100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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ギャグ回の書きやすさって凄いですね…さす羽々‼︎(さすが羽々里さんの略)




第27話:current the mother !!『疲労とパンツとベビー服』

 

 

「身体が動かない…」

 

 なんとか練習試合には勝ったものの、代わりとして負った代償は思っていたよりも凄かった。実はあのタイミングで筋肉が凄いことになってたらしく、既に使用から半日は経っているが体がピクリとも動かせない。特に両腕と右足はやばい。

 

 やっぱりご本家様に擦り寄ったバチが当たったのか…?発音も効果も代償も色も似てるけど…いやこれアウトだな。

 

 

 

 だが非常にまずい。昨日は帰って来れた…正確には恋太郎におんぶしてもらって帰ってきた訳だが、そこ以降まともに動けていない。

 

 恋太郎に頼んで玄関に寝かせてもらった上で別れたが、今思えばあれは失敗だった。一晩寝れば多少は回復する…だなどとその気になっていたオレの姿はお笑いだったというわけだ。

 

 全く治らないどころか、むしろ悪化してしまった。あれか。愛応拳のフィードバックダメージがじわじわ来てるって事なのか。いやぁひどいなあの技。強いけどそうそう使えねぇわ。

 

 限界以上に体力を消費する技の特性上、確かに減った体力が回復し切るまではそうなるのも納得…ってそうじゃない。まずい。このままでは身動きが取れないまま1日が過ぎてしまう。というかまだ昨日置いてもらった玄関から一歩も動けていない。

 

 

 

 一体どうすべきだろうか。今から恋太郎を電話とかで呼ぶ…のは無理だな。スマホが操作できない。大声で呼ぶ…のも無理だ。恋太郎が出かけていたら意味がない。やばい。詰んだか?

 

 しかも焼肉以降ご飯なんかも食べられていない。お腹も空いたし、何よりアレだ。喉が乾いた。暇暇呟いてたのが裏目に出た。どうしよ。

 

 

 

 

 …そんな時だった。唐突にチャイムが鳴ったのだ。まさか。まさか…来てくれたってのか。テレパシーの届く距離でもないし、メッセージを送った訳でもないのに。流石恋太郎。やっぱりお前は最高の彼氏兼親ゆ

 

 

 

 

 

 

 

「ママ来ちゃったわ河流ちゃんッ‼︎」

 

「は…羽々里さん…ッ…⁉︎」

 

 

 

 

 んな事あるかよ。いやあったわ。現実から目を逸らすなオレ。目の前に居るのは、まだオレが家の鍵開けてないのに何故か入ってる羽々里さんだわ。

 

 

 

 

 …マジ?

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……って訳で羽々里さんにお願いして来て貰ったんだ」

 

「流石に無断で合鍵作られてたかと思ってビビったぞ…⁉︎」

 

 後ろからひょっこり出てきた恋太郎から事情を聞き、色々理解した。なるほどな。女になった今、着替えやらといった色々やらないといけない事が増えている訳で。恋太郎だけではできない事…もとい恋太郎が健全なままでいる為にはしてはいけない事を代わりにやってもらうには、世話の出来る女性が居ないとダメってことか。なるほどな…納得ではある。

 

 

 

 

「という事は…河流ちゃんに許可を取れば合鍵は作っていいの?

 

「別に言ってくれれば良いですよ?」

 

「えっ良いのッ⁉︎」

 

 いやぁ流石にいきなりは怖かっただけだし。鍵の情報でも流出してんのかと。そりゃまぁ羽々里さんには大恩があるし?別に合鍵持ってる事そのものは良いからな。それにそんなの今はあんまり気にしていない。それよりも…

 

 

 

「早速で悪いんですが…お…お水貰っても良いですか…?」

 

 

 …そろそろ乾きが限界なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「っぷはぁ…生き返った…ッ…‼︎」

 

 羽々里さんに水を貰ったことで、辛うじて指を動かせるようになった。ようやくスマホが多少使える。

 

