というわけにもいきませんね。
それでは、最終話です。
白い光が焼き付いたあの光景を最後に、
それから長い年月──あるいは一刻。白い空間を彷徨っていた気がする。どうにもはっきりとは思い出せない。
そこは
私はいつも同じルートを散歩していた。なぜそうしていたのかも思い出せない。思い出す必要もないと感じている。
その日、代わり映えすることのない白い道に、一つの亀裂が生じた。その亀裂は人ひとり入れる程度の大きさで、今にも塞がれて消えそうだった。
導かれるように、私はその亀裂へと手を伸ばす。肘まで入れたところで私はその暗闇に吸い込まれた。あっと言う間の出来事だった。
そして、私は目を開ける。
「──ここは」
早々に出迎えてくれたのは縞状の白い天井にカーテンレール。ぼんやりした頭でも、自らの置かれた状況がすぐに分かる組み合わせだった。
身体を起こしてみようにも、あまり力が入らない。後遺症だろうか。それも当然、むしろ生きているのが不思議なほどなのだから。
呼吸を整える。いつも通りに、私は
「……あれ」
なら、
「……?」
私のものであろう身体は、うんともすんとも答えなかった。
困った。神秘が発動しないと、ここから抜け出す術もない。
身体を動かせるようになるまで、狸寝入りをして誤魔化すのが最善か。
「気がつきました?」
シャーッ。レールに沿ってカーテンが開いていく。
「……」
「そうきますか、なら……」コショコショ。
「んっ!」
抵抗むなしく心恥ずかしい声を出したところで、私の完璧な寝たふりは看破されてしまった。
観念して瞼を開ける。すかさず入ってくる無菌室の光、そこに糸目の少女がいた。
「……カヤさん」
「さん付けは、いりませんよ。シロガネさん」
「どうしてここに」
「仕事の合間の、必要な休憩です。サボりじゃありませんからね」
「サボりと宣言しているようなものでは?」
重苦しい空気が沈殿して、顔すれすれまでせり上がったかのように息が詰まる。
花瓶の横に置かれた水飲み鳥が二回ほど頭を上げたところでカヤは口を再び動かした。
「その様子だと、やはり
「予期していましたか」
「容態を知っていれば、誰だってそう思いますよ──」
あの日、後ろから押し倒されたあなたは受け身も取れずに気絶しました。
無敵の神秘といえど、そこで限界がきたのでしょう。あなたの身体はほんの少しずつ──着実に、崩れていった。
ヒナタさんが見たウイさんの〝あれ〟とよく似た状態だったと聞いています。想像するだけで鳥肌立つおぞましい惨状ですよ。幸運にも私は両方の現場に居合わせませんでしたが。
そのまま放置していれば、あなたは死んでいたでしょうね。そこは慈悲深き
健康診断で行われた
「──しかし、これには懸念点がありまして」
「魂の有無ですか」
私は冗長な話を割ってすぐに答えを出した。少しの沈黙を経て、カヤは肯定の意を示す。
「魂の認識は保護者の〝眼〟があって初めて成り立つ技術。純協力者が返還し、コトが済んだ後にもう一度与え直すつもりだったんでしょう。結局……返還された権能が戻ることはありませんでしたが」
魂は再び不可知の海へと放り投げられた。存在が明らかになった以上は明らかになる以前には戻れないが、それはむしろより恐ろしい現実を直視させる。
果たして、今の私に魂はあるのだろうか。神秘を使えない、この私に。
「そこまで憂う必要はないと思いますよ」
「……顔に出ています?」
「ええ、それはもうバッチリに。いいですか、証明しようのない真実なんてどうでもいいんです。正しいことよりも都合の良いことを信じたほうが人生は楽しいですからね」
カヤのその言葉は、青空を求めた固定者にあるまじきものだった。この少女は
数多ある並行世界を覗けば、彼女がディストピアに近い社会を実現した未来もあるかもしれない。
「ところで、私は何年ほど眠っていたのでしょうか」
