100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み) 作:メガネズミ
だいぶ空いてしまった…‼︎まぁかなり難産だったので許してくださいな。
多分内容を見たら分かっていただけるはず…‼︎いつもとは比較にならないくらい表現と著作権に気をつけました。
評価・感想・閲覧・ここすき!!!!大変励みになっております!!!!
前回までのあらすじ。目が覚めると恋太郎ファミリーの皆と森の中にいたんだが、多分ここは王冠恋物語の世界だというアタリがついた。元の世界に帰れるかどうかはともかくとして、とりあえずは原作通りに話が進むのを待つつもりだった…のだが。
本来の登場人物である従者の少年が逃げ出してしまった。やべぇ。このままだと原作ブレイクしかねないぞこれ…って状況だ。改めて確認すると割と危機的状況かもしれないなこれ。
「よし…原作ブレイク対策ならオレに任せろ!ここまで上手くやって来たオレが言うんだから間違いない!」
「でもさっきちょっとブレイクしちゃったとか言ってなかったか…?」
「まぁ聞いた話と大きく外れ切っている訳では無いですし…」
「それを…言うなら…もう…ブレイク…しちゃって…ますし…」
そうなんだよな。もう序盤的には結構なブレイクしちゃってるか。でも一応まだ取り返しが付きそうなレベルだし…なんとかなるはず。オレもなんとかなったしいけるいける。
「本来は先ほど逃げていった方が騎士カマクル達と合流するとの事でしたわね」
「[あの従者が居ないと困るからのう]」
「今から探しても…いやでも根性があればきっと!」
「流石に今からじゃ無理よ…」
「羽々里様のご命令とあらば世界中の何処へでも…」
「そこまではしなくて良いわ…‼︎」
「根性だけでは探しきれない」
「探しにいっても良いけど、手分けして探すと逸れちゃうかもしれないし…それに確かこの後すぐ来るんだったよね、静ちゃん?」
「[イオ姫と騎士カマクルのご一行様、であるな]」
登場人物の台詞をいつも以上に使えることが嬉しいのか、枝毛がぴょこぴょこしてる静。かわいいなオイ。ただ、ぴょこぴょこしている枝毛とは裏腹に、目の奥にある不安さを隠しきれていない。まぁそりゃそうだよな。この中で一番この物語に詳しい静だからこそ、展開のズレを一番認識しているだろうし。
「そう言えば私たち、そもそも王冠恋物語についてよく知りませんね…」
「ボクもちょっと読ませてもらったことはあったけどしっかりは覚えてないからね…」
「それに問題ならまだあるわよ?」
「そうね…かなり重大な問題だわ」
「えぇ、それは…‼︎」
「小説版100カノの王冠恋物語を未読の読者では話についていけない可能性があるという事」
「こればっかりは買ってもらう以外に他が無いですものね…」
「丸々コピーしようものなら大いなる存在に文字通り全消しさせられるのだ…‼︎」
「せ…セーフな範疇で…なんとか…」
「なんとかするしか無いよな…任せろ‼︎」
「頼んだぞ河流‼︎」
さぁ始まりましたいつもの解説…まぁ今回はちょっと違うか。上手い事原作のニュアンスや雰囲気を残しつつ、別の表現にしたりちょこっとオリジナル要素挟んだりして問題ないレベルまで落とし込む…いや普通に二次創作だなこれ。なんならこの作品そのものじゃねーか。
さて、今回は静ちゃんの大好きな『王冠恋物語』についてだ。端的に言ってしまえば、運命に翻弄されるイオ姫と、その運命を覆さんとする姫お付きの騎士カマクルの恋愛物語だな。静に貸してもらって読んだ時はめちゃくちゃ面白くて、つい徹夜しちゃったんだよな。翌日は寝不足のせいで転びまくったぞ。登校前の数時間だけで、しかも家の中だけで30回は転んだのは記憶に新しい。
今回は従者が登場する場面だな。『隣国との外交を終え、馬車で国に帰還するイオ姫の護衛に当たっていた騎士カマクルが、金目的で襲ってきた盗賊を撃退する』…そんなワンシーンだ。
