ロジャーさん強め?
ロジャーに連れられてやって来たのは、港町にある彼の家であり、その家は港町の一軒家というのもあり、魚拓やサメの歯の骨の標本などが飾ってある。
さらには何かの表彰か、メダルやトロフィーの様な物も飾られていた。
「(漁師か何かか?)」
「(いや、漁師には見えないが……。)」
「(豪快な人ではあるけどね。)」
ホムラ達がロジャーの家の中を不思議そうに眺めていると、ロジャーは衣服を正して出てきた。
服装は宛ら海賊船の船長のようだった。
「ボニー!いるか!今戻った!」
「ロジャー!?あぁ、ロジャー!どこに行ってたの?」
「ちょっと山までな。世話になったホムラ達だ。3人とも、こいつが俺の相棒のボニーだ!」
ロジャーがボニーと呼んだブロンドの美しい女性が、ロジャーに抱き着き、豊かな胸を揺らす。
「初めまして、クリスティア·ボニーよ。ロジャーを助けてくれてありがとう❤️」
「は、はい!」
「……。」
「あ、あはは。」
「お茶でも出したいところだけど、今から出掛けるのよ。」
「シー・サーペント狩りだ。海の異獣は陸のやつに比べて、荒っぽいしデカい。」
そう言うとロジャーは、腰にカトラス“海刃剣”を差し、ボニーは銃身の長い銃、マスケットタイプの魔導銃を持つ。
「なぁ、俺らも手伝うぜ!連れてってくれ!」
「恩人に怪我させる訳にはいかねぇよ。家で大人しく待ってろ。」
「俺らも暴れられるぜ?」
「数は多いほうが良いだろ。」
「お手伝いします!」
ホムラ達の言葉に、ロジャーとボニーは顔を見合わせると、3人に薬を渡す。
「これは?」
「酔い止めだ。今のうちに飲んでおけよ。船はかなり揺れるからな。」
「「「おう/あぁ/はい!」」」
3人に薬を渡して、飲ませたロジャーは船着き場に向かうと1隻の船に乗り込む。
「この船は?」
「俺が船長をやってる船、“オーロ·ジャクソン号”だ。さぁ、乗り込め!!」
「船か、初めて乗るな。」
「俺達も初めてだ。」
「ドキドキするね。」
「大丈夫よ。肩の力を抜けばすぐに終わるわ♪」
5人が船に乗り込むと、出港するオーロ・ジャクソン号。港には大勢の観衆が見守っており、オーロ・ジャクソン号の出港に手を振って見守っていた。
「シー・サーペントの群れはこの海の沖らしい。奴らは縄張り意識が強い。すぐに戦闘になるぞ!」
「分かった!」
「レベッカ、危なくなったらボニーさんの側にいるんだぞ。」
「うん、大丈夫だよギルくん。」
「あらあら彼女さん想いなのね❤️」
「「っ!?」」
ギルフォードとレベッカのやりとりに和む船内、その時、海中から巨大な影が現れる。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
「「「っ!?」」」
「出たぞ。こいつが“シー・サーペント”だ!!」
龍の様な頭にヘビの様に長い身体、海の異獣、シー・サーペントが現れた。
「こいつか!!行くぜ!炎龍脚!!」ドゴォォ!!
「“
「ギャオオオオオオオオオッ!!!」
ホムラの蹴りとギルフォードの氷槍を受けても、シー・サーペントは倒れずに咆哮を挙げる。
「タフだな!よろめいても沈まねぇ!」
「だが効いてない訳じゃない。倒せるぞ。」
「だったら、丸焼きにしてやる!!炎龍咆哮!!」ゴオオオオオオオオオオオオオッ!!
「
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!?」
ホムラの炎とギルフォードの氷の虎が、シー・サーペントに襲い掛かり、シー・サーペントは悲鳴を挙げながら後ろに倒れていく。
「ふぅ~、倒せたぜ。」
「意外と呆気なかったな。」
「おかしい……。」
「ロジャー、おかしいって何が?」
「さっきのシー・サーペントだ。いくらデカいと言ってもあんなに痩せてねぇ。」
「「え?」」
「嫌な予感がするなぁ。……っ!?」
「な、何だ!?」
海が揺れ、下から先程のシー・サーペントよりも巨大な影が姿を現す。
巨大なイカの異獣、クラーケンを喰らっているシー・サーペントがいた。
「な、なんだこりゃあ〜!!!?」
「デカい……!」
「あわ、あわわわ!?こんなに大きいのどうやって倒すんですか!?」
「こいつが親玉だな。この辺りで騒ぎになってるシー・サーペントの頭だ!!」
「ロジャー!私がやる?」
「いや、俺1人で充分だ!お前らも下がってな!」
「「「え!?」」」
ロジャーは海刃剣を抜くと、シー・サーペントに向かって、横一閃に海刃剣を振り抜く。
「
「「「ええええええええええええええ!!!?」」」
「ロジャー、素敵❤️」
ロジャーの放った一撃、荒海魂によってシー・サーペントとクラーケンはバラバラになり、海の藻屑と成り果てた。
その後、ロジャーは船を旋回させてフォートラフスの港へと戻ったのであった……。
◆◆◆
「この度は世話になった。フォートラフスを代表して礼を言うよ。」
フォートラフスに戻った5人を待っていたのは、シー・サーペントやクラーケンを倒した事を祝う民衆の歓声だった。
そして、フォートラフスの海賊姫にして、神獣の巫女“メアリー・ドレーク”から、お礼のメダルを贈られていた。
「ロジャー、今回も助けられたよ。ありがとう。」
「勝手にやった事だ。気にするなっての。それにこいつらやボニーがいたからな。」
「いや、親玉やったのはロジャーだったからな。」
「すごい腕前だった。」
「うん!すごくビックリしちゃったよね。」
「ふふっ、ロジャーは手加減しないからねぇ♪」
「まぁ、そこがロジャーの良い所だからね。じゃあロジャー、また後で話を聞かせてくれ。」
「あいよ。」
ロジャーはドレークに軽く返答すると、ホムラ達の方を振り返る。
「今回は世話になったな。もうすぐ暗くなる。泊まってきな。」
「良いのか?」
「客なんだからよ。もてなしてやるよ。」
ロジャーの家に招かれたホムラ達は、海で獲れた魚や魚介類を堪能しながら楽しんでいた。すると、ラフな格好に着替えたロジャーが現れる。
「よぉ、楽しんでるか?」
「すげぇ美味い!ごちそうさまです!」
「ガハハハッ!そいつぁ、良かった!所でお前らはこれからどうするんだ?」
「まだ決めてないけど、夜の国に行こうと思うんだ。」
「夜の国……あぁ、“アルハザード”か。あそこは癖が強い連中が多いからな。行くのなら度胸が試されるぜ。」
ホムラはロジャーの言葉に笑みを浮かべ、拳を合わせる。
「面白そうだ!行ってみてぇ!!」
「変わってるな。まぁ良いぜ、近くの港まで送ってやるよ。」
「ありがとう、ロジャー!」
「感謝する。」
「ありがとうございます。」
こうしてホムラ達3人の、次の目的地が決まった……。
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