100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
かくれんぼ回‼︎果たして河流は何番目に見つかるのか…予想してみてくださいな
「わ…私編み物が趣味でして…恋太郎君から聞いた皆さんのイメージであみぐるみを編んできたんです…!ご…ご迷惑でしたら…」
「わーかわいい…!」
「ありがとうございます愛々様…こんなに素晴らしいものを…!」
おぉ…凄いもんだな。あみぐるみかぁ…編み物はそこまで経験がないから細かくは分からないけど、中々凄い技術が使われていそうだ。
「[妖精と見紛う可愛さ]」
「好本静も可愛さでは負けていない」
「勝負じゃないのよ…?」
「どっちもかわいい…ッ‼︎」
にしても凄い。唐音が猫、羽香里が花で静が本、凪乃が月で楠莉先輩が丸底フラスコ、オレが雫で羽々里さんがおむつ…おむつ⁉︎いや喜んでるから良いけど。胡桃ちゃんがおにぎりで芽衣さんが犬、育が野球ボールで美々美先輩が孔雀か…!
イメージがあったとはいえ、よくここまで作れるな…⁉︎恋太郎だったら何になるんだろうか。いっそ恋太郎そのものだったりして。…ありそうだなこれ。
「こんなの作れるなんて凄いのだ!」
「本当…愛々はすごいね!」
「い…いえ…!」
「いやぁ…でもマジで凄いよな!」
育や楠莉先輩に褒められて、恥ずかしそうにしつつも喜んでいる愛々。でも実際凄いしな。良いぞ良いぞもっと褒めよう。
「………」
「……唐音さん?」
「なな…なんでもないわよッ⁉︎」
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「凄いだなんて…そそそんな…ッ!」
『フッ!』
「消える魔球ッ⁉︎」
「どうなってるんだ今の…⁉︎」
褒められた恥ずかしさが限界を超えたのか、その場から掻き消える愛々。やっぱバトル展開だろこれ。
「どこだッ⁉︎」
「いやどこだじゃねーよ」
「[武器をしまえ武器を]」
突如として消えた愛々に、バットを構える育。いや構えちゃダメだって。臨戦態勢になったら余計警戒して出てこなくなっちゃうやつだって。
「ごめんなさい…ここです…」
「愛々は恥ずかしくなると無意識に隠れちゃうんだ」
「いや隠れるってレベルじゃなかったわよッ⁉︎」
「やはり瞬間移動を…?」
「そうじゃなくて…」
愛々の能力…じゃなかった。個性?いやこれだと某ヒーロー漫画になっちゃうか。じゃあ特性…これも某モンスターのゲームか。うーん。まぁとりあえず異能で。
愛々の異能。ミスディレクション。愛々が消える際には、必ずぬいぐるみが落ちている訳だが…これが瞬間移動のタネって訳だ。愛々は恥ずかしくなると無意識のうちにぬいぐるみを投げて隠れてしまう。この際、直前まで愛々を見ていた人はあみぐるみの可愛さに目を奪われてしまい、愛々を見失ってしまうらしい。
いやでも実際それが出来るのって凄いな⁉︎そう簡単じゃないだろうに…やっぱりテコ入れなんじゃ…⁉︎
「え…じゃあどうやってパンツを見れば良いの…?」
「刑務所の中の夢ででも見てれば良いんじゃないですか?」
「相変わらず羽香里は羽々里の事だとキレッキレなのだ…」
「それに…あの…顔も隠してないとだめで……そんな私ですので……み…皆さんのお邪魔にだけはならないように…気をつけますので…」
「……」
うーん。この自己肯定感の低さは折れかけてた時期の恋太郎を思い出させるな。いや今も若干だが。あとは静か。まだまだ羽香里と唐音しか居なかった時の静は、遠慮しがちだったらしいし。
「はぁ…?何よ最初からそんな言い方…」
「お邪魔だなんてそんな…」
「いいえ!邪魔なんて事は…」
「……よし!それじゃあ今日はそんな隠れるのが得意な愛々ちゃんと…皆で校内かくれんぼをしてみないか?」
む。校内かくれんぼ。前回は恋太郎が隠れる側のやつをやったが…今度はオレ達が隠れる番か。まぁ前のはキスゾンビの鬼ごっこだったけど。しかし一度隠れたら移動はなしと。さらに人が増えていく増やし鬼形式…なるほどな。最後に見つかった人が優勝で、優勝者には恋太郎のチューが与えられ…って何被せてるんですか羽々里さん。恋太郎のルール説明に自然な流れで追加するとかアリですか⁉︎