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私はカマクル。この国の姫をお守りする騎士だ。隣国への使者としての役目を終え、馬車で自国へと帰還する姫の護衛をしている。今は馬車の隣で馬に乗り周囲を警戒しているところだ。
「最近、この辺りでは盗賊が出るという噂を聞いておる。用心するが良い」
馬車の中からこちらに声を掛けてくるのは、姫のお目付け役の老騎士だ。彼はこの私の師であり、まだ幼かった頃より世話になってきた。
「「…っ!馬を止めよ‼︎」」
彼と私の声が重なり、馬車を引いていた御者が慌てた様子で手綱を操り馬の足を止めた。直後、周囲の茂みの中からぞろぞろと人影が現れる。装いから察するに、噂話にあった盗賊だろう。すぐには襲いかかってこないようで、ニマニマと下卑た笑いをこちらに向けている。このままでは埒が明かないか。
「…そなたはなぜ口をお開きにならぬのか。困り事であれば手を貸すが?」
立ち位置と姿から判断した、盗賊の頭と思しき青年に向けて警告混じりに言葉を投げかける。
「へっ…金目のモンをここにあるだけ置いてくんなら命までは取らねぇぜ…?」
「あ…アニキィ〜〜!こいつが夢にまで見た…ロクに護衛もつけてねぇお貴族様のカモってやつでやんすな!」
こちらに降伏を勧告する頭に、付き従っていると思しき子分の少年が可笑しな事を話す。なるほど。確かに姫の護衛は私と老騎士のたった2人のみ。都合の良い獲物だと思われているわけか。
「数の差に怯えると思ったか?我ら2人に恐れるものなど何も無い!!!!」
身動きの取れぬ馬車の中で不安げな目をしておられた姫を少しでも安堵させるべく、腰に差した剣を勢いよく引き抜いて頭上に掲げる。
「今から勝利を我が手に‼︎」
そうして私は、声を上げて盗賊に斬り込んだ。大勢で襲いかかってくるのを、どうにか凌ぎながら斬り進んでゆく。個々の力はそれほどでも無いが、こうも群れると流石に堪える。多勢に無勢だ。こういった際は全てを相手にするのではなく、ここは…!
「頭の俺を狙って来やがったか…‼︎」
有象無象の集団の中を掻き分け、斬り開き、奥に控えていた頭の青年に斬りかかる。数を相手にする際の戦術として有効なのは、優先してトップを狙う事。これが最も魅力的なスタイルだ。上を崩すことで指示系統を麻痺させ、集団の理を活かせぬようにする。軍であればいざ知らず、この手の盗賊程度であればこの策で対応が可能だ。
私の接近に気づいた頭は剣を抜き放ち、怒りを露わにしつつこちらに向かって言葉を吐きつけた。
「舐めやがって…!俺ぁ斬り合いが1番得意なんだぜ?無様に負けて、てめぇらの主様を失望させることになっても構わねぇんだな?あぁ〜ん?」
「ほう、奇遇だな?私もこれが一番のお気に入りなのだ」
頭の挑発を軽く受け流しながら、互いの剣を激しく打ち合うこと数合。
「はっ‼︎」
「ぐぁ…っ…⁉︎」
剣を弾き返した事で生じた大きな隙を突き、頭部を剣の腹で勢いよく殴りつけると、頭の青年はぐるりと白目を剥いて倒れ込み、気絶した。切り捨てなかったのは、姫の前では流血沙汰は避けたかったからだ。無論、先ほどの子分たちも誰一人殺めてはいない。
「あ……アニキィ〜‼︎」
「親分がやられちまった…‼︎騎士ってのはおっかねぇな……!」
「ひぃ…っ!お…俺ぁ一抜けだ!」
「お…おらもだ!おらまだ死にたくねぇ!」
「オレもだ…!親分も、俺の屍を超えて行けって言ってる気がするし!」
頭を失った子分たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げ出していく。
「き…今日はこの辺にしておいてやるでやんす〜!」
気絶した頭を背負った少年が走りゆく姿もあった。このままおめおめと逃げられる訳にはいかぬ。私は追走すべく足を踏み出そうとしたのだが。
「もうよい!帰還せよ!」
しわがれていても良く通る、聞き馴染んだ声にハッとして足を止める。これは老騎士の声だ。
