ラスティング・フロンティア〜一般ゲーマー、レアモンスターを倒さんとす〜   作:晩やん

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目指せフィフティシア!去栄の残骸遺道攻略前編

 

「赤…拳気【赤衝】!うおっと。」

 

やっぱり討伐した後の自爆が厳しいなぁ。回避した後も次の敵が爆破音とかで寄ってきて…まあ、ね。眼前に迫るゴーレムの大群に拳を構える。『今の俺には必要無いし…』と捨ててしまった鍛治士(サブジョブ)に思いを馳せる。

 

神秘(アルカナム)戦車(チャリオッツ)

・AGI及びSTRを二倍にする

・“STMの消費速度が二倍になる“

・“STMが0になった時、再行動可能までの時間延長“

 

なんでこれなんだよ…。連戦向きじゃねえって。今日中になんとかイレベンタルたどりつきたいのに…。

 

 

 

 

 

「去栄の残骸遺道」このマップはとても広くて(他の所にも言えることだけど)、ひっじょーーーうにめんどくさいです。はい。しかもここに出てくるゴーレムが硬くてまあめんどくさい。一人で攻略するにはスタミナ削れるからめんどくさいし、大人数で行くとヘイト買いまくって自爆特攻に対処しきれなくなるし。…そもそも今日誰も予定合わないってどう言う事よ……二、三人に俺が分身してくれないかなぁ。……いいこと思いついたぞ!他のパーティに混ぜてもらおう!シャンフロってプレイ人口くそ多いし!誰か居るだろ!

 

 

 

 

「…待ってた。」

 

 

お!っ早速第一村人発見!よろしくお願いしやー

 

…………()()()()

 

 

 

そこには煙管から煙を立ち上らせてナギ・ロシエが佇んでいた。

 

 

「うおぅ、1週間ぶり。元気してた?しかし何でここに…」

 

 

「うん、待ってた。」

 

 

ふへ。まあいいや。

 

 

「俺に何して欲しいの?」

 

 

「フィフティシア、行くんでしょ。手伝う。だから、待ってた。」

 

 

「俺別にお前に予定伝えてなかったよな…。」

 

 

「見える。カバン、光ってる。だから分かる。」

 

 

「カバン?」

 

 

「そう。これのおかげで。……あの時もそう。」

 

 

彼女が吸ってる煙管を指差す。あれは…【不気味な煙管(ごおすと・きせる)】か。そういえばあれ使った時俺のインベントリって光ってたよな。それか。てかそれって…

 

 

「勝手に見るのやめて欲しいな。」

 

 

「……………?でもこまってる。」

 

 

「………まあいいや。助かる。そしたら今日中にイレベンタルに行こう。」

 

 

「フィフティシア」

 

 

「フィフティシア。明日以降予定合わないかもしれない。」

 

 

「イレベンタルで。今日はめんどくさい。それに装備とか回復薬とかなくなってきてる。」

 

 

「………………………」

 

 

なんかこいつ怒ってる?

 

 

「わかった…なら装備とか回復薬を使わなきゃいいんでしょ。先導してあげる。そしたらフィフティシアに行けるでしょ?」

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

_______________

 

 

 

 

いやあ、素晴らしいですね。なんと「剣聖」様でしたか。剣闘大会で5回優勝してきたと、ひえ〜。修正前剣聖にも迫る勢いやん。それに「上忍」でもあると、頭おかしいんじゃねえのこいつ。一体どんだけの時間シャンフロに…。リアル死んでるガチ廃人ってやつか?

 

 

 

うわすげえ、途中で出てきたでっけえゴーレムも無視して空飛んでスルスルーっと。しかも俺を剣に乗っけて運ぶとか…。剣聖って便利すぎでは?もう圧倒的すぎて畏敬の念すら抱けてきた。

 

 

「ほら、何も使わなかったでしょ。」

 

 

道中を全て飛び越え、エリアボスの眼前に来ていた。そうだねえ。すごいねえ。100%キャリーって楽しくないんだねえ。自慢そうに「ふんす!」とでも言いたさそうな顔で俺の顔を見つめてくる。何気顔がいいから、なんか……こう…めっちゃ腹たつ。

 

 

「最後、一緒によろしく。」

 

 

え!俺必要ですかねえ!これ!

