100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
思ったより分量も少なく、投稿が遅くなってしまった…ッ‼︎
ジュラ高の必狩双竜によるコンビで唐音がアウト、続く育が打席に立ったのだが…どこか様子がおかしい。ど真ん中にしか来ないボールなのに、そもそも振ろうとすらしない…?何か理由がありそうだけど…ッ⁉︎
「……ッ‼︎」
「育ッ‼︎」
なんだ今の球。明らかにさっきまでよりも威力が高かった。『暴君竜の大砲-ティラノ・キャノン-』…『全力投弾-フルバースト-』…だと⁉︎あんな球をまともに受けたら、いくら育だって…‼︎
「ぐぅウ…ッ…‼︎❤︎」
冷却スプレーで治療はしたものの、腕を痛めてしまった育。おい語尾のハート抜けてないぞ育。この状況でもそれ自動で付くもんなんだな…?
しかし、ピッチャーを封じられてしまった事で守備が完璧でなくなった恋太郎ファミリーは徐々に点差をつけられていく。現在は5回裏が終了し、点数は4-0。良くない流れだ…どうにかしなければ。こういう時に何の役にも立てない自分が情けない…ッ‼︎
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アタシは辺路木ラプ子、寿裸漆区高校3年だ。野球部として練習試合に来ている。今日は中々良い調子だ。須藤育が出場してたと知った時はビビったが、サウル子の『暴君竜の大砲 全力投弾』で腕を潰せたのはでかい。キシシシシ…!このまま一気に押し切ればコールド勝ちも狙えそうだぜ…!
相手は『暴君竜の大砲』を打てない以上、育が復活する前に決着をつけられれば負けはねぇ…が。万が一って事もある。念には念を入れて、チームの穴を突いて士気を下げておきてぇ。
となると狙うのはあのチビ…いや待て。そもそも全身包帯グルグル巻きのやつが居たな。代打ってんでそもそもマウンドにすら上がってこねぇ。向こうの秘密兵器か?ここぞってタイミングの切り札だとして…なぜ今使って来ねぇ?
須藤育が潰れ、試合の流れもこっちが握ってる状況でもアイツは出てこねぇ。どういう事だ?あんな怪我だらけでも出すんだから、相当強いはずだ。包帯の巻き方や松葉杖から予測すれば、明らかに足や腕を痛めている。包帯がねぇ位置はガーゼや絆創膏だらけ…普通はドクターストップがかかるレベルだ。
それだけの無理を押してでも、出場させるほどの奴ってことだ。それなのに、今のピンチにすら出てこようとしねぇ。出られねぇ理由があるのか?…あの不確定要素が消えねぇ限り、絶対勝てるとは言いきれねぇかもな。
今はちょうど休憩の時間だ。探りを入れて様子を見るか。多少怪しまれるだろうが、『暴君竜の大砲』の話で釣ればいけるだろう。あの良さを分かってくれるようなヤツにこんな事はしたくねぇが…仕方ねぇ。少々卑怯な手だが、容赦なく使わせてもらうぜ…焼肉のために!
「おーい!そっちの包帯のやつ!」
「ん?呼んだかー?」
「アンタとちょっと話がしたくてな…?『暴君竜の大砲』の名前の誕生秘話…」
「すぐ行く!」
『暴君竜の大砲』の名を出せば簡単に釣れた。普通は怪しむだろうになぁ…?バカなヤツだ。いやしかし…本当に簡単だったな。
「チョロ…あぁ!『必狩双竜』の方も…」
「待ってろすぐ行…ぐへぇ⁉︎」
「…いや大丈夫か?」
キシシシシ…!不安だった部分はなんて事はねぇ、むしろこっちのチャンスだった。単に身体が貧弱だから、アイツは多く回に出られないだけでしかなかった。仮に打席に立ったとして、1イニングも耐えられねぇ身体で一体何が出来る?
だったら話は早い。あのチビの方を精神的に追い詰めて士気を下げれば、もう勝ちは目前だ。アイツが…河流が良く話してくれて助かったぜ。しかしアイツとの会話は楽しかったな…せっかくだからLINEも交換しておいた。『暴君竜の大砲』を良いと思える感性の持ち主はそう多くはねぇからな…キシシシシ…!
