銀河天使な僕と君たち   作:HIGU.V

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扉と鍵の狭間 平和な世界

ルーンエンジェル隊は、ムーンエンジェル隊とシミュレーターで対戦することになった。原因や理由などは省略するが、ともかく稽古をつけてもらえることになったのだ。

 

「えへへ、お姉ちゃんと戦えるなんて嬉しいです!」

 

「私も負けないよ! リコ。カズヤ君もね!」

 

「あ、はいお手柔らかにお願いします!」

 

 

別段ピリピリした雰囲気などはなく、和気藹々とお互いの実力の再確認をするための場であった。全員がこの場の空気を楽しんでおり、ピリピリとした戦闘前のそれとはまったく違っていた。

 忘れがちだが、エンジェル隊と言うのは戦闘機パイロットのエリート集団であり、それぞれが各々の腕に自信を持っている。バトルジャンキーとまではいかないが、十分に各自の実力を発揮できる場所は決して嫌いではない。

 人間(人間でないのもいるが)、自身が努力した物を披露する舞台が与えられれば嬉しいのである。

 

 

「まぁ、アンタらがどれだけ成長したか見せてもらうとするかね」

 

「先生をびっくりさせるのだぁ!」

 

「ナノナノ、私たちは前に出て戦うだけで驚かれますよ」

 

 

そんな風に楽し気に会話を交えている女性たちだが、アニスの一言が通信に乗った途端空気が変わった。そう彼女の一言は決して言ってはいけない禁忌の言葉。どのような状況においても絶対に悪手とされる魔法の言葉であった。

 

 

 

「ッへ! ロートル共なんかに負けねーぜ。新エンジェル隊の力を見せてやる」

 

 

静寂が支配する。通信ログは一向に進まず、そのまま時間だけが幾ばくか過ぎる。誰もが無言だった。そう、カズヤは自分のつばを飲み込む音が、これほど大きく聞こえたのが初めてである程の静寂に耳が痛くなりそうだった。胃は既に痛かった。

 そして次の瞬間相対している6機の敵の背後に6対の翼が現れた。

 

 

「あ、アニスぅぅ!」

 

「ちょっと、アジート! アンタ、仮にも先輩たちに向かって何言ってんのよ!」

 

「アジート少尉! NGだ! 即急に! 可及的速やかに謝るのだ!」

 

「ナノナノなのだ!」

 

「あぁ! ナノちゃんが錯乱しちゃった!」

 

「え? オレ今なんか変なこと言ったか?」

 

 

アニスは育ちのせいもあるのだが、少々口が悪い所がある。意味をよくわからないで周囲の使っていたスラングを、なんとなくのニュアンスで使ったりするといったそれだ。そしてこの局面において最悪に動いた。

お前らなんかに負けねーぞ! 程度の言葉のつもりだったのであろう。別にロートルでなくとも、良かったのであろう。しかしそこでその言葉を選んでしまうのは、彼女の微妙な不運さか。悪運は強いのだが、最後の最後で損をしてしまう事があるのだ、彼女は。

 

 

「ど、どうするの! あっ! シミュレーターの衝撃設定が実戦レベルまで上げられてるぅ! 権限は向こうが持ってるのに!」

 

「カ、カズヤさん……」

 

「アニス、謝って!」

 

「あの、通信切れちゃいました!」

 

「ええぇぇ!!」

 

「交渉の余地なしか」

 

 

目の前がどんどん暗くなっていく錯覚を覚えるカズヤ。何がどうしてこんなことになったのかも、今ここまで危機感を覚えて理由も良くわからないけれど、冷汗が止まらない。

 ヴェレルと戦った時に誓った、勇気ある心と言う意味のこの機体に見合うような、強い心を手に入れると言っていたあの頃のお前は輝いていたぞ! と脳内のランティが話しかけて来るが、そんなことは言ってもない。

 しかし、彼にはもう祈る位しかすることはなかった。

 

 

