VenusBlood‐Slayer   作:ボルボロックス

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第3話 旅立つ龍

ホムラSide

 

 

 この世界に転生してから10年経ち、俺はグランレイドの中にある学舎で勉強をしながら楽しく過ごしていた。

 

 

 その中でミリアも大人っぽくなって、笑った顔が可愛いくなった。

 

 

 まぁそれはさておき、俺とミリアはグランレイドの聖竜騎士団の一騎士としてグランレイドの教えを大切にしながら、偶に現れる異獣討伐をこなしている。

 

 

 そんな中、最近は異獣に加え、新エネルギーである魔導力を悪さに使う連中も現れて、その討伐に手を焼かされていた。

 

 

◆◆◆

 

 

 今俺達は、謎の仮面の男が指揮する軍相手に、一個大隊で迎え撃っており、ミリアが右翼、俺が左翼を指揮していた。

 

 

「撃て撃てぇ!!奴らを殲滅しろ!!」

 

 

「数が多いな。みんな、俺が隙を作るからそれと同時に反撃をしてくれ!」

 

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 

 グランレイドを攻めてきた軍に向かって、走り出すと敵は俺に向かって集中砲火を浴びせてくるが、攻撃を受ける瞬間に身体を火に変えて受け流し、敵に一撃をお見舞いする!

 

 

「輝焔万丈(ブレイジングフレア)!」

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

 

 

「「「「うわあぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」」

 

 

 俺は拳に炎を纏い、最大火力の巨大な炎で前方を焼き薙ぐと、指揮官が強気に指揮をする。

 

 

「今だ!ホムラに続けぇぇぇ!!!!」

 

 

「「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!!」」」」

 

 

「ちぃっ!?“赤龍(マグナ)”めぇぇぇ!!退け!!退却だ!!退却退却!!」

 

 

 俺の二つ名を忌々しそうに呼びながら撤退する敵の大将を見ながら、俺は大将である大将軍の女性、アーシュ・ハロスの下に飛んでいって近付く。

 

 

「アーシュ様、終わりました。被害は最小限です。」

 

 

「よく出来ました。では、右翼と合流し、撤退しましょう。」

 

 

 アーシュ様に頷いて、ミリアのいる右翼側と合流する為に駆け足で動く中、背中にアーシュ様の視線が突き刺さる。

 

 

 あの人の目はなんか苦手で、顔を見るのも少し気が引けるんだよなぁ。

 

 

 けど、あの人からはコミュニケーションを取ろうとしてくるんだが、なかなかうまくコミュニケーションを取ることが出来ない。

 

 

 この前なんて「あなた、私のモノになりません?」なんて言っていたが、頷いたら絶対碌なことに成らないと思って、丁重にお断りした。

 

 

 俺には夢がある。

 

 

 この大陸を知るために旅をして、俺の目で見たこの島、パラストラ島を……そして、この島の外を見るのが俺の夢だ。

 

 

 誰にも全容が掴めないほど広大な森で、幻想種が生存する数少ない聖域でもある“森林国家ディアヘルム”。

 

 

 ディアヘルムの森を抜けた先、霊峰の霧のなかに浮かぶ、浮遊島にある異郷“仙境タカマガハラ”。

 

 

 大小、様々な国が入り乱れた海洋国家の総称“群島国家フォートラフス連合”。

 

 

 魔術と芸術の研究がとてもさかんな死者の国“魔道公国アルハザード”。

 

 

 行きたい世界が沢山有って迷ってしまうなぁ……。

 

 

「そうだなぁ……最初はディアヘルム辺りにでも行ってみるかなぁ。森林国家っていうぐらいだし、緑が豊かなんだろうなぁ……。」

 

 

 気持ちを固めた俺はグランレイドに帰ると、早速ディアヘルムに向かうための準備や旅の支度を行い、翌日には旅立つのであった……。




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