100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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遅れに遅れてしまい申し訳ない…‼︎
次回以降の更新スピードは3日に1回に戻しますので…‼︎

ちなみに今日のタイトルはパロです。分かる人…いるかな…?




第57話:唐音ツンの消失

 

 

 

 いつもの屋上。今日は恋太郎が皆に見せたいものがあると言っていた。まぁオレは分かっちゃってるんだけどな。普段はこういうサプライズを台無しにしないために対策するんだが…今回はスルッと頭の中に情報が入って来てしまったから仕方ない。

 

 

「みんな知ってるか?これ…」

 

「確か今ネットで話題になっている…」

 

「すごい…‼︎か…買えたん…ですか…⁉︎」

 

「きっと血の滲むような努力を…‼︎」

 

「恋太郎、数日は徹夜してたみたいだからな…」

 

 恋太郎が鞄から取り出したのは、羽香里が言うように最近SNSで話題のとある製品。これを買うために恋太郎はここ最近ずっと徹夜し続けていた。なんで分かるかって?そりゃあその…気配と勘と記憶と…ってキリがないな。まぁ色々から分かった。

 

「連日の徹夜は健康に非効率…」

 

「ですが、それだけの努力をしてまで買ってくれたんですわね…‼︎」

 

 そうなのだ。恋太郎と言えど、あくまでも人間。連日の徹夜の場合、まだ疲労は残るはず。いやまぁオレ達への愛でどうにか出来そうではあるけど。とにかくそんな感じで恋太郎が頑張って手に入れてくれたのが……

 

 

 

 

 

 

 

「そう…ハートサブレー‼︎」

 

「鳩」

 

「まぁこれくらいなら著作権的にもセーフ…のはずなのだ」

 

 

 

 そう。鳩サブ○ーならぬハートサブレー。楠莉先輩が言うように、この程度ならセーフだろ…という名称だ。それにサブレーは鳩○ブレーだけのものではなく、クッキーの一種としての名前なのでセーフなのは当然とも言える。語感が似てるのはちょっと危ないかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 

「[よもやこの菓子を直接目にすることになろうとは]」

 

「買おうかと思ったけど迷ったのよね…」

 

「羽々里様が必要とあれば今すぐにでも…」

 

「サブレー買い占める気か…⁉︎」

 

 確かに実物で見るのはオレも初めてだ。なるほど…本当にきれいなハート型なんだな。こういうのって偶に形が崩れているやつもあるから、しっかり維持されているのはすごい。

 

 しかし買い占めか。確かに羽々里さんなら余裕で可能だろうけど、こういうのは流石になぁ。個数限定販売という事もあり、なるべく多くの人に行き渡ってほし…

 

 

「いえ工場を抑えようかと」

 

「買い占めるの工場の方かよ…⁉︎」

 

「やっぱり工場ごと買い取らないとねぇ…」

 

「スケールがデカ過ぎるのだ」

 

 

 

 いやそっちかよ⁉︎あぁ…なんかスケールを見誤ってた気がする。羽々里さんなら確かにそっちの方だわ。そしてそれを即座に理解し、手配可能にしている芽衣さんもすごい。オレと恋太郎のテレパシーを除けば、ファミリーの中での以心伝心度合いは相当なものだ。

 

 

 

 

 

 

「これを全部13等分に砕いて食べよう!」

 

「12枚もあるのに1枚を13分割するのは非効率的…」

 

「[12枚入りの利点は何処へ]」

 

「まぁまぁ…『好きな人と分けて食べる事で幸せになれる』というものですし…」

 

 そうなのだ。このハートサブレー、分けて食べる事で幸せになれるとされるものなのだ。まぁ実際にそういう効果があるのかどうかは不明だ。仮に願掛けや迷信の類いだとしても、あって損はないだろう。

 

 そんなわけでハートサブレーを13等分し、全員で分けて食べることに。しかしこんなに細かく砕くと食べづらそうだ。これで彼女が101人になったらって思うと不安だな…102等分のサブレーとかどう食ったら良いんだそれは。

 

 

 

 

 

「で…でも…なんで13枚入りにしなかったんでしょう…?」

 

