無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア 作:平和推し
その戦いの行方とは
「どうしたオールマイト?随分と苦しそうじゃ無いか?」
「…ッ!HAHAHA!何処がそう見える!AFO」
オールマイトとAFOの戦いは正に別次元だった。
互いの一挙手一投足すべてが互いを潰すための本気の一撃、オールマイトの拳が振るわれれば、余波で瓦礫は木の葉の様に舞い、それを迎撃するAFOの圧縮空気弾は正に竜巻の如き力。
しかしながら、互角に見えるその戦いにて優勢なのはAFOの方であった。
「デトロイトスマッシュ!(村上少女のお陰で全盛期に近しいまでの力が引き出せているのが分かる!しかし…同じくらいそれがどんどん燃え尽きていくのを感じる!)」
「おやおや、焦っているねぇ?最初は驚かされたよ、君のパワー、燃え滓だと思っていたが…何のカラクリか全盛期に近しいまで引き上げられているんだから!でも…」
AFOは黒い爪を伸ばし、連続攻撃を繰り出す
「くっ…テキサススマッシュ!」
オールマイトはその迫る爪をクロスチョップでへし折った。
「やはり…無理をしているね!恐らく時間制限付きでの全盛期モードといったところか!?」
「…ッ!」
流石はAFO、様々な個性を使って100年近く裏の世界の魔王として生きてきた経験から、オールマイトの全盛期と遜色ない力が制限付きだと理解していた。
そこへやって来たのは…
「俊典!何をボサっとしとる!考える前に身体を動かせい!」
「すいませんグラントリノ!」
妖怪ジェットジジイ…ではなく、個性『ジェット』の老齢なヒーローであるグラントリノである。
「いいか俊典、ヤツと対峙して焦る気持ちは良く分かる!だがな。焦ったらもっと厄介になる。昔もそうだ。お前の焦り、怒り、全てヤツが引き出してきて、その結果…身体に穴開けられた!」
オールマイトはその言葉に深く反省する
かつて奴と数回対峙した時、最初は実力不足で師匠を失い、そしてその次は奴に隙を突かれて胃を全摘するほどの致命傷を負った。
「すいません…少し血が上っていたみたいです。」
「そうか…なら次にやる事はわかるな!?」
オールマイトは拳を握りしめてAFOに迫る。今までとは違い、大振りでも関係なしの全力である。
「速い…!一気に決めてきたか、オールマイト!」
「そのつもりだ!最初からな!」
オールマイトは残量などもう気にしなかった。
ここで必ず奴を仕留めると決めた。
それに自分には緑谷を始めとした新たなヒーロー達がいる。
ならば自分は自分の後始末…最後の戦いをキッチリ終わらせると。
しかし…そう簡単に勝てるほど、AFOは単純な存在では無い。
逃げ遅れたのか、そもそも逃げられなかったのか、マンションだった瓦礫に挟まれている女性がいた。
「うぅ…助けて…オール…マイト。」
オールマイトはハッとしてすぐに助けに行こうとするが、AFOが目の前に立ち塞がる。
「おやおやどうしたオールマイト?早く助けてあげなよ。」
「退け!AFO!」
オールマイトは拳を振るった瞬間。
「ここだ…!」
AFOは泥ワープを使い、グラントリノを自分の目の前に出現させて、オールマイトに攻撃させた。
「グラントリノ!!」
「ガハ…油断…するな、俊典。」
グラントリノがそう言うか言わまいかというタイミングで、AFOは大きく振りかぶって…
「【瞬発力】×4、【筋骨発条化】、【膂力増強】×5、【増殖】、【鋲突】!」
一気に個性を重ねがけすることで絶大な威力と化した拳を叩きつけた
「ぐぁ!!」
オールマイトは何とか受け切ったが、それが原因か、はたまたグラントリノに手痛い一撃を加えてしまったせいで精神的な揺らぎが起きた事か、OFAの残火に限界が訪れた。
「まず!?ぬぁぁぁ!!」
まるで大きな穴が空いた風船のように体躯が縮み、一気に痩せ細ってしまったオールマイト。
「やった…!ハハハ!どうしたオールマイト!随分と無様な姿じゃ無いか?」
その映像は報道局のヘリカメラで街頭へ映し出されていた
「オールマイトが!?」
「ガリガリに!?」
「ヤバいよな?ヤバいって!」
「まさか…オールマイトが負ける?」
「頑張って!オールマイト!」
「そうだ、負けるな!」
「「「「オールマイト!」」」」
しかし今のオールマイトにはその声に応えられる力が存在しない。
「残念だったねオールマイト。コレからキミをズタズタに殺して、その死に様を皆に見てもらおう!」
「くっ…すまない…緑谷少年…」
その時…空から何かが高速でAFO目掛けて飛んできた。
「!?おっと!」
AFOは背後に跳んで避けると、突き刺さったのは仕込み杖。
村上のサポートアイテムである。
そして…
「WRYYYYY ッ」
独特な雄叫びと共に降下してきたのは村上と
「ロードローラーだッ!」
道路工事でお馴染みの重機だった。
ドグォォォン!
「うぐぅっ」
村上はそれをAFOにぶつけると…
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄ァーー!ぶっ潰れろ!」
容赦のない肘打ちラッシュを叩き込んでロードローラーごと地面にめり込ませた。
次回も楽しみに!