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非常にまずい。『暴君竜の大砲』相手に誰一人打つことも出来ず、今…6回までには圧倒的な差を付けられてしまっていた。あっ誕生秘話はすごく良かったです。聞いた甲斐があった…‼︎
まぁ行く過程でまた転んで松葉杖がとうとう折れたけど。ここ数日酷使した杖くんよさらば。君の事は忘れない。多分。
「やっぱり経験者は違いますね…」
「ズルいのだ!野球を始めたての楠莉達があんなのに勝てるわけ…!」
「ごめん皆…ボクが怪我したばっかりに…ッ!」
現在のカウントは6-0。7回が終わったタイミングであと一点差まで広げられてしまえば、コールド負けになってしまう。それだけはどうしても阻止しなければならない。
「守備に重点を置いて、まずは点を取られない事に集中しよう!」
「まずは敗北しないことが最優先」
「育先輩が復活すれば…!」
そう。育さえ復活すればまだ勝てる可能性はある。そのためにも、まずは点差をこれ以上広げられない事に集中すべきだ。とはいってもオレは何も出来ない。悔しいな。今、代打で出たとしても、その後の守備ができないオレが居ると勝ちの目は無くなってしまう。出るなら9回裏だ。それまで何とか無失点なら何とかなる。
…そう、思っていた。
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「ランスコッ!ランスコッ!ランスコッ‼︎」
現在は7回の表が終わった直後。静のミスが原因で3失点につながってしまい、9-0に。このままだと負けてしまう。さっきまでであれば、こっちの方が重要だった。コールドで試合に負けてしまうという、とんでもない危機的状況。しかし、それよりも…だ。
「ご…ご…ごめ…ごめんなさい…ッ…!ああ足を…引っ張って…」
「そんな事ないッ!静ちゃんは一生懸命に…ッ!」
「好本静は全力を尽くしている」
「そうですよ!ちゃんと頑張って…!」
そうだ。静は必死に頑張っていた。自分に出来る精一杯をして、可能な限り全力で取り組んでいた。持久力が原因とはいえ、オレなんてまだマウンドにすら上がれていない。なのに。なのにアイツらは…ッ‼︎
「…あ!さっき静がトカゲ顔のやつに何か言われてたのだ!」
「…オレも見てた。さっきラプ子に静が何か言われて…そこから明らかに動揺して動きが悪くなってた」
「それってまさか…!」
「……ひっ……ひぅ…ッ…!」
なんて言われたのかは詳しくは分からなかったけど、これだけは分かる。アイツらが…静を傷つけた。
それが分かった瞬間、皆の纏う空気が変わった。そりゃそうだ。恋太郎ファミリー内において、静をこんな風に傷つけられて……頭に来ねぇ奴はいねぇッ‼︎勿論オレもだ‼︎
大丈夫だ静。皆で逆転して勝ってやるから。だからもう…泣かなくて良い。
7回裏。絶望的な状況ではあるものの、オレ達は誰1人として諦めちゃいない。むしろ燃えてきている。
打席に立つ唐音を見れば分かるだろう。あれは激情を必死に押さえ込んでいる姿だ。勝つために、想いを爆発させるために耐えている。後もう少しだ。
「絶望的な状況だな…安心しな?すぐ楽にしてやるよ…あのチビのようになァ…」
「あのチビのように…?」
唐音の纏う空気が、パリッと音を立てた。あぁそうか。そういう事だったのか。これが…伝説の。
…来るぞ。
「『暴君竜の大砲』‼︎」
「し…ず…か…の…!静の事かぁああーッ‼︎‼︎」
金のオーラをその身に纏い、天を突くほど髪を逆立てて周囲の空気をスパークさせた唐音が振るった一撃は…見事。
「『恐竜殺戮隕石-しねメテオ-』ッッ‼︎‼︎」
『ガキィイイイインンン‼︎‼︎‼︎』
「ピャーーーーーッッ⁉︎⁉︎」
『暴君竜の大砲』を打ち返した。見てろよジュラ高、見てろよ静。さぁ…ここからが反撃だ。まだ打席に立てないのが悔しいが、大丈夫だ。皆が居るんだ…必ず9回まで試合は続く。オレの出番は必ず来る。その時に全力を振るえば良い。
オレの奥の手も、どうやら役に立ちそうだしな。
次回、全員覚醒ッ‼︎
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的