ありふれた凡人の少年は異世界で無敵となる   作:究極の闇に焼かれた男

3 / 14
転生直後の所まで書くと言ったな、あれは諸事情により変更となった。 ぶっちゃけると丁度よく転移前の話を切り上げる為に必要な処置みたいな感じなので、ご理解頂けますと助かります。


第2話:異変

 

 

 

 

時は流れ時刻は昼休憩の時間、午前中の授業が終わりを告げ殆どのクラスメイトが各々のグループを作り昼食を摂り始める中、晋司は隣の席に視線を向けると午前の授業の間を全部居眠りをして過ごしていたハジメの姿を見て溜息を零しつつも軽く肩に触れながら揺する様に起こした。

 

 

「気持ち良く寝ているところ悪いが、昼飯の時間になったぞハジメ。 早く起きないと折角用意したお前の分の弁当が無くなるぞ?」

 

「っ!? それはダメ!」

 

 

晋司の言葉にハジメは飛び跳ねる様にして起きると抗議の視線を向けてくると、そんなハジメの態度に晋司は「現金な奴だな…」と、苦笑いを浮かべながら赤い巾着袋に入れられた弁当箱を差し出す。

 

 

「冗談だから睨むな・・・それより、今日はハジメの好きな俺特製唐揚げ弁当だから、早く食べろよな」

 

「ん、ありがとう」

 

「おう。 それじゃあ、頂きます」

 

「頂きます」

 

 

巾着袋から弁当箱を取り出した2人は食事を摂り始める事にした。 すると食事を摂っていた晋司達の元にニコニコとした満面の笑みを浮かべる白崎が近付いて来る。

 

 

「霧嶋くん、ハジメちゃん、珍しいね。 教室に居るの。それってお弁当? 良かったら一緒にどうかな?」

 

 

そう言いながら有無を言わさぬ圧を放つ白崎の発言に、晋司は若干嫌そうな顔を、ハジメは何処か苛立った表情を浮かべながら少し逡巡してから答える。

 

 

「・・・・・・いや、俺は"ハジメと2人だけ"で食べるから、悪いけど遠慮させてもらうよ」

 

「わたしも・・・・・・"晋司と2人で"食べたいから遠慮する」

 

 

白崎の誘いに対して晋司は穏便且つ"2人だけ"の部分を強調する様に返すと、それに続くようにしてハジメも"2人で"の部分を強調しながら答える。

 

 

「そう言わずに一緒に食べようよ! みんなで食べた方が美味しいよ!」

 

 

遠回しに2人から拒絶の意を示されているにも関わらず尚も食事に誘ってくる白崎に、2人は小さな声で「勘弁して/やめてくれ・・・」で呟くと、そこに救世主の如く現れるようにして白崎に声を掛けてくる者がいた。

 

 

「香織。 こっちで一緒に食べよう。 霧嶋達は2人で食べたいみたいだしさ」

 

 

爽やかに笑いながら気障なセリフを吐く天之河はそう言って香織を誘う姿に、晋司とハジメは(いつもはアレなのに、今回はまともに見えるだと!?)と、失礼な事を思いながら事の成り行きを見守りながら食事を摂り続ける。

 

 

「え? 何でそんなこと言うの?」

 

 

しかし、天之河の発言に白崎は素で聞き返した事に晋司とハジメは思わず目をギョッとさせながら真顔となっていると、予想外の反応だったのか天之河は困った様な笑みを浮かべながらあれこれ話している姿に晋司とハジメの2人は(今回ばかりは応援してやる/あげるから、早く何とかしてくれ)と、思いながら何時の間にか弁当を食べ終えた2人が腰を上げようとした・・・・・・その時だった。

 

 

「っ!? 何だよアレ!?」

 

 

ふと足元に視線を向けた晋司の目に信じられない光景が映っていた。 晋司が視線を向けた先、天之河の足元に突如として純白に輝く円環と幾何学模様が現れたからである。 余りにも非現実的な光景に周りにいた他のクラスメイト達も一斉に気が付き金縛りにあった様に純白に輝く紋様──世間では俗に言う"魔法陣"らしき物に注視している中、晋司は天之河の足元に現れた魔法陣らしき物を見て即座に嫌な予感を覚え、咄嗟にハジメの手を掴むと急いで教室から脱出を試みた。

 

 

「ハジメ、逃げるぞ!」

 

「え? っ、し、晋司!?」

 

 

突然の事に困惑した声を漏らすハジメだったが、晋司は答える余裕は無いと言わんばかりにハジメの手を引いて教室から脱出する為に動き出そうとすると、まるで逃がさないと言わんばかりに魔法陣は徐々に輝きを増して行き、教室全体へと迫って来たことで、ようやく硬直の解けたクラスメイト達が悲鳴を上げる。 そして未だ教室に居た社会科教師である「畑山愛子」が咄嗟に「皆! 教室から出て!」と叫ぶも、無情にも魔法陣の輝きが爆発するかの如く光を増していき、教室内は真っ白に塗り潰される。

 

 

「クソッ!?」

 

 

その光景に晋司は声を上げるとハジメを守るようにして抱き寄せながら光に呑み込まれるのだった。

 

 

 

 

 

 

それから数秒か、数分後。 光によって白く塗り潰された教室が徐々に元の色を取り戻す頃には先程まで賑わっていた筈の教室内は無人と化していた。 蹴倒された椅子と食べかけのまま開かれた弁当箱、散乱した箸やペットボトル、教室の備品を残し、その場にいた人間だけがまるで最初から居なかった様にして消えていた。 後に、この事件は白昼に起きた集団神隠しとして世間を大いに騒がせる事になるのだった。

 

 

to be continued‥




よければ感想の方をお待ちしております。

R-18の話を呼んでみたい?

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。