ティエラの地より 〜転生少年、深淵に挑む〜 作:エアロダイナミクス
ようやくプロローグまできたー!
「気分はどうだ? ライトブリンガーちゃんよ」
『回答、まぁまぁですね。視認器官も組み込んだので、状況把握がある程度できるようになりました。自ら動けないのは難点ですが』
「まぁそう言うなって。俺って共闘するのがどうも苦手でね。武器の方が都合がいいんだよ。それに、全く動けないわけじゃないだろ?」
『登録した箇所に飛んでいくだけですけどね。こんな機能に70時間以上費やすとはマスターは変人です』
「お、褒めてくれるか。ありがとよ」
『褒めてませんが?』
コイツの言う機能は俺の肝煎りで作った奴だ。掌に霊力を集中させれば、コイツが飛んでくる仕様だ。作成にはかなり苦労したが、まぁロマンだよね。そんな機能やコイツの要望をもりもりにした結果、以前よりも30%以上はデカくなっちまった。でも、元がそんな重量も質量も無いからどうでもいい。寧ろ、付加価値で大幅にプラスだ。威力も相当上がったし、最高に楽しかったからヨシ。
更には、コイツ監修による武具の改良、改造、補修、そして新規生産がかなり捗った。例の時計の機能もバッチリ使い方把握出来たし、激強手榴弾も大量に生産出来た。ロケランとかマシンガンとか火炎放射器とかもコイツとリンクして、自動で攻撃できるようになったし。霊力消費するけど、俺の周りを飛び回って攻撃してくれるから、スゲー便利。深淵で欲しかったわ。
まぁ、コイツの知識は機械類に偏りがあるから、鍛治系とか薬学系が捗らなかったのは残念だったが、それは帰ってからのお楽しみだな。
……コイツにはかなり世話になった。あれからお互いの認識を埋める作業や、知識の擦り合わせを行い、ついでに現状と俺の目的も告げた。コイツは俺の話を興味深そうに聞いていた。だが、それだけでかなり救われた。だから、俺はコイツには感謝もしている。一体コイツは何なんだろうな。元髑髏魚なんだが、深淵級の機械系の魔物から作られた眷属AIで、浄化された後は、人間のような人格を獲得している。コレも瘴気の効果なんだろうか。だとしたら、瘴気があまりにも謎エネルギー過ぎる。一個体の闇の霊力という予想が崩そうになる。本当にアイツが……いや、今は考えるのはやめとこう。
しかし、今更かも知れないが、最早、世界が元に戻っても、俺がかつていたような地球の歴史のようにはならないだろうな。本格的なファンタジー世界が到来するだろう。それが人類にとってよい物なのかどうかは全く分かりかねるが、少なくとも瘴気に飲まれて絶滅するよりはマシかもな。なんてったって人類はしぶといから。
「ラブやん、ありがとよ。これで一通り準備が整ったぜ」
『ちょっと前にも言いましたが、『ラブやん』はやめてもらっていいですか? 記憶力無いんですか?』
「いーじゃん。ライトブリンガー略してラブやん。あ、ラブリーちゃんの方が良かった?」
『はぁ……もう『ラブやん』でいいです。で? 準備が整ったんなら出発ですか?』
「ん。最近ちょこちょこ襲撃かかるし、いい加減鬱陶しい。そろそろ出発しないとな」
『私も楽しみですねぇ。正直、浅瀬がどうなっているのかは興味があります』
「よし、じゃあ一通り掃除してからな。出来れば拠点も持ち帰りたいしな」
ひとしきり喋りながら準備を整える俺。やっぱ打てば帰ってくるのっていいわ。コイツいなかったら孤独旅だったからな。本人には言わないが。
さて、大方片付いたな。最後に、小屋と作業場を収納して、と。
「よ〜し、行くぜ!」
『…どこから行くので?』
「決まってんじゃん。天井の壁ぶち抜いて出るんだよ」
『それは豪快な事で。手助けしますか?』
「ん〜それはいいかな。タマが勿体ねぇ。襲撃で開けられた穴があるから、それを広げてけばいいだろ」
こんな時にスーパーミスリル君ですよ。まだかなり残ってるからな。まずは、ハシゴになーれ! …よし、天井。からの〜ドリル! うん、いい感じ。ガンガン掘ってくぜ〜。
◆
そろそろ地表か? なんか骨っぽいのが積み重なってんだが…。お、出られた! って、暗っ! あれ? 砂漠っぽい地帯じゃなかったっけ?