「すみません、遅れました。お待たせしたようですね」

 

「ち、中尉!」

 

「ラ、ラクレットさーん」

 

 

 そして、誰かが助けを求める時に、英雄は必ず現れる。そう、もし彼が真の英雄であるのならば、大事な妹分と部下と仲間と恋人たちが待つ場所ならば、そこがたとえ死地であろうと彼は現れるのだ。

 後光が差しているのではないかという、頼もしさと力強さを背に彼はこの場に舞い降りた。14番目のエンジェル……として

 

 

「あら? ラクレットさんはどちらの味方をしますの?」

 

「アタシたちと一緒に戦った仲よね?」

 

「そうそう、ラクレットくんもエルシオールのチームだよねぇ!」

 

「ああ、あの時のお前はまだ14だったけど、その頃からアタシたちに良く懐いてた見込みのある奴だと思ってたよ」

 

「ご決断を」

 

「ラクレットさん。わかっていますね」

 

 

 

 

 たとえ、入った瞬間にそのまま回れ右をしたくなるような恐怖と戦うことになっても、彼は絶対に逃げる訳にはいかなかった。ここで逃げるのは、自分がラクレット・ヴァルターでいられなくなる。そんな沽券に係わる状況なのだから。

 

 漢には人生で何度か決断をしなくてはならない時が来る。大事な何かを天秤にかけて、自分の判断で片方を切り捨て、片方をとらなくてはいけない時がある。

 その決断はいつだって突然現れて、切り捨てた後に、切り捨てたほうの重みを再認識する羽目になる。人の決断は1・0ではないのだから。51と49の決断は2勝っているのではなく、49を失うので大きな喪失感を得るのは必定。彼方が立てば此方が立たないのだ。

 

 

「ぼ、僕は……」

 

「御託はいい、さっさと決めな」

 

「ラクト……」

 

「ラクレットさん」

 

「中尉!」

 

部下たちの声と、尊敬し敬愛し信望し崇拝し信奉している元上司たちの声。その2の重みは嘘偽りなく言えば、後者に傾いていた。だが、それでも自分は、今の自分はようやっとなれたエンジェル隊の一員。それはムーンではなく、ルーン。

 

 それでも彼が迷うのは、恐怖だとか、そう言った問題ではなく、脊髄反射の域でムーンエンジェル隊のお願いを聞いてしまうからだ。

 

古来より、屈しかけた英雄を救う存在は枚挙に暇わない。共に戦ってきた仲間、守るべき民衆、神託を下した神。そしてなによりも

 

 

「ラクレット、アンタはアタシ達の恋人でしょ?」

 

「そうだ! 僕はルーンエンジェル隊所属の中尉のラクレット・ヴァルターだ、この戦いがムーンとルーンの物である以上、僕はルーンと共に戦う!」

 

 

恋人の、愛する者の声であろう。彼の心はそれだけで奮い立ち、100万の敵であろうと立ち向かう勇気を得るのだ。決してだんだん調教されてきているとかそういったわけではない。

元々下端根性と言うか、舎弟としての生活が長かったりしたのもあるからだ。決して彼がこの前見た白昼夢の後、少しずつ被虐的趣味を持つ自身に気づきつつあることとは関係ない。お預けとか待てという言葉にどきりとしてしまうといった程度だ。

 

 

 

 

「ふーん、ラクレットアンタはそっちに着くのかい?」

 

「まあ、これで戦力はようやっと五分と言った所ですわ」

 

「アタシとしてはどっちでも良かったわよ」

 

「ラクレットさんには借りがあります」

 

「私たち全員に勝ちっぱなしでいられるとは思わないでね!」

 

「ラクレットさんと戦うのも久しぶり、心が昂ぶります」

 

 

どうやら元々敵対されることは織り込み済みだったというか、1on1のシミュレーターで引き分け以上に持ち込んだ事を、未だに根に持たれていたようだ。事実彼女達はそれぞれがラクレットへの対抗策をきちんと考えてきている。彼が聞けば泣いて喜ぶであろう。

