100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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いよいよ胡桃ちゃん登場…ッ‼︎

しかし彼女登場回は中々話が作りにくい…下手に絡ませると原作の良さが消し飛んでしまう…ッ!けどやらないと話が保たない…ッ‼︎

一体どうしたら良いんだあああああ〜〜ッ‼︎‼︎‼︎




第11話:加熱した油に水をぶち込むとか正気の沙汰ではない

 

 屋上、昼休み。

 

 皆でお弁当を持って来て食べる、恋太郎ファミリーとしては放課後より前に集合するタイミング。

 

 今日は楠莉先輩がお弁当を忘れてしまったため、代わりに恋太郎が自分のものをあげたことで、目の前で弁当交換会が起こっている。

 

 皆は知ってか知らずか、その弁当はたまにオレが作ったやつだったりする。まぁこの前恋太郎がオレの好きなところ101+αを言った時に喋ってたけど…果たして聞き取れていたかどうか。

 

 今日のやつもそうだ。恋太郎好みの味にうまいこと調整しているものであり、普段あいつが偏らせがちになっていることを考えた栄養バランスである。オレの?好きなのしか入れてないぞ。だってどうせ何とかなるし…

 

 何だったら最近…オレが女になってからは恋太郎の方から味を寄せに来ている説がある。まぁ結局好みの味に寄ってるだけだしあんまり関係のない話だけれども。

 

「わ…私の卵焼きと交換を!」

 

「私の唐揚げと!」

 

「[我の握り飯と]」

 

「私のサプリメントと」

 

「私のフカヒレスープと…!」

 

 ふむふむ。皆それぞれの弁当と交換…ってまて凪乃。そのサプリはガッツリ栄養バランスに影響するやつだろう。交換したらバランス崩れるだろ…?ってか羽々里さんに至ってはそれもはや弁当じゃないだろ…⁉︎しかしフカヒレスープ…いつか弁当に入れ…るべきじゃないなうん。普通に飯作る時でいいだろ。

 

「サプリならしっかり飲まないと栄養偏るぞ?凪乃、もし良かったらこれ要るか?恋太郎と弁当作った時の余りでできたやつなんだけど…」

 

「…!余りで作るのは効率的、是非頂く」

 

「わっ私も欲しいです!」

 

「私も欲しいわ!」

 

「[せ…拙者も所望する]」

 

 こらこら。そんなに来ても余りがあるわけ…あるんだなこれが‼︎

 

「ほい羽香里の分、これが羽々里さんの分ね、静のはこれだな」

 

「わ…私も…って何人分持ってるのよアンタ⁉︎」

 

「ファミリー全員分だが?恋太郎にいっぱい食べて欲しかったから材料多めに用意したらこんなになっちゃってな…」

 

「それ全部集めれば1人分の弁当と同じ量にはなったと思うのだ」

 

「……あっ」

 

 オレとした事が。確かにそれにもっと早く気づいていれば、今も恋太郎と一緒に弁当食べれたのに…ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

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 昼休み。すごく納得いかなかったので放課後にファミリー皆で食べれるよう調理室を借りてちょこっとだけ間食を作ろうとしたのだが、すでに借りられていたらしい。相手は…恋太郎⁉︎一体何を作ろうとしているのか。

 

 調理室に行ってみれば、ハンバーグらしきものを水で洗ったのち、衣を付けてあげようとする恋太郎の姿が。

 

「あっバカやめろそんなことしたら!」

 

「河流⁉︎何でここに…うわ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

『ジュワアアアア‼︎』

 

「アホー!んなバカなことしたらそうなるに決まってんだろ⁉︎」

 

 水で洗ったハンバーグなんてものを油にぶち込んだせいでまぁ酷い事に。飛び跳ねた油で火傷してるし、下手すればもっとやばかったかもしれない。流水で火傷した部位を冷やし、いつも持っている絆創膏を貼ってサッと手当てを済ませる。

 

「良いか恋太郎?油で揚げる時に水分あるものなんて直に絶対入れるな‼︎何のためにキッチンペーパーで水分取ってると思うんだ⁉︎」

 

「それに、良く油が跳ねるってやつにイカのゲソがあるだろ?あれだって皮と身の間の水分が加熱されて油が跳ねるんだよ!分かったら二度とあんなアホなことするなよ…?片付けも面倒になるし何より危ないからな…!