「13人にちなんだ数でも良いとは思いますが…」

 

「流石に13枚入りは不吉すぎて商品に出来ねーのだ」

 

「確かにあり得そうな理由ですわね…」

 

「普通はダース単位で売るからじゃないかな…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 それぞれで食べさせあったりしていることで、ワイワイと盛り上がる恋太郎ファミリー。だが、1人だけは違った。

 

「べっ別に私は興味ないわよっ‼︎ばかばかしい‼︎」

 

 

 そう、唐音だ。本当に興味がない…訳ではないだろうけど。どうしてもツンデレしてしまう事もあって、なかなかこういう時に輪に入れない事もある。まぁでも大抵はそれを見ていた羽香里が揶揄う事で、自然と輪の中に入れるようにしてくれているけど。

 

「はい唐音、あーん」

 

 あとはそう、今みたいに恋太郎が動くパターンか。こちらを寂しそうに見ている唐音にしっかり気づいており、サブレーを持ってあーんをしているところだ。さすが恋太郎だ。自然な流れで唐音が食べられるように配慮している。

 

 

 

「あ…ッ…あ…」

 

「ありが…っ」

 

 

 

 

「…あ、有り金要求されたって何も出さないんだからねッ‼︎‼︎‼︎」

 

「俺は新手のカツアゲじゃないぞ……?」

 

 

 恋太郎に感謝の言葉を言い掛けたものの、いつものようにツンデレしてしまう唐音。あの流れであの語彙のツンデレが出てくるのはある種の才能だと思うが…まぁ普段からツンデレし続けていればああなるのかもしれない。

 

「ふんッ‼︎下手なアンタに正しい食べ方を教えてあげるわよッ‼︎」

 

「おいしい」

 

 ツンデレのためか、顔をグッと逸らした状態で恋太郎の分のサブレーをグッと差し出す唐音。ちょうど目の位置に来るそれを、避けるでもなく防ぐでもなく当然のように目で食べている恋太郎。

 

「これが『目で味わう』という事…」

 

「[目が捕食器官とはおったまげた]」

 

「ど…どうなってるんでしょう…?」

 

 いやぁ…確かに愛々の言う通りだ。アレは一体どうなってんだろうな。何度見ても原理が分からない。目から食べたサブレーは何処に行ってるんだ。

 

「目で食べたらどんな味がするんだろ…?」

 

「目でサブレーが食える薬でも欲しいのだ?」

 

「いや『目でピーナッツ食え』って脅したジャ○アンじゃないんですから…」

 

 目でサブレーを食べるという狂気に興味を持つ胡桃ちゃん。正気じゃないぞオイ。いやまぁ…確かに味は気になるけども。そもそも味分かるのかアレ。おいしいって言っている以上は分かってるみたいだけども。

 

 羽香里のツッコミも最もだ。ドラ○もんで言及された『目でピーナッツを食べる』事だが、アレはあくまでも実現不可能な無茶振りとして例に挙げられただけにすぎない。まぁなんか恋太郎が実現してるけど。いくら楠莉先輩の薬が凄くても、普通はそんなのどうにもならな…

 

「『目でピーナッツを食える薬』ならもうあるのだ‼︎」

 

「その薬欲しいよ楠えもん…ッ…‼︎」

 

 …いやなんであるんだよ⁉︎マジか楠莉先輩。流石ではあるけどどうなってるんだそれ…⁉︎まぁでも磁石人間になる薬とか性別を変える薬とかあるから納得はできるけどさ。

 

「生物としての道理を超えている」

 

「正直今更な気がしますわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「次はこっちの糸を…こうやってくぐらせて…」

 

「[ほうほう成程]」

 

「こっちを抑えながらここをこうして…」

 

「[まさかそこが繋がってくるとは]」

 

 

 

 

 

「駅前に出来たラーメン屋がさ、安いのに量が多くて凄いんだよな…」

 

「今度皆で食べに行きたいな‼︎」

 

「ラーメンか…手作りだと中々難しいんだよな…」

 

「本格的なスープは仕込みが大変そうですからね…」

 

「ラーメンはカップラーメンのようなインスタントが効率的」

 

