ラスティング・フロンティア〜一般ゲーマー、レアモンスターを倒さんとす〜 作:晩やん
散らばった残骸を見ながら進んでいく。悲惨な戦争が起こったのだと、見ただけで、まじまじと分からされる。「
何気に娘ちゃん強いな。後方支援型かあ。すごい穴がピッタリ埋まる感じ。前衛1、中衛1、後衛1、完璧すぎる。異形の敵もガンガンぶっ飛ばしてける。最高のトリオ!っとわけでも無いけど、ただ強い。でも、1つだけ、悪いところがあるとすれば…
『流石に2人は引っ張れない』との事で、剣聖様でひとっ飛び〜〜!はできない、から歩いていかないと。歩く時間がなげぇし!話題が!ない!
「…娘ちゃん。どうしてフィフティシアに行きたいんだ?理由を聞いても…。」
なんとか話を繋げないと。静寂が一番きつい!
「…んー。ふつーに、ただ、行きたいだけ。」
「ふつう…。」
「普通ですかいな。」
普通ってやめてくれ−!これ以上話広げらんねーよ!
「あんたたちは?」
「強いモンスターがいて、それの情報収集のために、ライブラリに。」
「ライブラリィ?……あのインチキクラン。お父さんのお店に来てるの見たことあるけど、買い物もせずに…あのガキども…。」
なんか顔が、般若?みてえだな。笑える、笑えないけど。ライブラリ的には市場調査って感じだったんだろうけどさ、結構な憎悪向けてるなぁ…。親父さんのこと、お店のことは大事に思ってるんだなぁ。って話題ができた!
「あのさ、俺あんたの店、結構長い間利用しててな。」
耳が動いた!これは好印象では!
「すごくいい
身内を褒められれば嬉しい。話題もできて嬉しい。HAPPY & HAPPY !
「……………………」
……………?
「……なんで…
あっ
「いや、あのその。はい。」
「……ストーカー?」
「…ストーカー。」
ドンびかれた!てか剣聖様は言うなや…。
正直に言うしか無いかぁ、ごめん親父さん。隠せなかったわ。
「………その、あんたの父親…鍛冶屋の親父から、実は君のことで依頼があってさ。」
正直にいうしかないかぁ。
「君がよくいなくなるから心配らしい、のよ。」
「…だから私に突っかかってきたんだ。別に隠すことなかったのに……。」
「ならしっかり親父さんと話してあげてくれ。」
そういうと少し哀愁?を感じた。
「その、よければね。」
「…………私は、フィフティシアに用はない。道中、目的地近くになったらあなたたちと離れるから。」
「危険じゃない?娘ちゃん80だし、近距離戦得意じゃないでしょ。帰れる?」
「うざい。保護者ヅラすんなよ。そもそもこれでも何十回も行ってるっつーの。」
「目的地は…?」
「古城にちょっとね。」
「何のために?」
「それは!…別にいいでしょ。」
再び静寂の時間が訪れる。こういう時は…なんて言えば
「今日…月が綺麗…だね。」
剣聖様が娘ちゃんと目を合わせながら言う。えぇ……。
「?………そう、ですね?」
日本文学的な意味とは、捉えてなさそう。文化圏の違いかなぁ。多分お互いに距離を測ってる感じで、うん。初々しいね!
「その…んー、あなたがつけてる足装備の、説明してもらっても?お父さんが作っているっていう…。」
「!」
GK-leg:不和雷同
研究所を守護するために作られたガーディアンゴーレムから作られた足装備。不退転の覚悟を持つ時、持ち主に力を与える。ただ1人、長い間、主人の命を守り続ける機械は何にも流されない強さを持っていた。
「っとこんな感じで」
「どーいう効果が…」
「それは…」
「なるほど。じゃあ…」
思いの外会話が弾む。家族のことだと結構話せるんだ。
「かやの外…」
そう言いながら自動操縦し、敵を斬殺する剣聖の声が聞こえてきた。なんだか念を感じる…………気にせんとこ!
しかし、なかなか辿りつかないなあ。先導してるのは…俺?あっ。俺先頭じゃん。なんも考えてなかった。てかここどこ?
「ねぇ、ここって」
そのさきの言葉を聞く前に
周りが闇に包まれる。体が闇に包まれる。
輝く両目が、俺の肉体を捉える。
「グルアァァァァアアアアアア!!!!!!!!」
『夜の帝王の狩場なんだけど…。』
『ユニークモンスター「夜襲のリュカオーン」に遭遇しました。』
ぬおん。うそん。
大声の咆哮により晴れた闇から
やることは1つ!
「逃げるぞおぉぉおおお!!!!!」
そう叫ぶと、剣聖様が娘ちゃんを拾って空を飛び始めた。俺の役割はNPCを死なせないこと。つまり、肉壁。
「かかってこいやぁああああああ!!!!」
「グルルルルルラァァァアア!!!!!!」
いくぞ、1分1秒少しでも長く耐え忍ぶ。