100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
野球練習回‼︎自力ケツバットの秘密が明らかに…‼︎
あと評価ひとつでバーMAXってマジですか?
「やべーストイックなドMに…」
「自力ケツバットの天才…⁉︎」
そうか…この人もファミリー入りするのか。いやまぁ納得の濃さだけども。今思えばなんで入らないと思ったのか謎なくらい濃いな…?
「野球部員の育はストイックな努力家で…キツい事や痛い事に喜びを覚えるんだ」
「やっぱりドMなのね…!」
「いや…でもケツバットが欲しいのは引け目もあって…廊下で栄逢さんを見た時も思ったけど…皆綺麗な人やかわいい子ばっかりだから。ボクなんかがまぜてもらっちゃってもいいのかなって…その…ボクはあんまり…女の子っぽくないから…」
『綺麗な人…!』
『かわいい子…!』
『『『『『『『『『キュン…ッ‼︎』』』』』』』』』
「何言ってるんだ育だって爽やかボーイッシュで魅力的だよッ!」
「オレなんて元男だしな…純女の子ってだけででもアドバンテージだ!」
ボーイッシュ?そもそもこちとら元ボーイぞ。それを越えられる筈ないだろう。いや競ってるわけじゃないけど。ただ言われてみれば向こうのほうが男子っぽい…多分男の時でもそうかもしれない。なんか負けた気分だな。
「育様、こちらこそよろしくお願いします」
「[好きな本はありますか?]」
「どんな食べ物が好きなんだ…?」
しかしだ。初対面の人も多いし、今日は育に対しての質問攻めだろうな…
「何色のパンツはいてるの?」
待て待ていくらなんでも聞いちゃダメだろ羽々里さん…‼︎初見だろうとそうじゃなかろうと聞く事じゃないだろって。
「羽々里さんステイステイ…」
「お母様…ッ‼︎」
「あびゃびゃびゃ…!」
いやほんと。羽々里さんの暴走は今に始まった事じゃないとはいえ、流石にヤバいんじゃないのか。偉い人に見つかったら…いやこの学校で1番偉いのこの人だったわ。しかしこのままでは育さん…育が犠牲になってしまうかもしれない。…よし。
「羽々里さん羽々里さん、ちょっと耳貸してください」
「どうしたの?代わりに河流ちゃんの色でも教え…」
「…黒です。お…教えたんですから…その…こ…これ以上の暴走は抑えてくださいね?」
「…………良い色ね河流ちゃん」
「羽々里様…お血がッ‼︎」
羽々里さんが鼻から凄い量の血を出してサムズアップしてる。良い顔してるな…凄くキメ顔だ。止めるやり方は分かったけどこれは…‼︎なんだろうな…相当羞恥心削るな…‼︎
「そういえばなんだったのよ?あの自力ケツバットってのは…」
「確かに少し…いえ結構気になってましたけど…」
「それはその…金属バットを最初に振った時に…な?こう…自分で自分のケツ叩いてぶっ倒れたんだよ」
「バカなのだ?」
「身体の構造上背後を叩くのは不可能…」
「その…バットがすっぽ抜けて上からズドンって感じでさ…」
うん。バカだよなって。今でこそ何度かは全力で振り抜けるようになったけど、最初にやった時はマジで死ぬかと思った。バットを持ち上げるのに力を使い過ぎて、振った瞬間にバットがすっぽ抜け、クルクルと回転する金属バットに上からケツをぶっ叩かれてK.O。アホかと。
「あんな風に自分でケツバット出来るなんて凄いよ…‼︎」
「これで大マジに褒められているというのが辛いんだよなぁ」
「あまりにも運動に向かない生物…」
「なんで振る必要があったのよ…」
「鍛えたくて…!」
「それで…実は相談があるんだけど…皆で野球をやってみないか?」
「かしこまりました」
「命令じゃないですよ?」
「野球…?」
「実はかくかくしかじかで…」
なるほどな。このままだと野球部が廃部になってしまう…どうにかするには今度の練習試合に勝たないといけないってことか。
