100?いや、101カノだ!オレがアイツに堕ちるなんて有り得ない(完堕済み)   作:メガネズミ

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めちゃくちゃ遅れてしまって申し訳ないです…‼︎
急にリアルが忙しくなって気づけばとんでもない日数が経過してしまいました…!!!!

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第76話:嘘は言ってない。噓は。

 

 

 前回までのあらすじ。物語の世界へ迷い込んだオレ達は…ってもうそこはいい?何度も聞いてる?確かに。じゃあ前回分だけな。これじゃ『前回までの』というより『前回の』だが…まぁいいか。

 

 前回、久々に15連転倒をした挙句よりにもよって盗賊の前に転がって気絶したオレは、恋太郎やファミリーの皆の活躍のおかげでどうにか助かった…のだが。目を覚ましたオレが居るのはよりにもよって馬車の荷台だった。

 

 ん?誰の馬車かって?それはその…うん。お察しの通り、カマクル一行のだ。

 

 いやぁ終わってんなぁオイ。何が原作ブレイクを防ぐだ。思いっきり起こしにいってるじゃねーか。盗賊の手から助かったのは良かったけど、ある意味もっとヤバい状況になってるんじゃ無いのかこれ。

 

 ちなみにだが、恋太郎が膝枕をしてくれているので固い木の板部分に触れずに済んでいる。しかも恋太郎は振動に合わせて膝を動かす事でこっちに衝撃がいかないように調整してくれている。流石恋太郎だ。好き。

 

 

 

 

 

 

 

「目が覚めましたかな?異国の方!」

 

「さっ…覚めました」

 

 うわビックリした。声を掛けてきたのは…騎士カマクルか。恋太郎に膝枕された体勢からでは見えないが、明瞭でキリッとした声から察するに間違いないだろう。唐突に聞かれた事、ビビった事もあって声が上擦ってしまう。

 

 

「先ほど仮の従者となった彼から話は聞き及んでいる。そなた、異国から使者としてやって来たのだろう?」

 

 

 異国、か。いやまぁ間違っちゃいないな。嘘がつけないオレとしては間違ってないのはかなりありがたい。恋太郎から送られて来ていたテレパシーのおかげで状況は把握出来始めている。

 

 

 今のオレは異国からの使者という事になっている。まぁそりゃそうだ。盗賊も言っていたが、こんな珍妙な服を着ている時点でこの国の人間でないことは明らかだ。その上、この世界基準で言えばかなり身綺麗な状態だった。先ほどの一件がなければ殆ど汚れていなかった訳だし、そこら辺を上手いことやればどうにか誤魔化せるはず。

 

 

「はい。ですが…その」

 

「無論その話も聞いている。道中、崖に転落しかけて積荷や従者達を失ってしまった。そのため、使者としての紹介文のような証拠品の一切を示せぬのだ、とな」

 

 

 正直苦しい言い訳ではあるものの、服装が服装だしな。これで現地の服を着ていたら頭がおかしいヤツだろうけど、制服なんてもの、この世界じゃ普通じゃないからな。そういうものだと思ってもらえる…筈だ。

 

 

 ちなみにここで一つだけ問題がある。オレが嘘をつけない事だ。ある程度までなら誤魔化せるだろうけど、直接嘘を言おうもんなら多分バレる。事情の説明は恋太郎がやってくれたから助かったが、果たしてこの先の会話をどうしたものか…

 

「交易のための資材も…従者までも失うとは災難じゃったのう。その身一つでは本国へも帰れまいに…」

 

「いえ…命があっただけマシなので。それに…皆だって必ず生きてるはず。帰る手立ては見つかりませんが…いつかは…」

 

「なんと健気な娘じゃ…」

 

 嘘は言ってないぞ嘘は。命があっただけマシなのも、恋太郎ファミリーの皆が生きてるのも、(元の世界に)帰る手立てが見つかってないのも事実だ。あれ…?もしかして頑張ればオレでも嘘がつけるんじゃないのか⁉︎これなら恋太郎相手にもサプライズが…ってどうせテレパシーでバレるし無理か。こっちは隠せないってのに向こうだけ隠せるのずるいよなって。まぁ恋太郎だとそういう素直なところも好きとか言ってくれる…というか今向こうの脳内で言ってくれてるんだけどな。大好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 …っとそうじゃないな。とりあえず今の流れを説明しよう。オレをこのままここに放置するわけにもいかないため、従者の少年…つまり恋太郎と一緒に一旦は王国まで連れて行ってくれるらしい。いやぁありがたいな。

 

 しっかしこれだけ近くで見る騎士ってのはカッコいいな。遠巻きで戦ってる所を見ていたのに、それでもなんというか…近くで見るのだとこうも違うのか。凄いな全く。カマクルもそうだし、老騎士の方もそうだ。

 

 ちなみに恋太郎は嫉妬しないのかって?まぁそこは大丈夫だろ多分。だってオレの持つ騎士へのカッコいいってのは、恋太郎に対してのカッコいいとは別種だ。イメージとしてはそうだな…ロボットとかメカとかそっち系だな。男ならぬ漢の…いや今は女だけども。ともかく、漢のロマン的なやつだからセーフ。なんなら恋太郎も内心カッコいいと思ってるみたいだしな。分かるぞその気持ち。この気持ちだけは他のファミリーの皆とは共有しにくいだろうからな…これもオレだけの特権だな‼︎

 

 

「…わぷっ⁉︎」

 

「そなた、どうなされた⁉︎」

 

 おっと危なかった。恋太郎が抑えてくれたから良かったものの危うく馬車から落ちる所だった。荷台に寝っ転がったまま、まさか無で転んじまうとは。寝っ転がったまま転ぶってのも変だが、実際転んだんだし仕方ない。

 

