本日より進撃の王国心ⅢSeason1(4/25〜9/25まで投稿予定)開始致します
先に皆様に謝らせておきます。Ⅲなんですがまだ6割ほどしか完成しておりません(泣)
サボってたわけじゃないです!今後のストーリーへの伏線やら何やらを構成してたら投稿時期が近づいて…(以下略)
一先ずですがSeason1を一括りにして投稿致します。またSeason2への投稿日は9/25の投稿作品の最後ら辺に発表しますのでそれまでにお待ちを
それではⅡの完結から20年経った世界で一人の少女(オリジナル主人公)ネルによる新たな旅の幕開けです
どうぞ最後までお楽しみに
因みにSeason1では進撃要素が少なめなのでご了承を
第1話 20年後の君へ
その日人類は思い出した。
奴らに支配されていた恐怖を。
鳥籠の中に囚われていた屈辱を…。
今から100年以上前、人類にある天敵が現れた。
彼らと人類の間には圧倒的な力が存在し、たちまち人類は絶滅の危機を迎えた。
光と闇を取り合うキーブレード戦争の勃発。
キーブレード戦争により、世界は闇に覆われ、人類は絶滅したかに見えた。
しかし、人々は立ち上がった。
子供達の光の心により、世界は修復され、希望の光が再び灯った。
生き残った人類はマリア、ローゼ、シーナの3つの壁を築き上げ数百年の平和を取り持っていた。
そして、生き残ったキーブレード使い達はこの3つの壁の中で平和に暮らしていた。
しかし、その平和を脅かす闇を巣食う者たちが現れ、再び人類は恐怖に陥るのである。
暗い海の中を一人の少女が落ちていく。
「…………っ!」
目を覚ました少女は必死にもがきながら、海面に上がろうと試みる。しかし、少女の努力は虚しく、体はどんどんと沈んでいく。
(私……ここで死ぬのか?)
少女の心は恐怖と不安で支配されていた。
その時だった、少女の目の前に大きな光が現れる。
光が収まるとそこは辺りが暗闇に覆われ地面には自分自身が描かれた円形のステンドグラスだった。
「ここは…一体……?」
すると、目の前に人の気配を感じ取る。
黒いフードを着ており、そのフードの中は暗く顔が見えないくらいに被っている。
「誰なの?」
私は警戒し、身構える。
そのフードの人物はゆっくりと私に近づくと私の頭に手をかざす。
すると、私の頭の中に何かが流れ込んできた。
これは……記憶? それは私が見た事のない景色や人物達の記憶だった。
そして、その人物は……。
「あなたは"キーブレード使いの血"が流れている…」
「キーブレード使いの血…?」
「そして、異端の血…あってはならない血だ……」
「何の話をしているの……!?」
「あなたはまだ、知らなくていい」
フードの人物はそう言うと私から離れる。
その背後からは闇が迫っていた。
「いずれ、この真実も知りあなたはまた自分のもとに来るだろう…それまではしばらくのお別れだ」
フードの人物がそう言い残すと闇に消えた。
「一体…なにが…」
すると、今度は3枚の絵が現れる。
力強い絵、見てるとみなぎる力が出てきそう。
守りの絵、見てるとどんな攻撃も防ぎそうな気がする。
不思議な絵、見てると不思議な力に目覚めそうな気がする。
私は一つの絵を触れるすると、手から光が放たれる。
その時、足元から闇が溢れ出し引きず込まれる。
「ま……待って……っ!」
私は闇の中へ呑まれていく。
一人の少女は深淵の闇の中で佇んでいた
目を覚ますと、辺りは一寸先も見えない世界。
私はネル。この物語の主人公だ。
「あなたは闇に堕ちるわ」
突然の声にネルは振り返る。
そこにはもう一人の私…
ネル「何を言っているの?」
「今は理解しなくていい。あなたはこれから旅をする。けれど、それと引き換えにあなたの大切な人は消え、あなたの心は壊れる」
ネル「一体何の話をしているの!ふざけているの!」
「さぁ、目覚めるといい。また再会する時を待とう」
目を覚ますとそこは馴染みのある天井。
いつの間にか変な夢を見ていたのだろうか…
私は上半身起こすと辺りを見渡す。
やはりここは、私の家…博麗神社だ。
すると、襖が開き出てきたのは私の母、博麗霊夢だった。
霊夢「あら、起きたのかしらネル?」
そう、私の名前はネル。
この博麗神社の見習い巫女であり、何もない普通の女の子。
ネル「うん、おはよう母様…」
霊夢「おはようじゃないわ、もうお昼よ」
ネル「……えっ?」
私は時計を見る。時刻は12時を回っていた。
どうやら私は寝すぎてしまったようだ。
霊夢「全く……いくら起こしても起きないから心配したわよ……」
ネル「ごめん……でもなんで起こしてくれなかったの?」
