オーガ遭遇の前にエレン達との出会いをぶち込みます。今回長いです。
シズを子供達の元に送った後、
「....何だこのゴブリン達は?」
「どうやらレグルス様とリムル様の噂を聞き、庇護を求めて近隣の村から集まってきた
ようです。」
「なるほど....?」
やっぱり目立ちすぎると不味いな....居心地が悪い....
「....表側のトップはリムルに任せる、取りあえずはリムルが帰ってくるまで
ここで過ごしておくように言っておいてくれ。」
「承知しました。」
「あと....さっきの散歩中に人間に遭遇してな、境遇からここで保護することにした。後々
本人と面倒を見ている子供達がここに来ることになっているから、出迎えてやってくれ。」
「それはそれは....分かりました。ですが...この森でもてなしが出来るか...」
「そこに関しては俺の方で考えておく。元々俺の身勝手だしな。」
「分かりました。ではゴブリン達に伝えに行ってきます。お客人の話もしておいた方が?」
「あぁ、頼む。」
さて、と。
「ヨド、シズのイフリートを抑えることが出来るスキルを考えるのに集中する。用がある奴が
近づいてきたら教えてくれ。」
《承知しました。》
これで良し。さてどうしようか....押さえ込むのなら封印系のスキルが良いだろうか...それとも....
いや、こう言うスキルも......
....そうやって考えているうちに夜中になっていたのはここだけの話だ。
"準備できたよ。"
その通信が入ったのは二日後の昼時だった。
"わかった、迎えに行く。場所は何処だ?"
"迎えに来やすいように前に出会った場所にいるよ。"
前に出会った...あそこか。
"了解、少し待っててくれ。"
「裂騎、少し影に入っててくれ。シズ達を迎えに行く。」
「承知しました。警戒は?」
「一応しておいてくれ。」
さぁ、不運な奴らを自由にしようか。
「よっと....」
「あ、レグルス!」
「ようシズ、元気そうだな。」
「...うん。」
こりゃ大嘘だな?*1
「...嘘はつかなくて良いんだぞ?別に調子が悪くて怒る、みたいなことはしないんだし。」
「あはは...やっぱり心配かけたくなくて....」
「...そうかよ。」
こう言われても隠されるのは....「おい、お前!!!」...ん?
「何だ?」
「お前、一体何者なんだよ!」
「そうよ!!私達、知りもしない人について行く気は無いんだけど!」
「......」*2
「...怖い。」
「すいません...けど、実際僕等はあなたを信用出来ません。」
....そりゃそうか。初めて見る奴を信用なんて、普通出来ないよな。
「....先に言っておく、俺は魔物だ。」
『!!』
「レグルス...」
「大丈夫だ、元々話す予定だったからな。」
「魔物なら尚更...!!「でも、お前達をどうこうしようなんて考えてない。それだけは...
信じてくれ。」
「....けど「確かに、初めて見る奴、それも魔物相手に信じろなんて無理があるのは
分かってる。」
それでも.....