辺りを見れば、天を衝くかの様な謎の建造物が乱立し、その周囲には強大な鎖が張り巡らされている。建物は一つ一つに訳の分からない文字がびっしりと刻まれ、長い年月放置されたかの様に蜘蛛の巣や埃に塗れ、風化している。
「あ〜これ、前と全然違う世界っぽい…」
『? そうなんですか?』
「瘴気も濃くなってる。いつの間にか移転したらしい。つか、この瘴気の濃さは深淵に近いな…」
『確かにここは深淵に近いですね。深淵生物も紛れて居そうな程の瘴気です。というか、確実に潜んでますね。そこら中に反応がありますし』
「はぁ〜。マジで面倒な場所に来ちまったなぁ。流石に深淵級は厳しいから、極力戦闘は避ける方向で行くぜ」
『了解。まぁ、その辺は任せますよ』
慎重に行こう。いくら深奥級には対処出来るとはいえ、深淵級まで出てくるとかなり面倒すぎる。戦闘ミスって深淵への穴が空いたら目も当てられない。もう流石に深淵層でのサバイバルはやりたくねぇ。
世界の黄昏のような退廃的な、いや、滅びの気配を濃厚に感じさせる地獄。それが深奥層だ。この建造物も、何のためにあるのか一切分からない。だが、嫌な場所だ。アレだね。前世で言うところのコズミックホラーの世界だね。宇宙的な意味不明な恐怖、そういった類いのものだ。だからこそ、気分も盛り下がる一方ですよ。やってらんねぇ。いや、それでも深淵とか奈落よりはマシなんだけどね。アソコは一周回って突き抜けてるから。ていうか、この建造物って何となく墓場っぽいんだよなぁ。つーことは、この中には深奥級、いや、深淵級のバケモノが眠ってる場所なんじゃないだろうか? だからこそ、この静謐な雰囲気すらも感じさせるんだろうな。ホラー街とは大違いだぜ。あそこもあそこで嫌な場所だったけどな。ま、進もうか。幸い、ドニさんの羅針盤を改良し、深奥でも使えるようになった。だから方角だけは分かる。ここから南南西だな。距離は分からないけど、方角が分かるだけでもありがたい。道中で使えるモンがあったら拾いつつ行こう。
◆
『マスター…戦闘は避けるはずでは?』
「うるせーなぁ…。しゃーないじゃん、見つかったんだから」
『……まぁ、いいですけどね。で、どうするんです? コレ』
「…………」
俺達は、襲撃してきた糞蠅軍団を蹴散らして進んだ。あれから巨人墓地っぽい地帯を抜け、かと思えば岩場の一本道に差し掛かって、そこで襲撃を受けた。一歩踏み外せば深淵真っ逆さまは割とスリルがあったが、難なく乗り切った。ただの深奥級なんざ、パワーアップした俺達の敵じゃないぜ。その前にすれ違った髑髏魚(80メートル級)は流石に隠れてやり過ごしたけど。
んで、そっから延々と20レグア(110キロ)ほど進んだ先で、俺達は途方に暮れていた。
道の先がなかったのである。
「……どーすっかな~」
『戻りますか?』
「ん~……ちょっとそれはご遠慮したい。
『まぁ、そうなんですけどね……しかし、ジリ貧ですよ? 選択肢は他にないでしょう?』
「ま、あるっちゃあるんだな、それが」
『へ~。どんな?』
「俺が、飛ぶ」
『! ここで
「むしろココで使わずいつ使うんだよ。霊力も万全、深淵の時よりゃましだ」
『ふむ……確かに合理的ですね。先が見えませんが、マスターのエネルギーが尽きる前に先に着くことを祈りましょう。なに、深淵に落ちたら今度は私もいますからね』
「オメーがいたって何とかなるような場所じゃねーんだけどな。ま、上手くいくことを祈ってくれ」
