100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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時間ギリギリセーフ!!!!
ほぼアウトですがセーフ…つまりセウトって事で。




第58話:ツンデレの定義ってなんだ…⁉︎

 

 

 前回のあらすじ。唐音が唐音じゃなくなった。

 

 

 いやもうマジで。なんか唐音が唐音じゃないんだよ。なんていったら良いのかは分からないが、とにかく唐音が唐音じゃなかった。

 

 見た目は今までの唐音なんだが、あまりにも弱々しい。せっかくなので若干前に戻って説明しようか。

 

 事のあらましはこうだ。楠莉先輩と育が相撲をしていて、吹き飛ばされた楠莉先輩が唐音に衝突した。直後に出来上がった光景が…『ニコニコしながら楠莉先輩に向かって軽く手を振り、女の子座りを少し崩したような状態で座っている…まるで別人のように温和な姿の唐音』だったのだ。その上、ぶつかられた事に対しては「ううん…大丈夫だよ、楠莉ちゃん…‼︎」と答えている。

 

 いやマジで何がどうなってるんだこれは。唐音が限界を超えてブチギレているのかと勘違いした楠莉先輩なんか、「ぶっ○されるのだ⁉︎」とビビっている。それくらい異常な光景だったのだ。

 

 一体何がどうなったら唐音がこんな風になるんだ。楠莉先輩の薬でも飲まない限り、こんな変化が起こるわけ……あっ。そういえばさっきそんなような話を聞いていたような気がする。なんだったか…確か楠莉先輩が…

 

「か…唐音‼︎もしかして『ツンデレじゃなくなる薬』飲んだのだ⁉︎」

 

「そういえば…先ほど唐音さんが何か飲んでいましたわね」

 

 

 そうそれだ。さっき楠莉先輩が地面に置いていた薬。誰が飲むんだとか言ってたが、まさか唐音が飲んでしまうなんて。もしかしてこれフラグ立てちゃったりしてたか⁉︎

 

 

「なんですかその薬⁉︎」

 

「っていうか上にあるあの光の玉はなんだよ…?」

 

「[煌々とせし光球]」

 

「あ…光が消えていきました…」

 

「綺麗だけど…どこか寂しいような気がするな…」

 

 楠莉先輩に対して問いかける羽香里と胡桃ちゃん。そして実況?してくれる静と愛々。光が消える様を見て、思わず寂しいと溢した育には同意だ。なんだろう。結構大事なものが消えちゃったような気がする。

 

 しかし羽香里の疑問ももっともだ。ツンデレじゃなくなる薬とはなんなのか。っていうかそもそも無くせるものなのか。なんならそもそもツンデレってなんなんだ。

 

「ツンデレとは、『特定の人間関係において敵対的な態度と過度に好意的な態度の二つの性質を持つ様子、またはそうした人物を指す言葉』のこと」

 

「流石ナノペディア…」

 

「しかし今のはあくまでも一般的なツンデレの解説。この小説におけるツンデレの概念とは違う可能性がある」

 

「当然のようにメタいな…⁉︎」

 

 なるほど。確かにその通りだ。凪乃の情報や軽く辞書を引いた際に出てくる情報が正しいとは限らないということか。言われてみればそうだな…この前の食欲因子とか調べても出てこなかったし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええと…そもそもツンデレっていうのは、『外から刺激を受けた際に体が引き起こす反応パターン』のことなのだ‼︎その反応が起こらないようにツンデレに影響する電気信号を元から体外へと放出させる薬…それが『ツンデレじゃなくなる薬』なのだ‼︎」

 

「じゃあ唐音さんの頭上にあった光の玉は…」

 

「あれは唐音のツンデレの元…いわばツンデレ因子なのだ‼︎」

 

 ふむふむ…なるほど。あれ?だとしたらそれって…

 

「唐音先輩の頭上のあれ、消えちゃったけど良かったのか…?」

 

「た…多分大丈夫なのだ…多分」

 

「それダメなやつじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、原賀胡桃の食欲因子と何か関係が?」

 

「名称や働きが似てるだけで原理は別物なのだ‼︎」

 

「『働きが似ている』…という事は今の唐音ちゃんは…」

 

あの時の胡桃様と似た状態、という事でしょうか?」

 

「…そういう事になるのだ‼︎」

 

「やっぱりダメなんじゃないのかこれ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「だ…大丈夫か唐音?」

 

 

 …そういえばそうだったわ。あまりにも色々起こりすぎててビビったが、思い返せば唐音に対して楠莉先輩がぶつかってたんだった。唐音が立ち上がれるように手を差し伸べた恋太郎。その手を取って立ちあがろうとする唐音が…一言。

 

「う…うん。大丈夫だよ恋太郎君…」

 

「「恋太郎『君』ッッッッ⁉︎」」

 

 誰だオイ⁉︎いや本当に唐音か⁉︎ツンデレが無くなるだけでこうなるのか⁉︎あまりの驚きに花園親子がハモっていたが納得だ。マジか…ツンが無いと『君』呼びするのか唐音…‼︎

 

 

「これがあの唐音ちゃんなのおおおッッッッ⁉︎⁉︎」

 

「フィルム使い切る勢いで写真撮ってますわね…」

 

「予備のフィルムでございます羽々里様」

 

「[あの唐音さんが]」

 

「まさか…きれいな唐音さんになってしまうなんて…」

 

「ジャイア○じゃねーんだよ…‼︎」

 

