100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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息抜きギャグ回です。




第46話:RENTARO-P.A.N.T.S(Pants.Aim.Need.Treasure.Sukebe)

 

 

「ふぃ〜ようやく終わった…!」

 

 今日は朝から恋太郎専用の部屋で洗濯物を干していた。最近は羽々里さんが乱入してくる事もあり、普通の洗濯機や乾燥機を使うことも出来なくなっていた。

 

 何を干していたか…それは簡単だ。記憶力のある人によっては分かるだろうデザインの布切れ。そう、恋太郎のパンツである。あっこれ野球回で履いてたやつな。

 

 前にも言ったが、オレの家のやつの方が質が高かったり量を大量に出来るので代わりにやっている。決してやましい気持ちはない。あったら直にぶつけてるんだわ。元々ファミリーには知られないようにしていたが、羽々里さんが出入りするようになってからは特に気を使っている。

 

 

 

「ん…?これはまだ乾き切ってねぇか?でも学校遅れるしな…」

 

 一枚だけ、あの野球回の時の恋太郎のパンツが中途半端な乾き方をしていた。乾燥機にかけるには時間が足りないしどうしたものか。まぁ遅れるのは嫌だし、仕方ない。後で干しておくか。

 

「河流ー?」

 

「おう!今行くー!」

 

 おっと呼ばれちまった。もうこんな時間か…準備急がないとな。えーっと今日はこれとこれと…

 

 

 

 

 

 

 

 

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「…という訳で今度、みなさんにメイク講座をしたいんですの!」

 

「メイク講座かぁ…オレはなぁ…うーん…」

 

「河流ちゃん、ちゃんとメイクも覚えていかないといけないのよ?」

 

「未だに河流さんはそういうの苦手ですからね…」

 

 今日は恋太郎が校内の用事で来られないので、彼女達だけで集まっている。しかしメイクか。小難しそうなのもあるし、何よりなんていうか…化粧ってそこまで良いイメージが無いんだよな…主に教頭先生のせいで。あの厚化粧…もとい土壁ファンデーションを知っている身からすると恐怖でしかない。

 

 

「河流は『メイク無しでも綺麗になる薬』が欲しいのだ?」

 

「欲しいッ‼︎」

 

「[全女性の悲願がここに…⁉︎]」

 

 なんだそのめちゃくちゃ都合がいい薬。差し出されたそれを手に取り、ぐっと一息に飲む。さて一体どうな…

 

「でも楠莉先輩の薬だし副作用あるんじゃ…」

 

「私だって確かにすっぴんで綺麗になれるなら欲しいですけど…もしかしてデメリットとか」

 

 おい待て。よく考えればそうじゃないか。楠莉先輩の薬の事だ、何かしらのデメリット…もとい副作用があってもおかしくはない。なんなら飲み合わせのせいとは言え、直前に薬のせいで大騒動が起こってたってのに。

 

 なんて無警戒なんだオレは。いやまぁそれくらいメイクが嫌だったってのもあるけども。美々美先輩には悪いが、正直メイクは怖すぎるのだ。失敗してあんな怪物にはなりたくない。しかし今は副作用だ。一体どんな副作用が…⁉︎

 

 それこそアレだろうか?○ンピースのスベスベの実みたいに、なんでもスリップしてしまう肌とかだろうか。転ぶオレからすればある意味では全身スリップするのはありがたいような気はするけど…

 

 

 

 

 

 

 

「30%の確率で顔が溶けてツルツルののっぺらぼうになるのだ」

 

「やっぱりダメじゃないのッ‼︎」

 

「[妖怪製造薬]」

 

「河流先輩もう飲んじゃってるけど…⁉︎」

 

 ウソだろオイ。3割で顔が溶ける⁉︎なんだその鬼畜仕様。ちゃんと顔が綺麗になるのは良いとしても、デメリット重すぎだろ。ハイリスク過ぎる。ってかどうなんだ今のオレ。顔は溶けてないだろうな。

 

 

