100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
とうとう評価MAX‼︎しかも赤バー‼︎やったーッ‼︎
ここまで来れたのも、評価を下さった方とここまで読み続けてくださった読者の皆様のおかげです…‼︎
まさか前回心臓が止まっちまうとは思わなかった。せっかく格好付けたのに…!よりによって決め台詞が某団長の『止まるんじゃねぇぞ…!』だったのに止まるとかついてない。
しかし割とやばいなこれは。長時間の運動がこれほど体に負荷を掛けるとは思わなかった。やはりアプローチを変えた方が良さそうだ。
「皆お疲れ様…」
「疲れたのだ…」
「[疲労困憊の使徒]」
「………………ぇた」
しかし声が出ねぇ。というか体が動かねぇ。参ったなこれ…このままだと帰っても当分動けねーなこれ。どう帰ろう。
「河流アンタ…本当にちゃんと生き返ってる?」
「……………ぅい」
「声を出す気力も無いみたいだな…河流は俺がしっかり家に届けるとして、皆は帰るみたいだけど育はどうするんだ?」
待ってくれ恋太郎。帰るだけ帰って玄関に放置されたら翌日このままで登校することになるぞオレは。そもそも登校出来るのかも分からんが。まぁこういう時は素直に恋太郎に頼るか。
「ボクはもう少し自主練してくよ…」
「じゃあ俺も一緒に…」
「恋太郎は皆を見送ったり、河流を家に送ってあげて?練習で遅いのはボク慣れっこだから」
「よーやるわねこんだけやって…」
「まだ自主練だなんてすごいです…!」
「さすが運動部ちゃん…」
すごいな育…⁉︎まだやるのか。これ以上だなんてな…やっぱり体力ある人は違うな…⁉︎
「そんじゃ育、また明日なのだー!」
「[気をつけて帰るのよ]」
「ありがとう…皆も!」
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翌日。
「いたたた…筋肉痛が…」
「[オイラも…]」
「なんて不完全な生物…」
「若さって資源ね…」
「羽々里様が仰られている、『幼女は国宝』というお話ですか?」
「それとは違うわ…幼女は国宝だけど」
「おはようございまーすなのだ!」
皆が皆筋肉痛で苦しむ中、実は意外と動ける楠莉先輩と当然のように無傷の唐音と普段からメイドとして身体を動かしている芽衣さんは無事だった。皆も見習うべきだぞ全く。
「良いか皆!筋肉痛なんて恐るるに足らない‼︎もっと楠莉先輩達みたいに…」
「声ちっさいわよッ⁉︎」
「河流先輩が1番元気ないじゃん…」
いやまぁ…確かにあの後恋太郎に助けてもらいながらなんとか登校まで漕ぎ着けたけど。当然、今も現在進行形でおんぶされての登校だ。まだ自力で立てないからな。
「グラウンドの方から声がするわね…」
「…ん?」
「10万1128…‼︎❤︎ 10万1129…‼︎❤︎」
「徹夜でしか叩き出せない値ッ⁉︎」
「どんだけ振り続けたんだよ…」
いやマジか⁉︎ずっとあれからバット振ってたってこと⁉︎いくら育でも無茶だ。実際、体はフラフラで焦点が合っていない。
「あ…皆…?こんばんはどうしたのこんな時間に…」
「早朝という名の深夜ッ⁉︎」
「時間感覚が狂っている」
ダメだこれ。この明るさで夜って判断するとかどんだけ限界なんだ。
「育は…今も昨日を生きてるままなのだ…⁉︎」
「かっこいい比喩みたいに言うなよ…」
「確かにかっこいいけど今じゃない…」
「今なんて?」
「あれ…おかしいな…視界がぐるぐるして…恋太郎の彼女が9人に見える…」
「人数だけは合ってます」
「[人数のみ正常な認識である]」
「キッツ…‼︎❤︎」
育ッ‼︎…っと恋太郎が間に合ったか。スライディングで滑り込んで、育が地面にぶつかるのを防いだ。流石だ。彼女が9人に見えるとか言うパワーワード…いや事実か。中々の単語を発した育だったが、とうとう限界が来て倒れてしまった。
保健室に運んでベッドに乗せた事で、少しは楽になったのか大人しく眠っている育。一体何がそこまで彼女を突き動かしていたんだろうか。恋太郎から聞いた話ですら、そこまでのストイックさでは無かったらしい。じゃあ一体…?