 しかしそうか…まさかこうなるとは。唐音からツンが無くなるだけで…ここまで変化するのか。いやまぁ食欲の無い胡桃ちゃんと同じようなものだと思えば納得ではあるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが驚くのはこの後だった。この状態の唐音は…とんでもないほどパワーダウンしていたのだ。その強さはなんと子供状態の楠莉先輩に力負けするほど。ツンデレの力が唐音のあのパワーを引き出していたとは…‼︎精神の状態次第で強さが大幅に変化する…なんだその○NE PIECEの覇○みたいなのは。流石に○気でもそこまで大幅には変化しないって?確かに。

 

 

 しかしなるほどな。ツンデレによって引き出される力…か。ここまで来ると恋太郎や育の言った精神力とか根性とかの域をはるかに超えている。それこそ羽香里の言うように『ツンデレに操られてリミッターを外された洗脳戦士』とかそういう類なんじゃないのか。実際、ツンデレがない状態で思いっきりケツバットをしてもらった育は物凄く物足りなさそうな顔…いやそのレベルじゃないか。思いっきり絶望した顔をしていた。そんなにパワー落ちるのか…‼︎

 

 

 そんな状態の唐音にいつものセクハラ…もといチューを試しにせがむ羽々里さん。だがまぁ安心してくれ。隣にいた羽香里がすかさず庇って…もとい唐音を守ってくれているからな。やっぱりこういう時に気配りができる羽香里は流石だ。まぁでもやっぱり花園の血からは逃れられないのか、羽香里の胸が当たった事で唐音が恥ずかしそうにしているのを見た途端に態度が急変してしまう。

 

「いかがですか、唐音さん?」

 

「えっと…大きくて…もっちもちで…すっごくやわらかくて…」

 

「唐音さんも本当はそう思っていたんですね‼︎‼︎」

 

「あなたもセクハラしてるじゃないの羽香里‼︎」

 

「そういうアンタも写真撮りまくってるじゃん…」

 

「[その血の運命]」

 

 自分の胸を唐音に揉ませて感想を求めるというある意味でのセクハラ…セクハラ?をし、ドヤ顔を決める羽香里。の姿をめちゃくちゃ写真に収めている羽々里さん。やっぱり血は争えないなこれ。

 

 

「私が美しいことをどうお思いですの?」

 

「えっと…美しいと思います…」

 

「ふふーんですわ‼︎」

 

「通常の院田唐音と違って正直に答える分効率的」

 

 羽香里に続いてドヤる美々美先輩。いやまぁそっちは結構いつも通りではあると思うけど…言ってないだけで唐音は普段からそう思ってそうだし。

 

 

「[おっと、あまり困らせちゃいけねぇぜ]」

 

「そ…その辺にしておいた方が…」

 

「あの…2人とも、ちょっと良いかな?」

 

 次から次へと遊ばれる唐音に助け舟を出したのは、静と愛々の2人。その姿を見ていた唐音は、編み物を教えて欲しいと言い出した。そういえばそんな事もあったな。さっき2人が編み物をしていた時に何度か視線がそっちに向いていた。アレは羨ましがっていたのか。

 

 静と愛々、さらにツンデレのない唐音が加わって編み物をしている様を見た羽々里さんは昇天。思いっきり魂が抜け出ていたのを急いで芽衣さんが追いかけて行った。ってかなんですか『パライソ』って。ここ楽園じゃないですよ。確かに楽園みたいな光景ですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「優しいしかわいいですし…いつものアホの唐音さんよりよっぽど良いですね‼︎」

 

「羽香里…」

 

 なんだか皆がツンデレじゃない唐音を認めていく流れになっているが、なんていうか…うん。分かるぞ恋太郎。何か違うような気がするよな。難しい話ではあるんだが…今の唐音を肯定してしまうのも…良くない事のような…。

 

「…確かにツンデレじゃない唐音も良いと思うよ。でもボクは…いつもの唐音の方も好きだったな…

 

 育がそう言った瞬間、あたりがしんと静まり返った。そうだよな。皆なんとなく感じていたんだろう。今の唐音の方が良いと思ってしまうのは…『違う』と。

 

「そうね…いつものツンデレの唐音ちゃんだって致死量の血を吐くほどかわいいものね…」

 

「それにあの…私…‼︎ツンデレの唐音さんの頃でも…優しかったと思います…‼︎」

 

「[心優しき姉御、頼れる初期メンバー]」

 

「確かに効率的ではないけれど…。あの無駄こそが…彼女らしさだった」

 

「元の唐音様にお会いできないというのは…とても悲しく思います」

 

「恋太郎ファミリーの戦力的にも…オレとしても元の唐音に戻ってきて欲しいッ‼︎」

 

「あたしのツッコミじゃ唐音先輩には届かないし…ツッコミの量だってあたしだけじゃ足りないし…」

 

「あれはとても美しきツッコミでしたわ…私でも真似できぬほどに…‼︎」

 

「うっ…うっ…‼︎か…唐音の…唐音のツッコミが聞きたいのだ…寂しいのだ…‼︎楠莉、『ツンデレになる薬』作るのだ…‼︎」

 

「私は別に今のままでいいと思いますけど?まぁ皆さんがそう言うなら?仕方なくですけど…」

 

「皆…‼︎ じゃあ早速ツンデレになる薬を…‼︎」

 

 あぁよかった。皆同じ気持ちだったか。やっぱりそうだよな。この場にはもう、元の唐音に戻って欲しい人だけしか…

 

 

 

 

 

 

「……飲まないよッッ‼︎」

 

 

「…唐音?」

 

 

 

 

 

 

「え……?唐音…さん…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私…そんな薬飲みたくない‼︎」

 

 

「ガサツで…素直になれなくて…」

 

 

「編み物なんて全然似合わない…」

 

 

「そんな女の子になんて…もう戻りたくない…」

 

 

 

「私は…このままが…良い………‼︎」

 

 

 

 





次回はもう少し余裕を持って投稿したい…

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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