進撃の王国心III   作:いすゞ

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今更ながらキングダムハーツ4のトレーラー見てきて、かなりテンション上がりました。

尚、次回10/1にSeason1最終回です。

お楽しみに








第9話 のび太の結婚前夜・後編

 

 

 

助けた猫を飼い主に届けるのび太、しずか、ネル、セイバー、フランの5人。

 

 

そして、住所に書いた場所であろう家にたどり着く。

 

 

 

 

ネル「ここがこの子の家?」

 

 

 

のび太「みたいだね?さぁ、お家についたよ」

 

 

 

そう言うとのび太はインターホンを鳴らし、家の住人を呼び出す。

 

 

しかし、応答がなかった。

 

 

 

フラン「留守?」

 

 

 

すると、隣の家の住人が現れる。

 

 

 

「その家の方なら引っ越しましたよ?」

 

 

 

のび太「え?引っ越し!?」

 

 

 

「っ!その猫ミーちゃん!?やっぱりミーちゃんなんだね!」

 

 

セイバー「やはり、迷子の猫なんですね?」

 

 

しずか「それで引っ越し先は?」 

 

 

「アメリカよ」

 

 

のび太「アメリカ!?」

 

 

「確か、4時の飛行機だったはずよ…?」

 

 

そして、のび太は腕時計を確認する。

 

 

のび太「3時半……あと30分…」

 

 

ネル「そんな……」

 

 

フラン「せっかく助けられたと思ったのに……」

 

 

 

すると、猫ミーちゃんが悲しそうに鳴き始める。

 

 

それを見たのび太は意を決したのか。

 

 

 

 

のび太「僕、この子を空港まで連れて行きます!」

 

 

 

ネル「ええ!?本気なの!?」

 

 

 

しずか「……のび太さん!」

 

 

 

 

そう言うと、のび太と猫は空港へと走っていく。

 

 

ネル達も急いで後を追いかける。

 

 

 

 

しずか「のび太さん!無理よ間に合わないわ!」

 

 

 

のび太「やってみなきゃわからないだろ?それに…家族が離れ離れなんて寂しいよ!」

 

 

 

 

その言葉にネルは何かが刺さる。

 

 

 

そう、育ての親である霊夢や本当の両親のことを思い出す。

 

 

 

ネル「必ず、連れていきましょう!」

 

 

 

ネルの言葉にのび太は強く頷き、一行は全力疾走で空港へと向かう。

 

 

だが、時間は刻一刻と迫っていた。

 

 

 

すると、道を阻むかのようにハートレスの集団が現れる。

 

 

ネル「こんな時にっ!」

 

 

 

キーブレードで薙ぎ祓い、ハートレスを気散らすネルは先陣切る。

 

 

 

フラン「もう時間がないって時に!!」

 

 

セイバー「諦めないでください!まだ可能性はあるはずです!」

 

 

 

そう言ったのも束の間。

 

 

猫を抱えていたのび太がまた転んでしまう。

 

 

 

のび太「……っ!痛たた……でも……負けない!」

 

 

 

それでも再び立ち上がり、空港へと駆け出して行った。

 

 

しかし、彼が走り続けても目的地にはまだ遠かった。

 

 

 

 

しずか「のび太さん……どうしてそこまでするの?」

 

 

のび太「だって……この子の気持ちがわかるから……家族がいないのはとても辛いことだから……絶対に……絶対に!連れて行ってあげるんだ!!」

 

 

ネル「……っ!」

 

 

 

その姿を見たネルも覚悟を決めたようだ。

 

 

残り15分になる。すると空港の姿が見えてきた。

 

 

 

 

のび太「空港だ!」 

 

 

セイバー「急ぎましょう!」

 

 

 

そして、さらに走るペースを上げる。

 

 

すると、ネル達の前にある地面から影が広がる

 

 

思わず立ち止まると姿を現したのは二度逃したハートレスが姿を現す。

 

 

ネル「そうだった…!コイツを忘れていたわ!」

 

 

しずか「今はそれどころじゃないのに!」

 

 

セイバー「ここは私達にお任せを!あなた方は早く飼い主の元へ!」

 

 

そういうとセイバーは王の剣を構える。

 

 

ネル「うん!任せて!」

 

 

のび太はネルと猫を交互に見る。

 

 

すると、意を決してたのか猫をしずかに託す。

 

 

 

しずか「のび太さん?」

 

 

のび太「しずかさん、ごめん!その猫をお願い!」

 

 