霊夢「だってあんたの顔見たら幸せそうだったから起こすのは可哀想かなと思ってね」
ネル「……それはありがとうございます…」
霊夢「それにしても……どんな夢を見ていたのかしら?」
私はすぐに夢の内容を思い出した。
ネル「そういえば……変な夢を見たの」
霊夢「……変な夢?」
ネル「うん、不思議な世界でそこで私に似た人にいろいろ話されて……」
霊夢「アンタに似た人ってなんか怪しいわね?それで大丈夫だったの?」
ネル「うん、何もされなかったよ」
私は笑顔で答えると母様は安心した表情を見せる。
霊夢「……ならよかったわ、それじゃあ、いつもの始めるわよ。訓練を」
ネル「う、うん……」
私は立ち上がると母様と共に訓練を始める。
博麗神社の近くにある森の中。
ネルは様々な倒木や岩などを躱して、追手から逃げていた。
ネル「どこなの!?」
私は走りながら相手に呼びかけるが返事はない。
私は立ち止まり辺りを見渡すが、そこには誰もいない……。
すると突然、ネルの頭上から霊夢が現れとある武器を振り下ろす。
それは、鍵の形をした特別な武器キーブレード。
ネル「っ!?」
私はすぐに反応し、キーブレードの斬撃を躱す。
霊夢「……よく今の攻撃を避けられたわね」
ネル「母様……いきなりはやめてよ……!」
霊夢「訓練なんだから当たり前でしょ、ほら武器を構えなさい!」
ネルは逃げるが、すぐに霊夢に先回りされてしまう。
やはりここで戦うしかない…!
そう覚悟したネルはお祓い棒を握り、戦闘態勢に入る。
霊夢「……やる気満々のようね」
ネル「当たり前だよ……母様を倒さないと勝てない戦いだからね……!」
霊夢「それじゃ、始めるわよ!」
霊夢はキーブレードに光を纏わせるとそれを横に薙ぎ払った。
ネルはそれを躱し、地面を蹴り上げ砂を霊夢の顔にかける。
霊夢「……っ!」
ネル「やあっ!!」
お祓い棒で突き攻撃を繰り出すが、霊夢はそれを避ける。
そしてそのまま後ろに回り込む。
ネル「しまっ……!?」
霊夢「終わりよ」
霊夢の一撃がネルに直撃すると共に倒れる。
霊夢「ほら、まだ続けるわよ」
ネル「……はい!」
私は立ち上がりお祓い棒を構える。
霊夢はキーブレードを構えると共にお札を何枚か取り出す。
ネル「……母様、それは?」
霊夢「特殊なお札よ」
霊夢はそう言うとお札を投げ飛ばす。
お札が私の周りを囲むように飛び散る。
私はそれを避けようと試みるが……
ネル「えっ!?」
避けたはずのお札が突然方向を変えて私を襲う。
私はそれをなんとか避けると、今度は別の方向からお札が飛び出してくる。
ネル「くっ……!」
霊夢「ほらほら!避け続けてもいつかは隙が生まれるわよ!」
ネルはお札を避け続けるが、徐々に距離を詰められていく。
そしてついには……
霊夢「ほら、隙ができたわね」
ネルの背中を霊夢の攻撃が直撃する。
ネル「ぐはっ……!」
私は地面に倒れる。
霊夢「あらあら、やりすぎたかしら?」
そう言うと霊夢は治癒魔法をネルにかけると、彼女の傷が癒えていく。
霊夢「どう?立てるかしら?」
ネルは立ち上がり再びお祓い棒を構える。
霊夢「……うん、いいわね」
霊夢は微笑むと私を見つめる。
霊夢「今日はここまでよ」
ネル「え……?母様?」
霊夢は私に近付くと頭を撫でる。
霊夢「今日もよく頑張ったわ、でも私に勝つなんてまだまだよ」
ネル「母様に勝てる人なんて世界中探してもいないですよね」
その言葉に霊夢は悲しい目をするがすぐに笑みを浮かべる
霊夢「いい?貴方はいつか私がいなくても一人で戦えるようになりなさい……それが出来れば貴方は立派な……いえ、何でもないわ…このキーブレードを受け継ぐのよ?」
ネル「?……分かりました…」
霊夢「それじゃ、家に帰るわよ」
私と母様は博麗神社へ戻った。
その日の夜。
私は夕食を食べ終わると外にある縁側に座り夜空を眺めていた。
ネル(空……綺麗…)
今日は満月の夜、月の光が幻想郷を明るく照らすと共に星の一つ一つが輝く。
そんな夜空を見上げながら懐かしさを感じる。
ネル「こんな綺麗な星空なんかどこかで見たような気がする」
霊夢「あら、今日は星が綺麗なのね?」
ネル「母様……」
霊夢は私に近寄ると私の隣に座る。
霊夢「隣、座るわよ?」
ネル「……うん」
私は少し横に移動すると母様は私と一緒に夜空を見上げる。
霊夢「実はね星の一つ一つは世界なの」
ネル「星の一つ一つが世界?」
霊夢「ええ、かつて世界は一つだった。けれど、とあるきっかけでバラバラになってね。それが今の世界になったの」
ネル「つまり……どういうこと……?」