…そうだったな。今の私は姫をお守りする騎士だ。獲物と決めたら執拗に追いかけ回し、仕留めるまで歩みを止めぬ狩人ではない。眼前の危機が去ったのであれば、深追いする必要はないというわけだ。先ほどまで振るっていた剣を鞘に納め、一息をつく。その時だった。
「そこの騎士様!なんとも見事な剣の腕、感服致しました!どうか僕を従者にしてくれませんか!」
先ほど盗賊が出て来たのとは別の茂みから、四葉の髪飾りをした少年が声を張り上げながら現れた。
「そなたは…?」
「先ほどの盗賊に囚われていた者です!立派な騎士となるため、田舎から出て来ていたところを襲われてしまい…あなたに命を救われたこの身なれば、あなたのために使いたいと存じます!」
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とまぁこんな感じか。この後、騎士カマクルは一度は従者になろうとする少年に断りを入れたものの、この場に放置する訳にもいかないという老騎士の言葉と姫様の許可により、少年を従者とする事に決めたのだった…という流れだ。いやぁ面白いなやっぱり。思い出しただけでちょっとワクワクして来た。また図書館で借りて読み直そう。今度は徹夜しないようにしないとな。あの日は連続転倒記録をかなり更新したからな…‼︎
…っと話題を元に戻すか。ここでは前に静が使っていた事のある、『私はカマクル。この国の姫をお守りする騎士だ。』『あ……アニキィ〜〜!こいつが夢にまで見た…』『でやんすな!』『てめぇらの主様を失望させることになっても構わねぇんだな?あぁ〜ん?』『おっかねぇな…!』『俺の屍を超えてゆけ』などなど。あげればキリがないくらいかなりの量の言葉が使われている。気になった人は原作を読んでくれ。
ここで登場する主要人物は、4人ほど。1人は馬車に乗ったイオ姫と、騎士カマクル。老騎士とあと1人、それが従者の少年だ。
そう。さっき思いっきり踏ん付けちゃった上に高速詠唱して逃げられた、あの少年だ。あれこれ思ってたよりヤバいか?
「どうすんだこれ…⁉︎さっきの子もう見えなくなっちゃったぞ…⁉︎」
「思っていた以上に影響が大きそうですわね…‼︎」
「このままでは物語が大きく変化してしまう可能性」
「結構キーパーソンだったんですね…あの子」
「どうすんのよ⁉︎従者が出てくるタイミングからして、そろそろ来ちゃうんじゃないの?」
「どうしような…従者の台詞をある程度覚えてるやつじゃないとダメだし、でもオレや静じゃ誤魔化せないし…‼︎」
ヤバいぞ。一体どうしたものか。従者の替え玉をしようにも、ちょっと前に本を読んだオレや覚え切っているであろう静くらいじゃないと台詞を言えない。というかそもそも男は1人しか…って。あ。そう言えばそうだわ。確か恋太郎って…
「…大丈夫!ここは俺に任せてくれ!静ちゃんのスマホアプリに打ち込んだ時の事は一言一句しっかり覚えてるから!」
…だよな!!!!静がアプリの読み上げ機能で喋れるように、恋太郎があの分厚い王冠恋物語の本を手打ちしたんだ。その時の経験がある恋太郎なら、きっと上手くやってくれる。それに恋太郎だしな。なんとかしてくれるはずだ。
流石恋太郎だ。サンキュー恋太郎。フォーエバー恋太郎。好きだぞ恋太郎。大好きだ。
こういう時に頼れるお前が世界で一番大大大大大好きだーーッッ!!!!
次回以降はもう少し崩した形で王冠恋物語について触れる予定です…‼︎
同じように大真面目に書くのは難しい…!!!!
話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!
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本編を進めてほしいのだ!
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掲示板回を一区切りつける方が効率的