「あらそれだけで良いの?もっとあげるわよ?」

 

「一旦はこれで良いです…」

 

 まぁあんまり水を飲み過ぎても水腹になってしまうし、これぐらいが丁度いいだろう。

 

 しかし…だ。

 

 

「羽々里さん…一つ聞いても良いですか?」

 

「なぁに河流ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

「………何でオレは膝枕されてお水を飲まされてるんです?」

 

「可愛いからよ」

 

 

 ダメだ答えになってねぇ。褒められるのは嬉しいけど今はそうじゃない。いや褒められるのは嬉しいからもっとして欲しいけど。

 

 オレが知りたいのは、何でよりにもよって授乳みたいなポーズで水を飲まされているのかだ。確かにまだ身体は指先くらいしか動かせないから合理的ではあるけどさ。

 

 

「………っ!」

 

「おい恋太郎なんだそのいかがわしいものを見る目は。普通なものでもないけどオレの意思でも無いからな…⁉︎」

 

 若干照れるんじゃない。彼女兼親友の赤ちゃんプレイ…いやオレでも照れるか。でもこれオレの意思がないからな?プレイというかプレイさせられている側というか。これがデスゲームなら羽々里さんが主催者でオレは巻き込まれた側だっての。

 

 

「何でこうして河流ちゃんにお水を飲ませているか…それはね?」

 

「それは…?」

 

「お世話するならママごっこしたいからよ」

 

「キリッとした顔で言うのやめてくれません…⁉︎」

 

 その顔で言うのは辞めてください。カッコいい羽々里さんのイメージが崩れ…崩れ…いや待てよ。逆に考えるんだ。この姿である以上、羽々里さんの言動はカッコいいものかもしれない、と。

 

 どんなやり方であれ、とても大変であろう動けないオレの世話を買って出てくれたのは羽々里さんだ。となればその過程はともかくとして、事実だけを見ればやっぱりカッコいいままなんじゃないだろうか。

 

 

「………羽々里さん」

 

「なぁに河流ちゃん?」

 

「その…ありがとうございます。それと…お願いします。愛応拳の反動から戻るまでの間ですけど…」

 

 だとしたらオレのすべき事はこれだ。ただでさえ忙しいのに自分の時間を削ってまで、動けないオレの世話をしてくれようとしている。そんな人に向ける気持ちなんて…感謝と尊敬しかないはずだ。

 

 これで正しいんだよな。何か致命的な部分見落としてる気がしてるけど。だって仕方ないだろ。ようやく安心して緊張の糸が切れて…眠くなってきたんだし…でも…さすがに…ねむ…る…わけ…には…

 

 

 

 

 

 

 

 

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 …はっ‼︎なんて事だ。オレは寝落ちしてしまっていたのか。羽々里さんは。恋太郎は一体どうし…

 

「「はわわわわ…!」」

 

 ん?なんか変だ。感覚というか…これは服か。頭になんか着いている。何だこのレースっぽいの…ッ⁉︎

 

 

 

「えーと羽々里さん?何でオレは…ベビー服着てるんです?

 

「可愛いからよ」

 

 いや説明になってないですからね⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

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「別に天丼欲しがってないですから‼︎ってか止めろよ恋太郎⁉︎」 

 

「本当に可愛かったから…つい…ッ…!」

 

「……じゃあいいや」

 

 まぁその…褒められるんなら…うん…いいか。じゃあ仕方ねぇや。ちなみに分からない人に解説すると、天丼ってのは同じ事を2度繰り返すネタ、という意味だ。あー天丼食べたくなってきた。これ胡桃ちゃんが聞いてたら一発だっただろうに。まぁ動けないから食べにも行けないけども。

 

 

「それにね河流ちゃん?あの服を変えなきゃいけなかったから仕方ないのよ…!焼肉の匂いがついたままの服だったでしょう?」

 

「なる…ほど…?ってか着替えさせられたんだったら…」

 

「ちゃんと俺は着替えの時は別の部屋に居たからなッ⁉︎」

 

