とある日の無限書庫録(凍結) 作:ノウレッジ@元にじファン勢遊戯王書き民
今回はくぎゅーでアルケミストでバーニングなあのお方、アリサさん!
釘宮ネタを搭載したお話、ご賞味あれ。
スタート!
「どりゃぁああああああっ!」
「ぐああっ!」
紅の焔を纏った刀が、武装局員を2人纏めて斬り倒した。
風に煽られた短い金髪とコートがはためく。
更に両手の平をパン! と合わせて地面に合わせると、そこを中心に微弱な電流が走った。
瞬間、地面から岩の拳が突き出し、最後の相手を殴り倒した。
突き上げた拳はもう1度同じ工程を経て彼女が触る事で元に戻った。
『そこまで! 勝者、アリサ・バニングス一級特務司書!』
「ふぅ、一丁上がり」
模擬戦場にアナウンスが鳴り響き、太刀を担いだ女性、アリサは倒れ伏した十数名の武装局員の真ん中で額の汗を拭った。
戦闘後、アリサは戦っていた相手の中で最も位の高い人物を相手にしていた。
「さ、約束通りに貸出遅延の資料を返して貰うわよ」
「チッ、そういうルールだからな……」
渋々といった感じで男は資料を返した。
ブックバンドで纏めてあり、辞書並みの厚さの本が十冊はある。
「毎度あり。あ、それと無断遅延のペナルティとして今日から一週間、この部署は資料請求と借入ができないので悪しからず」
「分かってらぁ! チクショウさっさと行けよぉ!」
半分泣くかの様に男はアリサを追い出した。
(あー、やっぱりああいったタイプの人間負かせて泣かせるのって気分良いわね)
部屋から無限書庫に移動する最中、ブックバンドを抱えながらアリサは鼻歌交じりに思っていた。
道行く人全てが振り返るような美しさを持つ彼女は、今だけは大会社の社長では無く、無限書庫の非常勤特務司書である。
「サラマンドラ、さっきので終わりよね?」
【ああ。もう遅延してる奴も部署もねぇよ。つまらねぇ、暴れ足りねえっつーの】
「コラコラ、そんな事したらユーノに迷惑かかるから止めなさい」
アリサは自分の乱暴な性格のデバイスに苦笑を洩らした。
インテリジェントデバイス『サラマンドラ』。ユーノのツテを利用して自分のネックレスを改造して作って貰った一品であり、母親から受け取った宝物でもある。
しかし、同じ人物のツテで作って貰ったデバイスだと言うのに、何故すずかのカーミラは丁寧口調で自分のサラマンドラはこうもガラが悪いのだろうか。
(ま、不満ってワケでも無いけどね)
何だかんだで激しやすい自分にとって、このデバイスは相性が良い。いざという時は冷静であり、感情を表に出すのが苦手な自分をカバーしてくれる。何時も好戦的であるのはその反動みたいなものだろうか。
一方でサラマンドラもまた思考する。
(ったくよぉ、オレのマスターはどうしてこう素直じゃねぇんだか)
彼女が俗に言うツンデレである事は彼も理解している。
だがツンデレとは好きな人と二人きりである場合は素直になるものだという。彼女が好きな男はこれから向かう先に居るのだが、彼の前でも一向に素直になった試しが無い。自分がいるからという可能性もあるが、機械である自分を気にしていては、最早デレの時期が来るのは絶望的なのでは? とサラマンドラは考えている。
(まったく、手の焼けるデバイスよね)
(ったくよぉ、困ったマスターだぜ)
案外似た者同士である事を、当事者達は知らなかった。
そうこうしている内に無限書庫に到着。カードキーと司書用のIDパスワードを入力し、入館する。
入口近くで作業していた鉄拳制裁より鉄脚制裁が最近のマイブーム、ヴェルファが彼女に気付く。
「お帰り、アリサさん」
「ただいま~。ユーノは?」
