生きる怨霊の地上生活   作:にけth

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御仏 公鮮

「まさか、娘さんに続いて本人達まで居なくなるとは……」

「手がかりも無くなったし、そろそろマズイな」

 

 朝っぱらから「顔も名前も覚えていない娘がいない!」と騒いで巫女に人探しの依頼を出す頭のおかしい依頼主、御仏 公鮮の行方が不明となった

 

「そーいやその娘さんの状況、黄泉でも当てはまるよな。部屋にロープ、死体は無いから行方不明」

「確かに言われてみると合致するわね」

 

 霊夢は黙って考え込む

 

「まぁでも、あの綺麗な上に特徴的な桃髪を忘れる事なんてないでしょ。目も髪も色が違うし、苗字も違う。さすがに別件だと思うわ」

 

 血の繋がった親子と考えるならば外見が違いすぎ、養子と考えるならば人間の本能的な勘が働く可能性が下がり、当日の間に気が付いた事の説明が難しい

 

「ところで霊夢。この失踪事件、何が絡んでいると思うんだ?」

「あーそうね、紫や萃香みたいな妖怪を除外するならやっぱり神霊が絡んでそうね。妖怪ならわざわざ一家を潰す理由がほとんど無いし、時間差なのも分からない」

 

 色々いるから分からないで有名な神霊。本来なら特に何もしてないと関わる事すらないのだが……

 

「私はその線で調査するわ。あんたは聞き込みお願いね、目撃情報に娘さんと御仏さんの情報」

「了解だぜ!」

 

 ◇ ◆ ◇

 

「避け続けるんじゃなくて怨霊を配置出来る場所を探すか作るかしないと何も出来ないわ」

 

 現在4時頃。質問の中でスペルカードルールや弾幕ごっこに関する内容があり、前の私も楽しんでいたらしいから『どうせだしやってみたい!』っと言ったら現在この状況

 よくよく考えればそもそも空を飛ぶ事自体経験上初めてなのに、それを前提として撃ち合うなんて無理だ

 被弾回数が10回を超えたら私の負け、逆にアリスは1回で負けのルール。私がスペルを作ってないからスペル宣言は無し、全体的にルールはかなり緩めだ

 

「相手の弾幕をよく見なさい!」

「分かっ…痛っ!」

 

 9回目の被弾、被弾するとバチッとした痛みが来る。かなり威力を下げてもらっているんだと思う

 アリスの弾幕は4体の人形の手から魔法陣みたいなのを作って出している。正面にまっすぐ飛ぶ弾1つとその弾の周りを8つを連続で出しており、真ん中の弾が私を狙って放たれている

 人形が別々の場所にあるため、単体では簡単に避けれる弾が噛み合って避けにくくなってる

 

「あっ、そもそも……」

 

 正面に向けて撃っている弾、つまり後ろはガラ空きという事だ。だからアリスや人形の背後に怨霊を設置すればいいのか

 すぐに展開する

 

「不正解だけど、これは私が悪いわ……」

 

 アリスは展開した怨霊を全て殲滅し、私にパチパチ弾を当ててきた

 

 ◇ ◆ ◇

 

「不正解って、正解は何だったの?」

 

 縁側にある部屋で再び質問が始まる前に聞いた

 『弾幕をよく見ろ』の意味が安置を見つけてそこに配置する。っという意味だと思ったんだけど

 

「あれね、人形の弾が全て自機狙いだったから自分を囮に弾を寄せて空いた空間に怨霊を置くのが正解だったのよ」

「『よく見なさい』ってのは安置じゃなくて弾の性質って事だったんだね」

「そういう事。わざわざ真ん中に一発付けて分かりやすくしてたんだけど、予想外の場所に配置されたのよね」

 

 おかげさまで凄く避けにくかったよ。100%下手なだけだけど

 空いた空間を作る…私はまだ自力で弾幕が張れないからわざわざそんな手間かける必要があるけど、張れたらまた変わってくるのかな?

 

「そういえば、前の私はどうしてたの?霊夢とやり合ったらしいけど」

「それが服が破けてた理由よ。自分の体を盾にして背中に怨霊を広げたのよ、絶対マネしない事」

「やっぱりマゾだったんだね」

 

 多分どっかで使うなぁ……

 

 ◇ ◆ ◇

 

 夕方に入り、霊夢と魔理沙が人里を出て博麗神社への道を歩いていた

 

「割と情報があったな」

「確実に明日に持ち越しになったのは嫌だけどね!」

 

 御仏一家行方不明事件、その調査の帰りだ

 

「先言うわね、簡潔に済むから」

「おうよ」

「確実に神霊が絡んでいたわ。何か分からない儀式の本やら、それ用の部屋が確認出来たからね。それが何の儀式かは完全には不明で、地獄に関係しそうな感じ。まだ使われた痕跡は無かったわ」

「準備だけして失踪とか変だな」

「そうね。やった後なら納得なんだけど…とりあえず私のは終わりよ」

 

 占いや豊作を願うものでは無く、家でこっそりやってる儀式。普通では無いのは確かだ

 

「んじゃあ次は私だな。依頼主の方は人に好かれるタイプでは無かったらしく、基本的にはそこそこ活発に活動してた娘さんの情報だな」

「まぁ、話したのは少しだけどそんな感じはしていたわ」

 

 再度言う、御仏 公鮮はあたおかである

 

「とりま依頼主のから。まぁ、ほとんど情報は無いな。職場関係の人は『雰囲気が不気味で話そうと思った事がない』ってな答えばっかで、近所の人は『話しかける気すら生まれない』ってな感じで周りから関心すら持たれてない感じだったな」

「だいぶ悲惨ね」

 

「娘さんの方の名前は御仏 鬼灯。娘さんの方はここ2週間ほど誰も見てないらしいからその前の情報だ。まず一つ、親友を刺したらしい」

「すごい男性名ね……あとはもし2週間の間いなくなってた原因を探るなら、刺した事が理由になりそうね」

「わざわざ表現を悪くしたんだが…刺した理由は親友から自分の身を守った結果だそうだ。かなり騒ぎになったらしく、周りで知らない人はいなかったぜ」

 

 人里で殺人など、広まらない訳が無い。妖怪から守られた空間で人を敵として見なす可能性が出来る状況にもなるため、外の世界での殺人とは違うベクトルで大問題になる

 

「娘さんの性格というか周りからの印象だが、微妙に何かズレてるらしいんだ」

「着眼点一つでそこまで強調される事あるかしら……」

「着眼点のズレじゃなくて、反応のズレらしいぜ。なんでも、『反応した後に考えてる』とか」

「は?」

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