ラスティング・フロンティア〜一般ゲーマー、レアモンスターを倒さんとす〜 作:晩やん
俺は今非常に悩んでいる。この手のタイプは今まで会話したことない。現実でも平凡な生活を送る俺にとって、こんなやつの相手は困惑でしかない。こういう時、まずは話を聞くのが先決らしい。ネット記事で読んだ。というかこいつの言いたいことは一つだよな。「ユニークから身を引け」だ。口ぶり的に、多分あいつがお気に入りのNPCだったのだろう。それに手を出されてユニークまで発生させたとなると、自分のアイデンティティがなくなってしまうから身を引かせようとしてる、NPCリアコ勢なんだろう。そう考えよう。ただ、クサ男の何がいいんだか。
となると俺がやるべきことは上手くこいつから逃げる。それだけになった。ユニークシナリオ?手放す訳ないだろ。
この現状をどうするかと必死に考え込んでいると、白銀の刀が俺の首元に迫ってきた。なんだ?!結局殺す決意が固まったか?やばい、なんとか抵抗する手段を
「早く名乗って」
……想定外だなあ、うん。急に名乗れって?まあそれならいいけど
「俺の名前はカジマル。」
「ナギ・ロシエ。ロッシって読んでね。」
「私の名前はナギ・ロシエ。あなたはどうしてその煙管を収集できたの?」
「えーっと、エイドルトにいる青年…多分知ってると思うけど…にクエスト報酬としてもらったんだよ。」
「ふーん」
「私はね、「奧古来魂の渓谷」の幽霊さんからもらってるの」
あいつじゃ無い?
「それでね、幽霊さんがいうにはね、煙管を吸いながら珍しいモンスターを倒すといい事が起こるんだって。」
煙管吸いながらの討伐じゃないとシナリオが進まなかったりするのかな。
「でその幽霊さんがまあ可愛くて可愛くて」
なんか声が高く…
「それでさぁ、お願い事してくる時に何かこうさぁ、庇護欲を掻き立てられるというかさぁ、『オネガイ………』って頼まれちゃうとさぁ、わかる?!てかやっぱり白無垢に身を包んだ女性ってさぁ…(超絶早口)」
なんか情緒不安定だなあこいつ。
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「ってことで同盟を組まない?」
「エ、あごめん話聞いてなかった。」
「OK、もう一回だけね。私は今まで倒したモンスターはたったの一匹だけ。あなたは0匹。なら協力して討伐をしていった方がお互いの為になると思わない?」
「いや別にモンスター討伐くらいなら自分のフレンドで済ませるけ」
「何か言った?」
そうだ…俺は圧倒的に不利な状況にいるんだ。
「そもそもこのユニークは「ライブラリ」にすら
「いや別」
「何か言った?」
天丼かよ。
「わかった、協力する。ただ今回はまず
「OK、ならフレンド申請とパーティ申請送っておくから。」
「じゃあこっちからもいくつか質問。
「そうだね、なんなら結構詳細に知ってると思うよ。」
なら結局やることは変わらないから…目指せフィフティシア!
「次に、お前は「ロッシ」
…ロッシはどうやって煙管を手に入れたんだ?口ぶり的にエイドルトのあいつじゃ無いだろ?」
「そういえば言うの忘れてた…着いてきて。」
お!動ける!嬉しい!
「ここの2階にいるよ。」
何がいるんだろう、テンション上がるなぁ。
2階に登り扉を開けると、部屋の隅にある窓辺には
「手足が
白無垢で隠れていたが、左足が太腿から、そして両手が抉れていた。
「うん、ずっと前に誰かにやられたみたい。許せないよね。うん。」
「うん。うん。うん。うん。うん。うん。」
あ…
「うんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうん「中断!」
…ふう。頭おかしいなぁ。地震見たいな女だな、ほんと。
「アナタ…」
俺の服が引っ張られる、アンドロイドに。
「ニオイ、スル…アノヒトノ……コレ…」
俺のインベントリから勝手に煙管が取り出される。うげ、面倒くさ。
「なあ、返してくんね?一個しかないんだが…それ。てかそっちの奴に貸してもらえよ。」
「ナツカシイ…ズットムカシ…ニ……
話通じねえし………はあ、まあいいや。後で返してもらおう。
しかしこいつなんか見た事ある気がするんだけどなぁ…。
「今日はありがと…分かってると思うけど、
なんだこいつ、起伏が激しいな…。
「あいあい。分かったよ。」
…フレンドに謝罪のメッセージ送っとかないと。
こう、タメを作れるようになりたいですね。なんかスルスルっと話が滑ってる。