「司書長室にいると思う。さっきレティさんから通信あったから、それについての資料を作成してるハズ」
ありがと、とアリサはヴェルファに礼を言ってそこを去る。司書長室へと向かい専用のIDを入力して入室した。
目的の人物は、そこにいた。
「ユーノ、資料回収して来たわよ」
「ありがとう、アリサ」
眼鏡をかけた金髪碧眼の男性、ユーノ・スクライア無限書庫司書長。この無限書庫のリーダーであり、階級は提督相応。これを超える階級は殆どない。実質、管理局の内部で彼の権利(あまり使用されない)が通らない部分はまず無いと言える。
と、ブックバンドを床に置いたアリサはおかしな点に気付いた。ユーノは今、部屋に置かれたテーブルで書類作業をしている。が、普段なら彼は奥にあるデスクでその作業をする。
疑問に思っていると、ユーノの膝の上で1匹の見覚えのある仔猫が眠っているのに気が付いた。
質の良い真っ黒な毛並みで、規則正しく寝息を立てている。そしてどこか見覚えがあるように思える。
「ユーノ、その猫もしかして……」
「うん、すずかだよ」
やっぱりだった。見覚えがあるはずだ。
ユーノから動物の変身魔法を教わり、幼馴染グループは皆それを習得している。ユーノから教わった関係で、変身する動物はそれぞれ最初はフェレットだったが、今では自分がもっとも変身しやすい動物に変身する(そして当然フェレットにも変身する)。
ユーノの持つ動物への変身魔法は、本来自分がもっとも変身しやすい動物になるもの。相性の良い動物名を組み込まなくてはならないという少々面倒な点もあるが、それさえクリア出来れば魔力・体力の回復には打って付けである。ユーノ自身、未だにこれのお世話になる時があるのだ。
「で、すずかはどうしてアンタの膝の上で猫になって寝てるワケ?」
「いやぁ、実はさっきすずかが間違えて盗難防止用の睡眠魔法のかかった本を開いちゃってね……」
彼から聞くに、何でも本をこの部屋に持って来た際、1番上の平積みになっていた本を取り落してしまったらしい。ページが開いた瞬間に魔法が起動、朦朧とする意識の中、すずかはソファで完成した資料の確認のために目を通していたユーノに本を預けて、丁度膝にもたれ掛かる形で眠ってしまったらしい。猫に変身したのは無意識に変身魔法を使ったからだろうというのが彼の見解だ。
「無意識、ねぇ……」
とてもじゃないが、アリサはそうは思えなかった。確かに平積みの本はテーブルの傍に置いてあるし、ユーノが嘘を吐いているようにも見えない。だが、すずかは十中八九、膝の上で寝るというシチュエーションを故意にやっただろう。現に猫の表情が笑顔、しかも得意気なものに見える。
多分、睡魔が襲って来た瞬間、これを思いついたに違いない。瞬時に考案・実行するとは何とも恐ろしい女だと、アリサはその頭脳の回転に舌を巻いた。
と、そこでアリサもピン! と思いついた。
「ゴメン、あたしもちょっと眠い」
軽く欠伸をして、ユーノの座っているソファに腰掛ける。そのまま変身魔法をかけて仔犬になると、ユーノの膝の、すずかの座っていない部分に寝転んだ。
「ちょ、アリサ!?」
「お休み~」
「アリサ~?」
「Zzzz……」
完全に寝入ったと判断したのか、ユーノは膝の上で丸くなった仔犬形態のアリサの背中を撫でて苦笑した。
そのまま資料を暫く見ていたが、眠くなったのかそのまま船を漕ぎ始めた。
一方でアリサはユーノの膝の上で顔を(犬だから傍目からは分からないが)真っ赤にしていた。
(うあぁあぁぁぁあああ! あ、あたしったら、その場の空気に流されてなんて事をぉぉおおぉぉおおおおおっ!)