霊夢「まぁ、あなたはこの世界でしか知らないから無理もないわね。いつかいい歳になったら分かるわよ」
そう、20年前の霊夢もかつての相棒と一人の青年の三人で世界を旅をしていた。
そして、霊夢は20年経ってもあの出来事が夢ではないと確信している。
あれは本当にあったことだと……。
ネル「いつか分かるのだったらいいけどね……?」
私は苦笑いをして夜空を見上げる。
そんな私の横にいる母様は何かを懐かしむように星を見つめる。
霊夢「……でも、今も悪くないわ」
ネル「え……?」
霊夢「だってあなたと離れることなく一緒に暮らせるんだから。私はとても幸せよ?」
ネル「……」
確かに今の私には母様がいる、血は繋がっていないけど私のたった一人の母様だ。
ネル「私も母様と一緒に暮らせて嬉しいよ?本当にこんな娘と一緒にいてくれてありがとう」
霊夢「ふふ、ありがとね……さてそろそろ寝ましょうか?」
ネル「うん!」
私は部屋に戻ると布団に入り眠りについた。
月光を照らす博麗神社の中庭。
外に出た霊夢は2つの墓標に花を添える。
霊夢「あれからもう15年なのね……あの子も15歳……確かあなたと出会った歳と一緒ね?エレン……」
霊夢はもう一つの墓標に話し掛ける。
霊夢「ねぇ私、ちゃんと母親としてやれてるかしら?あんたなら今の私を見たらゲラゲラ笑ってるでしょうね?魔理沙……」
そして、星空輝く空を見上げ霊夢は涙を流す。
霊夢「私もあんた達の所に行きたいわ……。でも、まだ私には役目があるのね…」
かつて、ホロウバスティオンと呼ばれ、ハートレスに支配された世界レイディアントガーデン。
世界を復興に導いた紅魔館の主、レミリア・スカーレットは星空を眺めながら紅茶を飲んでいた。
レミリア「あれからもう20年経ったのね……」
すると、レミリアの背後から従者である咲夜が現れる。
咲夜「お嬢様、ご報告が…」
レミリア「あら、何かしら?」
咲夜「どうやら……言峰率いる組織に動きがあるそうです」
レミリア「……そうなのね…。やはり止められないわね」
咲夜「どうしますか?」
レミリア「……霊夢のところが不安ね。そろそろ奴らに勘付かれてもおかしくない。そうだわ、"彼女"を派遣させましょう」
咲夜「彼女ですか?」
レミリア「えぇ、エレンの約束を果たせられるのは彼女だけよ」
荒野の世界。
その中心に13の席が並んでおり、その内5席に座る人物達がいた。
無惨「揃っているのはこれだけか」
フリーザ「ククク、やはり皆さん自由な方ばかりですね。まぁ、私も人の事は言えませんが」
ジーク「おいおい、俺達が好き勝手やっているみたいな言い方はよしてくれ、フリーザさんよ?」
黒ひげ「ゼハハハ、ところでコトミネ?シガラキの代わりは準備できたのか?」
黒ひげの問いかけに今まで静観していた言峰は口を開く。
言峰「ああ、既に用意してある」
フリーザ「あの戦いから15年経つのですね…。あの戦いから私達も多大な犠牲が出てしまいましたからね?」
すると、3席から闇の回廊が現れ黒いコートを着た人物が3名現れる。
1人はアリス・マーガトロイドであり、ほか2人はフードを被っており顔が見えなかった。
アリス「……言峰、言われた通り準備してきたわよ」
言峰「ご苦労だアリス」
無惨「それで?その2人は何者なのだ?」
アリス「ええ、この2人はかつてキーブレード使いだった者達よ」
無惨「"だった"だと?」
アリス「ええ、肉体が消え魂となったところをハートレスになる前に回収して、新たな器に入れて連れてきたの」
フリーザ「新たな器…。つまり、人形…レプリカですか…かつてのⅩⅢ機関が使っていた代物を改良していたやつですね?」
無惨「ほう……それで?その2人は強いのか?」
アリス「ええ、この2人なら15年前に戦った奴等を壊滅させる力はあるはずよ」
言峰「そうか……ならいい。では、そろそろ始めるとしようか……新たな進撃を…ククク…」
言峰は闇の回廊を開くと姿を消した。
夕焼けに染まった山の中にて山菜を採り続けるネルはひたすら歩き続けた
ネル「えっと……今日の晩ご飯は……」
私はひたすら山菜を採り続ける
すると、草陰から何か音が聞こえてきた
ガサッ
ネル「……ん?」
私は恐る恐る草を掻き分けるとそこには一人の少女が倒れていた。
ネル「あ……あのー……?」
少女に呼びかけるが返事がない。どうやら気を失っているようだ。
ネル(どうしよう……このまま放置する訳にもいかないし……)
「ん……?」
すると、倒れていた少女は目を覚まして起き上がる。
ネル「あ、あの……大丈夫ですか……?」
私は少女に話しかけると少女は私を見る。
「……」
(この子……人間じゃない?)