 

そう言うと、のび太は懐からショックガンを取り出す。

 

 

 

しずか「のび太さん!?危険よ!」

 

 

 

ショックガンを握ったのび太の手が震えていた。

 

 

これまで遊び道具として使ってきた武器を、いま初めて"自分の命を守るために使う"という事実に戸惑っているのだ。

 

 

それを察したセイバー。

 

 

セイバー「怖くて当然です。ですがかつてのエレンを見てきた貴方ならその勇気を持てるはずです」

 

 

セイバーの言葉にハッとするのび太は頷く。

 

 

のび太「しずかさん、お願いだ。すぐに追いつく!」

 

 

 

真剣な目でまっすぐ見るのび太を見てしずかは強く頷く

 

 

 

しずか「……わかったわ。必ず来てね!」

 

 

 

しずかは猫を抱えて、空港へと走る。

 

 

しかし、ハートレスがそれを阻もうとするがネル、フランが一撃を与える。

 

 

 

ネル「邪魔をさせない!!」

 

 

フラン「セイバー、のび太!行くよ!」

 

 

セイバー「承知しました!」

 

 

のび太「よーし!みんな…いくぞ!!」

 

 

 

 

四人は同時に攻撃を繰り出し、なんとかハートレスにダメージを与える

 

 

ネルはキーブレードを大鎌に変形させて、鋭い斬撃を与える

 

 

フランはキ拳から放つ衝撃波を飛ばす。

 

 

セイバーは華麗な剣術で敵を翻弄し、隙を突いて強力な一撃を放つ。

 

 

そして、のび太は必死にショックガンを撃ち続け、なんとか援護していた。

 

 

 

ネル「これで決めるわ!」

 

 

 

すると、ネルの体が光に包まれる。次の瞬間、大鎌に光が染まり禍々しくなる。

 

 

 

ネル「魂の共鳴!!ハートレス狩りっ!!」

 

 

 

 

ネルが叫ぶと、大鎌の刃が大きくなり、光に包まれる。

 

 

そのまま大きく振ると光の斬撃と共にハートレスに切り掛かる。

 

 

凄まじい衝撃と共にハートレスは吹き飛ばされる。 

 

 

しかし、まだ倒れない

 

 

 

ネル「しぶとい奴ね!?」

 

 

 

すると、ネル達を囲むように新たに5体のハートレスが現れる。

 

 

のび太「新しい奴ら!?」

 

 

 

のび太は新たなハートレスを見て怯える。

 

 

 

フラン「一体なら何とかなりそうだけど…!」

 

 

 

そう言いながらもフランは既に消耗しており肩で息をしており疲労感が漂っていた。

 

 

その様子を見たセイバーは判断する

 

 

 

セイバー「私がなんとかせねば…」

 

 

 

握る剣を見て自分の使命を全うしなければならないと思いつつも、何か胸の中で引っかかるものを感じた。

 

 

セイバーは仲間達を見る。皆必死に戦っている。それでも無理をしているのが見える。

 

 

 

セイバー「皆!お願いがあります!奴らの足止めを私の宝具で奴らを葬ります!」

 

 

 

セイバーの突然の宣言に仲間達は驚いた表情を浮かべる。

 

特にネルは目を丸くして尋ねる。

 

 

 

ネル「宝具って……どういう意味?」

 

 

 

セイバーは短く息を吐きながらも強い眼差しを向けて応えた。

 

 

セイバー「我が騎士王としての力を解放します。ただし……これを使うためには一時的に私自身の体力を使い果たすことになります。ですから皆さんの支援が必要なのです」

 

 

その言葉に、のび太たち三人は互いの顔を見合わせた。

 

状況は切迫しているが──それでも信じるしかない。

 

 

のび太はショックガンを握り締めた。

 

 

のび太「なんだか分からないけど。僕も協力する!」

 

 

 

フランとネルも同時に頷いた。

 

 

 

ネル「なら……援護する!」

 

 

ネルはキーブレードを両手で握り直し、体勢を整える。

 

 

 

フラン「私もできるだけ持ちこたえるわ!」

 

 

フランも手を高く掲げた。

 

 

セイバーは静かに微笑み、そっと剣を水平に構えた。

 

 

セイバー「──では始めます。奴らを足止めしてください」

 

 

 

敵ハートレスたちは低いうなり声を上げつつ接近してきた。

 

 

戦闘態勢に入る仲間たちを見回しながらセイバーは深く呼吸を整える。

 

 