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「……協力してくれる優しい恋太郎や皆のおかげで試合ができるんだ!だからこそ、ボクは絶対に勝たなくちゃいけないんだ…‼︎」
「ピッチャーのボクが全員抑えて、バッターのボクが1点取れば勝ちなんだ!だから…!」
「育…」
そんな無茶な。幾ら何でも無理があるだろう。だからってそんなに無茶な練習をするなんて。今が授業中であることを差し引いたとしてもだ。それに一人で野球に勝つ?そんな事が出来るはずがない。そうか…育もそうなんだな。あの時の胡桃ちゃんに似ている。
まだまだオレ達の事が分かっていないからこそ、頼れずにいる。そうなったのにも…少なからずオレも関わっている。あんな風に真っ当な練習すらこなせない人間が居る事もあってか、オレ達が頼れる相手なのか…そもそも頼って良い相手なのかすら育は分かっていない。
…………頑張らないとな。
ん?なんでオレがこの会話聴いてるかって?そりゃあその…HRの挨拶で立ち上がる事すらできなかったからそのまま保険室に逆戻りして、育の隣のベッドで寝てるからな。いやぁ本当に体が動かない。少しだけなら、指先だけなら動かせるが…これ放課後までに復活できるのか怪しいな。
また隠れて聴いちゃった状況だけど仕方ないだろ。腕動かなくて耳塞げないんだし。って言うかオレ以上にヤバい人が居たからセーフ。びっくりしたわ全く。
そうですよね…羽々里さん?なんで当然のように育のベッドの下に居るんです?スマホ構えてたし…寝顔の盗撮目的…?それって違法じゃないんですか?理事長だし敷地内だし自由?
ちなみにオレは気づくのが遅れてバッチリ撮られました。いやまぁ…寝顔の写真くらい言ってくれればいくらでも撮らせてあげるのになぁ…
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放課後。とりあえずオレはなんとか復活できた。昨日とは違って練習の構成を変え、代打として出るための練習になったけど。それでもキツい。でもまぁ…まださらにやる事あるし、気合いを入れていこう。
野球の特訓を終えた皆は、まだ無理をしようとする育を前にして自主練の申し出をした。羽々里さんとオレとでさっきの話を皆と共有。育の持つ覚悟…そして真意を知った皆は、個々の表現の仕方はあれど、仲間として育に頼って欲しいと言うことを伝え、育もそれを了承。こうして練習までの2週間、ほぼ全員が学校に残って練習する事となった。
あとなんか恋太郎がふんどしだった。お前なぁ…『ふんどしで氷水被って練習に付き合って熱を出して育より先に倒れて育に無茶させない作戦』とか成功するわけないだろ。言わないせいで凄い変な人みたいになってたぞ。育に気遣わせないように隠し通すお前もカッコよくて好きだけどさ。
…さて、言わねば。流れ的にすっごく言いにくくなってしまったが、必要な事だし。
「この空気で言いにくいんだけど…ここ2週間ちょうどやる事があってさ。夜遅くの練習は出来ないんだ…ごめん育、ごめん皆…」
「外せない用事ですか…」
「ま…まぁ無理は体に毒だしね!」
「フラフラのあんたが言えた事じゃないだろ…?」
「ごめんな…昼だけでもしっかりやり切るから!」
「か…河流の薄情者ーッ!ここは用事なんて無視して皆で頑張る雰囲気なのだ!まぁ…河流の体力だと明日も出来るか分からないレベルだけども…」
「いやホント申し訳ない…」
「……………」
「どうしたんですか、唐音さん?」
「別に…なんでもないわよ」
「…?」
こうして、恋太郎ファミリーの練習試合までのめまぐるしい二週間はあっという間に過ぎていった。
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「河流…?どうしたんだその包帯!腕を怪我したのか…⁉︎」
「いやぁ…階段で転んでさ…」
「河流先輩…?松葉杖なんてどうしたんだ?」
「タイムセールで急いでアキレス腱をね…」
バレないバレない。怪我めっちゃしてるし、授業中殆ど回復のために寝てるけどバレてないって。恋太郎との思考パスは一旦切ったし、あいつもなんとなくで分かっているだろうし。
「そういう訳なんですよ楠莉先輩…」
「河流はドジなのだ!家で楽しくなって踊ってたら全身を家具にぶつけて打撲、足首も捻って捻挫なんて…」
「河流?そんなに痣や擦り傷だらけになって…裏で何か特訓とか…」
「いやこれ普通にここに来るまでに転んだ怪我。今日の運勢最悪だからあと20回は転ぶな…」
「キッツ…‼︎❤︎」
当日。円陣を組んで試合に臨む恋太郎ファミリーの中には…包帯ぐるぐる巻きで松葉杖を持ったオレの姿がありました。
ドクターストップ?知らんな。筋肉痛と擦過傷と内出血と挫傷と打撲と捻挫と肩痛と肘痛とアキレス腱痛如きで何を。たかだか今日から見て全治2週間の傷と疲労だ。どうって事ない。ただ一つ問題として…
「やってやるウホよ河流!特訓の成果を見せるでウホ!」
「「「「ウホーッ‼︎」」」」
「頑張ってください…!」
「アンタ達が来ちゃったら秘密の特訓がバレバレじゃないのッ‼︎」
「やっぱり河流は特訓してたんだ…」
「あぁ…だから唐音さんがあの時…」
「[秘密の修行でやんしたか]」
「確かに持久力が致命的に無い清辺津河流には専用の特訓の方が効率的…」
…特訓してた事と特訓先がバレました。いや…確かに来るなとは言ってなかったけどさ…‼︎来ちゃったか呉莉羅連合の皆…ッ‼︎
呉莉羅連合参戦ッ‼︎試合には出ませんが。
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的