そうして、おもむろに俺は火炎放射器を取りだした。そう、〝3代目〟である。元髑髏魚から捕れた火炎放射器を惜しげも無く改造し、武器兼、乗り物へと魔改造したのだ。コイツは元々噴射力で相当飛べるんだが、今回は飛行石(霊力付与で飛行できる鉱石)と無限エンジンを組み込んだため、コストが相当下がっている。最初はラブやんに台座とかエンジン付ける意味を問われたが、俺の深淵脱出体験を聞いて納得してた。さて、早速装着、シートベルトして、と。早くしないと後ろから深奥級が迫ってるからな。つか、下からマジで莫大な瘴気を持つ奴も接近してる。深淵級のヤバい奴だ。早速、行くか!
「おっしゃ! レッツゴー!!」
『いつも無駄にテンション高いのは何なんです?』
◆
何もない空間をひたすら飛ぶ。高度はアゲアゲで斜め上に飛ぶイメージ。コストが下がったからか、非常に省エネしながら飛べている。つーかほぼ0。前回と違うのは、制御をラブやんが担当しているという事だ。その点でも前より相当余裕がある。
深奥の空は、黄昏の太陽が相変わらずこの世の終わりのような様相をしている。しかし、下を見ると真っ暗。あの下の下に深淵が待ち構えていると思うと少しちびりそうになる。今でも何で生きてたのか不思議なくらいだったからな。とりあえず今は順調だ。道中で巨大なキモい人面鳥(深奥級)がいたが、ラブやん制御の浮遊マシンガンで蜂の巣にしてやったぜ。ざまぁ。
そんなこんなでかなり順調ではある。あるんだが……問題があるとすれば、下から来てる奴の気配が消えねぇ事。参ったね。ずーっと付いてきてやがる。こりゃ、戦闘は避けられないか……。コイツがいつ仕掛けて来るか、それが問題なんだよな。
『マスター、気付いていますか?』
「そりゃあな。隠そうともしねぇ。下だろ?」
『深淵生物のようですね。人型タイプの巨人、それも特殊個体と推察されます』
「思い当たる節がいくつかあるなぁ…。どれだとしてもしつけー奴だ」
『……接敵します。ご準備を』
ラブやんが警告を発した直後、約100メートル先の空間が歪み、ひび割れ、その歪みから電柱程の太さの指が複数本飛び出て、その歪みを引き裂いた。現れたのは、映画のエイリアンと悪魔合体したかの様な女性? の巨大な上半身。こういうのを一括りに鬼と呼ぶのもアレだが、そうとしか言いようがない。それにしてもデカい。上半身だけでも50メートルはあるぞ…。間違いなく深淵級だ。それにしちゃミニサイズに思えるかもしれんが、奴等のサイズは当てにはならない。奴等ぐらいなら自由に大きさ変えられるからな。一つの指標として、内包する瘴気量がある。それで言えば間違いなく深淵級だ。少なくとも腐肉漁りではない、中間捕食者のクラスだ。
『ヒト型巨人タイプ、技能特化個体ですね。〝工場〟が狙っていたタイプですが、眷属では返り討ちされる為、敬遠されていました。あのタイプは本能だけじゃないから厄介なんですよね』
「そうだろうな。奴の事は
『あのクラスはここまで出張して来ない筈ですがね。よっぽど何かやらかしましたか?』
「何、たまたま御尊顔に傷つけてやっただけさ。俺の邪魔しやがったからな」
『ほう…アレに傷を付けるとは、中々やりますね。以前の私では傷どころか、完封されて捕食される相手でしたから』
「相性ってやつさ。それに、以前のは遊びだったようだからな。今回はちょい本気っぽいが」
『ビリビリ伝わってきますからね。勝てますか?』
「……無理だな。ご丁寧に核を下に置いてきてやがる。一当てして逃げる、が最適解だろな」