彼女から発せられるオーラが次第に濃密になり始めていた──。

 

 

まず動いたのはフランだった。地面に掌を押し当てると、地表が波打つように盛り上がっていく。

 

 

土塊が巨大な壁となり、前方に出現したハートレスたちの動きを遮ろうとした。

 

 

 

 

 

フラン「これで少しは時間稼げる……?!」

 

 

 

 

壁の向こうからは怒涛の衝撃音が響く。それでも壁が崩れかけた瞬間、ネルが横合いから飛び込んできた。

 

 

ネルはキーブレードを大きく振り抜いて風圧による乱撃で複数の敵を弾き返していく。

 

 

 

 

 

ネル「ふん!甘いわね!」

 

 

 

のび太「僕も援護する!」

 

 

 

のび太は震える手でショックガンを構え、狙いをつけようとする。しかし、標的が多すぎてなかなか命中しない。

 

 

 

緊張と恐怖で思考が上手く働かない中、ふと思い出した──遊び道具として使っていた頃の感覚だ。

 

 

 

練習で何度も撃ったあの時と同じ要領で、今度はしっかり引き金に指をかける。

 

 

 

すると不思議と狙いが定まった気がした。

 

 

 

 

のび太「行けっ!!」

 

 

 

 

数発の閃光が煌めき、一体のハートレスが動きを鈍らせた。

 

 

 

 

セイバー「良いですよ!そのまま──!」

 

 

 

セイバーの周囲では異様な光景が広がっていた。黄金の光粒子が剣へ集まり始めている。

 

 

 

その輝きは聖剣が放つ魔力と呼ぶべきものだろうか……空気がピリッと張り詰め、まるで時間が遅くなったような錯覚さえ感じる。

 

 

 

セイバーはゆっくりと剣を構え直すと、風に包まれていた剣が黄金の剣へと姿を現す。

 

 

 

 

そして口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

セイバー「束ねるは星の息吹…」

 

 

 

 

 

言葉と共に剣の光はより一層強烈なものとなる。

 

 

 

その輝きに気圧されてか、ハートレスたちは一瞬だけ怯んだように見える。

 

 

 

セイバーは両手でしっかりと柄を握りしめたまま、深く呼吸をする。

 

 

 

次の瞬間、眩いばかりの光の粒子が彼女の全身を包み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバー「輝ける命の奔流。受けるが良い!約束された勝利の剣!!!」

 

 

 

 

 

 

 

究極の斬撃が放たれた──

 

 

輝く閃光が空間そのものを裂くように伸びていき、巨大な斬撃波となって敵へと襲いかかる。

 

 

あまりにも圧倒的なエネルギーに触れた全てのハートレスが一瞬で消失した。

 

 

全てが終わると残されたのは静寂と煙だけだった──。

 

 

セイバーは肩で大きく息をしながら膝をつく。疲れ果てた表情だったがどこか清々しさも感じられた。  

 

 

彼女は仲間たちを見渡し弱々しい笑みを見せた。

 

 

 

セイバー「皆さんのお陰で……倒せました……」

 

 

 

その声は優しく温かかった──。

 

 

しかし、その後すぐに疲れから膝をつくセイバー。

 

 

 

ネル「セイバー!!」

 

 

セイバー「申し訳ありませんが……私はここまでです……。後のことはお任せいたします」

 

 

 

ネルは慌てて近づき肩を支える。

 

 

 

ネル「セイバー!?無茶しすぎだよ!!」

 

 

フラン「本当に大丈夫なの!?」

 

 

 

セイバーは辛うじて微笑みながら頷いた。

 

 

 

セイバー「大丈夫です……少しだけ休ませてください」

 

 

 

フランも心配そうな顔をして尋ねる。

 

 

 

フラン「でも……飛行機、間に合うかな?」

 

 

 

ネルはのび太に振り向く、すると彼は腕時計を確認する。

 

 

 

のび太「あと5分だ…!」

 

 

ネル「しずかさんを追いかけましょう!」

 

 

フラン「セイバーは私に任せて2人は行って!」

 

 

ネルは考え込んだ後決断したように頷く。

 

 

 

ネル「分かった!のび太さん、行きましょう!」

 

 

 

のび太は一瞬迷ったが状況を理解すると深く頭を下げて感謝の意を示した。

 

 

 

のび太「ありがとう!すぐ戻るから!」

 

 

 

そして二人は急いで空港への道を走り始めた――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、空港にたどり着いたのび太とネルはしずかを探す。

