こうして、私達はあるべき所に戻った。
しかし、八岐大蛇系アイドルは予想以上にやべー奴だった。
なんと八岐大蛇どころか、十股だった。
異能力者・人外コレクションしてるとは思わなんだ。
「佐久間が行方不明だって。悟……」
「俺は関係ねーよ。あいつらとも手出し無用とも協定結んであるし。そこは信じろ」
「佐久間さんなんか凄そうだったし、大丈夫でしょう。きっと今頃、次のターゲット探してますよ」
「そうかなぁ……そうかも。佐久間モテるしね」
「「それはそう」」
あの後、私達は調査に調査を重ねた。
そして、佐久間の彼女を全員寝取らせることに成功した。
彼女さん達だって、十股野郎よりは真摯に愛してくれる人の方が良かろう。
「あ、でも今佐久間の所に戻れば、私、独り占め……むぐ」
「傑。浮気はダメ。ね? 俺が独り占めできればいーじゃん」
夏油先生はほおを赤らめ、こくりと頷く。
本当は佐久間さんは有能オブ有能だったから、監禁の話も出たのだが、懐柔される事を恐れたのと夏油先生への気遣いの結果、放免されることになった。
話を聞くと、彼女さん達は闇堕ち寸前の所を佐久間さんに救われていたらしい。
少なくとも未来予知は持ってそう、とのこと。
それならばあっさり彼女達を寝取られた理由がわからないが。
もしかして、それも佐久間さんの策略なのかもしれないというと、夏油先生はそうかもね、と寂しげに笑った。その後、五条先生にグイグイ抱きつかれて満更でもない顔をしていた。
そして、夏油先生は8番目の彼女をやめたし、私はパパ活を辞めて同級生のお嫁さんをやる事になったのだった。
十股野郎の彼女さん達とは、たまに連絡を取り合って、情報交換をするような仲になったらしい。
今の夏油先生は、戸惑いながらも幸せそうで良い。
私も戸惑いながらも幸せだ。
ある日、テレビがジャックされた。
『佐久間きゅんの元カノ共に告ぐ!! 佐久間きゅんは私のものだ!!! 異論があるものは掛かってこいい! 結婚式場は……』
どうやら、相変わらず元気にやっているらしい。
そして相変わらず、浮気野郎らしい。
佐久間さんの元カノの改造を受けて現在絶賛妊娠中の夏油先生は懐かしそうな顔をした。
「佐久間「行かないよな?」お祝いに行くぐらい、いいじゃないか「嫌だ」」
ぎゅうぎゅうと抱きしめる五条先生に苦笑する夏油先生。
まったりとしている私達は知らない。
これが、宇宙大戦につながる序曲となっていく事を……。
十股野郎、まじモテすぎ!!!!!!!!!