「ざっと一年ですね」
私が覚悟していたよりもずっと早く、私は目覚めることができたようだった。
保護歴で計算すると、保護歴一二六年か。もし桜があれば花弁は散る頃合いだろう。
「あなたが眠っていた間、なにがあったか。知りたげですね」
「ええ、ぜひ知りたいところです」
「いいですよ。長くなるので腰を休ませながらにしましょうか」
カヤは近くの椅子を寄せ、淡々と、それでいて聞き取りやすい抑揚で語り始める──
たった一撃の閃光を浴びせ、輪っかちゃんは力尽きたように煙を吐く。
頭から丁寧に外して傷のつかないよう地面にそっと置いた。
大小の散らばったガラスの破片が靴底に食い込んだ。先生は少女の身体をそっと支える。
取り外された吸入マスクが地面にぶつかり、喧騒の最中で鋭くも軽い音を立てた。
「……先生」
〝ごめん、遅くなってしまったね。シロコ〟
サンクトゥムを飲み込まんと近づいていた色彩は、そこで止まった。
シロコの目線が先生の顔から色彩へ移る。すると、其は次第に遠ざかっていく。
空が明るさを取り戻す。永遠とも思える日食は終わりを迎えた。
「そいつらを囲め!」
「緊急要請、緊急要請だ。直ちにサンクトゥムタワーへ──」
「保護者様も濡れている……巻き込んじゃいけない、
二人を囲むように守護者たちは立ち塞がる。放電しないおかげで脅威に欠ける杖も、四方から袋叩きにされては一溜まりもない。
〝動ける?〟
「ん。この程度なら、ウォーミングアップに丁度いい」
シロコは〝空〟の中に手を伸ばす。その手が掴んだものは、数少ない漂白化を逃れた銃、ブラックファング。
二〇余年も主を待ち続けた銃身は錆びつくことなく掌に帰ってきた。歳月を感じさせない動作で、シロコは構えて迎撃の姿勢を取る。
「て、鉄筒か?」
「一体どこから……」
「狼狽えるな! 腕を狙え!」
シロコが引き金に指を掛ける。そのとき、轟音を携えて風を巻き上げる無数の影が上空に生まれた。
〝──ヒナタ!〟
〈サンクトゥムタワーはシャーレが掌握した。流動者は速やかに投降せよ。繰り返す、サンクトゥムタワーは固定者組織であるシャーレが掌握した。流動者は速やかに……〉
ドローンから放たれるアナウンス。守護者たちが絶望するには十分だったが、彼らは杖を離さずより一層に握りしめる。
「こ、こうなったらお前らだけでも──」
「やめなさい!」
甲高い声がその場に居る全員の動きを止めた。
守護者の間を通って両者の前に立つと、ロボットは怒りに震えた仮面を外す。
「勝敗は決しました。無益な血を流すことは、執行人であるこの私が禁じます」
守護者はお互いに顔を見合わせ、杖を手放した。地面に落ちたそれを見てシロコもゆっくりと銃口を下げる。
〝ありがとう、デカルト〟
「エック……いえ、先生。保護者が倒れた以上はこちらの敗北です。純協力者六名はシャーレに投降します」
後ろに立っていた他の純協力者たちも黙したまま、仮面を外していく。
カラン、カラン。地面に触れて軽快な音を鳴らす。アランチーノやカイザー、シェパードにバーミーズ。保護府のトップに相応しい面子だ。
屋上の扉を蹴飛ばして突入した小隊が、一人一人に手錠をかける。
指揮を執っていた片目隠れの少女は一息ついた様子で先生のもとに駆け寄った。
「エックさんご無事でっ──あなたは」
〝えっと、私は先生なんだけどエックじゃなくて……話せば長くなっちゃうな〟
先生は参った様子で後頭部をかく。シワ一つない童顔に、
少女の右目には、エックが若返ったかのように映っていた。
「……わかりました。それで、保護者はどうなりましたか?」
〝気絶しているよ〟
そのまま目線をヒナタから保護者へ移動させる。世界を制した魔王も、いばら姫になればただの少女だ。
ふと、彼女の手元に転がっていた〝銃〟が目に留まった。ヒナタはそっと指先で触れようとする。