ラクレットはシミュレーターに乗り込むとすぐさまセットアップする。

 

 

「ルーンの皆、大口を叩いたが実際の所僕の機体は、戦闘機と相性が悪い。チーム戦ならばなおさらだ」

 

ラクレットはすぐさま作戦会議を始める。と言っても彼の作戦立案能力はプロではあるが、あくまで教本にのっとったものになってしまいがちなレベルである。基本指導は向いているが、応用において本当に命を賭ける作戦を立てる自信はなかった。

 

 

「カズヤ、指揮は君に一任するが、恐らくまだ僕の機体の性能は兎も角、性質の把握できていないと思う」

 

「あ、はい。近接機体なのはわかるんですけど」

 

「ああ、その認識で良い。だが絶対に『君の想像以上に』近接機体なんだ。だから本当ならば悪手だが、僕は特攻した後個人でひたすら攪乱をしようと思う。射程のあるシャープシューターと、レーダーに優れるトリックマスターに、回復ができるハーベスターが揃った以上、時間をかければ確実に打ち取られてしまうであろうからな」

 

 

カズヤは早口でまくし立てられるものの、言いたいことは理解した。チーム戦で戦う場合脅威となる存在に数を当てるのは常套手段だ。そしてラクレットはルーンでは最も瞬間火力と技量を持つ機体である。その弱点をつける機体が整っている以上、イニシアチブを取られるわけにはいかなかった。

 

 

「中尉の攪乱が利いている間に僕たちがチームで各個撃破……ですね」

 

「OKだ。連携は追々やっていこう。あとラクレットでいい、カズヤ」

 

「はい、ラクレットさん」

 

 

作戦を手早くまとめてしまえば、後は開始まで待つだけだ。ラクレットは操縦桿を握りながら、精神を統一させる。通信の音量は最小にしながら。

それは単純に集中する為であり、ちゃっかり先ほど自分の口癖を利用された使用料として、機体の搭乗許可を要求してくるリリィを無視するわけではない。

 

 

そして戦闘が開始される。

 

 

「ルーンエンジェル隊! 出撃! みんな行くよ!」

 

────了解!!

 

「来なさい、ひよっこ供!」

 

「お相手いたしますわ」

 

「皆行くよ、ムーンエンジェル隊、戦闘開始だ!」

 

────了解!!

 

 

 

こうして戦闘の火蓋は切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやーまさかあそこでエンジェルチェンジからの、ゴッドギャラクシーエンジェルを成功させられるとは、感服です」

 

「いやいや、ラクレットの方もまた腕を上げたね、オースからワールドに繋げてブレイクまで撃って来るとは」

 

「シンプルイズベストですわ」

 

 

 

 

 

戦闘終了後、満足げなムーンエンジェル隊とラクレットの7人とげっそりとした表情で顔を蒼ざめている残りのルーンエンジェル隊がいたと記しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラ、ラクレット・ヴァルター中尉!」

 

「はい、何でしょう?」

 

ラクレットがルクシオールに正式に着任して間もない頃、こんなことがあった。彼が艦橋へ向かうために歩を進めていた時に、急に声をかけられたのだ。別段急いでいたわけでもなく、足を止めてそちらの方向へと直るとそこには3人の男性が立っていた。

 

「あ、あのオレ達その……」

 

「おや? もしかしてジョナサンさん、パトリックさん、ガストさんでしたか?」

 

 

 ラクレットは話しかけてきた3人を見て、見事に名前を言い当てた。特徴的な三人であり、この艦の清掃員として働いている彼等の事をきちんと覚えていたからでもある。

 

 

「お、オレ達の名前を……」

 

「覚えていてくれたんですか!?」

 

「当然じゃないですか。同じクルーですし。あとこれはもしかしたら僕の記憶違いかもしれないのですが、皆さんは以前講演会とサイン会と握手会に来てくださいましたよね? 私のファンになって下さったのですか?」