少女の目を見るとまるで生気を感じられなかった。
すると、少女は私に近付いてくる。
ネル「え……?ちょっと!?」
私は後ずさりするが少女はどんどん近づいてくる。
そして、私の目の前まで来ると立ち止まった。
ネル「……えっと?」
私は恐る恐る話しかけるが何も喋らない。
「あなたが…イェーガーの血を引く人?」
ネル「え?」
私は思わず聞き返す。
ネル「イェーガーって……誰の事?」
少女「うーん、おかしいな心にそんな感じがしたんだけどなー?お姉様、私に嘘ついたのかな?」
ネル「お、お姉様……?」
フラン「あ、ごめんね。私の名前はフランドール・スカーレットだよ。よろしくね?気軽にフランって呼んでよ」
ネル「え……えぇ……よろしく、フラン?」
私は困惑していた。
こんな山の中で人間じゃない人と出会うなんて……。
すると、フランは私に近付いてくる。
ネル「……っ!」
私は思わず身構えるが少女は私の頭を撫でる。
フラン「怖がらなくて大丈夫だよ?あなたを傷つけたりしない」
ネル「……え?」
フランは私を撫でるのをやめると少し離れる。
フラン「ねぇ、あなた名前はなんていうのかな?」
ネル「えっと……私はネルだよ……?」
フラン「そっかー、よろしくねネル」
ネル「……え?あ……うん」
フランは私に笑顔を向けると背を向けどこかへ行こうと歩き始める。
ネル「ま、待ってよ。フラン、貴方一体何者なの?」
すると、少女は足を止めて振り向く。
フラン「私?私はね……"吸血鬼"だよ?」
ネル「きゅ、吸血鬼……?」
フランの言葉に私は困惑していた。
確かに少女は人間離れした雰囲気はしていたが……。
と、その時どこからか轟音が響き渡る。
ネル「っ!?」
フラン「……あれ?この音ってまさか……」
と、その時二人の前に黒い影が複数体現れる。
ネル「え……!?」
フラン「へー、これがお姉様の言っていた"ハートレス"ってやつかしら?」
ネル「は、ハートレス…?」
フラン「私も見るのは初めてだけど……確か、うーん……まぁいいや!全部倒しちゃえばいいよね?」
フランは手に闇を纏わせるとそれをハートレスに向けて放つ。
その一撃でハートレス達は消滅した。
ネル「す、すごい……」
フラン「……ねえ、ネルは戦えないの?」
ネル「え?」
フラン「ほら、あれ!なんだっけ…?キー……キー……特別な武器とか出せないの?」
ネル「……」
フランの言葉に私は困惑する。
キー?
もしかして、母様の持っているキーブレードのことを言ってるのだろうか。
しかし、確証はない。
ネル「……わかんないよ」
フラン「そっかー……残念。取り敢えず、ここは危険だからあまり出歩かないほうがいいね?」
フランは笑顔で話すと空へ飛び立つ。
私はそれを見送るしかできなかった。
博麗神社で箒で掃除をしていた霊夢は空を不思議そうに見上げていた。
霊夢「全く、面倒ね……ただでさえ仕事が多いのに」
そう言いながらも手を動かすが何かを感じ取り再度、空を見る。
霊夢「……何あれ?」
すると、轟音と共に空から黒い球体のようなものが降り注ぐ。
その球体からとてつもない闇の力を感じていた。
霊夢「まさかこれは…!?」
確信した霊夢の前に闇の回廊が開かれ中から出できたのは…。
言峰「久しいな15年振りといったところかな?博麗霊夢よ」
霊夢「言峰綺礼……!!」
霊夢は言峰を睨みつける。
博麗神社へと急ぐネルは駆け出していた。
ネル「はぁ……っ、はぁ……!」
(あの轟音といい黒い影の化け物といい……一体なんなの……?)