ジュッ。
「ぅぐっ──」
〝ヒナタ!〟
「へ、平気ですっ……それよりも、この銃」
タワーが光を失っても、その銃身は色褪せるどころか更に強く脈打っていた。
少女たちの知らない世界、忘れ去られた時代。いつか見た学園都市の象徴。
「……先生の、声」
耳鳴りの中でかすかに聞こえる。銃に触れたことで、その音はより鮮明となった。
導かれるように、ヒナタの右手はそのグリップを握る。
ジュゥゥゥゥッ。
〝ダメだ、手を離して〟
「──きっと、保護者は慈悲深い方だったのでしょう」
重さはない。ジュグジュグと焼ける皮膚を意に介さず、その銃口を灰空に向けた。
「彼女がいなければ、この世界はとっくに滅んでいたのかもしれません」
白銀色の少女はただ地に伏して安らかに眠っていた。
灰が天地を覆う世界。保護者が歪め、定めた平和。
「今はただ、その献身に心からの感謝を」
少女は祈る。経典を知らずとも、
呼応するようにサンクトゥムは輝きを取り戻す。
「そして、これからは──私たち自身で」
どれほどの熱が修道女を襲おうと、その手が緩むことはない。震えを押さえるようにもう一方の手を添える。
「私たちの手で描いてみせます」
人差し指が引き金を抱く。その動きはどことなくぎこちないが、迷いはなかった。
「誰もが笑顔でいられる、そんな素敵な世界を──」
「──
少女の願いは放たれる。
名もなき神、忘れられた神々。その全てが集約されたもの。優しくて温かな光。
弾丸は光芒を描いて空に到達した。
ミシリッ。
裂け目が裂け目を生み、瞬く間に全体へと広がっていく。
〝空が……違う。これは私たち自身だ〟
視界がボロボロと崩れていく。灰の法則が根底から覆される。
〝そうだ。空は、はじめから──青色だったんだ〟
灰色のベールが人々の網膜から剥がれ落ちた。
陽光は彼らをこれ見よがしに照らしている。雲は不規則に頭上を漂っていた。
少女が鮮やかな青のドレスをなびかせ、静かに呟く。
「先生が仰っていた通りでした。とても……綺麗な、空」
空はいつも通りの、どこまでも透き通った青空だった。
サンクトゥムタワー会議室。
十二生徒。純協力者。固定者と流動者、それぞれのトップがここに集っていた。
この静寂の中では、カチカチと鳴る秒針の音も通りがいい。
「キキキッ、ずいぶんとお行儀がいいじゃないか。せっかく相反する組織同士が未来を案じて協議し合っているのだから、もう少し建設的に発言してもいいと思うが」
「マコトさん、あなたはすでに十二生徒ではありません。外野からの発言は控えてください」
「それより、どうして部外者がここにいるんだ」
「イブキが心配だったからな!」
「……そうか」
細身のカイザーはもう頭を抱えることはしない。この会議が始まってからずっとこの調子だからだ。
「しかし、これは重要な決定です。慎重に協議すべきでしょう。現行の社会システムを刷新するのかどうか、刷新するとして、どうやって秩序を保つのか。ただ世界を混沌に突き落とすのなら保護府も学生連邦も必要ありません」
一人の純協力者が落ち着いた調子で話す。実際、彼女が言うようにここでの決定がキヴォトスの未来を決めることになるだろう。
ゲヘナ代表は座り直して姿勢を正し、彼女に続くように牽制の意がこもった言葉を投げた。
「技師さん、純協力者が保守的になるのは理解できます。でも、システム刷新は確定事項──現状維持など、到底飲み込むつもりはありません。私たち固定者、もとい生徒からの要求は地下居住区からの解放です。これだけは譲れませんから」
「……そうですね。勝者はあなたたちで、敗者は私たちです。生徒の要求を飲まない、なんて選択は許されません。絶滅戦争という凶行に走らず、こうやって交渉のテーブルを用意していただけただけでもありがたいものです」