 

 

流石に誰でも覚えられる程ラクレットは、人の顔を覚える能力が高い訳ではないが、何度も来ている人であり、特徴的な3人組であり、なにより前世で死ぬほど見直したアニメに出ている、わるもの3人なのだから、きちんと覚えていた。

 

 

「そうです! ずっとファンです!」

 

「はい! ラジオの公開生収録も行きました!」

 

「バラエティゲストの時の観覧席は女性限定でだめでした!」

 

「そ、そうですか。嬉しいです」

 

 

 流石にそこまでは知らなかったので、少し驚きながらも笑顔で応対するラクレット・ヴァルター中尉。自分よりも年上の男性に囲まれることが多かったので、あまり問題ではない。ただ詰め寄られるのは少しだけ抵抗があるだけだ。

 

 

「あ、あの握手してもらえませんか!」

 

「お、俺はサインを」

 

「写真を撮ってもいいすか!」

 

「それでしたら。肩を組んで写真を一緒に取って。裏にサインをするというのはいかがでしょう?」

 

 

慣れた対応でかわしていくラクレットは既に年季が入っていた。いつから自分はこんなにスター扱いをされて、それを慣れた対応で躱せるようになったのであろうか。

 

心の中で自分自身に呆れながらもにこやかな笑顔で接してその場を後にするのであった。もちろん、自分が配属されているという事は戦略的な機密情報なので伏せる事を言いくるめながらも。

 それが彼のファンサービスなのであった。

 

 

 

 

「ってことがあったのを見たんだけど、あの人何者なの?」

 

「さーな、本人に聞いてみればいいじゃねーか」

 

 

それを見たのはカズヤ。聞き手に徹しているのはランティであった。二人とも今はオフシフトであり、のんびりと雑談に興じていたのだが、ふとカズヤが先日見かけた光景を話題に出したのである。

 

男二人脈絡ない会話であり、別段答えを求めている訳でもないが、わかりそうなのにそのままにしておくのも歯切れが悪かった、二人は周囲で休憩中のクルーを見渡すが、当の本人は見つけられなかった。

 

 

「あ、カズヤさんに、ランティさん! こんにちは!」

 

「こんにちはですわ~」

 

「やぁ、エンジェルちゃん達! 良かったら一緒にお茶でもどうだい?」

 

「リコ! カルーアも!」

 

 

しかし、丁度お茶とケーキでも楽しもうと入って来た二人と偶然目が合ったことにより、席を共にすることにした。無類の女性好きであるランティは恭しく椅子を引くなどをする程に上機嫌だ。そんな中ふと自分の恋人であるリコの出身を思い出して尋ねる事にする。

 

 

「あ、そうだ、リコなら知ってるかな?」

 

「はい、何でしょうか?」

 

「ラクレットさんの事なんだけど────」

 

 

 ランティにしたような説明と同じものを繰り返す。カズヤはちらりと横目でランティの様子を確認すると、一切嫌な顔をせずに、女性陣と同じようにリアクションを返して場の雰囲気を心地よいものにしている。

 二人とも恋人いるのにすごいなぁ。こういう所をもっと出して言えばモテるのに、どうしてこうなんだろうと、もはや感心しているカズヤであった。

 

 

「有名人なのも知ってたし、英雄だって聞いてたけど。まるでアイドルみたいだなぁって」

 

「確かにEDEN出身の方が、良くラクレットさんの事を話していらっしゃるのを聞きますわ~。でもラクレットさんは、恥ずかしがってあまり話してくれませんの~」

 

 

小声でそこがかわいいのですけど~。と口にしながらカルーアも同意した。自然と視線はリコに集まる。

 

 

「はい! ラクレットさんですね! ふふ、私よく聞かれるんですよ! それじゃあまずカズヤさんとランティさんは、ラクレットさんが何歳だと思いますか?」

 

