100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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芸能人なんかの家系を遡るTV番組をふと見て思いつきました…ちょっと内容の毛色は違いますが。




第29話:恋太郎ファミリーヒストリー

 

 

 色々あって数日。なんとか授業くらいなら受けられるまで回復出来た。いやぁ本当に大変だった。恋太郎や羽々里さんにも迷惑を掛けっぱなし……まぁ掛けっぱなしだな。こっちの羞恥心が相当犠牲になったことを除けば、掛けっぱなしって事で良いだろう。

 

 今日はどうやら皆屋上に来るのが遅れているらしい。一体何があったんだ。まぁそこまで深刻な事では無さそうだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お…遅れてしまいました…!」

 

「べっ…別に教室の掃除をしてて遅れたんじゃ無いんだからねッ‼︎」

 

 最初に来たのは羽香里と唐音。2人揃っての入場…?まぁ入場だ。そう言えばこの2人から恋太郎の物語は始まったんだな…なんだか感慨深い。

 

 

「最初は恋太郎も女子に不慣れだったよな…」

 

「女の子と手を繋ぐ事にも慣れていなかったですしね…あの時の恋太郎君は可愛かったです」

 

 そうだったのか…見たかったなぁ…手を繋ぐだけで赤面する恋太郎。オレなら見れたかもしれないのになぁ…!あんな長期で風邪を引かなきゃ見れたのに。残念だ。

 

「そんな事言って、羽香里だって恋太郎の手を握ってドキドキしてたじゃないのよ」

 

「そういう唐音さんだって、恥ずかしそうに照れていたと思うんですけど…どうだったでしょうね?」

 

 ほうほう。まぁ2人も初めての事だったみたいだしなぁ…中々初々しい…

 

「そ…っそんな事ないわよッ!」

 

「えーっと確か…『静電気が来た時に恋太郎君を巻き込むために繋ぐ』だなんて言ってませんでしたか?」

 

「なな…なんで覚えて…ッ⁉︎」

 

 羽香里がその事を覚えてるのも凄いけど…それ以上になんだその話。どういうツンデレなんだ唐音のそれは。アレなのか。電気系能力者とかそういうのか。確かに唐音が電気能力を使うのは…意外と似合ってそうだけど。

 

 

 

「なんだそのツンデレならぬビリデレ…⁉︎」

 

「あっ同じ事を恋太郎君も言ってましたよ?」

 

 いや大体同じツッコミになるだろそんなの‼︎普通のツンデレの域ぶち抜いた遠回しツンデレだぞ⁉︎コメントだって似通うに決まってんじゃねーか。親友だし。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「[遅刻だ遅刻だー!すまねぇアニキー!]」

 

 次に来たのは静。短い足を必死に動かしてパタパタと駆けてきており、若干濡れていた床に右足を滑らせて…ッ⁉︎

 

「静!そこ危ないッ!」

 

「静さん…ッ!」

 

 

 

 

 

 

「まさか二重に滑って助かるなんてね…」

 

「怪我が無くて良かったですよ…」

 

「[滑りこそ正義]」

 

 後少しで転びそうな静だったが、なんともう一つの水溜りでさらに左足を滑らせた結果、上手い事転ばずに済んだのだった。凄い運だな。確かに滑りこそ正義かもしれない。だが…!

 

 

 

 

 

 

【UN JUSTICE- 不 正 義 -アンジャスティス】

 

「ならその正義を否定する…ッ…‼︎」

 

「なんでアンタの方が転んでるのよッ⁉︎」

 

「河流さんも水溜りで足を滑らせたんですね…」

 

 

 

 

 

 

 静は最初の方は中々馴染めなかった…というよりも、遠慮していたらしい。羽香里や唐音に比べて自分は劣っているから、同じようにグイグイといったときに恋太郎に比べられてしまうのではないか…と。もちろん静が2人に劣っているなんてことは一切なく、2人も静に劣っているなんてことは全く無い訳だが。

 

「[今思えば杞憂でも、当時の我には中々の問題であった]」

 

「そんな事もあったわね…」

 

「色々と勘違いして泣きかけていた唐音さんを覚えています…」

 

「なるほどなぁ…ん?」

 

 そうかそうか。そんな事が。確かに愛城恋太郎という男をよく知らなければ、そういう反応になってしまうというのもあるかもしれない。確かにあいつ基準で考えていたからこれまで発想すら出てこなかったが、後から彼女になった方を劣って見たり、逆に前からいた方を劣って見るなんてこともあるのか。酷いな。最低だ…ってよく考えたら普通彼女なんて同時に複数人居ねぇわ。無断で何股もしてるクズくらいしかあり得ないか。

 

 

 …ん?なんかちょっとさっきの会話変じゃなかったか?

 

なんでそんな事覚えてるのよッ⁉︎って言うか今のは静の話をする流れでしょうッ⁉︎」

 

「意外と気にしてるんだなぁ…って記憶に残ってたものですからつい…」

 

 

 

 

「[しかし我の為に本音をぶつけてくれる唐音殿には助かったでござるよ]」

 

「そこがある意味分岐点だったかもな…彼女が増える流れのテンプレ的な感じ」

 

 あのタイミングであの静ですら踏み込めるようにしてくれた唐音が居てこそ、今があるんだろうなぁ…!