 

 

「……わかりやした。お供させていただきやす。」

 

 

眼前にある()()を見上げる。ああ、こいつと戦うの嫌なんだよなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、行くよ」

 

エリアボス「オーバドレス・ゴーレム」。大きな当たり判定を持つが、その巨大に見合った高い攻撃力と防御力を持ち、後半のボスに相応しいエリアボスになっている。大きな躯に様々な残骸を身につけ、山のような形をしているそのモンスターは、その重さを自分で支えることが出来ないそうだ。

 

 

「ヘイトはこっちで買うから、どんどん()()()()()()。」

 

 

要するに全体を偏ったバランスに調整すれば()()()()()

 

 

「了解。」

 

 

これが一番倒しやすい倒し方らしい。いつも正面からぶん殴って勝つからそんなことしたら潰されて死んじまうし、初めてやるな…この攻略法。実は結構楽しみな自分がいる。

 

「赤、青…二色混合!拳気【紫崑衝】」「背水の陣」「喧騒剣化」………さっさと身ぐるみ剥がして次の街に進んでやる。

 

 

 

まずは表面のゴミをお掃除してやるよ!

 

「あぁぁあああああああああ!!!!!!!!!」

 

殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。

 

 

息を吸う。

 

「うらあぁぁああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

 

殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴るなぐる

 

奴の肉が剥がれる。削れる。抉れる。切り取る。不安定になってるところが一箇所でてきた。チャンスだ。

 

「ワンインチ・インパクト!()()()()()()()!」

 

大きな肉塊が一寸の一撃でぶっ飛ぶ。バランスは…まだ崩れない。くそ。しかもスタミナがもう無くなってきてる。逃げるには不十分だ。どうする。

 

 

攻撃がくる、が弾かれる。宙に舞う剣と剣が上から降る残骸と人を押しつぶさんとする掌撃を切り刻み、俺の身を守る。剣聖って後衛適正も高いのか。

なら…攻めよう。なんとかしてくれるはず!

 

「サポート頼んだ!」

 

登山開始だ!「オフロード!」

 

 

「【従剣劇(ソーヴァント)独奏(ソロ)」・至高の一閃(プライマルスラッシュ)】」

 

 

「ナイスアシスト!」

 

まじで強えな剣聖様。さっきの一撃で「オーバドレス・ゴーレム」の体が怯んでる。作られた一瞬の間に「オーバドレス・ゴーレム」を登っていく。

 

ここは5号目くらいか。ちょうどいい。

 

 

「【人型断頭台《ギロチンマン》】!」

 

 

体をよじり力を貯める。貯める。貯める。貯める。

 

 

「【従剣劇(ソーヴァント)二重奏(デュオ)」・忠剣の疾走(フォースフル・ランナー)】」

 

 

さすが、攻撃が全くこっちに来ないな、剣聖様のやることは違うねえ。

 

 

 

……十分だ。「赤、黄…二色混合【拳気「大橙衝」】」

 

 

「うらぁぁああ!!!」

 

 

振り下ろされた手刀により、エリアモンスターが斜めに()()()。見たところ今までので五分の一は削れてるが、まだ足りない…。他にどうすれば、鞭打つ拳(ブロウイング・ウィップ)を使うにもあれは打撃系だから「喧騒剣化」が無いとあんまり削れない。他の攻撃スキルもそうだ。となるともう一度【人型断頭台《ギロチンマン》】を貯めなければ…って俺が全部やる必要ないな。

 

 

「ロッシさーん!!!役割交代(チェンジ)で!!」

 

 

頷き、迫る剣聖を視界にいれ、スキルを発動する。「ワンインチ・インパクト」

ゼロ距離で放つ今の俺にとって最大火力を胴体に当て、衝撃で怯みを与える。

 

 

 

 

 

…剣が近くに。なんだ?掴めば良いのか?

「うわぁぁぁああああ!」

 

 

 

ここからは私の番。

 

 

 




ナギ・ロシエ
5連続優勝するなど修正後剣聖としては素晴らしい実績を残している。ちなみに本戦で2回リベリオス君をのしてる。可哀想は可愛いだよね。

修正前に剣聖になれなかったことを結構悔しがってて阿修羅会、およびそのリーダー(オルスロット)副リーダー(アーサー・ペンシルゴン)は非常に恨みを買っている。

いずれその辺のお話も書いてみたいですね。
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