『そのようですね。では、私は微力ながらもサポートしましょう』
「おう、頼んだぜ。まずは牽制だ。よろしく」
『了解』
そう言うや否や、俺の周りにマシンガン、ロケランが浮遊し、まずはマシンガンの銃口から火花を散らして無数の弾丸が乱射された。この弾は例によって土属性の実弾で、そこに光属性でコーティングしてある。それを火属性で撃ち出すため、霊力次第だが無限に撃ち出せる。当たれば強烈極まりない威力を発揮し、深層級程度ならば穴だらけになるが……奴の顔がいやらしく歪み、目の前の空間が歪むと、そこに弾丸が吸い込まれ、更に俺達の後方からその弾が降り注いだ。慌てて回避するも、その回避先に更に転送され、逃げ回るハメになった。
「チッ…そういや転移が得意だったな。うっかりしてたぜ」
『これで我々も常に完封されてたんですよね…どうしたものでしょうか』
「ならば、直接ぶったたけばいいんだよ!」
そうして俺達は奴に向かって突撃を行う。しかし、奴も逃げ回る俺達に対して準備を整えていたようだ。
『!! 敵からの攻撃、来ます!』
ラブやんが警告するが、当然気付いている。俺は、あるアイテムを取りだした。
バリバリバリ!!!
周囲の空気が破裂するような闇の雷の嵐が俺達を包み込む!
バチバチバチバチチチチチチ……
俺の右手の先にある物体にその全ての雷が収束する! これも深淵の遺産! 吸収石を中心にして作られた盾だ! これは、あらゆるエネルギーをかなりの容量詰め込める、いわば、エネルギーの収納袋みたいなもんだ。いかなる属性攻撃でも吸収しちまう優れものだぜ! とは言え、俺もかなりダメージを貰っちまったが、それでも全部喰らうよりかはマシだ。
「よっし! 上手くいった! ラブやん、いけるか!?」
『…多少ダメージはありますが、戦闘可能です』
「ならば、こっからが本番だ! 気合い入れろよ!」
ブゥン……
ライトブリンガーの光の刃が顕現する。この刃もかなり強力に生まれ変わった。そして、左手にはドニさんの大剣だ。目の前10メートルには、巨大なエイリアン女がイライラした表情で睨んでいる。さぁ、俺とお前、どっちの執念が勝つかな? 勝負だぜ!!
◆
それから、巨大エイリアン女との激闘は熾烈を極めた。やっこさん、分身するわ転移するわ、やりたい放題で、しかも超巨大隕石群みたいなアホ魔術使って来やがったから、本当にキツかった。特に隕石群は避け損なって、大ダメージを被るしかない状況に追い込まれ、切り札の【支配者の時計】を使っちまった。これ、物凄い霊力を消費する代わりに、時間を10秒まで巻き戻すことが出来る、究極の一品だ。物凄い霊力と言ったが、どれぐらい使うかっていうと、今の俺の霊力の四分の三は持って行かれる。少なくとも拉致される前の俺じゃ無理な量だ。使った瞬間それぞれが逆戻りし初め、その中を俺は自由自在に動ける。恐ろしい程チートアイテムだが、その10秒の間は一切干渉は出来ない。それでも、その時間を最大限利用し、敵に接近して、死角まで移動した俺は、その10秒が切れた瞬間にライトブリンガーを敵の眉間に差し込み、縦に両断した。奴は一瞬驚いた顔をしたが、そこは深淵級。顔面を両断されて尚、俺を捕まえようと手を伸ばしてきた。しかし、その手を回転しながらドニさんの大剣で斬り刻みながら、更に顔面を攻撃する! 奴は目から何か出そうとしたが、そこでラブやんがマシンガンをばらまき、奴が顔を手で覆ったところに、手榴弾を2発投げ込んだ。それと同時に俺も盾を掲げながら後方に脱出する!