「俺は、この世界に生きる子供に....戦いや不信感と共に生きて欲しくないんだよ....」
『........』
これは、俺の本心だ。嘘偽り無い、
「....こんな子供に、世界の不条理なんて....知って貰いたくないからな...」
「レグルス?どうかした?」
「いや、何でも無い。....それで、どうだ?俺達と共に生きるか?」
「....取りあえずは信じてやる。」
「えぇ、まずは信じてあげるわ。感謝しなさい!」
「....うん、信じる」
「.....わかった。」
「あなたの考えは良く伝わりました。これからよろしくお願いします。」
良かった....全員納得してくれたみたいだ。
「じゃあ、これから俺達の村へ行こう。...先に言うが、魔物の村だからな?」
『分かってる(よ)わ)ます)!!』
「....フフッ」
「笑ってやるな、シズ。...あぁそうだ。」
『?』
「シズ、約束のスキルだ。」
『スキル!?』
「....本当に作ったの?」
「当たり前だろ、約束は守る。」
「...ありがとう。」
「ちょっと待て!スキルを作るって何だ!?」
「あぁ...スキルの権能の一つでな。想像できる範囲なら大体作れる。お前達も、欲しいものが
あったら言ってくれ。」
このとき、子供達は考えを一致させた。
(((((この人異次元だ.....)))))と。
「レグルス様。」
「どうした?裂騎。」
「リムル様より、『明日には帰る』との連絡が。」
「わかった。シズ達の話は俺からする。ゴブリン達の情報だけ伝えておいてくれるか?」
「分かりました。ご帰還はスキルで?」
「あぁ、そこらの魔物には負けないから安心しろ。」
「そこは心配していません。」
「お前従者だよな?」
普通心配するだろ。*3
「あの、リムルって言うのは?」
「ん?あぁ、俺の親友だ。優しい奴だから安心していてくれ。」
「...ちなみに種族は?」
「スライム。」
「スライムが意思を持つんですか!?」
「まぁあいつは特別だからな...これに関してはリムルが帰ってきてから話そう。」
『?』
「...レグルス...様?の種族は?」
「無理して様呼びしなくて良いぞ。俺は....
「....聞いたこと無い。」
「実際俺以外でこの種族の奴見たこと無いな....」"ヨド、この種族って今どれぐらいいる?"
《現在、
........
「どうしたのよ?」
「いや、今俺の相棒に聞いたら俺以外に同じ種族の奴がいなかっただけだ.....」
「....一体誰に聞いたのよ...」
「ヨドって言ってな。スキルが意思を持った状態で名前を持つことでなれる
《可能です。代わりますか?》
"あぁ、挨拶だけ済ませておいてくれ。"
「.....」
「ど、どうしたんだよ急に黙って.....」
《初めまして、
「うわっ!急に代わった!?」
「こんな感じに代わるんだ....目の色変わってるよ?」
《
「いや、まぁ別に良いけど....」
「....ん、もう代わりやがった....もうちょっと表に出てて良かったのに。」
「...結局
「ん?それはーーーー」
そうやって簡単な受け答えをしながら、俺達は村に帰っていった。
「ところでレグルス、このスキルユニークスキルな気がするんだけど....」
「そうだけど?」
「何考えてるの???」*4
....そう、シズに渡したのはユニークスキル:
も出来る。
「どうせなら使えた方が便利だと思ってな。」
「だとしてもやり過ぎだよ.....」
「さて、レグルス君。説明をして貰おうか????」
....翌日、俺はドワルゴンから帰ってきたリムルに問い詰められている。
「別にな?ゴブリンに関することやそれを目立ちたくないから全部丸投げになるのは良いんだよ。
けどな?俺に黙って人間を保護していたことについては看過できないんだよこの馬鹿。」
「...それについて説明しないといけないことがある。裂騎、嵐牙。一度外に出ていてくれ。」
「「承知しました。」」
「....それで?説明しないといけない事って?」
「....シズ達は
「!!...それは本当か?」
「あぁ、話題を振ったらちゃんと答えられた。まず間違いない。」
『....同じって?』
「あぁ....俺達は元々人間だったんだよ。
『!?』
「まぁ、君たちと同じ異世界人だと思ってくれ。あ、俺はリムル、リムル・テンペストだ。」
「....そう言えば、レグルスもテンペストなんだっけ?」
「あぁ、同格であることを刻むためにな。もう一人いるが....まぁいつか合わせられるだろ。」
「今は無理なんですか?」
「あぁ、少しな....」
早く出してやらないとな....お前だって話したいだろ?
「さて、レグルス。お前ユニークスキル渡したんだってな?」
「そうだが?」
これに関してもか....
