優しい王様のパートナーのヒーローアカデミア   作:三幹七枝

2 / 4
入学試験

 

 

 

「それじゃお袋、行ってくるよ」

 

 晴れている日だった。できるだけ動きやすい服装になって、雄英高校の受験に向かう。

 

「はい、清麿、受験頑張ってね」

「がんばるのだぞ!清麿!!」

 

この受験の時は、まだライバルのシェリー、ブラゴとの最終決戦が済んでいないため、ガッシュもオレを見送ってくれた。

 

「ヘイヘイ……着いてくるなよ?」

「ウヌウ!?清麿は私のことを何だと思っておるのだ!?」

 

(いや学校着いてきたことあるだろ!?)

 

なんて思いつつも口にはださず、雄英高校へ向かう。雄英高校の入学試験にあるのは筆記試験と実技試験だ。

 

(筆記に関しては十中八九大丈夫だと思うが…。)

(アンサートーカーこそあるものの、"個性"は持っていない無個性のオレがどこまでやれるかどうか…)

 

オレはNO,1ヒーローのオールマイトやNO,2ヒーローのエンデヴァーのような戦闘性がないから、上手く立ち回れるか心配だが…

 

「逆に考えたら戦闘向き個性じゃなくても受かれるってことだ。そうじゃないと探知系とか救助系個性が不利すぎるからな」

 

 

 

 

───────────

 

「おお…やはりすごい人数だな…」

 

雄英に到着すると、そこにはオレだけでなく様々な受験生が来ておりガチガチに緊張しているものやワクワクしているものなど多くの様子が見られた。

 

雄英の門を潜り、試験についての説明を聞くためにスタッフの指示に従い着席すると、壇上に個性的な姿をしたヒーロー…“プレゼント・マイク”が現れて試験について説明をしてくれた。

 

 

 

『受験生のリスナァー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!アーユーレディ!?』

(声でかっ)

 

『入試要項通り!リスナーにはこの後!!10分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ!!』

 

 

『“ Plus Ultra” (プルス ウルトラ)!!!それでは皆、良い受難を!』

 

 

 

会場まで移動した。今は試験が始まるまでの空き時間。オレは先程説明された内容について思考を深める。

 

(フム…1〜3Pの仮想(ヴィラン)ロボットを破壊して点数を稼いでいく…そして点数が書かれてない4体目のロボの目的は妨害…4体目のロボットを投入するだけの理由が何かあるのか?考えられるところとしたら倒したら実は別ポイントが加算…イヤそれはないか。すると…)

 

英雄的(ヒロイック)な何かだろうな。被害を抑える…逃げ遅れた人の救助による加点…このあたりか」

 

(ナルホド…これだとすると納得がいく。戦闘系以外の個性も役だちそうだしな。これで仮定するとアンサートーカーで救助を主に…いやまだ確定した訳ではないからロボットも倒しつつだな。おっここからロボット見えるな。フム…そこまで大きく…)

 

 

 

『ハイスタートォオ〜!!!』

「「「「え??」」」」

 

プレゼントマイクによる唐突なスタート合図。それをすぐに理解できた者は少ない。が…果たして清麿は咄嗟に理解できた側だった。

 

(早い!てっきりもっと合図かなにかあるもんだと…!考えをとめるな。ロボットの密集してる位置は覚えている。アンサートーカーは…そうだ、アレの答えをだそう。)

 

走る速度を緩めることなく頭の中でアンサートーカーを発動する。

 

 

 

仮想(ヴィラン)ロボットの破壊以外、例えば救助などによる加点はある?

 

”ある“

 

 

 

(やはりか!まあだからといってやることは変わらない。ロボを壊して人を助けるだけだ。そしてそろそろ試験前に確認した場所に着くな…おっ居た)

 

『目標捕捉!!ブッ殺ス!!』

 

 

3P敵と遭遇した清麿。どうやって倒そうか考えていると、横から人影が飛び出してくる。

 

「スマナイ貰うぞ!悪く思わないでくれ!”レシプロバースト“!」

 

足のマフラーをフルに使った”加速“の個性によって3P敵がコナゴナに砕けちる。少しあっけに取られたものの気を取り直して話しかける。

 

「おっと…まあ気にしないでいいぞ!受験だしこんなもんだろ!」

「お気遣い感謝する!君も健闘を祈るぞ!」

「アンタもがんばれよ!」

 

敵は取られたが…ちょうどいいな。いい感じの破片が武器代わりにできそうだ。

 

 

───────────

 

『目標ホソ…』

「フン!」

 

『ブッコロ…』

「喰らえ!」

 

(よし!いい感じにポイントを稼げている!心配していたほど硬くも強くも素早くもない!まあ基準が魔物の子だったらそうなるか)

 

次から次へと敵を倒していき、居なくなるとすぐさまアンサートーカーで次の敵を探して時々やられそうな奴を助ける。

これを繰り返して7分ほど経ったあたりで…今まで姿の無かった0P敵がビル群の奥から姿を現した。

 

 

(…予想はしていた!マリオのドッスンの例え、お邪魔キャラ…ある程度のデカさは想像していた!が…)

 

「「「「デッカ!!?」」」」

 

ビルをはるかに超えるデカさ、ビルを簡単に砕く強靭さを見た受験生たちはみな逃げていき、清麿も自分のバール程度じゃ壊せないだろうと逃げようとして…逃げ遅れの女子に気がついた。

 

恐らくビルの残骸に足でも取られたのだろう。転んで…0P敵の攻撃に巻き込まれそうになっている。

 

「クソっ!」

 

気づいた時には足が動いていた。

 

(どうする!?倒す…却下、そこまでのパワーはオレにない。攻撃を受けとめる…いけるか!?どうだ!?考えてる暇がない!)

 

『ハイジョ』

 

「「危ない!」」

「え…」

 

ロボに踏み潰されそうになった女子のところへ滑り込み、のしかかりを受けとめる。

一応足を何個か破壊してから受けとめたものの、ロボの重さは変わらない。支えのバールにもヒビが入り、ほぼ素手で抑えている状態になる。

 

「オ…オオオオ…!!」

(まだ保つ!あと少しは保つ!だが状況は変わらん!どう…)

 

 

 

SMAASH!!!!

 

0P敵がコナゴナに砕けちった。

 

「お…?」

 

「「「ぉおお…おおお!!?」」」

 

(誰かが破壊してくれたのか!?お!すげー上にいるな!ありがたい………イヤアイツ落ちてないか?)

 

「危な…グッ!?」

 

クソ…ヒザにきてる…!

 

「…?…!アカン!あの!ありがとうございます!私、ちょっと…!」

「ああ…どうにかしてやってくれ…オレは足が痛くて動けん…」

 

 

 

お…アイツ助かったみたいだな…よかった…

 

時間を計ってたオレは今動いてももうPが稼げなさそうなのはわかっていたので素直に休憩して足を回復させていた。あの女子もロボを壊した男子も無事のようでなによりだ。

 

終〜了〜!!!!

 

お、終わったか…

 

「受かってるといいなあ…」

 




評価・感想お願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。