 

 

 

すると、彼女がこちらに走ってくる

 

 

 

 

 

しずか「のび太さん!ネルさん!」

 

 

 

のび太「飼い主は!?」

 

 

 

 

 

しずかは悲しそうに首を横に振る。

 

 

のび太は腕時計を確認する。

 

 

 

 

のび太「もう4時!?」

 

 

 

しずか「のび太さん!」

 

 

 

しずかの指す方向を見るとアメリカ行きの飛行機が出発するところだった。

 

 

 

のび太「そんな……」

 

 

 

遠くなる飛行機をただ見ることしかできずのび太は膝から崩れ落ちた。

 

 

 

 

のび太「ごめんね…間に合わなかった……」

 

 

しずか「のび太さん……」

 

 

 

 

 

すると、ミーちゃんが突如走り出す。

 

 

 

ネル「え?」

 

 

 

目を追いかけるネルの先にいたのは一人の少女と父親らしき男性。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!ミーちゃん!?パパ!!ミーちゃんが帰ってきた!」

 

 

 

「ホントだ!本当にミーちゃんだ!!」

 

 

 

のび太「え?」

 

 

 

ネル「…もしかして……あの人たちが…!?」

 

 

 

 

 

 

そして、それを見たのび太はネルに肩を乗せ囁く。

 

 

 

 

のび太「もう帰ろう…」

 

 

 

ネル「のび太さん……。はい……」 

 

 

 

 

ネル達もそのまま空港を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、セイバー達と合流したネルはのび太の招きで食事をご馳走される。

 

 

 

体力の消耗が激しかったセイバーは食事をしたことにより、幾分か回復する。

 

 

 

 

 

のび太「大丈夫かい?女の子にしてはかなり食べていたことには驚いたけど…」

 

 

 

セイバー「はい。心配させてしまい申し訳ございません」

 

 

 

 

その後、元気になったセイバーはのび太を褒めたたえる。

 

 

 

 

セイバー「今日あなたは成長しましたね。前までの貴方では戦うことに躊躇していたでしょう」

 

 

 

のび太「うーん、僕なんかまだまだだよ」

 

 

 

 

 

のび太が頭を掻いているとネルは微笑みながらフォローした

 

 

 

 

 

ネル「のび太さんがいなければきっと助かりませんでしたよ?」

 

 

 

のび太「よしてくれよ……ネルちゃん」

 

 

 

 

 

そう言うと、のび太は立ち上がり2階の部屋へと歩く。

 

 

 

それを見たネルはあとを追いかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の中を覗くと、のび太は机の上にある写真を見る

 

 

 

 

 

 

のび太「ドラえもん…」

 

 

ネル「その人は?」

 

 

のび太「僕の友達だよ。どんな時でも助けてくれたり喧嘩したり笑い合った人。何よりも大切な友達なんだ」

 

 

 

 

すると、のび太はネルの方に向ける

 

 

 

ネルは目を合わせるのび太は何故か泣いていた

 

 

 

 

 

 

のび太「エレンさんも大事だけど、彼にも会いたいな…」

 

 

 

 

 

すると、彼の心から光が溢れ、押し入れへと導かれるように移動する

 

 

 

 

のび太「え…?あれ?」

 

 

 

そして、のび太はその光を辿るように押し入れを開ける。

 

 

すると、そこには先ほど見た光が渦巻いていた。

 

 

のび太「これは……」

 

 

 

そして、のび太は光のもとに手を伸ばす。

 

 

手に持ったのび太はそれをネルに見せる。それは、一つのボタンのある銀色の何かだった。

 

 

 

 

のび太「これ…呼びつけブザー!?」

 

 

 

ネル「それって……?」

 

 

のび太「ドラえもん…もしかして、見越していたのかな?でも…」

 

 

 

 

そう言うと、のび太はネルに呼びつけブザーを手渡す。

 

 

 

のび太「僕には必要ないかな。君が持つといいよ。そのボタンを押せば…きっと君の助けになるかもしれない。僕はそう思うよ」

 

 

 

ネル「……ありがとう。大切にします。でも本当にいいんですか?」 

 

 

 

 

のび太は微笑む。

 

 

 

 

 

のび太「さっき、セイバーさんにも言われたけど。僕はもうドラえもんやエレンさんに頼らなくても成長したんだ。それに、君達を見てきて思ったことがあるんだ」

 

 

 

ネル「……それは?」

 

 

 

