100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
若干真面目な化学っぽい事言ってますが根拠なんてねーです。それっぽい感じで読んで下せぇ。
「も…もも…もしかして…」
「楠莉先輩、何か心当たりが…⁉︎」
「もしかしたらかもしれないのだ…!く…胡桃の食欲因子が…無くなっちゃったかもしれないのだーーッ‼︎」
「CM明けで直前のシーンを繰り返すやつじゃないのッ!」
確かに…!ってか今更この演出するんですか楠莉先輩。これまであらすじだとか色々やってたのに、とうとうそれを諦めて直に前回の文を載せるなんて暴挙を…⁉︎
いやまぁ正直めちゃくちゃやりやすいですけど。『胡桃ちゃんが空腹を抑える薬を飲んだ結果、食欲が完全に無くなってしまっただけでなく、なぜか感情も抜け落ちてしまってくるくるというお腹の音すらも聞こえなくなってしまった』って状況をわざわざオレが説明しなくても良いのは助かりますけども。
いやぁ…でもやっぱりアレだな。
「………」
「胡桃ちゃんのツッコミがないと寂しい…ッ‼︎」
すごく寂しい。唐音のツッコミの後にさらにツッコむといういつもの流れがないだけでこんなに寂しいものだとは。
…本当になんて事だ。胡桃ちゃんのあのツッコミを聞けなくなってしまうだなんて…ッ…!その因子が減ったからって、あんな風に感情が抜け落ちてしまうものなのか?
「い…今調べてみるのだ!ほら胡桃、口をあーって開けるのだあーって!」
「………」
無機質に口を開ける胡桃ちゃんの唾液を採取し、顕微鏡やら何やら難しそうな機械で調べ始める楠莉先輩。
「ママも胡桃ちゃんの唾液を採取したいわ…」
「お母様?この空気でそれは…」
「…じゃあ後なら良いのね?」
「良い訳ないですよッ‼︎」
この空気で⁉︎いやまぁ…重苦しくなり過ぎてる空気を見てボケてくれたんでしょうけど…そうですよね?いやでも平常でも言いそうだな…まぁ空気を読んでくれたのは間違いないだろうから良いか。でもまぁ、通常運転の羽々里さんのおかげで辛い気持ちも少しは…
「でも胡桃ちゃんのツッコミがないと…悲しいわね…」
「………」
……悪ぃ。やっぱ辛えわ。
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「河流、辛いなら…ボクのお尻にその辛さをぶつけなよ」
「…ありがとう」
ありがとう育。ぶつけようのないこの辛さを、苛立ちを、物理的にぶつける先を与えてくれて。やりきれない現実に対して、バットを握りしめ。思いっきり振りかぶって力を込めて…ッッ⁉︎
「キッッ………?」
「ぐへぇッ⁉︎」
「いや河流は何やってるのだ…?」
思いっきり振りかぶったバットはあらぬ方向にすっぽ抜け…くるくると回転してオレのケツを上から叩き潰す。
そうだったな…そう言えばそうだったわ。いくら最近鍛えて改善したとはいえ、オレってこういうタイプだったわ。ただでさえ気分が沈んでいることもあって、コンディションとしては最悪。そりゃ自力ケツバットにもなるか。
「恐らく自身にケツバットをする事で精神統一を図ろうとしている」
「[ありゃ単なる事故ですぜアニキ]」
「殴ると見せかけてのお預けなんてあんまりだよ…ッ‼︎」
「ある意味でキツいですわね」
「…それもそうかも?ならお預けも…キッッツ…❤︎?」
待て待て待て。何言ってるんですか美々美先輩。そんなこと言ったら…‼︎このままだと育が『ケツバットされてもされなくても気持ちよくなる無敵のドM』になっちゃうじゃないですかッ…‼︎
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「…やっぱり胡桃の食欲因子が無くなってたのだ…!」
「そんな…!」
「[これが絶望ってやつかい]」
「いや…そもそも食欲因子って何よッ⁉︎」
「みなさんご存知のみたいになってましたけど…普通知りませんよね⁉︎」
確かに。言われてみれば知らねぇな食欲因子。何なんだそれ。なんかサラッと出てきてたけど、多分原作でも出てきてない用語だろうし解説お願いします楠莉先輩。
「食欲因子っていうのは…摂食を行う生物なら誰でも持っているものなのだ!」
食欲因子。聞き馴染みのない言葉ではあったが、何となくイメージはついた。楠莉先輩の説明によれば、食欲因子とは食欲の大本になるものらしい。主に脳の視床下部における摂食中枢と満腹中枢に多く存在しているそうで、この因子の働きによって食欲が生み出されるんだとか。
