ありふれた凡人の少年は異世界で無敵となる   作:究極の闇に焼かれた男

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今回は天之河へのアンチ・ヘイトが強めとなっております。


第5話:一方的な戦い

 

 

 

 

ステータスプレートを渡された日から早くも2週間経った。

 

あの日から晋司は自身の天職について何度も考えたが、依然として謎は解けず頭を悩まつつも訓練を重ねる日々を過ごしていた。

 

そんな晋司だが、現在ある面倒事に陥っていた。

 

 

「ぐぼぉッ!?」

 

「大介!?」

 

「クソッ、よくも「煩い、黙ってろ」うがッ!?」

 

「たく…こっちは、お前らを相手にしている暇も余裕も無いってのに、本当に面倒臭い連中だよ」

 

 

訓練施設にて晋司は、檜山率いる小悪党組を相手に拳で軽く叩きのめしていた。

 

そもそもの発端は小悪党組の4人が晋司に執拗にちょっかいを掛けてきたのが原因で、晋司は敢えて無視を決め込もうとしたのだが、その態度が気に食わなかったのか檜山が背後から襲いかかって来た為に、晋司はやむなく相手をする事にしたのだった。

 

小悪党組は数の差を利用して晋司を取り囲み、魔法を駆使しながら攻撃を仕掛けるも、それを晋司は軽々と躱しながら肘打ち・膝蹴り・ミドルキック等を当てながら1人、また1人と素早くぶちのめしていた。

 

 

「もう、この辺でいいだろう? お前達が束になった所で俺を傷付ける事も出来なければ、勝つ事も不可能だ。これに懲りたら少しは大人になるんだな」

 

「この・・・舐めやがって・・・・・・ッ!!」

 

 

鼻血を垂らしながら地面に倒れ込む小悪党組に呆れた声で告げると、その言葉に檜山は強い殺意を宿した瞳で睨め付けてきた次の瞬間、鼻血を垂らしつつも立ち上がるった檜山は懐から一本のナイフを取り出して、晋司に向けて襲い掛かる。

 

 

「はぁ、本当に救いようが無い屑だな。 とりあえず・・・・・・少し寝てろ!」

 

「うごぁっ!?」

 

 

ナイフを構えながら突撃して来る檜山に対し、晋司は呆れを通り越して侮蔑の眼差しを向けると、ナイフを振り被る檜山の顔面目掛けて飛び膝蹴りを叩き込み吹き飛ばした。

 

吹き飛ばされた檜山は地面を転げ回りながら地面に倒れ込むと、構えを解いた晋司はその場で軽く背伸びをしながら息を吐いた。

 

 

「んー〜っ! 少しはスッキリしたかな」

 

 

そう言うと晋司は、鼻血を垂れ流しながら地面に倒れ伏した檜山達を放置して立ち去ろうとした、その時だった。

 

 

「霧嶋、お前は一体何をしてるんだ!」

 

 

背後から聞こえてきた声に晋司は溜息を零しそうになるのを堪えながら、面倒なのが来たと内心思いつつ振り返ると、案の定と言うべきか天之河が晋司を睨み付ける様にして立っていた。

 

 

「何って、そんなの見ての通りだが?」

 

「巫山戯ているのかッ!! お前、仲間の筈の檜山達にこんな仕打ちをして申し訳ないと思わないのかッ!!」

 

「何で俺が申し訳なくしなくちゃならないんだ?」

 

「っ、檜山達は共に戦う仲間だろうがッ!! それを、こんな風に一方的に痛め付けるなんて、それが仲間に対してする事かッ!!」

 

 

天之河は怒り心頭と言った様子で詰め寄って来るも、晋司は呆れた表情を浮かべながら溜息混じりに口を開いた。

 

 

「はぁ・・・仲間だって? 俺を仲間とも思ってない癖に、どの口が仲間だのなんだのと抜かしてんだよ」

 

「なんだとッ!!」

 

「俺から言わせてもらえば、元の世界で散々嫌がらせをしてきた連中を仲間だとは言わないね。 それに、お前が檜山達の肩を擁護する本当の理由は、白崎に好意を向けられている俺のことが気に食わないからだろ? 」

 

「ッ!? そ、それは違うッ!!」

 

「本当に違うと言い切れるのか? 元の世界にいた時もそうだったが、お前が俺に小言を言いに来る時は、決まって白崎が俺に話し掛けて来た時だ。 俺が白崎に話し掛けられているのを見る度にお前は感じていた筈だ。 "どうして俺以外の男の元に行くんだ"、ってな!」

 

「ッ!?」

 

「お前は本当に他人に悪い所を直せだのとホザク割に、自分の悪い所を一向に直そうとしないよな。 そう言うのって普通に考えて、"悪"って言うんじゃないのか?」

 

「・・・」

 

「ほら、本当の事を言われたら直ぐに黙り込んじゃう。 お前って本当に最低な奴だよな」

 

 

そう言うと晋司は天之河の横を通り過ぎて行くのだった。

 

その後、檜山達は治癒魔法で傷を治してもらったらしいのだが、天之河は拳を握り締めながら立ち尽くしていたという。

 

 

 

 

 

 

それから暫くして訓練が終了した後、いつもなら夕食の時間まで自由時間となる筈だったが、その直前にメルドの口から伝えることがあるとの事で引き止められ、何事かと晋司達が注目するとメルドは野太い声で告げた。

 

 

「明日から、実践訓練の一環として【オルクス大迷宮】へと遠征に行く。 必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実践訓練と一線を画すと思ってくれ! まぁ、要するに気合いを入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では、解散!」

 

 

そう伝えるとメルドは去って行くと、メルドから伝えられた内容にクラスメイト達は喧騒に包まれる中、晋司は独り静かに天を仰ぎながら小さな声で言葉を零した。

 

 

「遂にか・・・これは一波乱起きそうだな」

 

 

 

to be continued‥




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