「か…河流ちゃんの顔が…ッ…‼︎」

 

「羽々里様…残念ですがこれは…」

 

「くっ…!まさかこんな事になってしまうなんて思いませんでしたわ…!」

 

 

 いや不穏‼︎ってか溶けてるのか⁉︎感覚的には今まで通りだけど。勘弁してくれ…再生するってなると多分相当時間かかるんだ…‼︎溶けるなんて人生初だから下手したら元に戻らないんじゃ…ッ…⁉︎

 

 

 

「溶けるのは嫌だ溶けるのは嫌だ溶けるのは嫌だぁああああ〜〜ッ‼︎」

 

「落ち着いて清辺津河流。貴方の顔は溶けていない」

 

「[ちゃんと綺麗になってら]」

 

「…え?」

 

 

 顔が溶けたかと思って錯乱したが、どうやら誤解だったらしい。羽々里さんや芽衣さん、美々美先輩が残念がっていたのはちゃんと綺麗になっていたからだった。うーん。確かにこれはメイクの必要性がない状態だ。オレの下手なメイクだと、むしろやるだけ悪くなるような感じらしい。やったぜ。これで勝ちだ。

 

 いやぁしかし久しぶりに焦りまくったわ。顔が溶けるとかどんな恐怖体験だよ。ほんと何もなくて良かっ……

 

 

 

 

 

 

 

『パサッ』

 

 …ん?パサッだって?

 

 

 

 

 

 

 

 

「河流…?アンタが今落としたのって…」

 

「………ッッッッ‼︎⁉︎」

 

「[パ…パパパパパパ]」

 

「下着で間違いない」

 

 やっっっっべぇ。そうかそうだ思い出した。今日…スカートのポケットに恋太郎のパンツ入れたままだったんだ…ッ‼︎干すの忘れてたぁ‼︎

 

 これはだいぶ不味い…‼︎恋太郎のだとバレたら皆が取り合った末…パンツが跡形もなく消滅してしまう…ッ‼︎なんとか誤魔化さねぇと終わりだ。

 

 

 

 

「あーえっと…それはオレのやつだ!男の時に履いてた…」

 

「でも…ボクはこの柄、見覚えあるよ!」

 

 あっこれ育は覚えてたかそっかぁ…!最悪。終わった…いや‼︎まだだ‼︎まだ…おなじ柄を持ってたとかでなんとか…

 

 

 

 

「サイズも恋太郎君サイズで間違いないです!」

 

「この間のお泊まり会の時にちゃんと確認してたもの!」

 

 このドピンク親子がぁああッッ‼︎なんで知っちゃってるんだよ‼︎‼︎あぁもうこれはダメだ。言い逃れ出来そうにない。参ったな…‼︎かくなる上は…逃走‼︎不意をつけば多分きっと…!

 

「逃げ」

 

『ガッッッ‼︎』

 

「逃がさないわよッ…⁉︎」

 

 ダメでした。バレバレだったか…‼︎いくら超アイヤ人2でもこういう時の唐音は振り切れないし、そもそもこんな事を言い逃れるためになろうとしてもなれない。何でもかんでも使える訳じゃないのだ。役に立たないなオイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「さて…答えて貰いますわよ河流さんッ‼︎」

 

「なんでアンタが…」

 

「恋太郎君のパンツを持っていたのか‼︎」

 

 …よし。適当に嘘ついて誤魔化すか。まぁそれっぽい言い方をすればいけるはずだ。多分。噓は苦手だが…やるしかない。

 

 

「そ…そこら辺で拾っ…」

 

「恋太郎君のパンツなんて落ちてたら私やお母様が絶対見逃すはずがありませんッ‼︎」

 

「…確かに」

 

「いや河流先輩…そこは認めちゃダメだろ…」

 

「…確かに‼︎」

 

 はいやっぱりダメでした。嘘なんてつくもんじゃねぇや。しかし参ったな…オレが盗むような奴じゃない事は皆知ってるし、かと言ってなぁ…‼︎

 

