TS美少女おじさんは気軽に愛されたいから有名配信者を目指す   作:沙羅

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FPSでドン勝するまで絶食チャレンジPart10《中盤》

 

落ち着け……落ち着け。今の俺は小屋だ。小屋の中の小屋だ。大丈夫、誰が見ても気づかない筈。

 

そう言い聞かせて俺はその場から動かず、ただじっとしている。が、いつまでもこうしてる訳にはいかない。

 

『あーどうしてなんでしょうね。私は普通に一位になってただ最高に美味しくカツ丼を食べたかっただけなのに』

 

武者修行の様に毎日パソコンを睨みつけながら独り言を言ってるなんて誰が想像した?

 

ヤバいヤバい。頭が混乱して来た、一回整理しよう。えーっと、まずチュートリアルで死なずに無事武器をゲットしましたよと。で、でだ。嬉しくてずっと撃ってたら突然現れた敵に当たってそのままお亡くなり。で、それから暫く歩いていたら小屋があって、アイテムとかも落ちてたから喜んでたら声がして慌てて隠れた。今俺は小屋になってると言うのが現状だOK?

 

「此処に人がいるって本当か?」

 

「さっき人影が見えた。やるぞ」

 

人いるわ、やる気満々だわ。となると、俺もやらなきゃいけないのだけれどいけるか?

 

《コメント欄》

・一対二か

・さてさて

 

『ここで勝ったら凄いですよね』

 

《コメント欄》

・ちょっと見直す程度

・素直に褒めるわ

・偉いって言う

 

バッグの中身を確認してから、俺はその場から動く。そして、声がした方へと近づく。ゆっくり一歩ずつ前へと前進していく。なるべく音がしない様に歩くと、小屋だからすぐに会う事になった。

 

『A.Hello〜』

 

「うお、本当にいた」

 

「……」

 

うわ、無言で撃ってきた。

 

あばばびばば。

 

神経を集中させた結果弾をほぼ受けた後、お次はこちらのターンと瀕死の体に指示を出しスタングレネードを目を閉じて投げる。投げた後は耳を塞ぐのを忘れずに。

 

バァァァァァン!!!!と言う耳に響く様な音と、失明してしまいそうな光を浴びた二人はお互いの位置が分からず、大声で騒いでいる。

 

そのお陰で、俺は二人の場所が良く分かる。慌てず、冷静に動かない的に弾を当てる。そして音も無く、姿が消えていったのを見て俺は息を吐いた。

 

『あ、また何処かで誰か死んでる……これで後三人。これはカツ丼までいけるんじゃないですかね!』

 

どうでも良いけどクソ痛い。カッコつけて全部避けようとするんじゃなかった。でも、全部避けた方がカッコイイし目立つならそっちの方が良い。

 

《コメント欄》

・おっ対象!今日も殺ってんねー

・牝あおりも最近このゲームやってるけど流行ってんの?

・最初はすぐにやられてたエビちゃんがこんなに大きくなって……

・これはドン勝いけるだろ

・飽きてきたからそろそろ決めてくれ

 

『言われなくても私だって、そろそろ本物のカツ丼食べたくてイライラしてるんだから決めますよ!』

 

嫌がらせの様にDMに負ける度に滅茶苦茶美味そうなカツ丼の画像を送ってくるアカウントに。今度は、俺がカツ丼を食べてる所を動画にして送ってブロックしてやる。見てろよ!深夜二時に送ってやるからな!こっちは、駄菓子のカツもどきで我慢してるのに。

 

『さぁ、カツ丼の納め時と行きますよ!』

 

また何処かで銃声が聞こえる。それを耳に挟みながらポーションを身体に掛けた。

 

……めすあおり?なんか、なんかモヤモヤするな。まぁ、良いやどうでも。ドン勝取ってこの配信が有名になって皆に見られてチヤホヤされる以外はどうでも良い。

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