ユーノの膝上でなかったら、恥ずかしさのあまりに悶絶してゴロゴロ転がり回っていただろう。そしてその後にやにや笑いながらすずかに色々と言われたに違いない。
ちなみにこの時、既に猫となったすずかが既にどこかに行っていたのだが、アリサは気付いていない。
そうして暫く悶々としていたのだが、ふととある紙が目に入り、頭が急激に冷めた。
【今月の目標 死んでも責任を果たす】
そう、何でもない目標を掲げた紙だ。内容をさて置けば、誰かが見ても何か不自然に思う事は無いだろうし、実際使われている紙もインクも市販の物だ。何かの暗号というワケでも無い。
だが、アリサにとってはその文そのものに意味があった。
(あいつにとっては、まだアレは過去の事件じゃ無いのね……)
悲しみの感情を漂わせて、アリサは思う。
目を閉じれば、あの時の事が今でも鮮明に思い出せる。
それは彼女が11歳、今から12年前の出来事だ。
当時体調管理を怠った彼女の親友、高町なのはは任務の途中で試作段階のガジェットドローンと呼ばれる機械に襲われた。普段なら容易く撃退していただろうが、日頃から溜まっていたダメージと疲労が重なった所為で攻撃への反応が遅れ、重傷を負ってしまった。
同行していたヴィータがガジェットを破壊したものの、なのはが受けたダメージは甚大。半年もの間、血を吐くようなリハビリを続けなくてはならなかった。
だが、彼女が思い出すべきなのはそこでは無い。と言うより、現場にはいなかったのだから思い出しようも無いのだが。
彼女が病院に搬送された事を聞いたのは、丁度すずかと一緒になのはの実家、翠屋に遊びに行っていた時だった。
慌てた様子で入店して来たリンディ氏に大まかな事情を聞き、高町一家と共に病院へと飛んで行ったのだった。
既にそこにはフェイトやはやて、生まれて間もないリインⅡもいて、不安そうな表情や泣きそうな表情で溢れ返っていた。リインは実際に涙を流してまでいたのだ。
場の空気に居た堪れなくなったアリサは、思わず少し離れた角に行った。助からないかも知れない、その現実に密かに涙を流そうとしたのだ。勝気な彼女は、涙を流す所を見られたくなかったのだろう。
その時だった、常に多忙な無限書庫からユーノが遅れてやって来たのは。
クマを作り、息も絶え絶えだった彼を見れば、誰もが無理をしてまでここにやって来た事ぐらい分かるだろう。だが、アリサはあろう事かユーノを―――
『今更何しに来たのよっ!』
力一杯殴り飛ばしてしまったのだ。
連日の徹夜で大きく体力を消耗していたユーノは、その一撃で床に倒れてしまった。
アリサは、既に感情の制御が効かなくなってしまっていた。そこに親友を違う世界へと引き込んだ張本人が、しかも遅れて来た。怒りが爆発してしまったのだ。
ユーノが攻撃を不得手、防御を得手としている事は既に聞いていた。アリサは格闘ゲームやRPGをよくやる。故に防御や回復の重要性は多少なりとも理解している。それなのに彼は彼女の傍におらず、安全地帯にいた。それが憎くて仕方無かったのだ。
なのはを魔法世界に引き込んだ張本人のクセに!
安全な場所で資料だけ探して!
挙句の果てに遅れて来て!
アリサはそのまま倒れたユーノの胸倉を掴み上げ、涙を零しながら叫ぶ。
『あんたが、あんたがあの子をこんな物騒な世界に引き込んだから……!』
『アリサ……ッ』
『もしもあいつが死んだら、あたしがアンタを殺してやる!』
そのまま激情のままにユーノを突き飛ばしたアリサは、その場を後にした。
すずかとすれ違ったが、最早気にする余裕は無かった。
(あたしは、仮にも友達に何て事言っちゃったのかしらね……!)
