100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
前回の引きから予想できた人は果たしてどれだけ居たでしょうね…
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前回のあらすじ。気絶したと思ったら森にいた。
…いやどういうことだよ⁉︎ってかここはどこだ。オレ達は確かに、学校の屋上に居たはずだ。だがここはどう見ても森だ。一面に広がる緑に、木々の間から見える清々しいくらいに晴れ渡った空。こんな状況どう考えても普通ではないが、まぁ正直普通じゃないとか今更過ぎるし、こういう事がおきてもおかしくはないか。
「ここは一体どこなんでしょう…?」
「初めて見る場所ですわね…」
「ボク達は夜中の学校に居たはずだけど…」
「異世界に来たみたいだな?テンション上がるぜ〜!」
「いや単なる森でしょうが」
「クレヨ○しんちゃ…いえ昼メシの流○ですか…?」
「ある意味でパロ元が断定しにくいやつ…ッ‼︎」
「[現実逃避とはな…哀しき者よ]」
む。重い空気を吹き飛ばそうと軽くボケたつもりだったが…ボケ切れてなかったか。いやまぁこれも現実逃避っちゃ現実逃避だしなぁ。ぐうの音もでねぇや。
「そもそも楠莉達はなんでこんな所にいるのだ?」
「現状は不明。ただし可能な人物が1人存在している」
「私も羽々里に拉致られたのかと思ったけど…芽衣の様子からしてそれは無さそうよね」
「当然でございます」
「ち…違うわよ…⁉︎確かに皆のことは攫っちゃいたいくらい好きだけど…」
「もう未遂犯だろ…」
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少しでも不安な気持ちを紛らわせようと、雑談を続ける恋太郎ファミリー。ここが何処なのかは流石の恋太郎も分かっていないようで、どうやったら彼女を守れるかと必死に思考を回しているようだ。すごい思考速度だなオイ。気を抜くと恋太郎から漏れるテレパシーだけで意識が吹き飛びそうなレベルだ。下手したらヤンデレ化したオレより遥かにやばいだろこれ。
だが現状が把握できていない以上、そうなるのも仕方ない。とりあえずファミリー全員が居るのは確認できているが…それだけだ。
「GPSが機能していない」
「軍事衛星も同じでございます」
「アクセス権がある…とか?」
「いえ花園グループが保有しております」
「いやよくそんなもの保有してるわねッ⁉︎」
「そりゃあお金持ちですもの…」
「これが金持ちの家の軍事衛星…なのだ?」
「金持ちだろうと普通は軍事衛星なんて持ってねぇよッ…‼︎」
「しかし参りましたわね…現在地が把握出来ないとなると…」
「た…助けも…呼べませんし…」
いやぁ参ったぞ。GPSも軍事衛星も機能しないとなると、マジにここが何処なのかが分からない。ってかそもそもなんで機能しないんだ。電波系のものが全部イカれたとすれば、静のスマホが動いているのがおかしい事になる。電波は切れているようだが、音声読み上げアプリが機能している所を見るにスマホそのものが壊れた訳じゃないらしい。って事は太陽がおかしくなったとかで聞く電磁パルス?とかいうので電子機器が壊れたり狂ったりするやつとは違うようだ。
となるとここはGPSも軍事衛星も普通の電波も届かないような秘境の山奥って事になる。だがそんな所にはどうも見えない。誰かしら人が通った形跡があったからな。つまりこの森はある程度人通りがある場所って事だ。ますます訳がわからん。このご時世、人が生存出来るレベルの場所だったら軍事衛星で場所を特定するくらいどうにか出来そうなもんなんだがな。
もし本当に異世界にでも来てたとしたら電波が効かないのにも辻褄は合うんだが、まぁそんな事はほぼありないので仮説としては却下だ。だってそうだろ。普通に考えて異世界転移なんて…いやオレ自身が実質異世界転生してるから無いとは言い切れないのか。ただそうだとしても、可能性としては相当低い筈だ。頭の片隅に置いておくくらいは良いだろうが、メインの仮説にするには流石に荒唐無稽というやつだ。
