100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
キスバイオハザード2終幕ッ‼︎次回は多分髪回…のはず
色々あったけど説明は端折らせてもらう。あらすじは前話見てくれよな‼︎毎回あの薬がどうたらって話をするわけにはいかないんだ…分かってくれ。とりあえずオレは育に抱えられたまま恋太郎を捜索してるとだけ。静も椅子に乗ったまま肩に抱えられてる。
行き止まりから戻りながら恋太郎を探しているが、当然さっき来た道なのでいる訳がない。一旦上の階にでも見に行くか…と考えていると、あの音が聞こえてきた。
『くるくるくるくる…』
そう…胡桃ちゃんだ‼︎しかし不幸なものだ。今のオレの身体は本能で動いているせいで料理をする事も買ってきてあげる事も出来ない。あと育に抱えられてるから移動先も選べないし、そもそも体力が戻り切っていない。
誰か…誰か居ないのか?胡桃ちゃんに食べ物をあげられる人。なんでもいいわけじゃなく、可能なら彼女が欲しがっているやつを。恋太郎…は今は出てきちゃダメだしなぁ…うーん…
「ちゅ…チュロス…ちゅ…」
チュロスか。丁度良かった。皆で一緒に食べるおやつにとチュロスを作ってきてた…のが屋上にある‼︎誰かーッ‼︎屋上のチュロス取ってーッ‼︎
しかし、残念ながらこの声は届かない。だって内心で叫んでるだけだし。喋ってもちゅーしか言えないから隣の静に伝える事も出来ない。いやまぁ静も降りられないけど。唯一引っかかる可能性のあるやつに向けての発信ではあるものの、隠れんぼ中だしな…
可哀想な胡桃ちゃん。誰か…誰か助けてあげられないのか…⁉︎
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「胡桃ーーッ‼︎」
いや来るんかい‼︎位置的にも距離的にも見えないけど、この声は恋太郎だ。あとオレの方から気配は感じ取れませんでした。肉体側の理性がぶっ飛んでるからね。しかしまさか来てくれるなんてな。
…ってまぁそりゃそうか。流石だぜ恋太郎。こんな時でも彼女のピンチには来るのか。まぁ…お前ならそうするよな‼︎好き。大好き。
ん?ピンチって何かって?今の胡桃ちゃんはキスゾンビ状態だろ?ただでさえ普段から突発的な空腹…『食べたいものを食べられないとイライラする状態』に悩まされているのに、本能が強化されている今はいつも以上に辛いはず。
なのにキスゾンビ状態では、真っ当に買い物に行く事も出来ない。いつも以上に減り続けるお腹を満たす手段を持ち得ていない。あまりにも可哀想だ。頼む恋太郎。胡桃ちゃんの苦しみを…終わらせてやってくれ…ッッ‼︎
「ちゅ…ちゅいっし〜〜ッ‼︎❤︎❤︎」
「じゃあ俺はこれでーーッッ‼︎」
声に反応して胡桃ちゃんと恋太郎の元に向かう育だったが、そこには美味しそうにチュロスを頬張る胡桃ちゃんの姿しかなかった。恋太郎…逃げたか?いや。今の育の速度を考えれば、逃げ切れるはずがない。つまり…近くの教室に逃げ込んだ可能性がある。怪しいのは…机の下か。
なんとなくそれを理解したのか、育が教室の机の下を確認して歩いていく。1列目…2列目…3列目…ダメだ全然居ない。教壇にも居なかったし、ロッカーの中もダメだ。完全に見失った。
しかし育よ。そろそろ下ろしてほしい。流石に歩けるくらいには回復したし、バカな本能といえど流石に無駄に全力を出す事の無意味さを学習したっぽいので一旦は捜索が出来るはず。さて、何かオレの身代わりになれるようなものは……あった。と言うか居た。これならいける‼︎
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「キッちゅッッッ‼︎‼︎❤︎❤︎」
「ちゅちゅ…⁉︎」
「[椅子二つとは恐れ入った]」
そう。キスゾンビ状態同士なら多少は言葉が通じることを活かし、育を誘導して胡桃ちゃんと変えてもらったのだ。ほぼ強制みたいなもんだけど。『胡桃ちゃんと椅子を一緒に抱えれば今よりキツくなる』と育に吹き込めば一発だった。オレだと動けないから椅子に座っている事も出来ないが、胡桃ちゃんなら出来るからね。もちろん今のオレは動けるけど、直前までオレを見てきた育からすれば動けないままだと思っているのだろう。勝った。
こうしてちょっとの自由を手に入れたオレだったが、相変わらず自由意志で動けないのに変わりは無かった。勝手に校舎内をぶらぶらと歩いて捜索するこの身体を、もう少し制御できれば良いんだがな。
