私は、一歩引いて夏油先生を見る事にした。
「傑ー! 浮気とか許さねーから! 美穂は心配だけど、それとこれとは別だろ!」
「ははは。私には君だけだよ、悟♡」
「傑♡」
はははこやつめ。
私は遠い目をした。
これは夏油先生が1000%悪い。実は夏油先生はインガオホーなのでは?
これを勘違いと糾弾するのはあまりに非道。
でも、私はその非道をこれからやらねばならないのだ。
気が遠くなりそう。
「元カレの五条せんせー! 夏油先生の今カノの原田 美穂です!」
「元カレじゃねーし! だって別れてないし!」
「それは確かにそうだね。だって付き合ってないしね」
「!??」
ああっ そんなバッサリ! 元カレってことにしようと思ってたのに……!
なんで細やかな気遣いができて、こんな時にばっかり空気読めないかなぁ、夏油先生!
私は恐ろしさのあまり、ふるふる震えながらも、先生の腕をとった。
「せんせー、明日は一緒にライブに行きませんか?」
「ライブなんて……浮気にならないかな?」
「ならないですよ」
もしも八岐大蛇アイドルやろうが浮気って言ったらぶん殴ろう。
私は、夏油先生と首尾よくデートの約束を決め、その日は一緒にベッドでまったりした。
セックスはしない。ただ、抱きしめあって寂しさを埋めあった。
ああ、こんなんで私って満たされちゃうんだ。
なら、なんで真としなかったのだろう。馬鹿みたいだ。
知らない人達に体を預けちゃってさ。マジで誰でも良いって感じでさ。
私は少し泣いた。
「……大丈夫だよ、美穂。君はもう1人じゃない」
「先生も1人じゃないよ」
そうして、私は聞いた。
「先生の彼氏さんの八岐大蛇系アイドルってどんな人? 顔がいい?」
「悟程じゃないけどね。その代わり歌が上手い。凄く良い声をしているんだ」
「うん」
「ぎゅって抱きしめて、甘い夢を見せてくれる」
「うん」
「……それだけだよ」
「それだけかぁ……。でもそれが全てですもんね」
「そうだよ。美々子と菜々子の時も、彼のおかげで踏みとどまれたんだ」
「私も一緒に本命さんのライブ行って良いです?」
「いいよ」
そうして、私達は、ライブを梯子した。
八岐大蛇系アイドルもしかと見た。
なんなら夏油先生からお金を受け取るところまで確認した。
その上で言おう。
めっちゃ呪詛師ですわあいつ。しかも洗脳系ですわ。
あいつが洗脳呪詛師じゃなかったら何なの?ってレベルでアレですわ。
あんなのに好きにされた夏油先生可哀想。
うわー。なんて言おう……。とりあえず、予言しよう。
呪術高専は爆散する!!!