リコはニコニコ笑いながら、大好きなお菓子の話をするかのような笑顔で二人にそう尋ねる。それはすなわちリコがラクレットの事を好いているのと同時に、お姉ちゃんとカズヤさんの事を話す顔とはまた違った物であるということだった。カズヤはそれでも少しだけ心に引っかかるものがあったが、話に乗ることにした。

 

 

「えーと……タクトさんが26だし、24とかかな?」

 

「そうだなぁ、意外と22とかだったりして?」

 

「ふふっ。カルーアさんはご存知ですよね? 正解をお願いします!」

 

「はぃ~。ラクレットさんは、18歳ですわ~」

 

「は?」 「え?」

 

 

 番組の司会者のようにリコは笑みを浮かべて話を進めていく。そんな様子も可愛いなぁなんて堪能していたカズヤは急に聞こえてきた数字に冷や水を被せられた。

18歳。それは16歳である自分より年上である。ルーンエンジェル隊で言えばリリィの1つ下であり、年齢順に7人を並べると上から3番目下から4番目になる。

 

 

「え? 嘘 あの貫録で?」

 

「ははっ! リコちゃんはジョークが上手なんだねぇ」

 

「いえ、本当ですよ? 14歳で戦場に単騎で介入して旗艦を落として。そのまま戦艦エルシオールに合流してエンジェル隊と一緒にクーデターを鎮圧したんです」

 

「ふふ、私も最初はすごく驚きましたぁ。私の方が3つもお姉さんでしたもの~」

 

「…………」

 

 

カズヤとランティは冗談ではない様子の二人を見て理解してしまった。嘘ではないのだと。つまり本当にあの代々暗殺拳を継承して来た世紀末覇者の様な外見をして18歳なのだ。本当に同じ人間なのかよ……。

A.人間じゃなかった。 しかし彼等にはそれを知る由もなかった。

 

 

「ムーンエンジェル隊、お姉ちゃんたちは当時神聖視されていたのもあって、顔出しNGだったんです。だから戦後のインタビューとかは全部ラクレットさんに集中して。EDENではその後も2回大きな戦いがあったんですけど、どれもそんな感じでした」

 

「あぁ。エンジェル隊の窓口役もやっていたみたいな感じなんだね」

 

「教官たちの分の人気が集まったのか」

 

「ふふっ。ラクレットさんはむしろエンジェル隊に頼りっぱなしだったって言ってますわぁ」

 

 

リコとカルーアは何が楽しいのか、顔を見合わせて微笑み合う。まぁトピックとしてのラクレット・ヴァルターは逸話が多いので会話に困ることはないであろう。

 

 

「その後は、軍の広告塔とあとは実家の商会のキャンペーンキャラクターとして活動してました。写真集に自伝、特撮ヒーローへのゲスト出演、講演会に玩具の広告など。色々していたおかげで、コアなファンが多いそうです」

 

「タクトさん曰く、宗教ができちゃったそうですわ」

 

「もう、なにがなんだか……」

 

「とりあえず、すごい人物だってのはわかったかな」

 

 

 ランティとカズヤはあまりの情報量に、キャパシティーオーバーに成りかけていた。しかしそれでもわかったのは、超が幾つついてもおかしくない人生の成功者だという事か。

 

「あ、カルーアさん。友達がラクレットさんの写真集焼きまわしてくれました!」

 

「まぁ! 嬉しいですわ。これをラクレットさんの前で読むのが最近の楽しみなんですの~」

 

リコとカルーアの間で謎の関係が出来上がっているのを見詰めながらカズヤとランティは心に決めた。

 

 

「ラクレットさんには優しくしてあげよう」

 

「ああ、あと怒らせない様にしよう」

 

 

 

New 知らないうちに風説だけで同僚から畏怖される存在になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




短いけど繋ぎの話なので。
カルーアとテキーラがヒロインな理由は色々あるけど
決め手はkiss on the cheek の歌詞です(唐突)
いい歌なのですよ、ええ。
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