100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
お詫びとして河流ヤンデレ番外編を用意しておりますので、ツンデレ喪失編が終わり次第入れていきたいと思います…‼︎
前回までのあらすじ…なんて、とても言える空気じゃない。何を言っているんだ、唐音は。
戻りたく、ない?つまりそれは、今のままの唐音が良いって事か?確かに、今の唐音はいつもより愛嬌はあるように見えるかもしれない。でもそれはぱっと見の話だ。いつもの唐音だって、今の唐音と同じくらい愛嬌がある。
でも…もしも。もしも唐音が、本当に変わりたいのであれば。それは…応援してあげるべきなんじゃないだろうか?
オレ達としては今までの唐音のままで居てほしいが、こういう時に優先されるべきは本人の意思だ。それに…『ソレ』は特にオレに刺さる話だ。
『変わりたい』と唐音が本当に思っているのなら、それを止める事は…オレには出来ない。人が『変わる』事を否定するっていうのは、今のオレの在り方を否定するようなものだから。これまでの、ツンデレの自分から変わりたいと願う唐音を…オレ達のわがままで止めるなんて事は…‼︎
皆が皆、唐音の言葉に…『ツンデレに戻りたくない』という願いに何も言えなくなっている中。
声をあげたのは…恋太郎だった。
「なぁ、唐音?」
「ちょっとだけ…歩かないか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツンデレでなくなった唐音は、恋太郎に連れられて校舎を歩いていった。残されたオレ達は、屋上で2人が戻ってくるのを待っている…のだが。
「唐音…」
「唐音先輩…」
まぁやっぱり…皆それなりにショックを受けている。まさか唐音があんなに思い悩んでいたなんて。特に育はケツバットのこともあってか、かなり精神的なダメージを受けている。だがまぁ…1番はやっぱり彼女だろう。
「唐音……さん…」
「羽香里…」
「羽香里様…」
そう、羽香里だ。恋太郎ファミリーの中で恋太郎を除いて、唐音と最も関わりの深かったのは間違いなく羽香里だ。
唐音との親交が皆よりも深かった分、ショックはとても大きいはず。しかも羽香里は普段から唐音がツンデレを起こして孤立しないように気を配っている。だからこそ、その上でも唐音が悩んでいたという事実が効いているのだろう。
「唐音…楠莉のお薬が飲めないからってそんな…」
「そ…そういうことじゃないと思いますよ…?」
「確かに薬膳楠莉の薬はハイリスクなパターンも多い。安全を取るのであれば飲まないという選択肢もある」
「そういう意味でもないと思いますわ…‼︎」
「そ…そこまで楠莉の薬は危険じゃないのだ!」
「まぁでも実際、唐音先輩がツンデレじゃなくなったのもこの前あたしが食欲失ったのも楠莉先輩の薬のせいだし…」
「オレなんて一回マジで死にかけたからな…メイクの薬で」
「ボクも皆がキスゾンビハザードで人格消滅の危機に陥ったって話も聞いたことがあるよ?」
「[弁解の余地もない余罪の数々]」
「ま…まぁ実験にリスクはつきものなのだ!」
「い…言い訳になってないような気がしますよ…?」
「むしろ楠莉先輩自身が罪を認めてるだろこれ…」
「唐音さんが…あんなに思い詰めていたなんて…」
「まぁ確かに唐音ちゃんはツンデレによる暴力が行きすぎる時もあるけれど…」
「あんたがセクハラするからじゃないのか…⁉︎」
「そんな…ただチュッチュしようとしただけなのに…」
「[これが無自覚の罪…]」
「ソクラテスでもドン引きするレベルの確信犯だろ…⁉︎」
「末恐ろしいですわね…‼︎」
やっぱり暴走していた羽々里さんはともかくとして、確かにあれほどまでに唐音が思い詰めていたとは思わなかった。芯が強そうに見えていても、人間である以上は限界があったんだろう。
もしくは…アレだろうか。ツンデレが原因で、いつか恋太郎に飽きられてしまう、嫌われてしまうんじゃないか…とかだろうか?ありそうだなこれ。まぁでも予想の域を出ないレベルではあるけど。そういえば少し前も羽香里が倦怠期がどうとかって話をしていたし、納得ではある。
オレは愛城恋太郎という男の思考の8割以上は理解出来ているから、アイツが一度付き合った彼女と別れるなんて事をしないのは分かっているが…確かに恋太郎ファミリーの皆からしてみれば、そこまで脳内が分かる訳じゃないし不安になるのも当然か。テレパシーはやっぱズルか?まぁでも親友だし…10年の付き合いだし…な?
