「………………」
ちょっとお腹空いた
お昼に出発したからなんだけど、そりゃそうだよね。1、2時間かかるなら先に食べとけばよかった
まぁいっか、それより今は……
「……なんで毎回追いかけられるの?」
前も遭遇した黒い塊。とりあえず巻き込まれるとやばい気がするから全力で逃げてる
『まてまてなのだ〜!』って黒い塊の中から聞こえてくるしね
「………………」
私の飛行速度は怨霊の飛行速度。ぶっちゃけ遅い
それで、この黒い塊は私よりほんの少し早い
「もう!だれか助けてぇぇぇぇ!!」
弾幕をばら撒きながら全力で逃げる
全力と言っても、速度は変わらないのだが……
◇ ◆ ◇
「ふぅ…逃げきれた……」
霧の湖を抜けると人里がある
途中、怨霊の気配がしたけど今晩に回そう
逢魔で忘れてたけど、そーいや霧の湖にあった反応は3つ。ぱぱっと解決したヤツと逢魔、あと1つ残ってたね
一週間も場所が変わってないって事はそこそこ大きい集合霊なのかな?
まぁいっか、頑張れ未来の私
「とりあえず…お昼ご飯だね」
前の私の知識には、細かい物は残っていない
店の情報もそう、無い
前の私が住んでいた家がどこにあるのかすらも分からない。そこは正直どうでもいいけど
だから、少し困っている事がある
「美味しいお店、なんか無いかなぁ」
せっかくお金を使うのだ、安くてなおかつ美味しい所がいい。が、私は何も知らない。困った
安くて美味しいといえば、外の世界のなんか閉じ込めてきた所で食べたご飯は良かったなぁ
プチプチしたのが入ったご飯にお魚にお味噌汁に漬物。幻想郷じゃあんなに美味しいのめったに食べれないんじゃないかな?
しかも無料でびっくりしたよ
外の世界だとあれが普通なのかな?
それだったら凄いけど……
「まぁ、いいかぁ」
近くにあった適当な店に入る
「店員さん、なんかおなかいっぱいになるのを一つお願い!」
◇ ◆ ◇
5分ほどすると、店員さんが大きな器にあんこやらお餅やらがのった和風パフェを持ってきた
「……………………ありがとう…ございます」
ここ、甘味処…だったんだ……
ちゃんと確認するべきだった
器が…重い……
「お嬢ちゃん、それを頼むなんて珍しいねぇ」
「そーなの?」
まぁ、普通のお店でこんなん頼む人いないよね
渡されたスプーンでちびちび食べていく
「そこそこ前に、白髪のねーちゃんが死にそうな顔しながら食ってたよ」
「そーなんだ…」
「まぁ嬢ちゃん、がんばってな」
「ありがとう」
愚かな者もいたものだ……
まぁいいや、がんばって完食しよう
「…………」
もぐもぐもぐもぐ……
甘いものってなんかいくらでも食べれるよね
◇ ◆ ◇
〜10分後〜
「…………」
〜20分後〜
「……………………」
〜30分後〜
「………………………………ギブ」
〜40分後〜
「…………ご馳走様でした」
◇ ◆ ◇
「……気持ち悪い」
うん…甘いものっていっぱい食べる物じゃないね
胸焼けがひどいよ
今日は消化に良いもの食べないとね
何はともあれお腹は膨れたから、少し休んだら買いに行こう
◇ ◆ ◇
とりあえず買う順番だけど、お家に足りてない物→お礼の品→食料品かなぁ
とりあえず、お家に足りない物
日用品とかからかなぁ
「とりあえず調理器具だね!」
という訳で七輪買いに来たけど…いいやつの見分け方よく分かんないんだよね……
土切り取って作ったのと、壺みたいに焼いて作ったのと金属で作ったのと。なんか凄そうだから金属のにしよ
後は形。丸でいいや
次ー!お皿やお箸はいくらあってもいいよね
手が足りないから怨霊に持ってもらおうと思ったけど、人いっぱいいるしダメかな……
あれ?そういえば、怨霊が物持った状態で私に回収されたらどうなるんだろ
「ちょっと試してみよ」
人混みの少ない裏路地に行く
そして、石ころを怨霊の中にしまう
ありそうなのを適当に出していこう
①核と一緒に私の中に回収される
②核と一緒に私の中に入るが、形を保って私の体内をズタズタにする
③その場で落ちる
理想は①だけど…嫌なのは②かなぁ
さーて、物は試しっと……
そう考えながら、石ころを持った怨霊を回収する
怖いから、手のひらにだね
「!!」
直後。神経が、肉が、筋肉が、血が、細胞が弾ける感覚がした
マズイ。そう思い、怨霊を出してから自然にやってる霊力の軽い防御を解除して右の手首に向けて弾を放つ
「ッゥゥゥゥゥ!!」
右手は落ち、すぐに再生した
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ……」
脳に強烈な痛みが走る
答えは②だったか…
もうやりたくないけど、これ。物を体内にワープさせれるって事だよね?
どっかで使うかもしれないかも……
まぁいっか、検証はそのうちしよう
とりあえず今は、日用品のお買い物だね