羽々里さんならどうにか出来そうだけど、それは出来ないらしい。実際にこれまで泣く泣く廃部にされてしまった部活もあるわけだし、その子達の事を考えれば贔屓は出来ないとのこと。
「その悲しみや思いを蔑ろにしていい生徒ちゃんなんて…一人も居ないから…!」
「羽々里さん…ッ!」
「[教育者の鑑…‼︎]」
「流石羽々里様…‼︎」
涙出てきた。羽々里さん…ッ‼︎貴方はやっぱり教育者としても凄いお人…
「それに…私の横暴で学校に悪評がつくと皆の経歴に傷が付いちゃうから…」
「…羽々里さん?」
おい待てと。今なんて?横暴で悪評?今までの行動が外に漏れてたら悪評なんてレベルじゃねーだろって。いやいや…ほぼ初対面の生徒にパンツの色聞くのが横暴じゃないって…⁉︎
「大丈夫ですよ…!羽々里さんに無茶を言うつもりは…」
「羽々里…楠莉達の事も考えて…!」
いや…でも確かにそうか…羽々里さんが守りたいのはオレ達の経歴…うーん…
「羽々里さん、疑ってすみませんでした…そんな風に考えてくれてたなんて…ッ‼︎」
「良いのよ河流ちゃん…誰にだって間違いはあるものよ…」
「河流先輩が上手いこと丸め込まれてる…!」
「いや全然上手くないでしょ⁉︎河流がチョロすぎるだけよッ‼︎」
「そもそも間違ってるのはお母様では?」
「それで…皆は野球やってくれるか?もちろん無理にとは言わないし…俺も全力でサポートするつもりだよ!」
む?育やオレを除いた皆の表情が一気に変わった。なんだなんだ。もしかしてアレか?ランニングが嫌だとかそういう…?確かに野球は良い運動になるし、恋太郎とも一緒に…あっ。そういうことか。
「やるわよ…ッ!」
「やります‼︎」
「[やらせてくれい]」
「大人数でやる方が効率的」
「やるのだ!」
皆と育との距離を詰める意図もあっての事だから、悪くは無いのか…なるほど。しかし野球か。野球かぁ…!厳しい…‼︎オレの持久力だとかなり…!
「わ…私達も試合に出れなくても練習だけでも…」
「私めも羽々里様と共に…」
「あたしも…運動後のご飯死ぬほど美味しいし…」
「もちろん!」
皆が続々とやる気を出している。しかし野球か…あんなに長時間動くスポーツをオレがやろうとしたってとても…!でもやりたい…育を助けてあげたい…ッ‼︎
「やりたいけど…果たしてオレの持久力でいけるか…?」
「そもそも私達だって運動部じゃないわよ…?それで本当に勝てるの?」
「大丈夫…!スポーツに大切なのはチームワーク…絆…つまり愛だ‼︎その点俺達は最強…ッ‼︎」
『『『『『『『『『キュン…ッ‼︎』』』』』』』』』
「恋太郎ファミリー勝つぞーッ!」
「「「「「「「「「「おーッ‼︎」」」」」」」」」」
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という訳で練習開始。試合に直接出られない恋太郎は監督に。服が似合ってるし、恋太郎の観察眼が活かせそうだ。凄いな育。皆が大好きな恋太郎が監督の方がやる気も出やすいだろうという思惑含め、中々の頭脳プレーだ。
しかし楠莉先輩は何やってるんだ。グローブ2個て。確かにカッコいいけど、ルール的にダメだろうそれは。カッコいいけど。
現在はそれぞれでペアを組んで投げ合っているが、まぁ中々のカオスだ。
一方ではキャッチするたびに揺れる羽々里さんの胸にキレた唐音が強力な球を投げ、受け止めた羽々里さんの胸が揺れてさらに唐音がキレるとかいう謎の無限コンボが起きており。
もう一方では気合を入れるために腕をぐるぐる回す無駄の多い楠莉先輩と全く無駄のない動きでグラブで直接ボールを投げ返す凪乃。いやピッチングマシーンだな本当に。楠莉先輩のツッコミが的確すぎる。動きがこう…人が野球のボールを投げるっていうより機械が投げてる動きしてるもん。