私はひたすら走り続ける。すると、目の前に先程の黒い影が現れる。
ネル「っ!?」
私は大きく跳躍し黒い影の背後へと着地する。
ネル「な、何……!?」
そして、黒い影から逃げるように再び駆け出す。
ネル(な、何なのあれ!?)
私は必死に逃げながら走り続けるが……。
ネル「っ!?」
黒い影は私に向かって突進してきた。
その衝撃で私は吹き飛び地面に倒れる。
ネル「……うっ!」
そして、影は私に向かってゆっくりと近づいてくる。
私はなんとか立ち上がり逃げようとすると影が私の腕を掴む。
ネル「っ、離して!!」
私は振りほどこうとするが黒い影の力は強く振り解けない。
そして、影は私の体の中へと入っていく。
ネル「うっ!あ……ああ……!」
私は必死に抵抗するが体が言うことを聞かない。
そして、私の中に闇が流れ込んでくる。
ネル(だ……誰か助けて……!!)
すると、突然目の前に光が現れる。
その光は徐々に大きくなり闇を打ち消していく。
ネル「う……うぅ……」
そして、私は気を失った。
砂煙が舞い上がり、その中で私は歩く。
そして誰かが頭の中に話し声が流れ込んでくる。
"……心を燃やすのだ。鍵に選ばれし者よ"
それは私にとって懐かしい声だった。
そして、目の前の人影を見る。
ネル「え……」
その姿は見覚えがあった。
かつてその誰かが共に戦った仲間。
赤い服をはためかせこちらを見る騎士の姿。
"お前が戦え、そして奴の様に強くなれ"
気を失ったネルの周りをハートレスが囲んでおり、一斉に飛びかかろうとしたその時……。
何処からともなく光が溢れ出し、ハートレスは吹き飛ばされる。
そして、光が収まるとネルは立っており、その手に握られていたのはかつて20年前に世界を2度救った男が手にしていたキーブレードを握っていた。
ネル「あれ?私一体何を…?うえっ!?なんで私の手にキーブレード!?」
その時、一体のハートレスがネルの背後から飛びかかる。
だが、咄嗟にネルはキーブレードで斬り裂き消滅した。
ネル「え……?えぇ!?」
私は困惑していた。
その武器を手にした瞬間から何かがどんどん流れ込んでくるのだ。
まるで、力がみなぎるようだった。
"自分が何者なのか、そしてこれから何をすべきか" 私は一つ深呼吸をしてキーブレードを再び構える。
そして、私はキーブレードを横に振るうと光の剣閃が走りハートレス達を切り裂いていく。
ネル「よし!これならいける!!」
私はキーブレードを構えて走り出す。
その速度は常人の目では追いつけないほどの速さで瞬く間にハートレス達を消滅させていく。
ネル「これすごいよ!!私の中の何かが動き出していくみたい……!」
そして、最後の一体を切り裂き辺りを見渡すと全ての敵がいなくなっていた。
ネル「母様のもとに早く行かなきゃ!」
私はキーブレードを強く握る。
この力なら母様を守れるかもしれない……。
だが、突如背後に殺気を感じた。
ネル「っ!!」
咄嗟に横に飛ぶと先程まで立っていた場所に何者かが剣を振り抜いていた。
そして、その人物はフードを被っており顔は見えなかったが間違いなく人間ではないことは分かった。
ネル「……誰!?」
「やはり覚醒したか…早く始末しないとな…」
すると、その人物は私に襲い掛かる。
私はそれを間一髪で避けるがかなりの手練れだ。
ネル「くっ……!一体なんなの!?」
そして、再び剣を振り上げ振り下ろそうとする。
私は咄嗟にキーブレードを横にして防ぐが……。
ネル(なんて力なの!?)
受け止めた腕が悲鳴をあげている。
このままでは押し切られてしまうと思ったその時、私の目の前に光の剣閃が現れる。
「っ!?貴様は…!?」
ネル「あ、あなたは…」
目の前に現れた人物。
その人物は青いドレスに甲冑を身に纏い、目に見えない武器を握っていた。
そして、振り返りネルを真っ直ぐと見つめる。
「――問おう。貴方が私のマスターか?」
to be continued
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