「俺も欲しい。」
「そっちかよ....ちょっと待てよ....」
リムルに合うユニークスキル.....よし。
「ほらよ。」
「おーありが...本当にユニークスキル渡してきやがった....」
「ついでに....ほら、お前達も。ユニークスキルでは無いが....」
『..."生命開花"??』
「寿命じゃ死なない。」
『何てもの渡して
とまぁこんな茶番を挟みながら、俺達はシズ達を歓迎した。あとどうやらリムルもシズに擬態することが出来たらしい。人型は楽だぞ。*5
翌日。
「「誰だお前ら。」」
『あはは....』
「罠に引っかかっていたので連れてきました。」
「あぁうん...わかった。取りあえず敵意は無さそうだから警戒しなくて良いぞ?」
「分かりました。」
リムルの一言で警戒心を解いた...コイツも上に立つのが様になってきたな。
「それで?お前達は?見たところ冒険者だが.....」
てかこいつら....前に洞窟で見かけた連中か?
「お、俺はカバルだ。一応このパーティのリーダーをしている。」
「あっしはギドって言いやす....斥候を担当してやす。」
「私はエレンです...法術士です!」
がちがちだな.....
「シズ、緊張を解いてやってくれないか?」
「わかった、良いよ。」
結果.....
「ちょっとギド!それ私のお肉~!!」
「食卓とは戦場なんでやすよエレンの姉さん。」
「いやなじみすぎだろ。さっきのがちがち何処行った?」
「だな...」
.........いや、
「お前はお前で鉄板触れてるからな???」
「溶けるかと思った....」
「お前耐性持ってるだろ....」
「あそっか。」
そんな馬鹿みたいなやりとりをした後、カバル達はさっさと帰っていった。
「...凄いな。」
あれから数日後、村は...いや、もう町だな。町はドワーフのカイジン達のおかげで整備が
進んでいた。現在は水道管の設置優先させているから家はまだだが....ドワーフ達の工房など、
少しずつ建ってきているらしい。最も.....
「格上げを行ったとは言え、リグルドの統率力が高すぎる気が....」
「最近更に筋骨隆々になってきたしなぁ...」
話題に出たとおり、リグルドはゴブリン・キングへと格上げされた。最もゴブリンの数が大量に
増えたため、リグルドだけではまとめきれない。そのため、新たに
ルグルド・レグルド・ログルド・リリナをゴブリン・ロードに任命した。(リムルが)
そのうちルグルド・レグルド・ログルドは俺の部下となり、それぞれ司法・立法・行政を
任せている。正直かなり優秀だ。
「そう言えばリムル、言い忘れてたが....今なら味が分かるんじゃ無いか?」
「!!それ早く言えよ!リグルド!今日からは俺も一緒に飯を食う!!」
「なんと!では今夜は宴会ですな。ご馳走を用意するよう申しつけておきましょう。」
「うん、頼んだぞ!」
テンション高いな...それだけ嬉しいのか。...となるとそれまで暇だな...
「よし、少し出かけるか。リムルはどうする?」
「俺も行くよ。封印の洞窟に行きたいから。」
「わかった。裂騎、嵐牙。乗せてくれるか?」
「「勿論!!」」
「さて、まず洞窟に行くか。」
「良いのか?」
「あぁ、正直暇だったから言い出しただけだしな。」
そんな会話をした後、俺達は洞窟へと向かうのだった。
"レグルス様!リムル様!"
「ん?」
「今のは....」
《個体名嵐牙の思念伝達です。》
あの後、周辺警備をしていたリグル達に出会い、森の様子がおかしいらしく、念のため嵐牙に護衛を頼んだ。*6
その後洞窟についたらリムルのスキル:
ユニークスキル:
コピーしておいた。
ついでに先日渡したユニークスキル:
リムルなら馴染むだろうと言う謎の感性で渡したが....予想よりずっと凶悪だった。
まさか
まぁそんな感じで色々試した後、周りの散歩に行こうとしていたところで...現在に至る。
《声音から
...ヨドの声は、後半から聞こえなかった。そして、向かった先には....
....
「「...何だ?