のび太「誰かの希望になって欲しい。もし、誰かが困っていたらそれを助ける君達は希望であって欲しい。それが君達の為になると思うよ」

 

 

 

そう言うと、のび太は窓の景色をまた眺める。

 

 

 

のび太「明日は後悔しないようにしないと…」

 

 

 

すると、また彼の心に光が溢れと共に一つの光の玉が現れる。

 

 

突如、キーブレードがネルの手に現れその光の玉を吸収した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌日。

 

 

のび太としずかの結婚式。

 

 

ビルの最上階のテラスで行われる式会場では多くの参列者が祝福の言葉を贈っていた。

 

 

新郎新婦は純白の服装に身を包み、晴れ舞台に立っている。

 

 

教会から牧師のような服装をした人物が厳かに近寄ってくる。

 

 

そして、彼が告げた言葉に一同が静まり返る。

 

 

 

「新郎野比のび太、貴方は病める時も健やかなる時も新婦源静香を妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」

 

 

 

その問いに対し、のび太は迷うことなく答えた。

 

 

 

のび太「誓います」

 

 

 

続いて、同じ質問が新婦しずかにも投げかけられる。

 

 

 

「新婦源静香、貴方も病める時も健やかなる時も新郎野比のび太を夫として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」

 

 

 

しずか「はい、誓います」

 

 

 

静寂の中、二人は永遠の愛を誓い合った。

 

 

牧師役の人物は最後に告げる。

 

 

「では指輪の交換を」

 

 

 

参列者たちは固唾を飲んで見守る中、お互いの薬指にはシンプルでありながら洗練されたデザインのリングが嵌められていく。

 

 

 

やがて式のクライマックスを迎える。

 

 

 

のび太は席から立ち上がりスピーチを話す。

 

 

 

参列者からの拍手に包まれて式が終わった。

 

 

 

その陰から見ていたネル達。

 

 

のび太はこちらに来た。

 

 

 

のび太「ありがとうね。最後まで見守ってくれて」

 

 

ネル「いえ、本当に素敵なお式でした」

 

 

フラン「のび太なら幸せになれるね!」

 

 

 

ネル達は嬉しそうな顔をする

 

 

しかし、ネルだけは何故か違う顔をしていた

 

 

 

のび太「?ネルさん?」

 

 

 

ネル「……すみません!感動してしまって……」

 

 

 

すると、ネルは涙を拭い元の顔に戻す

 

 

のび太「いつかエレンさんを見つけられるといいね…その日まで頑張って」

 

 

 

ネルは微笑みながら頷いた。

 

 

そして、のび太が歩み出すと……

 

 

ネルはその背中を見送りながら呟く。

 

 

 

 

ネル(私も……頑張らないとな……)

 

 

 

その決意と共に彼女は再び前を向いて歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、しばらくして、結婚式から去ったネル達

 

 

ネルは懐から呼びつけブザーを取り出す。

 

 

 

 

 

ネル「もしかして、ドラえもんっていう人なら…父のこと何か知っているのかな?」

 

 

 

そんな呟きを言うネルに対してセイバーが言葉を挟む。

 

 

 

セイバー「確か、ドラえもんと呼ばれる人物もエレンと共に戦った人物だと聞きます…」

 

 

 

フラン「そのボタンを押せばその人を呼び出せるのかな?」

 

 

 

 

すると、ネルは黙ってボタンを押そうとした。しかし――

 

 

 

 

セイバー「待ってください」

 

 

 

セイバーが手を差し出して制止する。

 

 

 

セイバー「簡単に呼び出すべき相手ではありません。確かに彼はあなた方の父を知っている可能性があります。しかし……」

 

 

 

セイバーは空を仰ぐように言葉を選ぶ。

 

 

 

セイバー「彼は本来“過去”に属する存在。ここで呼び出すということは、“歴史”が予期せず変わってしまうリスクもあるのです」

 

 

ネルは小さく息を呑んだ。フランが不安げに尋ねる。

 

 

 

フラン「じゃあ……どうすればいいの?」

 

 

 

ネルは葛藤しつつも決意する

 

 

 

 

ネル「でも、いつまでも手がかりなしじゃこの旅の意味もない。リスクを背負ってでも私は父のことが知りたい」

 

 

 

セイバー「その覚悟ならば……私からは何も言えません」

 

 

 

ネルは改めてボタンを見つめ、息を整える。

 

 

 

ネル「それじゃ……押すよ?」

 

 

 

ネルは呼びつけブザーを押した。

 