そんな流れで次に見つけたのは、でかい鏡にキスをする美々美先輩とそれを少し呆れながら眺める凪乃。なんだこのカオス。いやまぁ理屈は分かる。本能が強化されまくっている事もあり、美しいものに対して目がなくなっている状態なんだろう。にしても鏡とは随分古典的だ。
声を掛けようか迷い、よく考えたら声出せねぇやとなった。とりあえず身体の向かう先はこの奥なので、横を通り過ぎていくだけなのだが…問題が発生した。
美々美先輩が見ていた鏡に、偶然凪乃が映ってしまったのだ。しかも直後。キスしまくったせいでとうとう鏡が曇って見えなくなってしまった。そうなると当然後ろを振り返るわけで…
「ちゅちゅちゅしいですわッ‼︎」
「美杉美々美?一体何を…ッ⁉︎」
そこからはもうお察しの通りです。凪乃は…美々美先輩の暴走する本能が認める美しいものであり、おそらく大好きな相手。友情とかそっちが近いとは思うけど、今回は本能の影響がどこまでいってるのか分からないからこう定義した。
「このままではまずい。なんとか抵抗を…」
とにかく。暴走した身体能力のまま、凪乃に飛び掛かる美々美先輩。ギリギリで躱した凪乃はポケットに手をやるが、首を横に振ったのち走って逃げ始めた。確かに美々美先輩相手にカッターは使えないもんな。そりゃそうだ。
しかしどうなるんだこれは。いくら凪乃の身体能力が優れていても、美々美先輩はリミッターが外れている。加えて先輩は普段から走り込んでいるから、到底逃げ切れるとは…ッ⁉︎
「その動きは…美しくない」
「ちゅ…ッ⁉︎」
そうか。確かに美しさを優先する美々美先輩からすれば、本能のままに飛び掛かるのは美しくない。自分の信念と本能がぶつかりあって動けなくなった美々美先輩を後にする凪乃。う…美しい…!なんて効率的な封じ方なんだ…ッ‼︎
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「ちゅちゅちゅーーッッ‼︎❤︎❤︎」
「ちゅちゅり様ッ‼︎」
「なんで追っかけてくるんですかお母様ッ⁉︎」
「あんたの事も大好きだからでしょうがッ‼︎」
わぁ凄いもの見ちゃった。もう知らないふりしておこうかなコレ。オレは何も見ていない。大量の涎を流しながら羽香里に物凄い速度で迫る羽々里さんと、それを掃除しながらピッタリくっついて後を追う芽衣さんなんて。逃げる羽香里と、それを手伝っている唐音なんてオレは見ていない。
「ちゅちゅーッッ‼︎❤︎❤︎」
「くっ…!ここまでですか…むぐーーッッ⁉︎」
「羽香里ッ‼︎」
「ちゅい!」
「はい、ちゅちゅり様」
見てないったら見てない。がっつりいかれている羽香里と、それを止めようとするも羽々里さんの命を受けた芽衣さんに動きを封じられる唐音なんて、オレは見ていない。
うわぁすっごい勢い。ってか羽々里さん、手慣れすぎてません?もしかしてこれまでも羽香里にキスしてたりします…?
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さっき見たものを忘れてしまおうと制御が効かない状態でぶらぶらと歩いていたら、なんか恋太郎見つけちゃった。楠莉先輩と一緒に居るが、なんか様子が変だな。とても鬼に見つかった態度じゃない…ん?
「ちゅちゅー!」
「大人に戻って誘惑しようとして、打ち消しの薬を飲んじゃったら薬の効果が消えちゃいますよ楠莉先輩‼︎」
「…あっ‼︎」
…………なんていうか。悲しいなぁ楠莉先輩。大人しくキスを迫っていれば、ワンチャンあったかもしれないのに。しかしこうなると…うん。楠莉先輩はキスゾンビじゃなくなっちゃったからな…あの状態じゃキスしても勝ちにはならない。そもそもキスゾンビのパワーも失ったから、無理やり出来ないだろうし。
しかしこれは好都合だ。もう誰の邪魔も入らない状況で、恋太郎とほぼ1対1。体力も多少回復したし、今なら全力を解き放っても問題はない。これまで抑えてきた魂の理性…これを解放する時が来たようだ。
「河流…ッ…!」
「ちゅーちゅちゅ…ッ…!」
「すごい気迫なのだ…!」
次だ。次で勝負が決まる。チャンスは一回。この距離を詰められないと思っているであろう恋太郎相手に、全部を叩きつける。そう…超愛応拳…ではない。いつまでもオレがアレに甘んじているわけが無いだろう。そもそも愛応拳は欠陥技なんだ。せっかく力で勝っても、その後キスする力が残っていなきゃ意味がない。そう…つまりオレの秘策は…‼︎
「ちゅーちゅーアイヤ人…ちゅー‼︎」