「カップラーメンは『ラーメン』だけど…なんていうかジャンルが違うんだよ…ッ…‼︎」

 

「…?カップラーメンはあくまでもラーメンのはず」

 

「確かにそうだけど…胡桃ちゃんが言うようになんか『違う』んだよなぁ…」

 

「理解不能…」

 

 

 

 

 

 

「はっけよーい…残った様‼︎残った様‼︎」

 

「うおーなのだッ‼︎」

 

「楠莉先輩、もっと…もっと腰に力を入れてください‼︎」

 

「そこですわッ‼︎」

 

「どっちも頑張ってね〜‼︎」

 

「………」

 

 

 

 静と愛々は編み物、オレと恋太郎と羽香里と凪乃と胡桃ちゃんはラーメン談義。楠莉先輩と育は相撲中だ。行司は芽衣さんで観客は美々美先輩と羽々里さんと唐音だ。

 

 だいぶわちゃわちゃしているが、まぁ人数も多いしな。普段は皆で一つの話をする事もあるが、こうしてそれぞれ分かれる事もある。

 

 

「それっ‼︎」

 

「ぐぇ‼︎やっぱり育はつえーのだ…‼︎」

 

 おっと。楠莉先輩と育の相撲に決着が着いたようだ。育の圧勝…いやまぁ分かってたけど。というかさっきチラッと見ただけで分かっていたが、全然勝負にもなっていなかったぞアレ。相手はあの育なんだ。子供の姿の楠莉先輩では到底勝てないだろう。

 

「こうなったら…打ち消しの薬で真の姿になってやるのだ‼︎」

 

「ドラ○エのラスボスみたいですね‼︎」

 

 楠莉先輩もそれを分かっていたのか、打ち消しの薬を取り出し始めた。ラスボスを倒した後の第二形態か…ありがちな展開だ。RPGだともはやお決まりと言っても過言ではないやつだな。だが育、その絶望感が好きなのはだいぶヤバいんじゃ…ってまぁいつもの事か。

 

 しかし美々美先輩の言う通り、育がゲームをやるのは意外ではある。弟に頼まれてってのはまぁ納得…って2周目の魔界村⁉︎マジか…凄いなそれは。

 

 

 

 

 

 打ち消しの薬を探していた楠莉先輩だったが、どうやら手元には無かったらしくしわしわ○カチュウみたいになっている。しかしなんだその薬は。『ツンデレじゃなくなる薬』…か。そんなもの一体誰が飲むんだ…⁉︎

 

 

 薬抜きでも育に勝とうと全力で掴み掛かる楠莉先輩。いやしかし育は強いな…全く体幹がブレていない。それどころか手首のスナップだけで、楠莉先輩を軽々といなしてしまった。ビューンと飛んでいった楠莉先輩は観客席の唐音の方に。

 

「おんぎゃーのだ‼︎」

 

「きゃ…ッ‼︎」

 

 

 飛ばされた楠莉先輩は、ドンという音と共に勢いよく唐音にぶつかってしまった。……ん?なんだ今の違和感。まぁ良いか。

 

 

 

「ご…ごめんなさいなのだ唐音…怒らないで欲しいのだ…‼︎」

 

 プルプルと震える唐音に、顔に大量の冷や汗をかきながら恐る恐る声をかける楠莉先輩。少し離れた位置で心配そうに見ている育。流石に唐音は怒るだろうけど、まぁ悪気は無かったしそこまで酷い結果にはならないはず。余程ヤバそうなら恋太郎が間に割って入るだろうし大丈夫だ。そんな風に考えて、胡桃ちゃん達との話に意識を戻そうとした瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ううん…大丈夫だよ、楠莉ちゃん…‼︎」

 

 

 

 一瞬、己の目を疑った。そこに居たのは、ニコニコしながら楠莉先輩に向かって軽く手を振り、女の子座りを少し崩したような状態で座っている…まるで別人のように温和な姿の唐音だった。

 

 

 ……いや誰だよッ‼︎⁉︎

 

 唐音か!?!?!?本当に唐音なのかッッ!?!?!?

 

 

 





GWに更新出来ていなかった分を取り返したい所存…‼︎

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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