 

しかし、何も起こらない。

 

 

 

 

セイバー「な、なにも…起きません…ね?」

 

 

 

ネルは辺りを見渡すが特に目立つ人物もいない。

 

 

 

フラン「そのボタンを壊れているんじゃないの?」

 

 

「あれ?君達が僕を呼んだの?」

 

 

声に反応し振り返るネル達。

 

 

 

そこにいたのは丸くて、水色をしたロボット。

 

 

 

ネル「貴方がドラえもん?」

 

 

 

そう言うと、ドラえもんと名乗るロボットは自己紹介をした。

 

 

 

ドラえもん「そうだよ。僕ドラえもん!君達が僕を呼んだようだけど?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近くの公園に移動したネル達とドラえもんは全ての事情を話し合う。

 

 

 

 

ドラえもん「なるほど、君がエレンくんの娘さん…」

 

 

ネル「ドラえもんさんなら…きっと助けになるってのび太さんに言われてこのボタンを押した…そういう経緯なんです」

 

 

ドラえもん「事情はよくわかったよ。それで、君はエレンくんのことで何か聞きたいことがあったのかな?」

 

 

ネル「……父が失踪した理由を知っていますか?」

 

 

 

ドラえもんは俯きながら語りだす。

 

 

 

ドラえもん「それは……」

 

 

 

彼の言葉に何か歯切れが悪い感じがした。

 

 

 

フラン「やっぱり何か知ってるんだよね?」

 

 

 

ドラえもんは少し困った表情を見せた後、「ちょっとだけね」と前置きしながら続けた。

 

 

ドラえもん「エレンくんは確かに『旅』に行っていたんだ。でもその目的について、細かくは聞いてなかったんだよね」

 

 

ネル「でもドラえもんさんは一緒に戦ってたんですよね?」

 

 

ドラえもん「うん。僕とのび太くんと一緒に、エレンくんとは過去の僕たちの世界を守るために戦った。でもエレンくんが最近行方不明って聞いた時は本当に驚いたよ」

 

 

セイバー「その行方不明というのはどういう経緯で…?」

 

 

ドラえもん「それが……実は僕も詳しくは知らないんだ。ただ一度だけエレンくんが言い残していた事があって……」

 

 

フラン「言い残していたこと?」

 

 

ドラえもん「うん……『大切な人を救うための旅』だと言っていた気がするんだ。何か特別な理由があったんだろうね」

 

 

ネル「大切な人……?」

 

 

ドラえもん「うん。この宇宙の外側……あるいは全く異なる法則を持つ場所かも知れないけど……。少なくとも普通の世界ではない気がする」

 

 

セイバー「つまりエレンは単なる旅行ではなくもっと深刻な目的を……」

 

 

ドラえもん「それにしても気になるのは、どうして君たちが旅をし始めたの?」

 

 

ネルは一瞬躊躇うが覚悟を決めたように話す。

 

 

 

ネル「最初は力をつけるために旅をしていました。けれど、今は父を探してほしいと言われたんです。ある人に」

 

 

ドラえもん「ある人?」

 

 

 

ネルは思い出しながら説明する。

 

 

 

ネル「エレンさんの仲間と名乗る人物です。名前は教えられませんけど…」

 

 

フラン「とにかく今は情報が少なくて……。ドラえもんに会えて良かった」

 

 

 

ドラえもん「……こうなったらアレしかないかな…」

 

 

セイバー「アレ…とは?」

 

 

ドラえもん「過去に行ってみる?」

 

 

ネル「過去に行くの?どうやって?」

 

 

 

ドラえもん「タイムマシンを使うんだ。それを使ってエレンくんの行方不明になった原因を探すんだよ」  

 

 

 

 

ネル達は驚きつつも期待を抱く。  

 

 

 

ネル「でも……タイムマシン?そんな事が許されるの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、次への新たな旅が始まろうとしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディアントガーデンの紅魔館。

 

 

紅茶の味を堪能するレミリア。

 

 

レミリア「それで、ネルと出会ったのね。アルミン」

 

 

調査兵団団長、アルミンはレミリアと対面する

 

 

アルミン「言峰が動き出すと思いまして…あなたの力が必要で…」

 

 

レミリア「その必要はないわ」

 

 

アルミン「え?」

 

 

レミリア「未来を見たの。そして、今のうちに言っておく。近々、ここにとある人物が来る。そこで私はその人物とお茶会をし、そこで私やあなたは…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消えることになるわ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

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