魔国裏盟主は世界最恐の魔王である。   作:黎狐

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現るは樹妖精(ドライアド)、進む物語。

sideリムル

「我が名はガビル!!お前らにも我輩の配下となるチャンスをやろう!!光栄に思え!!」

『....はぁ???』

何だコイツ、とてつもなく失礼だな....それに配下となるチャンス?光栄に思え?偉そうだな.....

コイツレグルスの目の前にぶん投げてやろうか???...って紫苑さん!!スライムボディがスリム

ボディになっちゃう!!

「ふん、言わなければ分からんか?貴様等も豚頭族(オーク)の軍勢がこの森を進軍中だと言う話は聞いて

いるだろう?しからば我輩の配下に加わるが良い、この我輩が!豚頭族(オーク)の脅威より守ってやろうでは無いか!!」

....聞いてる限り腹が立つな本当に....

 

sideレグルス

「....で?結局どうなったんだ?」

「ゴブタけしかけてボコした」

「....ゴブタ、お前に報酬をやる。欲しいものを言え」

「良いんすか!?」

「随分太っ腹ですね?」

「聞いてて苛ついたからな...それで、何が欲しい?」

「う~ん...あ!ならスキルが欲しいっす!!」

「スキルか....どんなスキルが良いとかあるか?」

「とくには無いっす!」

「そうか....」

話を聞いた限り、ゴブタは一度見たリムルの蹴りや影移動を使いこなしていた....それなら....

「これで良いか?」

「本当に得たっす!えっとスキルは...模倣者(マネルモノ)?」

「識別した相手の筋力や魔素量等を模倣する事が出来る、リムルの蹴りを一度で使いこなしたお前にピッタリなスキルだ」

「おぉ....ありがとうございます!!」

「フフッ....さて、蒼影・藍旭。報告は?」

『はっ、それが――――』

 

「ぶーー!ゴホッゴホッゴホッ…2、2、20万!?」

「20万の豚頭族(オーク)の軍勢...数千と聞いてたはずだが?」

「我らの里を襲撃したのは別働隊のようです」

「本隊は大河に沿って北上しており、その動きから予想出来る合流地点はここより東の湿地帯…

つまりリザードマンの支配領域となります」

蒼影が長机に置かれた地図に駒を使って分かりやすく説明する....この町も大鬼族(オーガ)の里も進路の

妨げになっていない....?

豚頭族(オーク)の目的は一体....』

「...ふむ...そもそもオークはあまり知能の高い魔物じゃねぇ、この侵攻に本能以外の目的が

あるってんなら何かしらのバックの存在を疑うべきだろうな」

となると....

「例えば魔王...とかか?」

リムルの言葉に皆静かにリムルに注目していた。俺も一瞬、シズの言っていた魔王の名前が思い

浮かんだが...すぐに消した。消えたと言うべきかも知れないが....

「…なんてな、ま、なんの根拠もない話だ忘れてくれ」

(確かに魔王が糸を引いている可能性はある...が、それ以上に可能性が高い奴がいる)

「魔王よりも、豚頭帝(オークロード)の出現の方が可能性としては高い...」

「ですね。20万もの軍勢を普通の豚頭族(オーク)が統率するとは思えない」

「楽観視するよりは警戒するべきかと」

「だな....」

「!!」

「蒼影?何かあったか?」

「偵察中の分身体に接触して来た者がいます。どうやらリムル様とレグルス様に取り次いでもらいたいとのこと.....いかが致しますか?」

「ガビルみたいなヤツならもう無理」

「俺はあまり表に出たくないからな.....」

「変…ではありませんが大変珍しい相手でして。その…樹妖精(ドライアド)なのです」

樹妖精(ドライアド)!!(??)

「ほ、ほほぅ、お呼びしたまえ「リムル?」

「変なことは考えてないからな!?」

「...どうだか」

そんなことを言っていると、机の中心に強い風が起こった。

『!?』

「―――初めまして"魔物を統べる者"・"理を覆す者"、及びその従者たる皆様、突然の訪問

相すみません。私は樹妖精(ドライアド)のトレイニーと申します、どうぞお見知りおきください」

 

「(おおイメージ通り!)俺はリムル・テンペストです、初めましてトレイニーさん」

「....レグルス・テンペスト....ですが、俺は本来表にあまり出ない立場。話し合いがしたいなら

リムルだけで...」

「いえ、出来れば貴方にも同席して頂きたいのです」

「....分かりました」

また厄介な....

 

「本物の樹妖精(ドライアド)?」

「マジで!?」

「は、初めて見ましたぞ...」

「そりゃそうだ、樹妖精(ドライアド)様が最後に姿を現したのは数十年も前のこと」

「何故今この町に.....」

随分戸惑ってるな....ヨド、この森における樹妖精(ドライアド)の立場はどんなものだ?

樹妖精(ドライアド)はこの森の最上位の存在であり、"樹人族(トレント)の守護者"または"ジュラの大森林の管理者"と

呼ばれています》

なるほどな....だからここまで戸惑うのか。この世界の人間で言ったら"貴族・王族が急に来た"

みたいなものだものな....

「それで、一体何のようで?」

「はい、本日は貴方方にお願いがあって参りました」

お願い...嫌な予感がするってことは多分...

「リムル・テンペスト…魔物を統べる者、レグルス・テンペスト…理を覆す者。貴方方に豚頭帝(オークロード)の討伐をお願いしたいのです」

「...俺たちが?」

「...ハァ、やっぱりか」

「感づいていらっしゃったのですね?」

「なんとなく....それよりも、結論いるんですか?豚頭帝(オークロード)は」

「えぇ、樹妖精(ドライアド)はこの森で起きたことはたいてい把握しております。いますよ?豚頭帝(オークロード)

樹妖精(ドライアド)様がお認めに...!」

「ならば本当に誕生してしまったというのか!?」

流石に周りもざわつくよな...ん?

