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第4話 深い森の国と氷の能力者
ホムラSide
旅を始めた俺はグランレイドを出て、取り敢えず神獣のいるっていう国を目指して旅をしていた。
最初に目指しているのは、エルフが住んでいるとされる“森林国家”ディアヘルムなのだが、その国に着くまで森が深いので、途中休みながらディアヘルムを目指している。
その中で蟲の異獣、バグスという怪物や小鬼位の魔物に襲われそうになるが、炎で燃やして追い払っているので、特に気にしてはいないがそれでも数は多かった。
「この森、妙に生命力に溢れてるな。だから虫型の異獣が多いのか?」
森を見渡しながら先を進んでいると、何やら寒気を感じるほどに空気が冷えている事に気が付き、辺りを見渡すと……周囲には凍りついたバグスの群れが転がっていた。
「(カチカチに凍りついて、しかも凍死している……。けど、今は春のはずなのに凍りつくなんて有るのか?)っ!」
その時、冷たくも鋭い殺気を感じ、勢いよく背後を振り向くと……遠くには“金髪に青毛混じりな髪と緋色の瞳を持つ同い年くらいの青年”が立っており、その手には一振りの剣が握られていた。
その目は俺を見ており、剣からは白い冷気が溢れており、それを見て察することが出来た。“あの男が1人でバグスを凍結させた”という事が……。
【あいつ、普通の人間じゃねぇな。半分変わってやがる。】
「(変わってる……もしかして龍?)」
【いや、龍じゃねぇ。神格化……半身が神に近い変化をしてやがる。そういう核を持ってるな。】
「(神……もはや何でもアリっぽいな。けど、取り敢えずは……。)お~い!」
「……何だ?」
警戒しているが、何とか返事は返してくれたようだ。警戒してはいる。けれども敵意は持ってない。それならコミュニケーションは取れるな。
「えっと、この虫たちはあんたが倒したのか?」
「あぁ。そうだが?」
「そうなのか、スゲェな。……あと、悪いんだけど森林国家ディアヘルムに行きたいんだけど。」
「何故だ?何の用でディアヘルムに?」
警戒心が上がり、目つきが鋭くなった。緋色の瞳が鋭く俺を睨みつける。
「旅の途中なんだ。森林国家を見てみたくてな。悪いんだけど、知ってるなら案内してくれないか?」
「……。」
訝しげにこちらを見る青年。すると、ゆっくりと立ち上がり歩き出していく。それで、こちらを振り返る。
「何してんだ?早く来い。」
「え!?良いのか!?」
「別に怪しくないし、ディアヘルムに来たいってだけなら追い払う必要ないだろ。案内してやるから、着いてきな。」
「ありがとう!あ、俺はホムラ!ホムラ・ジオニクス!」
「ギルフォード。ギルフォード・レーヴェンヘルツだ。んじゃ行くか。」
俺はギルフォードに連れられて、森林国家ディアヘルムへと向かうのであった……。
◆◆◆
ギルフォードの共にディアヘルムに向かうホムラは、その道中、彼と雑談をしていたのだった。
「え?じゃあギルフォードは、この大陸の人間じゃないのか?」
「あぁ、気付いたら森の中で倒れててな。そこをディアヘルムの人達に助けてもらったんだ。それに俺は感情が昂ると何でも凍らせてしまうんだ……。」
「でも、今は制御できるんだろ?森でのバグスを1人で倒したんだろ。」
「死ぬほど努力したさ。最初は自分が凍るかもしれない所までいったが、何とか制御できるようになったし、剣も手の皮が擦り切れるまでやったから、負けないっていう自負はある。」
「そうなのか……凄いな。俺も最初は自分の火で火傷する事もあったんだ。それに練習が大切なのはよく分かる!」
話をしていく中で、互いに距離を縮めていくホムラとギルフォード。その中で緊張感が取れてきたのか、ギルフォードは微笑むようになった。
そして、しばらく歩いた所で門が見えてきた。
「あそこが入り口?」
「あぁ、あそこがディアヘルムの入国口。入国時には持ち物見せろよ。」
ギルフォードに言われ、荷物を確認させたホムラはついに森林国家ディアヘルムへと辿り着いたのだった……。
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