案の定怒られては居たものの、『だがしかし撤回はせぬ。この魂に変えても…!』という揺るがない意志でキスのルールだけは守り抜いた。すごい。発想も執念も。
「ただ校内といっても広いから、男や生徒が無断で立ち入れない場所は禁止で!」
「だとしても…校内全体は恋太郎がキツすぎない?」
うーん。確かにそうだ。増やし鬼とはいえ、最初は鬼が1人。恋太郎1人で探すのはかなり厳しい…が。多分大丈夫だ。だって恋太郎だぜ?『例えオレ達が世界の何処へ行こうと』…
「…必ず俺が見つけて見せるよ!」
『『『『『『『『『『『『キュンッッ‼︎』』』』』』』』』』』』
…だもんな!ほんとかっこいいぜ恋太郎。好き。本当大好き。世界の何処へ行っても…っていや逃げる範囲はさっき校内って言ってたろ。まぁでも好き。 世界で1番大大大大大好き。
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さて、そろそろ約束の5分が経過した。いよいよ鬼が…恋太郎が動き出す。しかし恋太郎よ、お前はオレを探し出せるか?完全に意表を付いたこの作戦、かくれんぼという前提が頭にあるお前が果たして見つけられるか⁉︎
「…河流みっけ!」
「嘘だろ⁉︎⁉︎⁉︎」
いや嘘ぉ。まだ開始5秒経ってねぇって。なんで見つけられるんだよ。ちゃんと同期は切ってたはずだぞ。思考が口から漏れたわけでもない。だからここにいれば、絶対見つけられるわけがないはずなのに。
「な…なんでオレが…屋上の扉真横の壁に居るって分かったんだ…ッ⁉︎」
そう。読者も気づいたと思うが、かくれんぼなのに5秒で見つかるのはおかしいだろう?だって隠れているんだし。しかも校内で。そんな秒数で見つかったのも、一重にすぐ近くに居たからなのだが。
だが分からない。なんで場所がバレたんだ。いつもの色々じゃ把握する方法はないはず…‼︎一体なんで…⁉︎
「だって……河流はこういう時って、ルールの抜け道を探そうとするだろ?だったら隠れるのはここかなって…扉を開けて入っちゃえばそれ以降は気づかれないし、何よりここにいる訳がないって固定観念があるからな…!」
そんなバカな。まさかそこまで読み切られていたなんて。だがまぁ…納得しかない。
「くっ…‼︎」
「………それにさ?」
ん?なんだよ恋太郎。若干照れて頬を掻きながら、一体何を言おうと…
「河流はこういう時に真っ先に見つけて欲しいタイプだから…俺のすぐ近くに居るんじゃないかって!」
『キュンッッ‼︎』
「くう…ッ…‼︎」
あーもう。完全敗北だわ。こいつから逃げられるなんて、隠れられるなんて思ったオレが甘かったか。まぁでもこれは隠れる場所がバレバレだったオレにも非はあるか。だって仕方ないだろ?オレだって恋太郎が凄いのはよく分かってる。けど。
もしも…もしも。見つけてもらえなかったらって思うと。お前から離れて遠くに行くなんて…出来ないんだから。
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さて、初っ端に見つかってしまったオレを加え、恋太郎は体育倉庫へ。確かにあそこなら人が隠れられる設備も多いし、納得だ。
「さあ誰か居るかー?」
なるほどな。あえて声を出して探すことで、隠れている側をビビらせて物音を立てさせようという戦略…流石だ。箱をどかしてみたり、マットを少し動かしてみるが中々居ない。でも誰かしらは居そうだよな…と思っていたところで。
「「ンあああああッ‼︎」」
「サ○エさんのOPみたいに出てきた⁉︎」
「オレンジを真っ二つにしてる○マみたいだ…」
飛び箱の中から、なぜか顔を真っ赤にした羽香里と唐音が出てきた。酸素不足か?まぁとりあえずこれでアウトだ。
続いて化学室。人が入れそうな大きさの戸棚を開けると、そこには良い顔で眠りについた楠莉先輩と美々美先輩の姿が。
『ぐーすかぴーなのだ』
『ぐーすかぴーですわ』
「寝てる⁉︎」
2人して戸棚に入って隠れたのは良いものの、眠くなってしまったから寝たそうだ。いや確かに睡眠は美容にも良いですけども。しかしあれだな。眠そうにしている楠莉先輩を抱き抱えている羽香里からは…何処となく羽々里さんの雰囲気を感じる。親子だな…!