 

「従者の彼がいなければ危ない所じゃったな。あの勢いのまま馬車から落ちて岩にでもぶつけようものなら、頭が割れていたやもしれん…」

 

「不憫なものだ。ただでさえ部下も積み荷も失い、服は汚れ、身体は傷つき、今の有様だというのに」

 

「だ…大丈夫です。元々こういう性質ですし…それに、いつもこうして転んで死にかける事なんて当たり前‼︎もはや呪いみたいなもので…」

 

「なんと‼︎その若さでそのような呪いを背負っておられるとは…‼︎」

 

 やべぇちょっと言い過ぎたかもしれん。そういえばこの世界で呪いって言ったらガチモンの呪い扱いされるじゃねーか。しかも割と死にかけてるの自体嘘じゃないし。

 

 

「そ…そこまで酷いもんじゃないからさ‼︎」

 

「む?そなた、口調が…」

 

「…あ」

 

 やっべ素がバレた。まぁ仕方なくはある。敬語は普段羽々里さんとかに使ってるけど、フッとした時に抜けることがあるからな。だが今回はマズイ。このタイミングはマズイ。今のこの空気感だと、変に勘違いされてしまう可能性が高い。恋太郎が助言に入ろうとしてくれているが、そもそも一村人という設定の恋太郎では、異国の使者という設定のオレについて知ってるのもおかしい事に…‼︎

 

「あの…えっと…」

 

 やばいやばいどうしたものか。オレじゃどうにも嘘を突き通せる気がしない。かと言って本当のことを全部言ったって到底信じてはもらえないだろう。ヤバい…!!!!一体どうしたら…ん?なんだ恋太郎。策があるって?そうか…じゃあ!!!!全部任せた!!!!

 

「そなた、一体…」

 

「じ…実は‼︎彼女は…‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さぁ始まりました弁解タイム。恋太郎が提示したオレの正体…それは‼︎

 

 

 『従者と向かいの家に暮らしていた幼馴染であり、訳あって離れ離れになっていたが、再開し立場の壁を乗り越えて従者の恋人となった…男勝りな女の子』だ!!!!

 

 

 すげぇな恋太郎。よく一瞬でここまで考えたよ。『従者(恋太郎)と向かいの家に住んでいた幼馴染(本当)であり、訳あって離れ離れ(数日程度)になっていたが、再開し立場の壁(男と元男)を乗り越えて従者の恋人となった…男勝りな(元男だから当然)女の子』ってか。いやマジでよくここまで出力したな!?!?!?さすが恋太郎だわ。

 

 

「不幸には見舞われて来たが、壁を乗り越えてそれ以上の幸福を勝ち取ったという事なのだな」

 

「立場を超えた愛、というやつじゃな…」

 

「…………」

 

「…姫?」

 

 なんかいい感じに説得できて良かった良かった。距離が異様に近かった事の説明にもなったし。ちなみにこの後生い立ちとかを追加したらマジに呪われてるんじゃないかって言われたぞ。そりゃまぁ…両親は事故で死んで、本来は天涯孤独の身だからなぁ。恋愛の神様とかいうおじいちゃんが出来たけども、それもこれも恋太郎のお陰でもあるしな。マジで恋太郎が居なかったら詰んでただろうなって。ありがとな恋太郎。

 

 

 そう言えば途中、イオ姫が馬車の中からこちらを何度かチラッと見て来ていたけど…一体どうしたんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 一方その頃、他の恋太郎ファミリーはと言うと。

 

 

 

「げ…原作ブレイクなんてレベルじゃねーのだーーッ!!!!」

 

「思いっきりブレイクしまくってるじゃないのッッ!!!!」

 

「[ハルマゲドン]」

 

「どうしましょう…‼︎カマクル一行に河流さんが‼︎」

 

「焦るだけでは非効率的」

 

「とりあえずここら辺を全力で走って悪いイメージを払拭しようよ‼︎」

 

「走るのは美容にも良いですし…名案ですわね‼︎」

 

「う…走った後の事を想像したらお腹が…ッ…‼︎」

 

『くるくるくるくる…』

 

「だ…大大大…ですか…?」

 

「何か食べ物を…芽衣‼︎」

 

「偶然持って来ていたマヨネーズと食べられそうな野草でございます」

 

「おいっしい〜〜♡‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく食べられる野草なんてご存知でしたわね…」

 

「えぇ、芽衣は凄いのよ?」

 

「羽々里様から『何かあった時のために』と様々なことを学ぶよう仰せつかっておりますので」

 

「いやどんな知識よッ⁉︎」

 

「い…異世界…なのに…凄い…です…‼︎」

 

「楠莉も負けてられないのだ!ここで採れた素材で薬品を…‼︎」

 

「素材を採ってくるならボクが‼︎異世界なら相当険しい場所に幻の材料が…‼︎」

 

「美しくなれる薬草なんかもありそうですわ‼︎」

 

「ですが一旦は恋太郎君達と合流しないと…それにここは異世界です。衣食住だってまだ確保出来ていませんし…」

 

「…芽衣‼︎」

 

「かしこまりました」

 

「ん?どうしたのだ?」

 

「今から芽衣はちょっと別行動。夜までには戻るように言ってあるわ。何が起きるのかは…起きてからのお楽しみね‼︎

 

「下ネタである可能性が高い」

 

「そんな…かなり真面目だったのに…」

 

「どの口が言ってるのだ…⁉︎」

 

「自業自得でしょうがッッ!!!!」

 

「普段の行いを顧みてみろよ…ッッ!!!!」

 

 





次回こそは…次回こそは3日後に…‼︎

話の優先度はどっちがいいか教えてくれよな!

  • 本編を進めてほしいのだ!
  • 掲示板回を一区切りつける方が効率的
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