超アイヤ人2。少し前に恋太郎がたどり着いた境地。深い悲しみを持って覚醒するそれは、何かしらのきっかけを必要とするもの。あの日、オレも覚醒したのだ。オレだけ…オレだけ…ッ…‼︎オレだけキス回数1回だった事への悲しみはあまりに深かった。その悲しみがオレを2へと押し上げ…
ごめん嘘です普通に鍛えてたらいけました。いやちゃんと理由はあるんだって。いつもオレが鍛えている時。どうしても限界で動けそうにない時には、失恋した時の恋太郎の顔を浮かべては奮起してたからさ?多分そのせいかなって。もう2度とあんな思いはさせたくねぇ。あんな…人生に絶望したかのような顔はさせたくねぇ。そう考えると力が湧いてくる、そんな感じ。
とにかく、オレが2になれる事を恋太郎は知らない。あいつも2にはなれるけど、一瞬の隙をつけば変身前に押し倒せる。いくぞ‼︎
「…ッ‼︎」
「ちゅーッ‼︎」
地面を思い切り蹴り飛ばして距離を詰める。あぁ、いける。この速度なら押し倒せる。一度抑えた状態でキスに持ち込めれば、間違いなくオレは勝て…勝て…ッ⁉︎
「やるな河流……ッ‼︎」
「な…ちゅーだと…ッ⁉︎」
なんて事だ。オレの全力の突進はあっさり躱され、力尽きて地面にぶつかるところをそのまま優しく受け止められた。
バカな…恋太郎も超アイヤ人2だと⁉︎ 2のバーゲンセールかよ。あり得ない。あの速さで、動揺しているはずの状態でなれるはずがない。一体何故だ。なんでオレのやろうとした事が読め…
「……その事なんだけどさ、河流。実は薬を飲んでからずっと…お前の内心が聞こえてたんだよ。…全部」
「…ちゅ?」
「……ちゅちゅちゅーーッッッッ⁉︎⁉︎」
う…嘘だ。嘘だああああああああああ‼︎‼︎そんな。でも確かに納得ではある。チュロスの時も、育に探されていた時も、さっきの読み合いの時も。全部聞かれていたとしたら、ここまで恋太郎が立ち回れたのにも納得がいく。他のメンバーの情報もオレが勝手に共有してしまっていたとすれば、そりゃあ逃げ切るのも楽勝か。
でもずるいだろう恋太郎。こっちは本能のせいでテレパシー使えなかったのに。不満を漏らすように内心で言えば、帰ってきたのはまぁ恥ずかしい内容。むしろ恋太郎側は閉じようと必死になっていたのに、オレが知らぬ間にこじ開けて情報を流し込んでいたらしい。マジかよ。じゃあ悪いのオレじゃん。自業自得か。
そうこうしている間に1時間が経過。ゲーム終了だ。うぅ…!負けてしまった。しかも予想だにしないオレの利敵行為によってだ。情けない。
ゲームの勝ち負けで何か賞品を決めていた訳ではなかったので、結局恋太郎と全員がキスするという流れになったからまぁ…良かったけどさ。それでも不完全燃焼感がある。皆にも申し訳ないし、いつかリベンジしたい。
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にしても恋太郎、皆には内緒にしといてやるけど…さっき内心すっごくムラついてたよな?隠さなくても分かるって。オレはだけど。皆にはバレないよう巧妙に隠されていたからな。羽香里のラッキースケベが起こった時くらいにフッと出る欲程度とはいえ、一体何があったんだよ。
言えないって?何言ってんだよ、オレとお前の仲だろ?ほら言ってみろって。何々…?オレの思考が流れてきた時に影響された?んー?もしかしてアレか?オレが風呂上がりに服着る前に鏡に映ってる姿とかのイメージが流れ込んだとか?違う?
は?『文字通りムラついたイメージ』だけ?そんなもんあるわけ…わけ…
………あっそっか。今日の内心全部筒抜けってことは…うん。オレが薬のせいでムラついてたのがそのまま流れ込んだと。なるほど。そうかそういう事か。ははっ。なんていうかその…
…ごめんな恋太郎ッッ‼︎‼︎
『ドパァン‼︎』
「河流ーーッッ‼︎‼︎」
「河流ちゃんの頭が爆発したわーッッ⁉︎⁉︎」
「いけません羽々里様、近づけば誘爆の危険が…!」
「これちょっと前にもやった展開なのだ」
「また恥ずかしさに耐えられなくなったんですね…」
「でもなんでだ?河流先輩はキスしてた訳でもないのに…」
「恋太郎、なんで河流がああなったか分かる?」
「ごめん育…!でも河流の名誉のために伏せさせてもらう…ッ…‼︎」
キスバイオハザード2だったし2出しちゃえ…という安直な発想。
これが超アイヤ人ちゅー(2)だッ‼︎
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的