ラスティング・フロンティア〜一般ゲーマー、レアモンスターを倒さんとす〜   作:晩やん

1 / 9
ゆっくり書いていきます。書き溜めはないです。


蠍誘われ、悔い喰われ
貴方はなんのためにゲームをしますか?


 

 きたきたきたぁあああああああああ!!!!

 

レアエネミー"魔骨軍蠍(マッドボーン・スコーピオンズ)"だ!

 

 苦節4時間!休みの日にこんな"奥古来魂の渓谷(鬱蒼とした土地)"に居続けた甲斐があった!!そもそも死骸を200体以上倒したあと動かないで何処かに30分留まら無いと出てこないとか糞がすぎる。これ見つけた()()()頭おかしいだろ…。

 てか上を見ろ上を!なんだよあれ!一匹いたら数百匹でてくるあれを!少しは見習え!あー…思い出したらイライラしてきた。蠍系の素材ってくそ強そうだし…何であんなにいるんだよ!やばい考えが…

 落ち着こう。蠍系は耳がいいんだから、下手に物音を立たないようにしないと。ふう……。

 

 いやしかし、軍蠍くんはビジュがいいなぁ。群蠍の良さも残しつつ紫色の肢体が映えてて最高。このままの十分の一スケールのミニチュアとかでてこないかな。SF Zooとかがやってくれるか。知らんけど。

 

 

『パシャり』

 

 

……よし目的の写真は撮れた。これで依頼主に渡す分には十分だな。まあクオリティはお察しだが、俺はそっちが本業じゃないし。

 

 

 

 仕事もおしまい!さーてここからは残業のお時間よー、てかこれが俺の目的だし。どーせ死ぬだろうけどね。ガハハ。

 

 

人型投石器(カタパルター)

 

手元に"小型爆弾"を用意し、地面に足を固定し、体を捻じ曲げて、放り投げる。投擲スキルによって補正がかかった爆弾がものすごい勢いで飛んでいき魔骨軍蠍(マッドボーン・スコーピオンズ)に当たり、大きく煙を立ち昇らせ蠍を怯ませていた。 

 

 

 

「quiiiiiiiiiiiiiii!!!!!!!!!!!」

 

やりい!こいつなら5秒くらいは怯む!はず!今のうちにできるだけ削る!

 

「赤、黒……足して緋色。 混合拳気【火緋彩】!そして戦極武頼からの…ワンインチ・インパクト!」

 

「qulolololololo!!!!!!!!!!!」

 

…まじ?外殻剥がれたんだけど。水晶群蠍って硬すぎてダメージが通らないクソモンスターの代名詞では?もしかして耐久面で弱体化はいってる?

 

臨戦体制にようやく入った魔骨軍蠍は大きく体を広げ、敵対者を挟み殺ー

 

 

  ーパリィって偉大だぁ。怯んだ蠍に何度もスキルを叩き込む。

 

「オラオラオラオラァ!!もしかして余裕で…っとお。」

 

 危ない危ない、蠍の手こえええ…。油断しないようにしなければ、そうやって何度死んできたか…。

 

「quuuuuuuuiiiii!!!!!!!!」

 

軍蠍が吠える。己の存在を誇示するように。目の前の敵を殺すことを誓うように。

 

「やってやらぁ!腕騒剣化(カチドキヤイバ)!」

 

 "腕騒剣化(カチドキヤイバ)"。叫んでいる間だけ自分の両腕を二刀流判定にするスキル。パリィできる判定が腕まで伸びるスキルは俺にとっては最高の物だった。まあ四肢でパリィできるようになる技があるらしいが…。

 

 構える。己を律して、ただ前に立つ。長い時間を掛けて出会った強敵に己の全てを賭けるつもりで。

 2本の鎌と2本の針。伸縮自在な尾が敵を狙い、弾丸のように放たれ、腕が奴の首を狩らんと振るわれる。己の居た場所と異なる地域で生き残る為に、自分の身を削り、研がれ、作られた武具たちが目の前の敵を殺そうとあたりを駆ける。

 

「うらああああああああああ!!!!!!!!!」

 

 それを回避しつつ、腕でパリィし隙をついて攻撃する。パリィ、パリィ、パリィ。外殻に、鋏に、尾に、殴る、殴る、殴る。鎧が剥がれ、鎌の先が削れ、片方の針にひびが入り、破壊するチャンスが訪れる。

 

頂への覇道(シュプリーム)血塗られた冠(ルード・コロナ)、背水の陣!」

 

ここしか無い!使えるバフスキル全部いけ!

 

"魔骨軍蠍(マッドボーン・スコーピオンズ)"の顔の前に立ち、拳を構える。上がったステータスで肉薄を開始する。両手、尻尾に左手、両尾、迫り来る凶器を弾く、殴る、削る。

 

 

 

…………いまだ!

 

「うらぁぁあああ!!」

 

命を刈り取らんと狙いすまされた一撃を地面をはたき落とし尻尾を掴み取る。

 

ジャストタイミング!しかも折れかけの方だ!

 

 

「【人型断頭台《ギロチンマン》】そして"鞭打つ拳《ブロウイング・ウィップ》"!」

 

武器や装甲破壊に補正が入るスキルで畳み掛ける!あまりダメージが高く無いが…ヒット!きた!いったらぁああああああ!!!!

 

「やりぃいいいい!!!!!」

 

尻尾切れた!チャンスとはこのこと!今絶賛怯みモーションだ!外殻に守られてない肉をぶっ叩いたらぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 油断はしてないつもりだった。でも慢心はあったのかもしれない。

 

 

 

 

ぐっ…。そっちの(折れた)尻尾まだ動くのかよ…。床に落ちてただろ。くそ、今ので体力が3割まで削られた。てかノックバックやばすぎだろ。ふざけんな。ああもう…

 

 

()()()()()()()()。手持ちの装備もぶっ壊してやらあ!

 

上位職業「破壊者(デストロイヤー)」の固有スキル「スクラップアンドビルド」は装備した武器の耐久度をゼロにする、すなわち破壊する事で消費した耐久度に応じた攻撃力補正を付与する。

 

 バフは…まだ全部残ってる。「皆伝の手甲」 3つぶっ壊したし、あいつも…もう激しい動きは出来なさそうだ。最後に1発、ぶっ込んでやる…。

 

 

 

人型投石器(カタパルター)。自分の足を魔骨軍蠍(マッドボーン・スコーピオンズ)の前に固定し、体を捻る。やってきた攻撃をまだ動かせる左てでパリィする。来た!

 

「俺の全力だ!赤、青、黄……三色混合【拳気・過重黒衝】!死ぃ…ねぇ!!!」

 

黒い衝撃は魔骨軍蠍の顔面に当たり、歯を破壊し、内臓と肉を内側から破裂させた。

 

「勝った……。勝ったぞ!」

 

反動で動けないが…いまはそれすら心地よい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………あ……。

 

 

 

 

 軍蠍は敵に敬意を払っていた。切り札を人間に切ったのは久しぶりだったからだ。

 だからこそ、真正面から現れ、動けないでいた強敵に近づき、口を開け、食した。 () () () () () () () ()

 

 




"魔骨軍蠍(マッドボーン・スコーピオンズ)"
 
落ちてきた蠍が何かの気まぐれで『奥古来魂の渓谷』に住み着き、瘴気に晒された鉱石を食べ、怪物(モンスター)を食べ、瘴気に適応した水晶群蠍の姿。その実態は…。


自分の中で思いついた事を書いていきます。整合性とれていなかったら連絡お願いします。あと気軽にコメントいただけるとありがたいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。