 

「わ…分かった…」

 

 全く。なんつー危ない事をするんだ。オレが言えた事ではないが、死にたいのかってレベルだ。もし跳ねた油に手が当たった事で咄嗟に腕を動かしちゃって油の入ったやつがひっくり返ったらどうするつもりだ。料理する側がこんがり揚がってしまう。揚げ恋太郎とかお断りだぞオレは。

 

「…まぁそっちの用事も分かったし、せっかくだからちょっとだけ手伝うぞ?」

 

「ありがとな!でも今回は俺だけで、1人であの子に作ってあげたいんだ…」

 

「……分かったよ。ただし!ソースくらいは良いだろ?付けるか付けないかはお好みだしな」

 

「それくらいなら…じゃあ頼む!」

 

「任された…ってな!」

 

 さぁ始まりましたメンチカツソース作り。間食作りはまぁ端折らせてもらう。軽くパン揚げるだけだし。良いよな揚げパン。今回は間食用に小さく切ったものを揚げる予定だ。購買で売っているパンをさっと油で揚げ、砂糖を塗していくだけだ。きな粉とかがあればさらに美味しくなるし、皆が知っている揚げパンになるだろう。まぁ普通はこういう学校で作る時にきな粉なんて持ってないか。

 

 …まぁオレはちゃんと持って来てるんだがな‼︎当たり前だ。今日は揚げパン作るつもりだったし。きな粉とかいう珍しいもの、目的もなきゃ持ち歩かないっての。そんなこんなできな粉と砂糖を塗していき、サランラップで包む。これで運ぶのはなんとかなる。

 

 …ってそうじゃない。今はソース作りだ。なんか今日は料理番組的な気分だし、このまま解説も入れようか。

 

 聞いた感じだと、学校のメンチカツを再現しようとしているんだろう。カツサンド側に残っているソースでも良いかもしれないが、せっかくだしそいつを引き立てつつより美味しく出来るようにしてしまおうか。

 

 オレが持って来た材料は、特別のお手製ソース。今回作る間食には使わないものの、あると雑に使えるため結構重宝している。弁当のカツとか、ソースを先にかけとくのもいいけど後からかける方が好きだし。

 

 そんなお手製ソースに調理室の色々を加えて煮込んでいく。料理酒、ケチャップ、砂糖に醤油。中火でゆっくり加熱して、とろみがつき始めたら良い感じ。そこに焼きそばパンに入っているソースを少しだけ混ぜ、完成だ!短い時間の割にはなかなか良いのが出来たんじゃないか?

 

 全体的に甘みのあるソースに焼きそばソースでコクを加えた代物。恋太郎が作ったメンチカツパンの隣にソースを置き、片付けを済ませてそそくさと帰ろうとする。

 

 …ソースはオレが作ったとはいえ。普段料理を手伝う程度のあいつが傷ついてまで、短い時間で工夫して1人でメンチカツサンドを作ったのは事実だ。となると…うん。オレはお邪魔だろうし、さっさと退散するが吉というものだ。しかしこの感じ…予言しよう。多分彼女増えるな!

 

 

 

 

 

 

 

 

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「え……?メンチカツサンドっ⁉︎隣のソースは…」

 

「さ、食べてみて!ソースは一口食べてから付けてね!」

 

「だ…だからあんたにそんな事される覚えは…」

 

「あぁ分かった分かった!じゃあ半分手伝って!昨日と一緒!」

 

「おっ…おいっしいいい〜‼︎❤︎」

 

「そうやってメンチカツサンドを…こっちのソースは?」

 

「あぁ、たまたま調理室に用事があった俺の親友が作ってくれたんだよ…付けてみて?」

 

「うん……こっ…こっちもおいっしいい〜‼︎❤︎」

 

 

 

 

 

 

「どうしてそんな…優しくしてくれんだよ…!こんな生意気で…いいとこなんかない…名前だって知らないあたしなんかのために…!あんたの親友だって…あんたから話を聞いたくらいなのに…」

 

