8番目の彼女   作:かりん2022

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八又? ホスト? 催眠術師? いい情報がないっ 

「傑。あのさ。美穂のこと、本当に好きなの?」

 

 五条は夏油に問う。

 

「美穂はさ、私と少し似てるんだよね」

「どこが」

「日向で素直に笑えないところ」

「は?」

 

 どこがだよ。なんでだよ。

 この時、ようやく。五条は、夏油の抱える闇に気づいたのだった。

 そうなると、動くのが早い五条である。早速美穂を探した。

 美穂は何やら悩んでいるようだった。

 

「美穂」

「ヒャ!?」

「傑って何考えてんだよ」

「夏油先生と話したんですか?」

「まあね」

「夏油先生って私より危うい感じですよね」

「傑は、美穂には悩みとか話すの」

 

 その言葉に、美穂は考えたようだった。

 そして、ポツポツと喋る。

 

「少しだけですけど。それで意気投合して。私と恋愛観似てるんですよあの人。愛し合うまでには絶対行かないけど、背中合わせにちょっと寄りかかる場所は欲しい的な」

「何だよ、それ」

「とんびに掻っ攫われてるって事です」

「とんびって美穂? 言うね」

 

「美穂! 八岐大蛇系アイドル、相当やべーぞ! 夏油先生だけじゃなくて、ちっちゃい女の子とかにも手を出したり貢がせてるらしい!」

「は?」

「ちょ、何言ってるのよ!」

「やべーって! マジやべーって!! これはもう先生にまかせよ!? ちょうど五条先生もいるし! こういうのは大人だって」

「馬鹿、一方的に正論で追い詰めたって傷つくだけでしょ! 傷つくだけだもん! 私だってあの呪詛師やろーはやべーな、とは思ってるんだけど、仕方ないでしょ、夏油先生はあのクズの腕の中でしか安らげないんだから」

「は?」

「ぐっ」

 

 殺気がして、美穂の首が唐突に締まる。

 

「どういう事? 美穂。夏油様、悪い奴に騙されてんの?」

「夏油様が、そんなに追い詰められてたなんて……」

 

 ミミナナに美穂は追い詰められる。

 

「全部、話してもらおうか」

 

 美穂はその圧に逆らえなかった。

 僕は美穂を庇う気になれなかった。

 こんなの普通に美穂が付き合う方が100倍マシじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏油先生は、困った顔で正座をしていた。

 夏油先生には美々子と菜々子がひっついており、私の出る幕がない。

 というか私は捕まっている。できれば夏油先生を庇いたいんだけど。

 真もハラハラしているし、硝子先生はすごい顔で夏油先生の検査してったし。

 五条先生はそれはもう必死に自分を落ち着けようとしている。

 

「喋っちゃったんですか? 美穂」

「無理やり聞き出したんだ。傑。お前も大人だ。俺も小煩いことは言いたくない。だが、呪詛師との内通はダメだ。お前は特級術師なのだから」

「彼は非術師ですよ」

「そうなのか?」

「えっ でも明らかに幻惑術式っぽいの使ってましたよね」

「それは」

「それは?」

「催眠術師なんだ」

 

 こいつぁやべーぜ!!!

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