後期GAT-Xシリーズ
国防産業複合体の理事を務めるムルタ・アズラエルの支援のもと開発された試作機群。初期GAT-Xシリーズからの最大の変更点は装甲に改良型PS装甲である「トランスフェイズ装甲」を採用した事である。被弾時にのみフェイズシフトが自動かつ時限的に展開されることで電力消費が大幅に節約されるため、出力の高いビーム兵器の積載が可能となった。
元々ヘリオポリスで作られているG計画の設計図など製造データが連合側にある以上、色々と問題がある兵器の改良型や新型機の開発プランは、連合という巨大な組織では当たり前の出来事でしかない。
つまり、今回オーブにやってきたアズラエルにしてみれば、すでにオーブにいるアークエンジェルの戦闘データやストライクのデータをもらえれば、連合本部に向かう最中にザフトの攻撃で沈もうが、鹵獲されようがどうでもいい存在になりつつはあった。
「最も、連合本部にやってきたとしても、囮部隊として・・・アークエンジェル隊は活躍してもらう予定ではありますがね・・・・それにしてもサイクロプスは一応は用意していますが・・・ザフトのスピリット・ブレイクは実はパナマではなくて・・・連合の本拠地に来るですが・・・・情報がわかっていますからね・・・・どう料理するか・・・楽しみではありますが・・・」
「ですが・・・アズラエル理事・・・本当によかったのでしょうが? オーブの影の軍師に【GAT-X131 カラミティ】【GAT-X370レイダー】【GAT-X252 フォビドゥン】【GAT-01Dロングダガー】を渡す予定を組むなんて」
ウィリアム・サザーランド大佐も実はオーブとの交渉に階級を隠してやってきていたが、今は帰りの民間企業の航空機に乗っているためか、多少はアズラエル理事に文句を言うことは仕方がないことでもある。
「ですけどね・・・サザーランドさん・・・今のオーブを相手にせっかく新型機や新造した兵器を無駄に捨てると・・・・それが軍部の決定であると判断していいんですね」
実際にサザーランドもオーブの周りを飛ぶあの移動要塞リーブラ改を目のあたりにして、AĪ技術で作った映像ではなくて、現実に存在している上に、あれだけの機動兵器しかもモビルスーツもまだまだある状態が確認されている以上は。
「それは・・・・・・・・ですが・・・・コーディネィターを・・・・」
「あーーーーーーそれはわかりますが・・・国家としてオーブは二つの人種を受け入れていますからね・・・・それにですよ・・・・一か月間の間アークエンジェルは修理のためにオーブにいるんですよ、ザフトにしてみれば、因縁深い船なんですよ、多くの同胞が倒された船としてね・・・」
「おおおそれは・・・・・そうですな・・・・つまりアークエンジェルがいる時点でオーブは当然我々ではなくて、ザフトと外交で色々と話をしなくてはならないと・・・」
「そうですね、そしてザフトはアークエンジェルを必要に落とそうと躍起ですよ、かられのプライドもあるのでしょう? 優秀な新人類でしたっけ・・・それを利用して我々の大西洋連邦はすでに友軍である・・・ユーラシア連邦にストライクダガーの設計図とデータを渡して、生産させている最中なんですよ」
「そうでしたな・・・そしてより優秀な機体バスターダガーを含めた後期G計画で作られてる多くの新型兵器は我々が抑えると・・・」
「そういうことです・・・・・ユーラシア連合の生産力は大西洋連合としても知っているでしょう・・・元は敵対どうしての国々だったんですからね」
「そうですな・・・・・・・確かにかの国の生産力を考えれば・・・粗悪品が生まれようとも・・・一か月で大体五千機程度は作れてしまいますからな・・・・」
実際に大西洋連合の軍人にしてみればユーラシア連合とは一時的にザフトの戦争に勝つために手を組んだ程度である、つまりストライクダガーの設計図とデータを差し出したということは・・・・それ以上の高級機体や高コスト機体は普通にアズラエル側の手の中にあるという証拠であるのだから。
「それに今もビクトリア基地がザフトの手に落ちてないのはねユーラシア連邦の者たちの手によって維持されているおかげでもありますからな」
「そうですね・・・・だからこそストライクダガーの実戦データが豊富にこちらに上がっているんですよ・・・・我々がユーラシア側にただで、設計図とデータなどを渡すと思いますか・・・・きちんと契約書を交わしていますよ」
「さすがはアズラエル財団のトップではありますな」
「そういうことです、財団での取引でも取引相手が欲しいものをきちんと渡す・・・それが取引でのコツですね、だからこそ・・・ザフトがアークエンジェルに執着しているのであれば、それを最大限利用する方法を僕は軍部に提案するだけですよ」
「ふふふふふ・・・・・・悪い方ですな・・・・そうなりますと・・・・アラスカ基地を吹き飛ばす計画も・・・・若干の修正を入れた方がいいかもしれませんな」