角の生えた種族が、そこにはいた。
「斬られたっす超痛いっす死ぬっす~~!!」
「落ち着け、傷は浅い。」
「!リムル様、それにレグルス様も!」
「...状況を説明しろ、リグル。警備隊に何があった?そして.....」
俺は、その
「何で....シズが傷ついてるんだ??」
....そう。俺の目の前には切り傷が目立つシズがいた。
「倒れている者達は無事です。魔法で眠らされているだけですから。ただ...」
「ただ?」
「....先に応戦されていたシズ様は傷が深く、少し血が足りなくなっているかと....」
「そうか....リムル、スキルを使ってシズの回復をしておく。話し合いをしておいてくれ。」
「わかった。」
そう言って俺はシズの元に走った。
sideリムル
「さて、と...お前は大丈夫か?リグル。」
「はい...面目ありません、強力な
「
前世のイメージとは大分違うな...何か鎧まで着けてるし...て言うかどう見ても日本刀だよなアレ...
その瞬間、嵐牙が二人の
「おいお前ら!事情は知らんがウチの奴らが失礼したな話し合いに応じる気はあるか!?」
訳ありだとは思うんだよな...リグル達は致命傷じゃないし、警備隊も無傷で無力化されてるのが
ほとんどだ。
「お兄様、あの者の仮面....」
こっちは大人の対応を...「正体を現せ、魔神の仲間め。」
....ん?
「おいおいちょっと待て!俺が何だって!?」
「魔物と共に行動するなど、普通の人間に出来る芸当ではあるまい。それに
いる
ごまかせん。魔神の元に走ったあいつも仲間なのだろう?」
....多分仮面で勘違いされてるな。これ俺の
複製して貰っただけなのに....てか完全に戦る気だ。
(ここは力を見せつけて....)「おい...今なんて言った?」
あっ不味い。
sideレグルス
「おい...今なんて言った?」
シズの回復を終わらせた俺は、聞き捨てならないことを聞いた。
「シズが魔神?...ふざけるなよ愚者ども。」
「っ!貴様...!?」
その時俺は、無意識に
「リムル...殺さない程度にぶっ潰せ。...目にもの見せてやる。」
「...了解。ただその
「...すまん。」
そんな会話を交わして、リムルはオーガとの戦闘を始めた。
結果は瞬殺、まさに瞬きをする間も無かった...けどあいつ紫髪のオーガに見惚れていなかったか?
まぁ、最も戦いを終わらせたのは件の巫女姫なのだが....
「....結局何者なんだ?お前達は。」
「俺はただのスライムだよ。スライムのリムル。」
「...レグルス。一応種族は
「スライムに
そこで俺達は擬態を解く。
「えぇっ!?」
「ほ...ほんとに...」
「ちなみにこの仮面は
そう言ってリムルは仮面を渡した。
みたいだ。
「申し訳ない、こちらの勘違いだった。どうか謝罪を受け入れて欲しい。」
「うむ、苦しゅうない。」
「スライムの方で言われても可愛さしか感じないぞ?」
「黙ってろ。」
「レグルス。」
「....大丈夫か?シズ。」
「うん、回復してくれてありがとう。」
「あぁ....」
良かった...特段不調は無いようだ。
「さて、警備隊も起きたし...全員で町へ帰るか。」
「全員って俺達もか?」
「あぁ、色々事情も知りたいからな。」
「招待はありがたいが...良いのか?そちらの仲間を傷つけてしまったが...」
「特段致命傷になる傷はないし死者もいない。それに戦いはお互い様だ。」
「それに今日、うちは宴会なんだ。人数が多い方が楽しいだろ?」
相変わらずだな、俺の親友は。
「帰ろっか、レグルス。」*8
「あぁ....そうだな。」
......そして、このとき俺は....
俺は.....生まれて初めて
はい、筆が乗ってしまい止まりませんでした。遅くなり申し訳ございません。
今作の主人公は鈍感じゃございません。なんと先に恋するタイプの主人公です。
次回は宴会を書きます。もしかしたら馬鹿