「この先の唐音さんは…どうなるんでしょう…?」
いつにもなく弱気になっている羽香里。確かに仕方ない。いつものようにからかいのつもりでの発言だったのに、それが本当になってしまうかもしれない訳だしな。まぁでも…今回も大丈夫だろう。何故って?そりゃあ…なぁ?
さて、オレもいっそう早い解決のために動くとしようか。そう考えて、楠莉先輩に問いを投げかける。
「楠莉先輩、ツンデレに戻る薬ってどれくらいで出来そうなんですか?」
「ん?まぁ今から作り始めれば…夕方には出来るかもなのだ」
「河流…さん…?どうしてそんな薬を…」
なぜ、といった表情でこちらを向く羽香里。まぁそりゃそうだよな。いきなりこんな事を言い出すなんて、不思議に思われても仕方がないだろう。
「まだ院田唐音がツンデレに戻ると決まった訳ではないのに、今から作る必要が…?」
「[その顔…何か考えがあるっちゅうこっちゃな?]」
考え…か。そこまで大層なものではないけどな。まぁいつものアレだ。恋太郎の目を見れば、『ああこれはどうにかなる』と分かっただけだ。屋上のドアを開け、唐音と一緒に歩き出したあの時の恋太郎は…何かの確信を得た顔をしていた。そこから唐音をどう説得するのかについて察するまでには至らなかったが、分かる事は一つある。
間違いない、という自信を持って口を開く。
「今から少し後、戻ってきた唐音は必ず…『ツンデレに戻りたい』って言うはずだからな‼︎」
「でもそんなに都合のいい事なんて本当にあるかな…?」
「いくら唐音先輩でもそんな急に心変わりなんて…」
「根拠はおありですの?」
「恋太郎」
「それなら納得でございますね…」
「河流が恋太郎を引き合いに出すなら間違いねーのだ」
「[これが、信頼の力ァ‼︎]」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…そう、ですか。唐音さんが…元に…戻りたい…と…」
「…羽香里?」
オレの話を聞いた羽香里は安心したのか、それまで辛そうにしていた状態から一気に顔色が元に戻った。それどころか、これまでに無いくらいにやる気に満ちている。
「…えぇ!じゃあ早速準備しましょう、楠莉先輩‼︎ツンデレの…アホの唐音さんを取り戻すため‼︎」
まぁでも多分、唐音の前ではこの態度はすぐには見せないかもしれないけれど。
いつもの唐音ほどじゃないにせよ、羽香里も唐音に対してだけはツンデレなところがあるからな。なんだろうか。人は一緒にいると性格が似てくるというが、そういう事なんだろうか?だとしたら…一体羽香里と唐音はどれだけ一緒に居るんだ…⁉︎まだ入学してから半年すら経っていないのに、ここまで影響するなんて…‼︎
「羽香里さんも素直じゃないですわね…」
「[いざ行かん、救世の旅へ!]」
まぁ何はともあれ、唐音のツンデレを取り戻すため…やれる事がないか模索していくとするか‼︎
「しかし先ほどから…やけに羽香里さんがツンデレしているように思いますわ…‼︎」
「唐音のツンデレが羽香里にうつったみたいだね!」
「さっきも羽香里はツンデレしてたしな…なるほど?」
「か…唐音の無くなったツンデレ因子が羽香里にうつってたのだ⁉︎」
「そ…そういうことじゃないと思いますよ…⁉︎」
花園家へのお泊まり部分をどうするか悩み中…‼︎
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
-
本編を進めてほしいのだ!
-
掲示板回を一区切りつける方が効率的