羽香里はボールを胸でキャッチしてるし、胡桃ちゃんは…なんでボールを口に咥えてるんだ…⁉︎あぁそうか。野球ボールに見立てたチョコでも想像しちゃったか。後で買ってこよう。
静はあんまり投げられてなくて、プルプルしている。かわいい。ある意味ではオレより運動に向いていないか。そんな静に遠慮してか、芽衣さんがゴロを投げている。いやそれじゃ練習にならないやつじゃんッ⁉︎
さて、育とオレはと言うと。
「行くよ河流!」
「おう!しっかりキャッチし…」
「あっやべこれ…ぐへぇ⁉︎」
…ダメでした。静の事言えないわ。いや違うんだ…持久力問題は練習の最初の方なら関係ないから。じゃあ何って…普通に下手なだけです…はい。
ちゃんとボールをキャッチしようとしたんだけどな?なんでか転んで全然取れないし。それならって事で上に投げてもらったらボールを即座に見失った挙句、ボールを踏んづけて後頭部を強打。痛ったい。
「今のもさっきのもすっごくキツそう…」
育…なんだその顔は。なんか純粋に心配してる面と羨ましそうな面が混在してるぞ?いやまぁ痛いのが好きなお前にはオレの体質なんて良いことづくめかもしれないが。この体質が羨ましがられるのは初めてかもしれん。
「そろそろバッティングの練習に移るから皆集まってー!」
しかしアレだな…うん。もう…つかれた。だめですこれ。
「ごめん…れんたろ…ぜぇ…ぜぇ…ちょっと…ぜぇ…きゅうけい…してくる…」
「自分のペースでやれば良いからな?無茶はするなよー!」
皆からは少し離れてベンチへ。いやぁやっぱダメだわ。1イニングも持たない可能性が出てきた。まずいなこれは…当日どうしたら良いんだ。スポーツがスポーツだから、守備でカカシとして突っ立ってるだけでも体力を消耗する。9回なんて到底保たない…‼︎まぁ代打くらいなら役に立てるかもしれないが、そもそも素振りだって今でこそ振れるようになったとはいえ…いや。
やれるかもしれない。短い時間で、少ない回数しか振らないのなら。代打だけなら…なんとかなる。ありがとう恋太郎。お前が愛の話を出してくれたおかげで思い出せた。確かにこういう状況にこそちょうど良いかもしれない。こうしちゃいられないな…後で唐音に書いてもらわないといけないものが出来た。
それはそうと特訓はしっかりしないとな。この調子で夜までやったらどうなるか分からないけど…それでもだ。
皆も頑張ってたし、オレも頑張らないと。
「楠莉先輩、バットの三刀流は試合では使えませんよ?」
「かっけーのに…」
『くるくるくるくる…』
「バットはチョコバットじゃないぞ胡桃ー!」
「唐音、バットは金棒じゃないぞー?」
「は?」
「静ちゃんが遠心力で…‼︎」
「天使力天使力‼︎」
「お母様⁉︎」
「羽々里様…静様をそこまでお気遣いなさるなんて…‼︎」
「ぐふっ…もう何度目だ…?ケツの骨折れた…‼︎やっぱりオレは自力ケツバットマシンだ…‼︎」
「やはり清辺津河流は運動に向かない生物」
「ボクだって…!キッツ…‼︎❤︎」
「須藤育、何故あの真似を?」
そうだ。オレ達が今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった。これからもオレ達が立ち止まらないかぎり…!道は…続く…!
「オレは止まんねぇからよ、皆が止まんねぇかぎり、その先にオレはいるぞ…!」
「だからよ、止まるんじゃねぇぞ…」
「河流⁉︎河流ーッ‼︎」
「心臓が…止まってるのだ…‼︎」
「いや止まってんじゃないのッ‼︎」
結局なんとか愛で戻ってきた。
若干ぶつ切り感ありますが、ちゃんとこの後の育の流れもやっていきますのでご安心を。
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的