次は図書館だ。普通であればあまり隠れる場所はなさそうだが。実は図書館にはさらに奥があった。そう…書庫。図書委員である静なら、ここに隠れている可能性がある。
図書委員の仕事が行き届いている事もあって、とても丁寧に整頓されている…が。恋太郎が何かに気づいたみたいだ。これは…本の山?しかも無造作に地面に置かれている。確かに変だな。隣にはダンボール…あぁそういうことか。
地面に本が置かれていたのは、一時的に隣のダンボールから出したから。つまり空になったダンボールの中には…居た。凪乃に静だ。2人とも、体育座りで隠れていた。ってかなんだよそのリアクション。恋太郎も美々美先輩も。『尊さの宝石箱や〜』ってなんだよ。唐音も言った通り、食レポならぬ隠レポか⁉︎
さて、お次は食堂。多分胡桃ちゃんが居るだろうな…と予測して入ったが。居るなぁこれ。場所はわからないが、居る。今のオレの耳なら、どれだけか細くなっていてもあの『くるくるくる…』という音を聞き取れる。
しかし姿が見当たらない。一体何処に…ってなんか羽々里さんが飛び出してきた。胡桃ちゃんもひっついている。いやなんですか『ひゃわわわーーッ‼︎おっぱいちゅっちゅーーッ‼︎』って。羽香里がものすごい顔しながら顔背けてましたよ?
どうやら机の下と椅子の上のスペースに隠れていたらしい。中々凄い隠れ方だったが…うん。羽々里さんの胸から桜大福を連想したであろう胡桃ちゃんが吸い付いたことで、羽々里さんが極まっちゃって飛び出したってところか。1番ひどい組み合わせだなここ。
あと3人。色々な場所を探したが、全然見つからない。一体何処に?きた道を引き返しながら考えていると、床に水溜りがあった。いや水溜り⁉︎一体何が…と上を見上げると、そこには天井の壁同士の間に手足を突っ張っている育と芽衣さんの姿が。いやそこアリ⁉︎って事はこの水溜りは…育の汗か‼︎
いやぁとんでもない隠れ方だったな⁉︎ただまぁ…まだ見つかってない愛々はこれ以上の隠れ方をしているって事になる。これが隠れマイスターの実力か…‼︎
愛々が隠れている場所の予想。今日だけやけに頭がデカい教頭先生が通りがかったところで、芽衣さんが中々の推理を見せた。視線の向かう先は…教頭先生が引いている『落とし物箱』。今回のルール、隠れ場所を移動することは禁止されているものの、移動するものに隠れることは禁止されていない。
この名推理を元に落とし物箱の中を探してみるも、人影はなし。あったのは色々な生徒の私物だ。ゲーム機、筆箱、蛇のおもちゃにあみぐるみ。
見つけるのは無理か…と思ったところで、恋太郎が機転を効かせた。教頭先生に、『目の前で消えた生徒は居なかったか?』と聞いたのだ。それに対して教頭先生は『急にダジャレで滑って赤面して消えた少女がいた』と答えた。そうか…そういうことか‼︎
…なるほどな。確かに見落とすところだった。落とし物箱の中には、あみぐるみがあった。それも1番上の部分に。この学校であみぐるみを扱うような部活はなかったはずだから、作ったのはおそらく愛々だ。しかもこのあみぐるみは奥にあったのではなく、1番上に置いてある。
という事はつまり、愛々はこの近くに居る。それも…教頭先生が見失う位置に。
「なに…どういう事よ?」
「それは……こういうこと‼︎」
『ズボーン‼︎』
「髪暮らしの華暮ッティ⁉︎」
そう、愛々は居たのだ。教頭先生の…髪の中に‼︎
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「すげーのだ愛々!隠れるのうまいのだ!」
「お見事でした愛々様」
「潜伏性能が高い」
「どんな特訓をしてきたの?」
「[素人では無いな貴様]」
「ま…まぁまぁやるんじゃないの?」
「いや本当凄いよ愛々先輩…」
「流石は私より上なだけはありますね…!」
「舐めたいわ」
「羽々里さん…⁉︎にしてもあんなふうに隠れられるなんてな…‼︎」
「えっ…ええっ…そんな…ッ‼︎」
『フッ‼︎』
「消えたのだ⁉︎」
「やはり瞬間移動」
「あの…ごめんなさいここに居ます…!」
いやぁしかし良かったな。なんとか愛々もファミリーに馴染めたみたいだ。流石恋太郎。愛々のコンプレックスであった隠れ癖を、良い方向に捉えられるような遊びを用いて自信を付けさせるなんて…‼︎
ただまぁ…まだまだ恋太郎も実力不足みたいだな。恥ずかしくてキスをしたくても意思とは関係なく隠れてしまって、どうしてもできないと言っていた愛々に不意打ちでキスしたまでは良いけれど。
まさか…『直後に音もなく愛々が消えてしまったせいで、不意をついたことを謝ることすら出来ない』なんてな…‼︎いや比較対象おかしいような気がしないでもないけどさ。
これは…修行が必要だな‼︎
次回‼︎修行回…ではなくご褒美回‼︎
せっかくだしアニメ2期彼女全員揃ったらやろうと思っていたら、こんなに伸びてしまいました。許せ○スケ、これで最後だ(最後とは言ってない)。
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的