「いや…あるよ?いいところ。大切に食べ物を思い、心の底から…本当においしそうに食べる君の姿を…とても魅力的だと思ったよ。俺も、話を聞いただけの親友だってそうだ。だからあいつは手伝ってくれた…ちょっと俺が意地を張っちゃったからソースだけになったけどね?それだけ…君がおいしそうに食べる姿に惹かれたってことだよ」

 

「はぁ…ッ⁉︎別に…あたしはただ普通に食べてるだけで…!」

 

「それでとてもおいしそうに見えるから、いいところなんだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

「…だ…だから…ッ…!これからも…その。あたしと一緒にご飯…た…食べてくんない…ッ?あ…ほら…その…さ?か…彼氏とかに…なって…さ…」

 

 

「ありがとう…!こちらこそ…!これから君と一緒にご飯が食べれるなんて、願ったりだよ…!」

 

 

 

 いやぁ…良い話だなぁ…!オレがここで聞いてなきゃ尚更良い話で終われたろうに。はい、オレです。短いとはいえ、料理は体力を使うもの。それも急いでここまで来て、なんとか作り終えて片付けを済ませた時点でオレの体力は尽きていた。

 

 そう。今もオレは調理室にいます。全部告白聞いちゃったよ…!き…気まずい…!でもさすが恋太郎…あぁいうかっこいいこと言えるところが好き…!でもここから自力じゃ出られないから助けて恋太郎…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「うん…やっぱり河流の揚げパンは美味いな!」

 

「若干カロリーが気になりますけど…でも…!」

 

「食の誘惑には抗えないのだ!」

 

 いやぁ。嬉しいなぁ…!こうしておいしそうに食べてくれる人が居ると作り甲斐があるというものだ。オレにとって料理は体力のほとんどを引き換えに作るため、多分他の人よりもその価値が重い。あっちなみにあの後恋太郎に助けてもらえました。あの子にバレなくてよかった…!

 

 しかしまだまだ庶民的なレベルでしかないからな…いずれはすごい料理を作れるようになりたい。健康になれるような料理。食べるだけ体調管理が楽になるやつとか。それこそ消化を助けられるような料理とか…そうだ。楠莉先輩だ。効果の弱めな薬を入れた料理にすればいけるかもしれない。今度試してみよう。薬の副作用がなるべく無くなるように弱い薬でいけばなんとかなるだろ多分。

 

「楠莉先輩!こんな薬を作って欲しいんですけど…」

 

「ふむふむ…面白そうなのだ!」

 

 

 

 

 

 翌日。

 

「という次第でございまして…原賀胡桃さんを新しい彼女として迎えさせていただいてもよろしいでしょうか…!」

 

 やはりオレの勘は当たっていた。まぁオレは告白の現場に居たし?めちゃくちゃ美味しそうにメンチカツサンドを食べていた姿を見ればまぁなんとなく仲良くなれそうな気がしている…が。

 

「悪いから先に言っとくけど…あたしは別に、恋太郎先輩以外とは馴れ合う気はぜんぜんないから…」

 

「確かに。同じ彼女同士だからと言って、意味もなく無駄に関わるのは非効率的」

 

「む…無駄ってなによ‼︎」

 

「そんな…今まであんなに楽しく一緒に過ごして来た時間を…!」

 

「く…楠莉達は凪乃のことをお友達だと思ってたのに…ひどいのだ‼︎」

 

 おっと爆弾発言。まぁ別に意図はあるだろうけど。何故って?なんとなくだ。なんとなく、皆とも心を通わせられるようになって来ているし、あんまり突飛でもないことを言うのなら何か裏があると言うことが分かってきた。それでもビビる時はあるが。凪乃がそんな事を言うとは。

 

 まさか…この子、胡桃ちゃんに合わせてツンツンし始めたとでも言うのか。デレ要素がない事を考えれば、唐音関連ではなさそうだが…!

 

「私は別に義務ではなく、皆のこと自体が好きだから一緒に過ごしてるだけ」

 

 な…凪乃ぉ…!さっきの言葉にそんな意図が…!ごめん…何か裏があるとは思ったけど…まさかそこまでなんて…ッ…!