 

 

 

 

 

「…埒があきませんね。良いんですか河流さん?長引くとこの事…恋太郎君にバレてしまいますよ?」

 

「…?いや別にバレても良いけど…」

 

「無駄よ羽香里…河流相手だとそれくらいじゃ脅しになんて…」

 

「いえ…大丈夫です唐音さん。もう…私の勝ちですから。ねぇ、河流さん?」

 

「?」

 

 分からん。なんだって言うんだ。今の問答に一体どんな意味が…

 

「良いですか皆さん?河流さんは今…恋太郎君にバレても良い、と言いました。おかしいですよね?ポケットから落とした時はあれだけ焦っていたのに…」

 

 

「つまりこう言う事です。河流さんが恋太郎君のパンツを持っていた事は、恋太郎君にとってさほど驚く事ではない…もしくは。河流さんが恋太郎君のパンツを持っている事を…既に知っているという事ッ‼︎」

 

 

「…ッッッ‼︎⁉︎」

 

「反応が図星なのだ」

 

「秘密を守る事にあまりに向いていない」

 

「多少はカマを掛けるつもりでいたんですが…当たりだったみたいですね?さぁ…話して貰いますよ⁉︎」

 

 バカな。まさかそこまで…!そこまでバレてしまうなんて。く…!ここ最近あんまりなかったせいで警戒が遅れていた。羽香里は…謀が得意だってことを‼︎

 

 

 

 

 

 

 さて。オレはここからどう答えるべきか。まず一つ目、大人しく事実を伝える…のはダメだ。普通に考えて、恋太郎の他のパンツの所在をバラす事になれば間違いなく終わる。考えうる限り最悪なケースと言って良い。つまりこれは無しだ。

 

 二つ目。恋太郎に庇って貰いつつ、良い感じに言い訳をして誤魔化す。これは上手くいけば解決できそうに見えて、失敗すれば一つ目と同じ結果を招きかねない危険な賭けだ。特に嘘をつくのが苦手寄りのオレでは、多分さっきみたいに失敗する。恋太郎の助けを借りたとて、急場では間違いなくミスる。意識しても勝手に目が泳ぐからね。これも無しだ。

 

 となると…三つ目。これしかないか。事実を伝えるのでもなく、誤魔化すのでもない第三の選択肢。それは…!

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ話す。話す…が!もしこれを話してしまえば…今回みたいに恋太郎のパンツを拝めるチャンスはそうはなくなるが…良いのか?」

 

「「……ッ⁉︎」」

 

 

 第三の選択肢、それは…脅す事。もしもこの件が恋太郎に知られれば、オレがパンツを洗うことはまず無くなる。つまり今回のような件は発生しなくなるのだ。具体的にどうやってオレが恋太郎のパンツを公認で所持…所持?していたかは知らないだろうが、この件が恋太郎にバレればそれも無くなる事くらいは分かるはずだ。

 

「まさかそう来るとはッ…‼︎」

 

「恋太郎ちゃんのパンツが見れなくなるのッ…⁉︎」

 

「いや元から私達は見れてないでしょうが」

 

 

 

 

 

「良いのか…?ここで全てを話せば…今回のようなワンチャンは2度と起こらないッ‼︎」

 

「くッ…!恋太郎君のパンツを人質に取るなんて…ッ…!」

 

「人…なのだ…?」

 

「パンツは人ではない。正しくは布質」

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやぁ一件落着。良かった良かった。全部話して羽々里さんを出禁にするわけにもいかなかったし、なんとかなって良かった。そう言えば…なんでオレはポケットに入れていたんだっけか。

 

 確か洗濯物として干そうとして専用の場所がなかった…とかだったよな。うーん。セキュリティを考えて鍵部屋でやってたけど…このままでは似たミスが起こるかもしれない。どうにかしないといけないか…?

 

 

 …いやまぁ羽々里さん出禁が1番楽だけども。

 

 





花園親子の暴走は描きやすいなぁ…‼︎

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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