「いや別にそこは気にしてないって。何度も言ってるだろ?別にお前相手なら見られても良いし…そっちは気にするだろうけど」

 

 

 

 

 羽々里さんの言い分はともかくとして、恋太郎は何でそこまで予防線張ってるんだ。何か…何かあるのか?オレ達の距離が近いってのが悪く働く事。

 

 別に羽々里さんだってとっくに知ってるはずだろうに。それでも何かある………あっ。あった。ヤバいかもしれないものが。

 

 

 

 

 

 

 実は現在、恋太郎のパンツがオレの家の洗濯機の中にあるのだ。パンツだけじゃなく、シャツとか服とかもだけど。単にオレの家の方が洗濯機や乾燥機がデカいし質も良いから使わせてる…もといオレが洗って干して返したりしてるだけでしかないけど。

 

 いやぁ…まずいなこれ。これは羽々里さん、ひいては恋太郎ファミリーにはバラしてはいけない事だ。だってバレたら間違いなく恋太郎に返す洗濯物がいつの間にか消えて無くなるぞ?

 

 善性に賭けようにも、静や胡桃ちゃん、芽衣さんに育以外は覗きの実績があるせいで信用できない。さらに、いわゆるクンカクンカスーハースーハーで済まない可能性があるのが2名。詰んでる。

 

 

 

 ん?オレはしないのかって?だって別に直にくっつきゃ良いだろ?それにわざわざそんな事しなくたって、洗い物する時とかに自然と恋太郎にの匂いだってするからな。落ち着く匂いで非常に助かっている。ってかそもそも恋太郎が来る用の部屋とかの方がすっごいし。恋太郎の部屋を掃除する時のアロマ的な立ち位置だ。

 

 

 話が少し逸れてしまったが、怪しまれないうちに羽々里さんには帰ってもらうしかないだろう。このまま世話をされていたら、間違いなく勘付かれてしまう。そうなれば…花園家の額縁に恋太郎のパンツとシャツが飾られることとなるだろう。

 

 させてたまるか。あのパンツとシャツはオレのだぞ。

 

 …なんかニュアンス違うなこれ。『あのパンツはオレと恋太郎が親友である事の証の一つだぞ。』…これで合ってる。

 

 ただでさえ一緒にでかい風呂とかにも入れなくなって、色々と親友の時に出来てた事が出来なくなってるってのに。これ以上そういうのを無くすわけにはいかないんだ‼︎つまりまぁ…

 

 …恋太郎のパンツはファミリーの誰にも渡さねぇ‼︎

 

 

 ただし恋太郎は例外だ。だってあれ、そもそも恋太郎がまた履くために洗ってるやつだし。そりゃそうだろ。

 

 

 

 

 

 さぁてどうしようか。このまま自然な流れでここから羽々里さんを引き剥がす方法はないだろうか。ここがオレの家ってこともあり、これ以上ここからオレが動く理由はない。従って世話を任された羽々里さんも動く理由がない。どうしたらいい。他にいい方法…方法…

 

「…………」

 

「………‼︎」

 

 …はっ!そうか。流石だ恋太郎。ナイステレパシー。その手があったか。確かにそれならどうにかなる。羽々里さんを自然にこの家から引き剥がす方法。それは…!

 

「羽々里さん…その…お家にお泊まり…しても良いですか?」

 

 そう。お泊まり。これなら断らないはず…!

 

 

 

 

 

「河流ちゃんに恋太郎ちゃんをお持ち帰りしても良いのッ⁉︎」

 

「テイクアウト未対応のレンタル限定ですッ‼︎」

 

「えッ俺もッ⁉︎」

 

 そっちにも飛び火したか…ッ…‼︎まぁその…引き剥がすための犠牲になってくれ恋太郎。オレもなるから。

 

 

 






次回、また花園家‼︎
ちなみにタイトルの意味は直訳で『現在の母親』です。なんとなく分かってればok。例に漏れずパロネタなので。

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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