食欲因子は何かを食べたいと思った時に増幅されるものであり、因子が多ければ多いほど食欲が強くなるそうだ。美味しい料理を目の前にすれば因子が増え、苦手なものを前にすれば因子が減る。満腹になることでも因子は減少するらしい。実に分かりやすい。ただ、通常の場合あくまでも因子は増減するだけであり、完全に消えることは無いそうだ。
だが、今回の薬を飲んだ事でこの因子が完全に消滅してしまった可能性があるという。そもそも『空腹が収まる薬』とは、満腹中枢を強制的に刺激して空腹でないと誤認させる薬らしい。そのため、常人であれば空腹にならずに済むだけだった…のだが。
「この前調べたから知ってるけど、胡桃の体内の食欲因子は常人よりも遥かに強力で量も多かったのだ!でも、その性質がアダになったかもしれないのだ…」
そう。同じ薬を飲んだはずの胡桃ちゃんと楠莉先輩の違いは、食欲因子の強さにあった。常人の食欲因子であれば、薬の効果で空腹でないと誤認させられたとしても何も出来ないまま終わっていた。しかし胡桃ちゃんの因子は違った。
満腹中枢を弄られたとみるや、まるで免疫のように薬に抵抗し、白血球なんかが行うような貪食行動で薬の成分に立ち向かっていったらしい。貪食行動ってのはアレだ。敵を食べて倒すという、胡桃ちゃんにピッタリ?の戦闘手段だ。イメージ的には沢山のミニ胡桃ちゃんが薬の成分を齧りながら戦っている感じを想像してくれ。可愛いなそれ。
だが、貪食行動で戦ってしまったのが悪かった。薬の成分を摂取してしまった胡桃ちゃんの食欲因子は、空腹を抑える成分を取り込んでしまい虚無に。食欲を司る因子が空腹でなくなる…つまり満腹になってしまった事で、因子自身が消滅してしまったのだ。
普通、白血球は貪食を行った後に内部の外敵ごと排出される事で体内の安全を維持しているが、今回の食欲因子は『消滅』してしまったのだ。加えて、食欲因子の貪食によって薬の成分が弱まることもなかった。本来であれば白血球との等価交換で外敵は数を減らしていくのに対し、食欲因子が消えても薬の成分は全く消えなかった。
このため、胡桃ちゃんの体内には非常に強力で大量の食欲因子があったのにも関わらず、『薬の成分が一切弱まらないまま食欲因子が完全に消滅してしまった』らしい。
しかしまだ疑問がある。ただ食欲因子が無くなっただけで、ここまで感情や人格に影響するものなんだろうか?
「それも胡桃の食欲因子が強力すぎたのが原因なのだ…!」
そう。実は普段から胡桃ちゃんの人格や感情にまで、食欲因子は影響していたのだ。食欲因子が人格に影響を及ぼしていた事で、異常なまでのイライラが発生することもあれば、美味しそうに食べる時のあの可愛い笑顔が生まれることもあったそう。これまで見てきた、胡桃ちゃんの常人とは明らかに違う部分…それは食欲因子によるものだったのだ…‼︎
胡桃ちゃんにとって食欲因子は無くてはならない存在だった。だが、今はその因子が無くなってしまっている。これによって、今まで行われてきた活動に支障をきたし、結果として感情が抜け落ちた状態になってしまったらしい。なるほど。ある程度時間が経過したあたりで感情が抜け落ちたのは、食欲因子が徐々に消滅していったからだったのか。
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「ちゃんと元の胡桃に戻せるんですよね、楠莉先輩…?」
「わ…分からないのだ…!食欲因子が無くなった人なんて、これまで見た事ないのだ…!」
「そんな…ッ‼︎」
「でも、食欲因子の大本…本流を呼び起こせればいけるかもしれないのだ…!」
「なるほど…!」
「それなら…芽衣!」
「かしこまりました羽々里様」
ん?一体何だろうか。すごい勢いで芽衣さんが階段を降りていったけど。しかしなるほどな。完全に食欲因子が消えていたとしても、生み出す構造そのものは残っている。そこをうまく刺激させる事が出来れば、食欲因子を増やして元の胡桃ちゃんに戻す事ができるはず…!
…という事で。
「胡桃ちゃんのために沢山のお料理を作ろうの会!いえ…回‼︎は〜じまりよ〜〜ッ‼︎‼︎」
いやどうしてこうなった。さっきまでのあのシリアスは一体どこに。
ってかさっき走っていったのはそれだったんですか。さすが羽々里さんに芽衣さん…胡桃ちゃんのために1分1秒を惜しんですぐに行動していたなんて…ッ‼︎これは負けていられない。オレも久しぶりに全力で作るしかないな。
待ってろよ胡桃ちゃん、必ず…必ず元に戻してやる…ッ‼︎
今回で終わりだと言ったな。あれは嘘だ。(シリアスは今回で終わり)(なんか思ったより因子の解説に時間かかった)(誠に申し訳ない)
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的