 

「凄い単語ですね…『彼女が増える流れのテンプレ』って」

 

「恋太郎くらいしかあり得ないわよ…!」

 

「[同意である]」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしてもすごいよな…静のそれ」

 

「恋太郎君が一文字ずつ打ち込んだって聞いています…」

 

「アイツそういうところ凄いわよね…本当…」

 

「[恋太郎殿には感謝してもし尽くせぬ程である]」

 

 元々声を上手く出せず、『王冠恋物語』という本に指を添える事で他人に読んでもらい、それで会話をするというのがそれまでの静のやり方だった。それだと相手の目を見て話せないからと、恋太郎が音声読みあげアプリで会話する方法を発案したのだ。しかも、電子版が出ていないからと『王冠恋物語』の書籍を手打ち入力した上で。

 

 いやぁかっけぇな恋太郎。好き。そういうとこだぞお前。無理に喋らせるやり方じゃなく、静にあったやり方を考えて実行に移すところ。凄いよな…!まぁでも少し残念なのは…静をちょっとだけ待たせてしまった事だ。今の彼女が10人居る恋太郎なら、間違いなく手入力を一晩で済ませるはずだ。3日も掛けているようでは…まだまだ甘いな、過去恋太郎‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

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「まさか遅刻してしまうなんて…!皆との時間が減るなんて非効率的…」

 

 次に来たのは凪乃。確かに凪乃が遅れるなんて珍しい。まぁ今日に関しては皆遅れてるから、こっちの方がよっぽど珍しいが。しかしこの順番…もしかして今日は恋太郎の彼女になった順番で皆が来るのか…⁉︎…オレだけ最初に居るけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が知らなかった『有意義な時間』を教えてくれた愛城恋太郎には感謝している…」

 

「効率がいいとはいえいきなりキスなんて凄いですよね…凪乃さんは」

 

「[躊躇わねぇ姿勢に憧れるぜ]」

 

「いや幾ら何でも早すぎるわよッ‼︎」

 

「彼女になってから3秒と待たずしてやるとかどんな早さだ…⁉︎」

 

 しかし凪乃は馴染むのもキスも相当早かったんだな…ある意味静とは正反対か。いやでも普通は静の反応の方が普通だよなって。速攻で慣れるのは流石、効率好きの凪乃と言える。

 

 そういえば…凪乃がファミリーに入ってからプールに行ったんだったか。プールか…プールかぁ…!まぁ良いや。とにかくプールに行った際に、凪乃と羽香里がナンパされたらしい。ちょうどその時に恋太郎は運悪く死にかけており、助けに入るまでに時間が掛かったそうな。復活するのは流石だが、やっぱり今と比べると弱いな…?

 

 

 

「凪乃が羽香里の身代わりになるって言い出したなんてね…」

 

「あの時の私はまだ愛城恋太郎について知らなさすぎた」

 

「恋太郎君が私達に格差をつけて考えたりする事はあり得ませんからね…!」

 

「[しかし痴漢撃退の一撃を放った凪乃殿も実に勇敢であったと聞いている]」

 

 その時はまだ付き合って日が浅かった凪乃が、羽香里と一緒にナンパされそうになっている状況で自分だけを犠牲にしようとしたらしい。そうだよな…普通は向ける愛情だって日が浅い方は少ないもんな。あいつに関してはそういうのはないけど。どっちも…というか全員を同じくらい大切にしてくれるのが愛城恋太郎という男だ。

 

 

 

「にしても痴漢撃退の一撃か…なにしたんだ?」

 

「指による目潰し。これが効率的」

 

「それなかなかバイオレンスよね…」

 

 すわ〜!

 

「何か空耳が聞こえた気がしましたが…気のせいでしょうか?」

 

「[恐らく気のせいであろう]」

 

 なんだなんだ空耳か?一体どこのバイオレンス少女だってんだ。

 

 しかし目潰しとは。いや怖いな…容赦なくそれが出来るのは確かに凪乃の強みかもしれない。しかしまだまだだ。まだ上がある。痴漢してくるような奴にはもっとエグいやつをやらねば。

 

「確かに怖いけど…まだギリ優しいなそれ」

 

「[目潰しが優しいとは一体どのような撃退方法が?]」

 

目を狙うだけで十分エグいと思いますけど…一体どこを…?」

 

 

 

 

 

 

「玉」

 

「いや流石に過剰でしょそれッ‼︎」

 

 いやいや何言ってんだ。そういうこっちの事に配慮しないどころか無理やりやろうとしてくる屑は玉無しになった方が良いだろ。まぁそう上手くはいかないけどさ。

 

 

「って言うかその口ぶり…アンタもしかしてナンパされた事あんの?

 

男の時にな。基本スーツ的なの着てたから女だと思われてな?無理やり腕掴まれたりするから…ズドンと

 

 確かに目潰しは強いが、どうしても身長的に届かないパターンもある。しかも腕が伸び切ってしまうから、相手に掴まれるとさらに不利になる事も。その点、玉であればカスるだけでもダメージになるため中々良い。蹲ってくれればなお良しだ。

 

 

「……確かにその方が効率的」

 

 潰すまでに至らずとも…というか潰せた試しは無い。ただ、一度でもコレを受けたやつは次にナンパする時もその時の痛みを思い出して股間がヒュッとなり、やるのを躊躇うようになる。再発防止にも効果てきめんだ。ただしまぁ…

 

 

女の子がやるべきではないからオススメはしないな。何より布越しとはいえ人生で最初に触れるであろう玉が、恋太郎じゃなくどこの誰とも分からない馬の骨とか嫌だろうし…」

 

「…ならやはり目潰しで十分」

 

「[お…おっかねぇよ…!]」

 

「手を出さないという選択肢は無いんですかッ…⁉︎」

 

「アンタ達は過剰過ぎるのよッ…‼︎」

 

 





実は文字数が3939だった今回。39(サンキュー)って事ですね!
いつも見ていただきありがとうございます‼︎

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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