 

「私も凪乃さんが好きです…!」

 

「わ…私だって…!」

 

「楠莉もなのだ…」

 

「ママも…」

 

「[私も…]」

 

「お…オレも…」

 

「一体これは何…?」

 

「な…なんなのこいつら…」

 

 皆で凪乃の方に寄ってギュッとくっついている(オレはほんの少しだけ距離を空けている。まだ自分からガンガン行ってくっつく勇気はない)と、胡桃ちゃんが変な目を向けているのをキャッチした。

 

 

 意外と難しいかもしれない。しかし参ったな…確かに普通はこういうものだし、きっかけになるものがあれば…あったわ。悪いな恋太郎、そっちも策があるみたいだけど、ちょっとばかしこっちの策も試してみてからでも良いか?…よし、許可は取った。

 

「じゃあお近付きの印って事で、これどうぞ」

 

 皆が凪乃にくっついているところが抜け出し、胡桃ちゃんの方に近づき鞄からパンを差し出す。にしても皆すごいくっつき方してるな。あれじゃこっちの会話の様子とか見えないだろうし、そもそも聞こえすらしないんじゃ…?まぁ良いか。胡桃ちゃんに差し出したのはオレ特製のソースカツパンだ。味は…まぁ?学校給食レベルかちょい上くらいには届いたんじゃないか?何せ本気の本気でやったからな。

 

 普段なら1人だけだと弁当一個くらいでリタイアするところを、今回はソースカツパン一個でリタイアしたからな。それだけ体力を注ぎ込み、ガチったソースカツパンだ。その後恋太郎に運ばれて登校したのは言うまでもない。おんぶ最高!

 

「ソースカツパンっ⁉︎でも…だからって仲良くなんて…ッ!」

 

「そっか…じゃあお近付きとか関係なく食べて欲しいんだけど…良いか?ほら、せっかく食べないと勿体無いだろ?」

 

「……分かった」

 

「………おっ…おいっしい〜‼︎❤︎」

 

 

 にしても美味しそうに食べるもんだな。作り甲斐がある。場面だけ見てると即堕ち2コマ味がある感じだが、こうも美味しそうに食べられるとあんまり気にならない。むしろどんどん食べて欲しい。

 

 はっ…!これが母性…⁉︎いかんいかん。羽々里さんのように暴走するわけにはいかないからな…!それにオレはあんまり沢山の量は作れないし、この子の食欲を考えれば満腹までは程遠いだろう。恋太郎から話を聞いただけでも分かるくらいには腹ペコみたいだし。

 

「あれ…でもこの味どこかで…?」

 

「おう、あの時恋太郎に作ってもらって食べたメンチカツパンあったろ?あれに付いてたソース作ったのオレだからな!特製のソースも使って作ったし、結構上手く作れたと思うぞ?」

 

「あんただったのか…でも恋太郎先輩は親友って…」

 

「合ってるぞ?オレは親友兼彼女だからな!」

 

「本当になんなの…」

 

 …む。ダメか。まぁ確かに少し変ではあるわな。あり得ない感じではないけど、確かに少し変わっている。

 

 

「そういえば皆、このイベントは知ってるか?今度の日曜開催の…」

 

 万策が尽きたオレに変わって出陣したのは、大将軍恋太郎。その一言で皆がようやく凪乃とくっついている状態から戻ってきた。恋太郎がこちらに見せてきているスマホの画面には、『フードファイトフェスティバル』の文字が。

 

11人までのチーム制で…「男性」もしくは「成人」は2人換算だから丁度皆で出れるんだよ!」

 

 …あれ?なんか違和感があるような。確かにフードファイトフェスティバルが存在するのは知ってたけど、参加人数の規定って10人じゃなかったか…?前に見た時は1年くらい前だったとはいえ、人数が変わるなんてこと………ん?なんだよ恋太郎。そんな羽々里さんと目配せ?ウィンク?なんかして…

 

 ……………オイ待て。まさかだぞ?まさか恋太郎に羽々里さん…規定変えちゃったんじゃないよな⁉︎嘘だろ⁉︎そんな…伝統ある大会らしいんだぞあれ!

 

 確かに、元の人数規定のままだと全員で参加は出来ない。だからって…だからって規定を捻じ曲げたとでも…ッ⁉︎

 

 

 そんなの…そんなの…!カッコ良すぎるだろ…ッ!

 

 





次回!フードファイトフェスティバル開始‼︎
やっぱり参加人数は11人にしちゃいました…

だって…だって仕方ないじゃないか…ッ‼︎

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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