「そうなんですよ・・・・・・大量の物資と金をつぎ込んだ、あれほどの基地をサイクロプスでたったの500機程度のザフト軍の墓標にするのはね・・・・それに戦後を考えればユーラシアの勢力も・・・低下しすぎるのは・・・・オーブに対抗できなくなりますからね」
「そうでしたな・・・・・オーブは無限に近い・・・増援を引っ張てこれるあの光の幕から同盟相手がいましたな・・・・彼らとの闘いにわれらの戦力を使うのは・・・・戦後は・・・難しいそうですな」
「そういうことです・・・・ザフトもどのようにして残すのか・・・・一方的に壊して終わりでは残党が生まれるでしょう・・・・歴史が証明していることなんですからね」
「日本兵と・・・・ベトナムや中東の組織のことですな・・・旧世紀の事ではありますが・・・・残党軍は色々と厄介ですからな・・・特にモビルスーツなんてものが現れている以上は・・・・一人で簡単にある程度の町や村を潰せる兵器を持っているということになりかねませんぞ」
「そこなんですよ・・・・・僕も財団の経営陣として・・・色々とシュミレーションを考えてみましたが・・・・リーブラ改のスペリオルと呼ぶ、男性からこのような計画書を渡されてしまってはね」
「ふむ・・・・どれどれ・・・・・・・・なるほど・・・・昔の国連軍と同じというわけですな・・・ただし独立性を持たせる意味も込めて・・・・連合内部でザフト兵士を拷問している組織の拠点が見つかれば・・・・【ザフト】【連合】【オーブ】三勢力は基本的に【リーブラ改】が作る【世界平和監視機構コンパス創設】・・・・」
「そういうことです・・・・情報収集や監視任務などはこちらで請け負って、過激なテロ組織の殲滅・・・残党に対しての投降を呼びかけるなど・・・・・色々とこちらでやることをやってもらえるんですよ・・・アークエンジェルは・・・戦後に・・・使えると思いませんか?」
「・・・・・・・・なるほど・・・・・・軍隊でも・・・厄介者を・・・送り付ける予定ですか・・・しかも連合の本部を守り切った部隊であれば余計に・・・連合は拍が付きますな・・・・宇宙では二番艦であるドミニオンが作られていますし・・・三番艦も月面の連合基地で作られていますからな」
「そういうことです・・・・・・アークエンジェルは囮として十分に使い・・・いらなくなった・・・この計画に差し出せばいいだけですからね」
「ふふふ・・・・・・・そういうことですか・・・・こちらには切り裂きエドなどエースパイロットがすでにいますからな・・・特に彼はビクトリア基地防衛線で・・・ソードを使い・・・ジンを多くの切ったことで有名ですからね」
「そういうことです・・・ストライクとアークエンジェルの戦闘データはすでにこの手にあります・・・アラスカ基地までもてばいいだけですし、どちらでもいいんですよ」
こんな会話をしつつ、アズラエル達はさっさと大西洋連合のアメリカに向けてゆっくり飛行機中でゆっくりしていた。
そして一方のアークエンジェル側も戦力の低下を悩んでいるが、それは仕方がない、オーブだって余っているМ1アストレイ一機をアークエンジェル側に乗せたいと思っているが、
このアークエンジェル側に渡そうとしている、【М1アストレイエール装備】と呼ばれるストライクのエール装備を発展させた、飛行能力を上げたタイプが存在する。
これは元々ジャンク屋が持っていた、赤いアストレイ飛行型の機体データをもらったうえで、オーブ側で色々と調整したタイプではあるが、それでもやりは戦力的には若干弱くなるのだ。
ムゥがモビルスーツ乗るとしたらスカイグラスパーが逆に余ってしまう、特にキラがすぐに換装して戦えるようにするには、だれかがスカイグラスパーに乗る必要があるが、実際に一か月程度で満足に航空機を扱えるほど状態するものはいないし、
そもそもパイロット候補生もアークエンジェルの中にはいないのだ、トールがたまたま適正もあり、少ない人材でようやく回せるようになりつつある状態で、新しいパイロットを育てて、そしてそのパイロット用に整備士達をつける余裕はアークエンジェルには実は存在してない。
だからこそムゥは、スペリオルに頼んで、とある機体を用意してもらおうとしているが。
「だからさ・・・・・・・デュラクシールならば、確実にアークエンジェルを守れるんだ・・・わかるだろう・・・スペリオルもさ」
「それはわかるが・・・・・いいのか・・・そんなことをしても・・・連合の本拠地に向かう予定なんだろう、デュラクシールが連合の手に渡ることも考えたのか?」
「・・それはそうだけど・・・・・・・・・オーブはアストレイと呼ぶモビルスーツを貸し出すといってくれるけど・・・・強化されたG兵器相手になるとな・・・」