もしも過去に戻れるのならば、あの時の自分を叱ってやりたい。
ユーノは何も悪く無いのに。なのに、自分は彼に当たってしまった。
それからは何も覚えていない。気付いたらなのはの手術は無事終了し、皆で喜んだ事だけは覚えている。だが、その中にユーノはいなかったような気がする。
それからだ。彼が無茶苦茶な仕事をし始めたのは。それを異常だと思っても、誰かが制止しても、すぐに彼はそのオーバーワークに従事する。まるでそれが償いだと言わんばかりに。自分の命を代わりに彼女に捧げるかのように。
他人の仕事を奪ってまで仕事に従事し、自分の仕事は他人に回さないようにし、それが原因で何度も栄養失調や過労で倒れた。今でこそある程度は安定しているものの、稼働初期の無限書庫の有様と言ったら、話に聞くだけでも酷いものだったのだ。
徹夜は当たり前、脳神経焼き切る人も続出、ノルマをこなさなければ帰宅は認められない、配属される人の殆どは半年以内に転属願いを出す。まさに地獄、地球ならば確実に色々な法に引っかかっていた。
そんな職場で、彼は12年もの間、仕事に従事して来た。未成年、それも自分と同い年の人がそんな場所で働いていて、それが正常、通常運転。
アリサはそんな状況に疑問を抱かない程、能天気でも無知でも無かった。
ただ、それに異を唱えるだけの度胸は無かった。
(あたし、ユーノから貰ってばっかりね……)
暫くの後、アリサとユーノは和解した。自分と同じ事をやっていたらしい、他の人と同様に。
彼はそれを笑って許した。
でも、その笑顔はどこか寂しそうだった。
(恨んでないのは、解るわよ。あたしだって、そこまでバカじゃないもの)
きっと彼は最初からアリサ達に恨みや怒りの感情を向けてなどいなかった。そこにあったのは、きっと……。
暗くて陰湿な迷宮の中に、彼はまだ迷っている。自己嫌悪、罪悪感、償い、罪滅ぼし。それがきっと彼を動かしている。仮にそれらを取り除く事に成功した所で、代わりとなる何かが無ければ、潰えてしまうのは時間の問題だ。今は“司書としての業務”という支えと“一部門の長”という責任があるから良いが、果たしてそれも何時まで続く事やら。
(抜け出せないわね、あたしだけの力じゃ。ううん、あたし達だけの力じゃ)
根っこの部分は、結局は本人が解決しなければならない。
どう足掻いても、アリサができるのは解決の手助けでしかないのだ。
(……いっその事、あの頃の自分を灰にしたい気分よ)
それがどうしても悔しい。
大恩ある彼に、アリサは何かを返した覚えが、無かった。
(これから、少しずつでも返して行かないと。そうじゃなきゃあたしは―――)
ただの男勝りな恩知らずだ。
その結論を出した彼女は、ユーノの膝の上から降りて獣化を解除した。
そしてキョロキョロと周囲を見回し、誰もいない事を確認する。
「り、リップサービスなんだからね……!」
誰にとも無く小声でそう言ったアリサは、そっとユーノの眠っている顔を両手で固定し、その頬に―――
ちゅっ
唇を押し当てた。
「こ、ここ、こここ、こ、これから、あ、ああ、あんたにはっ! 溜まってる借りを返さなくちゃいけないんだから! 覚悟しなさいっ! 熨斗付けて返してやるんだから!」
そう言ってパタパタと彼女は司書長室を後にする。
ちなみに彼女の脳裏には巻き寿司よろしく海苔で巻かれたユーノが川を流されつつ下って行くシーンが流れていた。
熨斗と海苔、そして海苔巻と簀巻きを間違えていますよ、アリサさん。
書庫の中で本を探すアリサ。
縦横無尽に張り巡らせた梁に腰掛け、欲しい本を片端から集めて行く。
『経営学-基礎に戻ってみよう-』
『社長としての心構え 買収に立ち向かえ!』
『意中の彼をオトス方法 ~素直になれない人のために~』