地下解放によるメリットは保護府側にもあった。地下全体を支える供給システムが削減できれば、枯渇気味だったエネルギーの問題も向こう百年まで先送りにできる。
しかし、そのメリットが霞むほどの懸念材料も、そう無視できるようなものではなかった。
「固定者と流動者、両者間の深い溝。これが一番の問題ね」
憎悪と差別。それが地上と地下を分け隔てていた。同時に、社会秩序を維持する重要な歯車でもある。
人々の固定観念に根深く張ったそれは一朝一夕で除去できない。犠牲なしに、取り除けはしない。
「──保護者が固定者であることを発表するというのは、どうだろう」
獣人が発したその一言は、その場にいる者すべてを凍り付かせる。正気を疑うような発言をした彼の目はしっかりと焦点が合っていた。
「司祭。それがどういう結果をもたらすのか、君が一番よく分かっているはずだが……」
「保護府の権威は失墜し、形ある平和は崩れるだろう……もちろん承知の上だ。しかし思い出してほしい。我々、純協力者は保護者が固定者であると知ったうえで付き従っていた。この十数年、信仰が腐ることはあっただろうか」
人々の宗教的観念を管理していた司祭は力強く訴える。誰よりも間近に信仰を見ていたからこそ、彼はそれが有する絶大な力を知っていた。
「ふむ。そちらが決して少なくない代償を払うのであれば、こちらも覚悟を決めるべきでしょうねぇ……どうします、ナギサ補佐?」
放火容疑から免れたシャーレ代理の視線がチクチクと刺さる。ナギサは唾を飲み込んで、学連としての答えを出した。
「では、私たちも公表しましょう。先生は流動者だったと」
こうして、地上と地下に蔓延っていた二つの神話は崩壊した。上っ面の信仰が破れ、売れ残ったのは「憎悪する人種を崇拝していた」という事実だ。
しかし意外にも秩序が瓦解することはなかった。とくに地下では、驚きの声が聞こえたものの皆すんなりと受け入れていた。
先生に対する反感がゼロだったわけではない。ただ、先生が早々に権力を手放したことで溜飲を下げられたのだ。
地上も一応の体裁は保てているが、みるみる治安が悪化していった。〈神の癌〉の正体、そして〈データベース〉による情報統制を明かしたことによる反動は小さくなかった。
保護府の失墜を見計らったカイザー族の起業、黒亀組を名乗るギャング連合──これら反体制派組織との紛争は未だ終わりの兆しが見えてこない。
そして肝心の流動者と固定者の融和は、想定以上に上手く進んだ。
地下居住区を放棄し、固定者と流動者間にある格差や制限を取っ払う。同化計画、改め融和計画。
住居の問題は真っ先に解決された。なぜか地上には
──賭けに負けた場合を備えておいてよかったですね──
それでも学連に従うお利口ばかりではない。ヘルメット団やそれに追随する不良集団は地下生活、路上生活を続けていた。それに伴う治安悪化も早急に解決するべき問題として今なお取り組まれている。
そして次に差別問題。これもまた完全にとは言えないが、未来は明るい。
ヘンリーという名の獣人種流動者、そして固定者の姉妹。保護府とも学連とも無関係の彼らが融和運動を先導したことで、民衆も次第に肯定的となっていった。
最近の会議で「ヘンリーと姉妹の像を立てるかどうか」の議題が上がるほどだった。こればかりは浮かれすぎだとして却下されてしまっているが。
カヤがカーテンを開け、窓の外を見せてくれた。
晴れた青い空に花びらの舞う桜並木。鳥が窓辺で羽を休めている。
失われた春が、また帰ってきた。
「──
「ええ。この世界は変わりつつありますよ。ですが、あなたのしてきたこと全てが無駄だったとは思いません。肉体生産の研究は継続されていますし……ただ、私たちはそこに選択を用意したのです」
「身体を交換するかどうか、自ら選ぶと?」
「自分の手で選択するのが大切なんです。保護者の理想郷に足りなかったのは、そういうところでしたね」
