ありふれた凡人の少年は異世界で無敵となる 作:究極の闇に焼かれた男
少女──南雲ハジメは兎に角マイペースで彼女とまともに話をすることが出来ているのは現状、幼馴染である晋司以外に誰1人として居ないと言える。
幼馴染の関係である晋司の言葉には受け答えをするのだが、それ以外のクラスメイトに対しては関わろうとせず基本的に無視をするか、余りにも執拗く話し掛けられると底冷えする様な視線を向けながら素っ気ない態度を必ずと言っていい程である。
父親がゲームクリエイターで、母親が少女漫画家である彼女の座右の銘は「趣味の合間に人生を」である。
そんな彼女の学校での過ごし方は、基本的に昼寝をして偶に馴れ馴れしく話し掛けてくる男子に泣きたくなる様なほどの毒舌をお見舞いするか、晋司と共に趣味の話をしたりするかのどちらかである。
(俺以外に対しては素っ気ない上に冷たい態度を取るけど、他の男子がハジメに言い寄るのも無理ないか)
内心ハジメの事をそう評価する晋司の言う通り、その性格に難はあるのだがハジメは美少女と言っても差し支えない容姿をしている。
色素の薄い白い肌と濡羽色の黒髪、整った容姿をした彼女は二大女神と称される白崎と八重樫ほどでは無いが整っている事で知られており、意外にも隠れファンが多く存在している程である。
周りからそんな評価を持たれている幼馴染を起こした晋司は鞄から一冊の本を取り出し、ハジメへと手渡した。
「はいコレ、昨日借りたラノベ返すよ」
「ん、どうだった?」
「ハジメがオススメしてくれた通り凄く面白かったぞ。 お陰様で少し徹夜しちまったが・・・・・・」
「そう言って貰えると思って・・・・・・はい。 次ぎの巻を渡しておくね」
「お! 流石はハジメ、助かるよ」
「それと今日の放課後、ゲームセンターに行かない?」
「今日の放課後は特に予定は無いから構わないぞ。 まあ、行くにしても白崎に絡まれる前に学校を出ないとだが・・・・・・」
「それなら任せて。 とっておきの方法が有る」
「? よく分からんが、そういう事なら期待しておくよ」
晋司がそう返すとハジメは小さく頷き返してから再び自身の腕を枕にして昼寝をしはじめると、そんなマイペースな幼馴染の様子に晋司は思わずクスッと笑みを浮かべるのだった。
晋司side
俺にとってハジメと過ごす今の様な何気ない時間が一番好きである。 確かに彼女の性格上、取っ付きにくいが実際は他の誰よりも他人を思いやれる優しい心を持っている。
その証拠に中学生の時にハジメは偶然にも、ガラの悪い男に絡まれていた子供とお婆さんを助ける為に率先して動いたのだ。
(まあ・・・結局は男を逆上させてしまい、危うく殴られそうになったのを俺が助ける羽目になったのだが)
意外にも行動力が高い彼女だが本人は半ば無自覚で動いている為、当然の事ながら其れを自覚している様子は無い。
そんなハジメの優しさを知っているからこそ俺は彼女と共に過ごす時間が何よりも大切で出来る事なら邪魔されたくないのだ。 けれど、高校に上がると同時に白崎を筆頭に厄介者達に絡まれる様になってからというもの、ハジメと2人で過ごせる時間を失いつつある事が俺にとって辛いと感じた。
(もしかして俺ってハジメの事、依存するくらい好きなのかな・・・・・・)
この時の俺は自分がハジメに対して向けている感情の正体が分からずにいたが、その日の昼頃に起きた出来事と、その後の事件を切っ掛けに自覚することになるとは知らなかった。
to be continued‥
他人に対しての好感度数値(現状)
晋司の場合
・ハジメ:100/90
・香織:100/54
・雫:100/70
・光輝:100/5
・龍太郎:100/25
・小悪党組:100/0.5
ハジメの場合
・晋司:100/ERROR
・香織:100/10
・雫:100/50
・光輝:100/0
・龍太郎:100/3
・小悪党組:100/-79
次回は召喚される瞬間と、召喚された直後の話になります。
それと感想などお待ちしております。
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