『密着! ミッドアース社! 管理外世界と繋がる絆』
そしてザザッと目を通し、借りる本を手にした。
「こんなトコかしらね」
これを借りようとアリサが梁を離れた瞬間だった。
「ふーん、興味のある人がいるんだね、アリサちゃん」
「ぴゃ!?」
どこからともなく聞こえた声に驚き、アリサはバランスを崩してしまった。無重力でなければ、激しく転んでいただろう。
しかし、この声、聞き覚えがある。と言うか、聞き覚えしか無い。
「す、すずか!? どこ!? どこにいるのよ!?」
「ここだよ~」
ぬぅ、という音とともに姿を現す親友。どこに隠れていたかと言えば……。
「あ、アンタいつの間にあたしの影の中に!?」
そう、アリサの影の中だ。影が交差すれば影から影へ、影のできない空間では闇そのものに溶け込む、すずかの異能の力、『シャドー・ダイビング』だ。
影の中には長くいられないが、如何なる攻撃も届かず、外の音や視覚の情報は残さず入って来るという優れた技である。
「何時からって、うーん……、アリサちゃんが『お休み~』って言ったあたりかな?」
「みぎゃぁ!?」
つまり司書長室での出来事はほぼ全て把握されているという事だ。
「ビックリしたよ、まさかあんな事をするなんて」
「うぐ!」
「最初はちょっとした親切心というか老婆心で膝の上の感覚を味あわせてあげようかなーなんて思っただけなのに」
「みぃ!」
「あーんな大胆な事をするなんてねー?」
「いやぁあああああああああ!?」
アリサは足元がガラガラと音を立てて崩れていく感覚に陥った。
恥ずかしい。恥ずかし過ぎる。誰も見ていないと高を括り、普段しない行動に出た結果がこれだ。よりにもよって恋敵兼親友にこれを見られるなんて!?
「くぎゅ~……」
もはや真っ白である。頭から煙を噴いて恥ずかしさのあまりに悶絶ならぬ悶死だ。
「に、煮るなり焼くなり、もう好きになさい……。恥ずかしくてもう、生きていけないわよぉ……」
「(ニヤニヤニヤニヤ)」
この後アリサはすずかに散々イジられまくったのだが、それはまた別のお話。
おまけ1
司書長室ではユーノが右の頬に手を軽く当てて、ボンヤリと虚空を眺めていた。
時々、思い出したかのようにその顔は赤くなる。
「何であんな夢見たのかなぁ? 寝ている僕に、アリサがキスしてくれるなんて……」
疲れてるのかなぁ? と自問するユーノ。
報われないアリサである。
おまけ2
アリサの家、そしてアリサの自室にて。
シュゥゥゥゥ、と頭から大量の煙を噴くアリサだったが、突然跳ね起きて、デバイス-サラマンドラから太刀だけを取り出した。
「ハァッ!」
そのまま気合い一閃、太刀筋に合わせて生まれた三日月形の炎が、空いている窓から外へ飛び出した。
そして着弾、爆発する。
「うぎゃぁあ!?」
「ぐあああっ!」
爆発に巻き込まれた数人の悲鳴が聞こえると同時に、アリサはバリアジャケットを完全に展開し、飛び出した。
シュタッ、と着地して燃える刀を構え、目の前にいる数人を睨み付ける。
「女の部屋を勝手に覗くなんて、良い度胸してるじゃないの!」
その数人はすぐに臨戦態勢を取るが、時既に遅し。アリサに瞬時に斬り捨てられてしまった。
「こいつら……、もしかしてすずかの言っていたヤツらかしら?」
だとすると、と懐を探すと、ビンゴ。自分とユーノの顔写真が出て来た。
額を流れる嫌な汗を拭い、アリサは夜空を見上げる。
(気をつけなさい、ユーノ。何か嫌な事が裏で動いてるみたいよ)
彼女の不安を反映するかのように、刀に灯った紅蓮の炎が揺れ動いた。
To be continued
なんか、不完全燃焼……。
くぎゅーファンの方、すみません……。
動き出している不穏な影は、ひとまずこの辺まで。
次は5人娘の最後の一人です。