TS美少女おじさんは気軽に愛されたいから有名配信者を目指す   作:沙羅

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FPSでドン勝するまで絶食チャレンジPart10《後半》

 

『後一人、あとひっとり♫よし、落ち着こう。大丈夫……』

 

手が震える。いやぁ勝てるかな?ここまでいく事はあったけど最後の最後でミスる事も多かった希ガス。

 

《コメント欄》

・ぶるっぶるでくさ

・かわいいw

・そんな装備で大丈夫か?

 

『大丈夫だ問題無い』

 

えーっとお相手さんは?あっちの方にいる感じか。グルッと迂回して回った方が良い感じだな。絶対ドン勝取りたいから卑怯とか言われても気にしない絶対安全な方法で勝とう。

 

《コメント欄》

・おじさんw

・いや、このネタは知名度があるからおじさんじゃないだろ(震え声)

・おじさんを虐めるな

 

『マップ移動して、最後の人に会いに行きます!』

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

『はぁ……いた』

 

気づかれない様に、そっと背後に周り武器を構える。建物の影から顔を出し相手を確認する。

 

『……なんか、見たことある様な』

 

いや、待てよ。さっき見ためすあおりって名前。アレだ、最初の時屈伸で煽ってきた人だ。よし、リベンジと行こう。

 

『……』

 

やれる。今なら、安全圏から外さない。外せない、けど。それで……。

 

それで良いのか?

 

そんなもんで。これが現実とは言え、面白みもクソも無いそれにこれは現実と言っても配信。ドキュメンタリーじゃない。見所や注目点が無きゃ、人は付いてこない。人の心情やお涙頂戴の切なくて心が締め付けられる様な辛い過去も良いけど。正解はそっちなんだろうな。多くの人がそれを求める。

 

けど、それじゃあつまらない。俺のやりたい様にやって、人の目を引いて楽しませてそれで好きになって貰えば御の字だろ?

 

『やーめた』

 

武器をバッグにしまって。俺は、足音を殺して歩く。そんなに遠くはなくて少し歩けば着いてしまった。

 

『A.Hello〜。ちょっとお話ししませんか〜めすあおりさん』

 

手を銃の形にして構え。文字通りのハンドガンを彼女に向ける。

 

『え?』

 

驚いた様子だが、俺は気にせず言葉を続ける。

 

『あ、配信してるんで言えない感じだったら切りますよ〜』

 

『あははっ。わたしも配信してるから……良いよ別に。で、お話しって何?』

 

『あ、だから煽ってるんですか』

 

『そうだよ?それを皆が求めるから。……で?話は終わり?』

 

『まあ、そうですね。これで終わりにしますか』

 

カシャンと言う音と共に俺に銃身が向けられる。

 

『いつも通り、これで私がドン勝取って終わり。……一体何がしたかったの?バズり目的?今更、こんなゲームではバズらないよ』

 

『気になります?私がわざわざ銃を持たず貴方の元にやって来たの』

 

『うん、気になる』

 

ゴリッと頭に当たる銃口。と言うか当たってるんですけど。

 

『コメント欄をチラッと見たんですけど、貴方嫌われ者みたいじゃないですか。だから、殺そうかと思って。個人的に貴方にムカついてましたし』

 

『武器も無いのにわたしを殺す?どうやって?本当ならやってみてくれない』

 

余裕そうに微笑む顔を見せながら彼女の銃口は俺を外さない。

 

『流石戦場のサディストですねー。ま、私にも武器はありますよ。ちゃーんとね、だから安心してください?────ちゃん』

 

『え?』

 

緩まった銃口から頭を外し、そのままた彼女の耳へ近づく。

 

『良いから早くマイク切れ』

 

『は、はい』

 

「踊るピロリ菌。かつて、この動画サイトとは違う別のサイトで踊ってみたや歌ってみたにゲーム実況。料理動画なども出していた生主って人らしくてー私はよく知らないんですけど……」

 

「……何が欲しいの?わざわざマイクをオフにさせて、私と一対一で話すなんて」

 

怒りを隠さず彼女は、強く俺を睨みつけながらそう言う。いやーこの反応、本当らしいな。いくら嫌いだからってその人を潰す為に俺に情報を流すとはやはりネットとは恐ろしいね。自分で手を汚さず、人にやらせるところが特に。

 

「私が欲しいのは一つだけ。このゲームの勝利、つまり貴方の死です」

 

「……別に本当に死んでも良いんだけどね。分かった。いいよそれで」

 

 

 

 

 

「分かった。トラブルから復活したら、わたしが上手くミスって」

 

「そしたら私が貴方を殺すので」

 

 

《コメント欄》

・お!復活した?

・トラブル?

・治った?

 

『じゃあねつまらない戦いだったよ』

 

絶対当たらない銃弾を無視し、バッグから銃を出す。そのまま流れるように彼女の頭へ弾を当てた。

 

『それはこっちのセリフですよー』

 

配信外では何度か取れていたが、配信内でようやく!その日俺はカツ丼を取ることが出来た!まぁ、多少と言うかかなりグレーな手だしゲームに勝つ為にそこまでやるのかと言われそうだが。取り敢えず勝ったのだから良しとしよう。

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