プシーキャッツの面々が相澤と共に走って来た。

 

 「あ、相澤先生!オレ達は無事で…」

 「お前の心配は最初からしてない…むしろヴィランの方が…いや、それよりも爆豪が避難していた時に消えた。お前たち見てないか?」

 

 相澤の話によれば避難途中に爆豪と一緒にいた切島達は、何か高速で飛翔して行く物体を見て、目を離した隙に爆豪が跡形もなく消えたらしい。

 現在マンダレイのテレパスやラグドールのサーチでも反応はなく、襲撃犯の人数もよく分かっていない状況で、もしかして攫われた可能性があるそうだ。

 

 「…ちょっと“気”を探してみます……この場にはいませんね。でも…残留した気の流れを追って…分かりました!」

 

 「え?何この子?サーチ持ちなのにゃ?」

 「いえ、頭が痛くなるレベルの脳筋です。それで…爆豪は?」

 

 村上は口を開いて…

 

 「首都圏の神奈川県は横浜…神野区…そこにいるはずです!」

 

 




 次回も楽しみに!
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