だとすると何処かの森に連れてこられたとかだろうけど、そもそもなんで連れてこられたんだ。神隠しか何かか?それこそ神様とかならあり得そうな範疇ではあるけど…ん?どうした恋太郎。下なんて見て…うぉっ⁉︎
「皆!足元に男の子が…‼︎」
足元を見れば、明らかに普通ではない服…いわゆるファンタジーの村人が着るような服を身に付けた少年が気絶していた。マジか…オレ達ずっと気づいてなかったのか。なんか申し訳ない。とりあえず少年の上から退き、周りをまばらに取り囲むように座ることに。
「き…気絶して…ますね…」
「私達が目を覚ましてからずっと下敷きにしてしまっていた…という訳ですね」
「第一村人発見…なんだけどね」
「意識がないんじゃお話も聞けないわね…」
「ほらほら、『気付け薬』でも飲んで起きるのだ!」
「…もごっ⁉︎」
「随分とご都合的な薬ですわね…」
「しかしこれ以上なく合理的」
「合理性のために大切なものを二重に置き去りにしてんな」
「………」
手っ取り早く少年を起こそうと薬を口にぶち込んだ楠莉先輩。いやまぁ最適解だけども‼︎実際このまま気絶しているのは少年にとっても不都合だろうし…良いか。
しかしさっきから静が何か変だ。あの少年を見て…何かを思いつきそうで思いつけないというような顔をしている。知り合いだろうか?
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「急に空から降ってきた女の子達に危険な盗賊団が潰されて僕は結果的に気絶で済んだけど、こんな奇妙で奇怪な事が起こるなんて外はなんて恐ろしいんだ騎士なんて夢見ずに田舎で大人しく畑を耕すよ〜‼︎」
ヤンデレのオレもかくや、という説明口調長台詞で全部説明した後、少年は脱兎のように駆け出していってしまった。一体なんだったんだ。せっかく詳しい情報を聞けると思ったのに。
だが…今の話を聞く限り、あの少年が狂ってもない限り…気になるワードがいくつかあった。『空から降ってきた女の子達』、『盗賊団』、『騎士』の3つだ。
おそらく最初のはオレ達の事を指しているんだろう。『空から降ってきた』というのは信じ難いが…まぁ神様だって居るし有り得なくは無いだろう。だが後ろの2つは別ベクトルでおかしい。なんだ盗賊団と騎士って。
マジで冗談のつもりで言っていた異世界仮説の可能性が若干浮上してきたぞオイ。
「一体彼は何者だったのでしょうか…?」
「分かりませんわね…ですが明らかに」
「ふ…普通じゃ…なかった…です…」
「服といい話といい、ボク達には馴染みのない事ばかり…」
うーん。マジでもう少し話を聞ければ良かったんだがな。まぁでも悔やんでいても仕方がない。とりあえずは森を出て人の居そうな方にでも行けば…と思った矢先だった。
「静ちゃん、さっきの人…王冠恋物語に出てくる騎士カマクルの従者の少年のイメージにピッタリじゃなかった?」
「…‼︎」
「[その通りでござった]」
おい待て恋太郎。まさか…ってまぁ考えてる事は分かるけどさ。そんな事あるのか…⁉︎いや有り得ない話では無いけれど。神様が居るこの世界なら起こる可能性は十分ある。皆よりもひと足先にとんでもない仮説を聞いて思わず驚いて転けた。いてぇ。
「彼が落としていった髪飾り…これってさ」
「[四つ葉をあしらった、あの従者のものであろう]」
静が大好きな物語である、王冠恋物語。そこに登場する騎士カマクルの従者の少年のトレードマークとも呼べるのがこの四つ葉の髪飾りだ。
つまり。つまりだ。ここは…
「俺達…王冠恋物語の中に入っちゃってたりして…?」
物語の…小説の中の世界なのかッッ!?!?!?
ツンデレ喪失編ほどは長くならない筈…‼︎
メンバーが増えた分ご本家小説版と比べてどう変わるのか…お楽しみくださいな‼︎
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的