直後、前方に凄まじい爆発が起き、数瞬遅れて、奴の凄まじい金切り声が周囲一帯に響いた。
俺はといえば、その爆風を利用して加速。奴の認知範囲外へと脱出を図ったが、その目論見は上手くいったようだ。クックックッ、全て計算通りだぜぇ!
奴は……追ってこねぇ! ヨシ!
『…まずはおめでとうございます。正直逃げ切れるとすら思っていませんでした。マスターの戦闘力の修正に迫られました』
逃げ切ってしばらく後、ラブやんがボヤく様に言う。なんだ、あまりの俺の強さにジェラってんのか? くく、こと化け物との戦闘に関しちゃ俺の右に出る奴はそうそう居ないんだぜ?
『しかし、かなりリソースを使いましたね。まだまだ先は見えないのですが、どうするんです?』
「……まぁ、そういう説もあるな」
『このままでは高確率で敵に遭遇、霊力尽きて墜落、深淵のパターンですね。もう深淵対策に切り替えてはいかがです?』
「いや、俺は諦めねぇからな! きっとあるはずだ。深奥層の続きがな!」
『私から言わせて貰えば、その確率は30%以下だと断言しますが…マスターがそうしたいのであればそれもよいでしょう』
「言ってろ、きっとある。こういう時は最悪の想定してりゃ、意外と何とかなるもんだ。俺は既に覚悟はキメてるから心配すんな」
『なるほど。ならば私から言う事はありませんね』
そこからお互いに無言になり、俺たちは、黄昏の空の飛行を続けた。相変わらず襲撃はあるが、あのエイリアン女ほどヤベー奴は居なかったから助かった。だが、この逃避行も、望む望まないに関わらず終わりは訪れる。
遂に残存霊力が1割を切った。かれこれ60レグア(330キロ)以上は飛んでるのに、地表が見当たらない。これには本当に参った。いよいよ深淵に堕ちて、再び浮上する計画を頭の中で計算しだした時に、ラブやんから朗報が届いた。
『マスター! 前方0.2レグア(1.1キロ)に陸地の様な構造物を発見!!』
「あぁ、バッチリだぜ…やっぱりあったな。あると信じて良かった」
『本当に運の強い方ですね、マスターは。私も覚悟を決めていましたが、良い意味で裏切られました。思念を持つ存在ならば誰にせよネガティブな感情を抱く場面だったはずなのに、貴方は一切絶望しなかった。私には何故貴方がそうまでネガティブにならないのかが不思議でなりません。それも人間特有の性質ですか?』
「いや、俺はかなり特殊な部類だと思うぞ? 基本的に楽観主義者なんでな。ただ、こんなクソッタレな環境を他の奴より多く経験してきただけだ。そうすっと、最悪の想定がリアルに出来て、覚悟がキマりやすい。一旦覚悟がキマれば、どんな悪い状況でもなんてこたないのさ」
『……マスター、貴方はやはり興味深い。だからこそ、付いてきた価値がある。落ち着いたら、もう少し話を聞かせてください』
「いいぜ……と、もうすぐ着くな」
そうこうしている内に、広大な大地が前方に見えてきた。瘴気が濃くて、どんな場所か詳しくは見渡せないが、確実にある。
次も、碌な世界じゃないんだろうなぁ。でも、俺は進んでる。確実に、着実に。 ……どれほど時間が掛かっても、必ず辿り着いて見せる。
それまでは、精々楽しんでおけ。
シオン。