「確かにデータも見たが・・・・強化はされていたな・・・だからといっても・・・デュラクシールを貸し出したとして・・・それを返してもらうために・・・誰が行くんだ・・・連合の本拠地に・・・・」
「・・・・・・・オーブじゃだめか・・・・リーブラ改で行けば大変なことになりそうだし・・・シロガネも別の任務があるんだろう」
「それはそうだがな・・・・・・・・・・・一か月も猶予があるからな・・・・もしかすればもしかする・・・かもしれないが・・・・」
「あいつらか・・・・だが・・・・ミスリルのメンバーもう・・・オーブから出て行っただろ、かなめもつれてさ・・・・」
「そうだがな・・・あいつらの組織を買収しているからな、秘密基地も・・・つくってあるし・・・・一か月後には・・・・ダナンの訓練航行が終わる時期なんだ・・・」
「ダナンか・・・・・・・・潜水艦か・・・なるほど・・・」
「わかっていると思うが・・・連合だって潜水艦対策はしっかりしているぞ・・・・連合の方が歴史が長いし・・・その辺はムゥお前たち 軍人はわかるだろう」
「それはな・・・・・・本部の近くまでは・・・ダナンがエスコートしてくれるのか・・・」
「そういうことだな・・・ただし極秘裏でな・・・ぎりぎりまで・・・・貸し出すことはできるから・・・それで我慢してくれよ・・・ムゥ」
「すまん恩に着るぞ」
こうしてスペリオルとムゥの間に取引が成立したうえで、リーブラ改の中にある、デュラクシールをムウ用に多少はチューニングする必要があるからだ。
チューニングするデータはすでにリーブラ改側が手に入れており、ムゥが使っている元々デュラクシールは普通に宇宙世紀のリーブラ改【ソドンの中】に存在しているからだ。
それに、デュラクシールの大きさもまた問題であった、五十メートル級のサイズの機体を搭載することはアークエンジェルはできないからだ。
だからこそ、結局はデュラクシールの設計データを使った機体、二十メートル級のモビルスーツを作る必要が出てきてしまった。
結果的に姿形は完全にアルブレード・カスタム機となってしまったが、バイザー部分だけはガンダムタイプへと変更されていた。
そのためか、バックパックの部分近くにはビームキャノンが二門装備されており、空力を考えられた設計の翼を装備しているのが最大の特徴ではあるが、同時にテスラ・ドライブも装備されているためか。
シュミレーションで何度も乗っているムゥも
「戦闘機のマッハⅠのスピードを簡単に出す機体を用意するとは・・・驚くしかないが・・・」
「デュラクシールは大きすぎるし、重たすぎる、潜水艦に搭載したうえで、オーブに持ち帰ることができなくなるぞ」
「それは・・そうだな・・・あくまでも本部につくまでの間ただったな」
「そういうことだ・・・・それに連合と交渉次第では・・・お前たちもくる可能性があるだろう」
「多分な・・・・下手な人材をこれから用意するよりも・・・俺たちをこのまま使う方が軍部や上層部の連中の負担も・・・政治的にも色々と楽になるか」
「そういうことだ・・・・・・ただし補給の兵士達は大変な目に合うがな」
「そうだな・・・・・整備士達もそうだけど・・・・モビルスーツのパイロットか・・・モビルアーマーのパイロットでもいいから、アークエンジェルに来てほしいと思ってしまうな・・・」
「本来であれば・・・・15機程度は軽く入る想定で作られているからな、この船は・・・多少手直しすれば21機程度は余裕で入るだろうな」
「そうだろうな、戦闘機も・・・三機しかないが、本来であれば、もっと補給で来てもおかしくはないんだけどな・・・・」
「連合の本部もあと少しで本部に到着するとわかっているためか、大西洋連合の支配地域に入れば、ザフトも来ないだろう」
「そうだな・・・・・いざとなればアメリカ大陸に行くルートも、あるからなオーブから出発すれば・・・」
こんな会話をしつつムゥは現在作られている自らのモビルスーツに乗るための完熟訓練をシュミレーションで行うしかなかった。
これはアークエンジェル改も同じである、船は現在乗りてがいないためか、普通に昭和の世界に留め置かれている、これはいざという時に昭和側の味方勢力でアークエンジェル改が必要になるときが来るためか。
いざという時にはビルドベースの職員が乗り込んでいつでも起動できるようになっている。
このような形で、二週間が過ぎていく中でもザフト側もついにフリーダムとジャスティスの一号機がロールアウトしたうえで、テストパイロットが現在色々とフリーダムとジャスティス用の強化装備【試作型ミーティア】を装備したうえで、色々と実験データの収集を行っていた。
それを黙ってみているは死んだと思われていた、砂漠の虎を含めた彼らの部下達がこの光景をみつつ、エターナルの中で、この手の兵器をどう使うかで、悩んでいた。
すでにドレッド・ノートの解体がようやく一週間後になると砂漠の虎も情報を得ていたからだ。