「いきなり現れて随分身勝手な物言いじゃ無いか、樹妖精(ドライアド)のトレイニーとやら。何故この町に

来た?ゴブリンよりも有力な種族はいるだろう?」

「...そうですわね、貴方方元大鬼族(オーガ)の里が未だ健在でしたらそちらに出向いていた

かと」

『!!』

紅丸達の里の件も知っている...これは信用するべきだな

「トレイニーさん、まずは情報の整理をしてから答えて良いか?こう見えてもここの主だから」

「そうだな....こちらとしては鬼人達の援護をする気ではあるが、わざわざ見えない藪の中を

突く気は無い」

「…承知しました」

そう言ってトレイニーさんはリグルドとカイジンの間に座った。会議はそのまま続行する

「さて、豚頭族(オーク)達の目的について意見がある奴はいるか?」

「....一つある」

豚頭帝(オークロード)の存在が確定したなら私も...」

「レグルス、朱菜。どんなだ?」

「恐らく考えてる事自体は同じだ....藍旭、大鬼族(オーガ)の里の跡地は見てきてくれたか?」

「....はい、蒼影も朱菜様の命で」

「...その感じだと」

「恐らく無かったのでしょう」

「同胞のもの、豚頭族(オーク)のもの含めただの一つも...」

「何が無かったんだ?」

『死体です()

『死体!?』 

そう、俺は藍旭に"大鬼族(オーガ)の里の跡地に死体があるか"を確認して貰っていた。

「なるほど...20万もの大軍が食えるだけの食料を、どうやって賄っているのか疑問だったが...」

「奴らに兵站の概念などありはしませんからな....」

「....まさか!!」

「恐らく、豚頭族(オーク)も襲った種族の物も関係なく食べてるんだろう...」

「ユニークスキル:飢餓者(ウエルモノ)豚頭帝(オークロード)が生まれる際必ず保有

しているスキルです。その力は食べた魔物の性質を自分のものにする...リムル様の捕食者(クラウモノ)と似ていますわね」

「...いや、リムルと同じなら確実に一体捕食すれば良い。それをしないで大量に喰うって事は自分のものにする確率が百じゃないんだろう」

「...お見事です。レグルス様がおっしゃった通り、一度で確実な奪取とはなりませんが...数を

喰らうえば確率も上がると言うもの」

「つまり豚頭族(オーク)の目的は...」

大鬼族(オーガ)蜥蜴人族(リザードマン)と言った森の上位種を滅ぼし、喰らい、その力を奪うこと....」

「…となるとウチも安全とは言いがたいな」

嵐牙狼族(テンペストウルフ)黒牙狼族(ブラックウルフ)、鬼人にホブゴブリン....後樹妖精(ドライアド)ってところか?」

「....いや、まず真っ先にお二人でしょう?」

「そうか?」

「...まぁそうか、リムルは馬鹿みたいに強いし俺は俺で馬鹿げてるし...」

「…他人事ではなくなったのでは?それに豚頭帝(オークロード)誕生の切っ掛けに魔人の存在が確認して

おります。そしてその魔人はいずれかの魔王の手の者ですので」

『......』

(喰えない姉ちゃんだ...)

(俺達はこれに反応せざるを得ない...)

「改めて、豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼します。暴風龍の加護を受け、牙狼族を下し、鬼人を庇護する貴方様方なら、豚頭帝(オークロード)に後れをとることはないでしょう」

"...リムル"

"あぁ...腹括るか"

「当然です!!リムル様とレグルス様なら、豚頭帝(オークロード)など敵ではありません!!」

「まぁ!やはりそうですよね!」

"勝手に言いやがって...."

"まぁ良いだろ、実際引き受けるのにかわりは無いしな"

"それもそうだな..."「オークロードの件は俺たちが引き受ける、皆もそのつもりで良いか?」

「もちろんですリムル様、レグルス様」

さて、この一件は引き受けるとして....流石に戦力が不味い。蜥蜴人族(リザードマン)との同盟を真剣に考える

べきなんだが....使者があんな感じじゃな...

蜥蜴人族(リザードマン)で話が通じるヤツと話がしたいんだが…」

「だな...どう考えても今回来たガビルじゃ駄目だ」

「それなら自分が交渉に向かいます。蜥蜴人族(リザードマン)の首領と直接話をつけてもよろしいですか?」

「出来るのか?」

「はい」

「なるほど...なら俺も行って良いか?」

俺がそう言うと、この場にいた全員が驚きを露わにした。

「良いのか?お前はあまり表には....」

「今回は状況が状況だ。それに一番上...俺かリムルの姿を見せた方が話は進みやすいはずだ」

「...わかった、レグルス・蒼影。決戦は恐らく蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域の湿地帯になるだろう...これは蜥蜴人族(リザードマン)との共同戦線が前提条件だ、頼んだぞ!」

「お任せを、レグルス様参りましょう」

「あぁ、行ってくる」

そう言って俺達は、影移動を使って蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域、湿地帯を目指すのだった。




後半がっつり書きたいなと思ったらガビルの出番ぶっ飛んじゃった....ユルシテ....
次回、蜥蜴人族(リザードマン)の首領との会談、こうご期待!!あ、しれっとゴブタ君にサイレント強化が入り
ました。多分まだ強化されます。
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