無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア 作:平和推し
村上やプロヒーロー達は彼の救出の為に作戦を練るのだった。
神奈川県警察本部の会議室にに設置された『雄英高校林間合宿におけるヴィラン連合襲撃事件捜査本部』には様々なプロヒーロー達がNo. 1ヒーローオールマイトの声がけもあり、集結していた。
「おい、本当にヴィラン連合は神野区にいるのか?」
そう言って腕を組んで苛立ったように、テーブルの資料を睨むのはNo.2ヒーローエンデヴァー。個性『ヘルフレイム』を操る現役プロヒーロー最高火力と謳われているプロヒーローだ。
なお機嫌が悪い理由はライバル視しているオールマイトの呼び出しではなく、息子が危険な目に合い、奥様とのイチャイチャL◯NE中に呼び出されて、尚且つ久しぶりに家に帰れると思っていたからである。*1
「懸念はもっともですエンデヴァーさん、ですが神野区の防犯カメラを調べていた所、プシーキャッツの施設に襲撃してきたヴィラン連合のメンバーらしき人物と特徴が一致するデータが複数見つかりました。」
そう言ってタブレット端末に複数の防犯カメラから見つけ出した画像を表示するのは、オールマイトのプライベートでも交友のある警察官、塚内警部である。
内通者のような顔をしているがそんな事は無く、オールマイトの数少ない友人として口も固い人物である。
「なるほど…では連中の居場所は何処だ!即刻踏み込んで叩き潰してやる!」
「落ち着いてください、敵はヴィラン連中だけじゃ無いんです。雄英高校を襲撃した際、それに保須市での大規模なヴィラン事件で使用された『改人・脳無』と呼ばれる生体兵器の工場らしき場所も見つかりました。」
エンデヴァーはあの脳みそ剥き出しの黒いヴィランの姿を思い出す。並大抵のヒーローならあっという間にやられてしまう程の戦闘力、驚異的な再生能力、そして死の恐怖無き文字通りの『怪物』である。
「なるほど…つまり、作戦はヴィラン連合の本拠地と脳無工場の同時摘発により、連中を根本から倒す…という事だな?」
「その通りです。それで詳しい話ですが…」
一方村上は別室にてクラスメイト達とメッセージアプリで会話していた。
『爆豪はオレが助け出す。お前達はオレを信じて待っていてくれ。どうかオレがお前達に見ている“信頼”を裏切らないでくれ』
村上はそう送信してスマホを置いた。
「村上少女、少しいいかな?」
そう言って村上に声を掛けてきたのはトゥルーフォームのオールマイト。村上が定期的に気功でエネルギーを回して細胞を活性化させているので、最近では後遺症が回復傾向にあり、やや肉が付いてふっくらとしてきた。
「なんですかオールマイト?」
「村上少女…君のエネルギーで私の“残り火”を伸ばしてくれているのは知っている。だからこそ頼みたい。私に全力を出し切るほどのエネルギーを注入してくれないか?」
村上はそう言うオールマイトに警告する。
「不可能ではないですが…そんな事すれば残り火は僅かな残滓残して二度と使用できないですよ。つまりはアンタの引退が確定してしまう訳だ。それでもやる気ですか?」
オールマイトは力強く視線を返した。No.1ヒーローとして『平和の象徴』としての重責を長年積み重ねてきた力強い瞳だった。
「覚悟の上さ、それにもし私の勘が正しければヤツが必ず現れる。その時にヤツに遅れを取るわけには行かない!それにだね村上少女、私は私が引退しても次の世代、君達がきっと次の『平和の象徴』として活躍してくれると信じているよ。だから私は戦えるのさ」
「覚悟の上…じゃあしょうがないですね。アンタがそこまで信じてくれたんなら、相応のモンで返さないとオレの名が廃るってモンだ!良いぜオールマイト!アンタの残り火、派手に燃やしてやるよ!」
「よろしく頼む!村上少女…いや“オンリーワン”!」
村上が差し出した手をオールマイトはしっかりと握った。
そしてオールマイトに限界までエネルギーを注ぎ込み、2人とも会議室に戻ってきた。
「オールマイト?なんか…より画風が濃くなってませんか?」
「HAHAHA!!そんな事はないさ!塚内君!」
「やっぱり気のせいじゃ無いですよね!?」
「オールマイトってあの画風が濃くなる事あるんだ…」
「フン!あのメリケン男がいつも以上にやかましいだけだ。」
そしてオールマイトやエンデヴァーを主力とした警官隊による爆豪救出とヴィラン連合の捕縛班、そしてベストジーニストやマウントレディなどのヒーロー達による、脳無工場の鎮圧及び脳無の回収班に別れて行動し、村上はオールマイト達に同行することになった。
そしてヴィラン連合の拠点と思わしき神野区のバー前に到着すると…村上は扉をノックして…
「おーい、弔!いるか?」
気楽に呼びかけた。
ガチャッ…
「あ?なんだよ村上じゃねぇか…いや後ろ豪華だな。」
「「「「「「「「「「いやいや!?待て待て待て!?」」」」」」」」」」
「おい!ゴラ!デカ女!テメェコイツと知り合いかよ!?」
「トムラ!?何故その女と!?」
「村上少女!?なんか知り合いのリアクションだけど何があったの!?」
「まさか内通者なのか!?」
「おい死柄木!?もう1人の友って女かよ!?」
「なになに!?トムラちゃんとその女の子の禁断のロマンス!?」
「おじさん困惑なんだけど…」
「「日本ってコレがデフォルトなのか?」」
大混乱だった。
次回もお楽しみに!