水飲み鳥のコップが底を尽きる。カヤはそっとクチバシをどかして水を汲みに行こうとした。
「それで、私はどうすれば」
その声に震えはなかった。落ち着いたトーンで、威厳のあるものだった。けれど余りの情けなさにカヤは足を止める。
「保護府の地位向上があれば、いくらかの問題は解決しますね。そうでなくとも保護者は流動者にとっての精神的支柱。たとえ神秘による奇跡がなくなろうと、あなたが復帰していただければこちらとしても大助かりですよ」
カヤは指を指す。その方向には、アイロンがけでシワ一つなく綺麗な緑の服。そして仮面があった。
「……わかりました」
「まず、決心を固める前に一つだけ」
カヤはコップを置いて私と目を合わせた。潰れた四角の瞳孔が、私の本心を覗くように捉える。
「先生からの伝言を一つ──」
『〝自分のなりたい存在は、自分で決めていい〟』
『〝保護者としての責を負うのも──シロガネとして、新たな生を歩むのも〟』
『〝誰かの望みではなく、自分の意思で選んでほしい〟』
その言葉で、私はようやく自分が分岐点にいることを知った。
保護者として生きるか、シロガネとして生きるか。
「……エック」
正真正銘、教授の言葉だった。私には分かる。
彼は夢の中で、たしかに私に敵意を向けていた。それなのに、どうしてそんな酷く優しい言葉を紡げたのだろう。
もはやその真意を探ることは叶わない。
「キヴォトスに望まれて生まれた私から、望みを奪って、どう生きろと……」
「私個人の意見も一つ。もし保護者として生きることを選ぶのなら、そのキヴォトスのなんとやらを言い訳にしないでください」
言いたいことを言い終え、立ち去ろうとするカヤの裾を掴む。それまで動く気配もなかったのに、なぜだか自然と手が伸びた。
「ウイさんは……」
「ヒナタさんのところで元気にしていますよ。もちろん記憶処理はしていないので、あなたに会いたがっています。気まずいでしょうが、顔を見せに行ってくださいね」
「アリスは、どうしていますか」
「……地下居住区を使わなくなった今、名もなき神のエネルギーを利用する必要はありません。ですが、自由の身になっても、まだあの箱庭で待っていますよ」
タンッ。スライド式のドアが緩衝材と接触して柔らかい音を出す。
病室はとても静かになった。私の呼吸だけが水面に浮かび上がって、かすかに波紋を生む。
数日して、私は病室を離れた。
部屋には畳まれた服と仮面が今も残されている。
〈再生:開始〉
ザー。ザー。
「──嗚呼、反理想郷の終幕というのはかくも呆気ないものか」
「……クックック、ですが僥倖でしたね。色彩への対抗手段だけでなく、優秀で気の合う仲間を手に入れられるとは」
「気の合う、というのは気に食わないな。(音声が途切れる)の身体がこんな屑鉄とは……」
(十秒間の無音。データ破損の可能性)
「いや、違うんだシャガール。感謝はしているよ」
「そういうこったあ!」
「(音声が途切れる)の記憶は残っているんでしたよね。無粋かもしれませんが、挨拶には向かわないのですか?」
「いずれ会いにいくとも。今は──新しい自分の道を歩むさ」
ザー。ザー。プツン。
〈再生:終了〉
ブルアカ×ディストピアという、悪魔の組み合わせで生まれた物語もこれにて終わりです。
私の考えるディストピア観と、ブルーアーカイブの世界観を上手く融合できたのか……胸を張れるほどの自身はありませんが、それでも私の最大限をぶつけることができたと思います。
ここまでお付き合い頂いた先生方に感謝を。おかげでモチベが保たれました。
総集編(加筆修正あり・大規模シナリオ変更なし)は八月中、下旬ぐらいには投降するつもりです。もし、もう一周付き合っていただける方がいれば、より良いモノを提供することを誓います。もちろん、この連載版も粗があってこその面白さがあると信じていますが。